インターネットサーベイに関する動向(海外)
Update: Mar. 23. 1997
かつて私は米国における次の3社を、インターネット上のアンケート・サービス提供例(Nikkei
Research Report, 96-I)として紹介しました。記事を書くために情報収集したのは96年2月でしたが、その頃はずいぶん斬新な印象があったものです。しかし今では特に珍しいことではなく、ウエッブ上で募集したモニターへのアンケート調査や、リアルタイムで結果を見ることのできるオンラインアンケートなど、日本でも同じような仕組みの調査が実施されています。
- CFPO (Center for Public Opinion) 社
- Result Direct 社「Survey Plus」
- Internet Commerce Corporation 社「SURVEY NET」
* * *
しかし、ウエッブのアクセス解析やサーベイ技術を使ったマーケティングとか、その理論化などとなると俄然、英語圏の方が進んでいる印象があります。このセクションでは、インターネット先進国である米国の情報を中心に、日本のリサーチャーやマーケターにとって役立つ、注目すべきと思われるサイト(私自身の情報源、でもある)を選んだうえでウオッチングし、日本語でエッセンスを紹介していきます。
《現在の定点観測対象サイト》
- CyberAtlas (サイバーアトラス)
- Project 2000 (プロジェクト2000)
- Web Marketing Info Center (米ウイルソン・インターネット・サービス社)
- Jupiter Communications (米ジュピターコミュニケーションズ社)
- I/PRO : Internet Profiles Corporation (米アイプロ社)
REVIEW and COMMENTARY
CyberAtlas (サイバーアトラス)
http://www.cyberatlas.com/
- グローバル規模でのインターネット・マーケット・リサーチに役立つ基本情報・資料を整理したうえで提供しているサイト。米
MacWEEK 誌の創設者 Michael Tchong 氏が運営、現在はインターネット視聴者調査の最大手である米 アイプロ社と提携している。構成は簡潔・明瞭、テーブルとグラフ中心なので特に英語が読めなくても大丈夫。
- 全体の構成は以下の通り。
- MARKET (Size/Demographics/Geographics/Usage Patterns)
- TOOLS (Browsers/Modems/Servers/Software)
- SEGMENT (Advertising/E-Commerce/Intranets/Site Building)
- Market/Size では、インターネット利用者数/利用世帯数の推計、ホスト/ドメイン数、およびそれらの将来推計等を扱っており、過去に様々な調査機関などで公表されたデータとそのソースが一覧表になっていて、個別資料ではわかりづらい全体のトレンドがわかるようになっている。また、Market/Geographics
では、世界各国の現状と将来予測に関するデータが集められている。
Project 2000
http://www2000.ogsm.vanderbilt.edu/
- 米 Vanderbilt University, Owen Graduate School of Management が中心に運営しているリサーチプロジェクト。オンラインショッピング行動やインターネット広告効果に関するモデリング、インターネットアクセス測定の標準化などを目的とし、積極的な発言、提言を行っている。
Jupiter Communications
http://jup.com/
- あらゆるセグメントのオンライン市場に関するオリジナルの実態調査や将来推計に関する調査レポート発行がメインなのだが、主要な報告書の紹介やプレスリリースには、結果の一部が紹介されていて、そこをみるだけでも利用価値が高い。
- 最近の公表データから
- 96年インターネット広告収入の合計は約3億ドル。収入上位3サイトは、Netscape
(2770万ドル), Yahoo! (2060万ドル), Infoseek (1810万ドル)、広告主上位3社は、Microsoft
(1330万ドル), AT&T (730万ドル), Excite (690万ドル)。-97/3 発表
- 2003年には、約1530万世帯がパソコン以外の機器でインターネットにアクセス。-97/3
発表
- インターネット利用世帯は、2000年には全世界で約6660万世帯に。アジア/太平洋エリアでは、現在の340万世帯から2000年には1000万世帯に。-96/12発表
Web Marketing Info Center (Wilson Internet Services)
http://www.wilsonweb.com/webmarket/
- 米ウイルソン・インターネット・サービス社提供。インターネットマーケティングに関する膨大なオンライン文献へのゲートウエイとして活用できる。学術的なものというより実用的なものが多く、米国ではインターネットビジネスを始める際の必見サイトとして有名。
- 文献は10以上のカテゴリーに別れているが、インターネット・サーベイに関心のあれば、特に以下の3カテゴリーに注目。また、全文献を対象に自由語検索ができる。
I/PRO (Internet Profiles Corporation)
http://www.ipro.com/
- テレビの「個人視聴率」に相当するウエッブのアクセス解析を提供。
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