(その15 1999.9.9)

一人で家づくりをしていて、何が大変かというと、意志疎通が出来て
代わりにいろいろチェックとかしてくれる人がいない事だと思います。
特に今回は、今居る原町市から約80q離れた郡山市で工事している
訳ですからね。現場1時間チェックするのに、往復4時間のドライブなん
ですから、これは「温泉」入ったりとか、さすがに33万都市だけあって
充実しているスーパー/百貨店/ヨドバシカメラとかに寄ったりとかと
いうオプションを付けないと、なかなかしんどいと思いますね。

しかし、それでも自分の体が空いていればどうということも無いんですけど、
(見ての通り好きでやっている訳ですし)やはり宮仕えの身ですから、
それとの兼ね合いが出てくるのも仕方がない訳でして。
社会人になってから4年目にして初の管外出張(名古屋)に行くことになり
まして、遠くに行けるのは旅好きの自分としては、普段であれば大変嬉しい
のですが、よりによって家づくりも追い込みのこの時期に・・・。
本当、神様も味なことしてくれますよね(笑)。
原町にいれば、半日年休取ってでも平日にチェックに行けるのだけど、
名古屋からではどうしようもなくて。

だから、その前の週の土曜日(8/28)などもう大変。この日、職場対抗の
野球大会が福島県中通り地方の宮城県境、国見町というところであったの
ですが、それが終わってから(つまりは小さい県税の悲しさで一回戦で負け
てから、ということ)、凄まじい筋肉痛抱えて現場見に行った訳です。年ですね。
以下に書きますが、丁度クロス貼っているところでした。家づくりのHPを開設
している者としては、本当にタイミングがドンピシャなのは救いでしたけど、
それにしてもねぇ・・・。

で、一週間の日程が終わって金曜日(9/3)にトンボ帰りして来ましたが、
やっぱり追い込みですから、気が気でなくて(笑)。やっぱり翌日には、
長旅の疲れを脇においといて、行って来てしまう訳ですよ。
自分のどこにそんなパワーがあったのだろうと。好きだからでしょうけど、
不思議ですよね。

ただ、こういう時にPHSというのは本当に便利だと思います。そもそも、
家の契約が目前に見えて来て、連絡用に必要かな、と思って導入して
いたのですが、実際に着工になってみて、自分が何処に行ってもメーカー
から連絡を入れて貰えるのは、非常に助かります。特に一人者にとっては。
モバイル通信用途にも活用できますし。

これは「節約生活」の項で更新記載するべきなのでしょうが、時間が無い
ので差し当たりここに記載しますと、最近また年間契約割引やら無料通話
付きサービスパックとかが導入されてますので、契約後まる1年となり、
継続割引も適用される10月16日からこれに切り替えようと考えています。
契約後12ヶ月で端末自体もほぼ無料で最新型に切り替えられるよう
ですし(どうやら、一番基本料金が安い「お気軽プラン(月1350円)」では、
端末のほぼ無料更新が出来ないとのことですし)。

まあ、郡山の新居が完成した段階で、一般加入電話はそちらに移しまして、
(ISDN入れることもありますし)平日原町にいる際は全てPHSで対応する
ことを考えていますので、今よりは通話量が増えるのが目に見える、というのも
あるんですけどね。長距離電話は今まで通り公衆電話から新電電の国内通話
プリペイドカードを使いますけど、パソコン通信はPHSを使うことになるでしょうし。


・・・やっぱり、26歳にして(しかも独身で)家を建てる、というのはなかなか無い
でしょうし、話題性は確かにあると思いますが、表紙にてマスコミ関係はお断りと
していても、やっぱり取材依頼を頂いてしまいます。これまでは、節約に関する
テレビ関係が多かったのですが、先日は某大手新聞社さんからお話を頂き、
さすがに仰天してしまいました。

ただ、私自身県職員という立場もありますので、その「世界」的にも情報発信出来る
のはこのHPぐらいだと思っておりますし、私自身でやっていることは、取材依頼の
メールにも書いてあった「新しい生き方」とも言えますが、過去のHPの内容をご覧に
なって頂ければお分かりになると思いますが、将来の情勢を見越した生活防衛
モード的な要素も多分にあります。決して全て積極的な意味だけで動いている
訳ではないため、それを大手振って紹介されるのは、どうでしょうか。
勿論、記事に載ればここもメジャーサイト間違いなしでしょうけど(笑)。少しずつ
本当に興味のある人に見ていただければ、それでいいと思っています。

そんな訳で、申し訳有りませんが(今後のことも考えて)この場をお借りして、
改めて、「マスコミへの露出」はお断りさせていただきますので、宜しくお願い
いたします。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
8/25からいよいよ内部のクロス貼りが始まりまして、やっぱり下地づくりとクロス
貼りそのものをこの目で見ておきたかったため、26日に夏期休暇を取って下地を
見て、そして(上にも書きましたが)28日に野球大会が終わってからクロス貼り
工程を見る形となりました。



まずは、最初のパテで下地となる石膏ボードの段差や取り付けネジ穴とかを
埋めていっています。結局、真っ平らでないとクロス貼ってもゆがみが出てくる
だけでしょうからね。ただ、いくらパテがしっかり入っていても、構造体自体が
ヤワだと壁がゆがんでクロスも剥がれる訳ですから、トヨタ自動車の車に見られる
ように、「源流対策」が一番重要なのだと思います。で、しっかりした構造体の
ためには基礎が・・・、といった感じですか。
その意味では、家づくりというのは各工程が有機的に繋がっているなあ、と
実感しますよね。つまりは、片時も気が抜けない、とも言えますが・・・。



そして、その上から中間パテを塗っているところです。職人さんの話だと
この後、仕上げパテを塗って、クロス貼りに入るとのことでした。つまりは
3度塗りなんですね。素人目にはそれで十分なように感じましたけど、
実際のところはどんなものなのでしょう?
というのは、やっぱりクロスは持っても10−15年ぐらいでしょうから、いず
れは何らかのメンテが必要になってくるのでしょうが、そうしたら自分で
珪藻土でも塗ってみようかな、と考えているんです。その時に備えて、
下地はきっちり作っておいて欲しい、と思いましたので。

それにしても、自分はしたことないから分かりませんが、何だかお化粧
みたいなだぁ、と感じましたね。下塗り、中塗り、仕上げ塗りと・・・。
やっぱり、「素晴らしいお顔」を作るのにはそれなりの努力が必要なもの
でしょうか。いえ、別に変な意味はありませんけど・・・。
(ただ、個人的には出来るだけ基礎化粧品ぐらいで勝負してほしいなあ、とも・・・)

職人さんはさっぱりされた方で、色んな質問に気軽に答えてくださいました。
(今回、オプションの非塩ビのエコクロスを使用したのですが−設計仕様書
の項を参照)やはりビニールと違って、気温や湿度に応じて有る程度収縮
するから、その辺は理解しておいて欲しい、とかプラスの情報もマイナスの
情報も教えてくださいました(もっとも、クロスの収縮は予め織り込み済み
でしたが)しね。ま、向こうも自分が「これから仕上げパテですか」なんて
聞くものだから、目を白黒させてましたが(笑)。いえ、ここまで勉強している
のはそうはいないと思うけど・・・。とはいえ、「現場に緊張感」という意味では
知っておいて損はないと思いますけど。
会話の中で、「出来るだけ丁寧にやらせてもらいます」なんて話が出てくる
だけでも、素人としては当初の目的達したようなものですからね。

因みに、私が参考にしているのは、(ちょっと古いですが)
「建築知識(褐囃z知識) 1998年7月号 特集木造住宅現場入門写真帳」
です。木造軸組と2×4の差はありますが、あとは大体そこで写真見ておいて
いるから、そんなにまごつかないで済む、というのはありますね。

さて、2日後。上にも書きましたように、野球大会で筋肉痛の足を引きずって
現場を見に来ました。

この日は職人さんが多くて、まず外回りには



左官屋さんが入って、玄関タイル貼りと基礎回りのモルタル化粧をされて
いました。仕事はこの2つだけみたいなので、自分が4時頃に来たときには、
もう上がる直前でしたね。もっとも、中にはクロス屋さんがいたので、複雑な表情
されてましたが・・・。そりゃ予算に余裕があれば、内装も珪藻土を左官で
やって頂くところなのですが。

話をしてみると、この方は三井ホームとセルコホームの仕事をされている、
との事でした。坪単価の違いもあって、前者の方が「腕は」振るえるみたい
ですね。でも、自分にはあの坪単価は信じられない・・・。使っている資材
とかも「Rコントロールパネル」を別にすれば、それほど違いはないと思う
んですけどねぇ。

ただ、左官さんで、この2社の仕事だけで食っていけるとしたら、その2社の
福島県の施工棟数も相当なものになるのでしょうね。にわかには信じがた
かったけど・・・。

そして、中に入ると



クロス貼り工程が進行中でした。それにしても、さすがにプロですね。
手際が良くて、あれよあれよのうちにどんどん貼られて行きました。
それに、何枚かを貼り合わせているのに、目で追ってみてもつなぎ
目が途中で消えてしまってますから(左または上の写真)ねぇ。
因みに、貼る糊もルーアマイルド(ヤヨイ化学工業)というホルムアル
デヒドを含まないものでした。
というより、今はこれが当たり前かも知れませんが。



2階の方はすっかり完了しており、これが自分の部屋かぁ、と思うと
何だか嬉しくなって来ます。デジカメのため、クロスのライトピンクの
色合いがなかなか上手く表現できませんが、この辺の写真が一番
実際に近いのではないでしょうか。明るいけど、節度感がある、そんな
感じです。

「(クロス貼り)工程は大体来週の火曜(8/31)まで」との事だったので、
挨拶して名古屋へと出発し、戻ってきたのが9/3。

翌日見に行くと、内装は全て終わってクリーニングに入っていました。



これまでは床は養生シートで覆われていましたが、やっとお出まし、と
言った感じですね。想像以上に凄いコントラストだな、とも思いましたが、
でも個人的には締まっているな、と。どんなものでしょうか?

あと、2,3日家中磨くそうです。それで検査や引き渡しに備える訳です。
おそらく、今度の週末見にいった時はぴかぴかになっているのでしょう。
施主の性格からして、それがいつまで続くかは保証の限りではありません
が(笑)。ただ、自分の場合は骨組みからずっと見てきたからいいのです
が、建売とかでいきなり磨いた仕上がり状況を見せられたとしたら、たとえ
構造が手抜きであっても、コロッといってしまう心境が少しだけ分かる気が
しました。



外では、いよいよ電気が引き込まれ、電気温水器も設置されていました。
電気の方は、節約の切り札、時間帯別電灯8時間通電制御型のデジタル
メーターが設置され、電気温水器の方は、贅沢過ぎるとは思いましたが、
親の助言により、フルオートタイプの4/5人家族用を入れました。結構な
大きさですよね。まあ、差し当たりは来客があった時に備えての大容量で
しょうが・・・。台所はともかく、洗面所と浴室の間の外に設置しましたので
まあ一番給湯効率はいいのではないでしょうか?

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
そんな訳で、家づくりもほぼ完了したと言って差し支えないでしょう。
打ち合わせの結果、11日の土曜日の午前中に竣工立ち合いを実施し、
(手直しが有れば手直しして)25日の大安に引き渡しをする運びと
なりました。で、28日に公庫の融資手続きをして、ただ、当然つなぎ融資も
借りることになるため、セルコホームの決算期には間に合う訳です。

竣工立ち合いも、一応ビー玉やら曲尺やら水準器やらを揃えたので
(床の平行を測定するために必要)、構造そのものや断熱処理、それに
電気や給排水といった、暮らしていく上で欠かせないというか、要は基本
性能や使い勝手に関する面を重点的に見て行こうと思っています。

逆に、内装のちょっとした傷とかは、確かに気になる人には気になるん
でしょうけど、どうせ自分の手荒な使い方では遅かれ早かれ傷は付く
でしょうし、どうでもいい、いうと言葉は悪いかもしれないけれど、特に目に
つくもの以外は不問でいいと思っています。それで命取られる訳では
ないですからね。何と言ったって、アパートとは違い、自分の終の住処に
なる(はずの)家ですからね、売るための資産価値を考えるのも本末転倒
だと思いませんか?

そんな訳で、11日は限られた時間ではありますが、出来るだけ悔いのない
ようチェックしたいものです。

さて、どうなることやら・・・。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
と、思っていたら、もう一つ住むのに必要なもので、契約には入っていなかった
ものが有ることが発覚。自分でも取付出来るので大したものではないのですが、
ただ追加出費が・・・、と言うレベルのものなのですが、さてそれは何だと思い
ますか?今打ち合わせ中なのでそれは次回記載とさせてください。

次回更新では、11日の状況をアップしたいと思っておりますので、今後とも
応援宜しくお願い申し上げます。

その16へ