Life in The Woods

(森の生活)




野鳥が多いのです。
そして静かな時間が。
デッキで本を2〜3冊積み、
ゆっくりと読み始める。
やがてパーコレーターからコーヒーの香りがし、
カップを片手に森の音に耳を澄ます。
至福の時の訪れです。





日中は庭仕事も大切な時間。
カラマツから落ちる枝などを集め、
少しずつ燃やしていく。
一冬に落ちる枝は、
小さく切って燃やすのに
何回かの訪れが必要。
しかしそれがまた楽しい。
火をつけた後は
たまに枝をくべながら
さわやかな風を感じつつ読書に入ります。








冬には子供たちが、
家の前でそりをしたり、
雪の中で大の字に寝たり、
外から屈託のない笑い声。
こんなに弟の面倒を見る兄だったのか。
知らなかったな。
テレビも何もないここでは自然だけが子供たちの遊び道具。







夜の帳が下りると、
静けさは一段と増す。
音楽に耳を傾け、
時には趣味をはじめたりする。
アルコールを口にする時間。
今宵の気分は赤ワイン。
コルクを抜いてグラスにワインを注ぎ、
ラベルが見えようにおく。
今宵はワインのオリジナルラベルのイメージを膨らませる。
所詮は素人。
たいした物はできないが、
考えているだけで幸せな時間。










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(宮本昌和)