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とぜんそう98年3月分

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98/03/02
長い間謎だったことがひとつ判明した。

昨年、三重県松阪市の高校に通う女子生徒が行方不明になる事件が起こった。現在に至るも行方はわかっていない。

地方ニュースによると今日がその高校の卒業式。何事もなければ女子生徒も卒業するはずだったものの、出席日数の関係もあるし、何より本人がいない。校長先生が「彼女もどこかで皆さんの卒業を祝っていると思います」と挨拶したのだが、その校長こそ誰あろう、私が高校のころ数学を教えてもらった方。ちなみに兄が別の高校に通っていた頃にはそちらの高校で実家のある地区の担当をなさっていたので、兄とは顔なじみである。

で、この先生の名前が山本。これがどうしても読めなかった。兄に聞けば即座に教えてもらえたのだろうけど、機会がないまま愛称の「キーやん」で現在に至る。

ところが、図らずも今日のニュースでようやく読み方が分かった上、テレビ画面を通じて卒業以来の再会。こんな形で会いとうなかったよ、キーやん。元気出してな。気い落したらいかんで。

98/03/03
あー、やはり頭が眠ったままだ。「松阪市の高校女子生徒が行方不明にな」ったのではなくて、「松阪市の高校に通う女子生徒が行方不明になる事件が起った」の間違い。申し訳ありませんでした>関係各方面

事件の早期解決を祈っております。

98/03/08
兄からメール。
山本紀先生は確か「やまもとおさむ」と読むはず
ちなみに山本先生は「皇紀2600年(昭和15年だったと思う、自信が無いので年表の確認乞う)」生まれで、この年に生まれた人は「紀」の字を使った名前が多いそうです。(数学の時間の余談で聞いた記憶があます)

手元に適当な資料がなかったのでインターネット検索で見つけたここで調べたところ皇紀二千六百年は1940年(昭和十五年)。ちなみに同ページでは元号対応の換算プログラムも作るつもりとか。ぜひ旧暦対応でお願いします。

「紀」で「おさむ」という読み方は初めて知ったけど、WXG3.0、OAK V5.0、Wnn95 R2.01、ATOK11 Ver1.1、IME95 4.0などでちゃんと変換する。やはり奥が深いぞ>人名

『JIS漢字字典』(柴野耕司編著、日本規格協会刊)にももちろん収録されているが、一文字で「おさむ」と読む漢字が索引に138例掲載されている。逆に「紀」一文字だと人名は「あきら」「おさむ」「かなめ」「きろく」「さだむ」「しるし」「しるす」「ただし」「とおる」「のりお」「はじめ」「もとい」「もとえ」、名字だと「きい」「きし」「きの」が拾ってある。深すぎるぞ>JIS漢字字典

皇紀二千六百年といえば、この年にできたのが零式艦上戦闘機、通称「零戦」。「ゼロ戦」はアメリカ軍の呼称が「Zero Fighter」であったことから戦後定着したもので戦時中には使われていないと昔本で読んだ記憶がある。「いい球、打者だめ」の時代だから当然といえば当然か。

山本紀先生の数学の授業で思い出すのが、複雑な方程式を公式などに当てはめて単純な解答を鮮やかに導き出したのち、「な、こんなきれいに解けるんや、しびれるな」「どや、数学はしびれるやろ」の口癖。生徒に数学が難しいものではなく楽しいものだと教えようとなさっていた。

先日見つけた「一数学教師のこだわり」に通じるものがあるのかもしれない。ここを見た同じ日に山本紀先生のお顔をテレビで拝見したのだから、偶然とは恐ろしいものである。
knowinglyの日記を読み、以前から気にはなっていたものの面倒なので放置してあったここのスタイルをBAD_5NG's HOME PAGEの「お笑いパソコン日誌」の書式を参考に変更してみた(早い話がパクリ)。

確かに見やすい。

ついでにトップページWWWC META CheckのMETAタグも追加。

これは、特定のホームページのURLを登録しておくと、そのURLのファイルが更新されているかどうかを調べて教えてくれるという便利なソフト。ためしにネットスケープのブックマークをインポート機能で取り込んでみたら、それまで十数分かかっていたホームページ巡回時間が数十秒になった。ありがたやありがたや。

Win95やNTでインターネットの特定ホームページを継続して閲覧している人は黙って使うべし。

で、トップページなり更新履歴(what's new)ページなり、人がチェックしそうなところにMETAタグを記述しておくと、wwwcのステータスバーに記述した内容が表示されるしかけ。
先日読んだ新聞の投書欄に57歳の女性が、パソコンに挑戦して1年、だいぶ使えるようになったもののまだ使っていない機能がたくさんあり、100%使えるようになるのはいつのことか、ということを書いていた。

果たしてこの世にパソコンを100%使っている人がchic氏以外にどれくらいいるのか(笑)、また、他の電化製品にしても機能を100%使っているだろうか、てな話題でパソコン通信のチャットで盛り上がる。

結論としては、機能を100%使っているのは電球、トースター、電気かみそり、ドライヤーなどで、電気釜、洗濯機、ビデオデッキ、電子レンジなど、付加された機能を使いきっていないものは多いのでは、ということになった。

おそらくソフトの機能の話だと思うけど、ご安心ください。日本で一番売れているワードプロセッサソフト最新版の機能を100%使っている人は、全利用者の1%もいないでしょう。それどころか、例えば基本ソフトといわれるOSの、それもファイル操作用ユーティリティだって100%使ったことがある人は滅多にいるもんじゃない。いわんやレジストリ操作ユーティリティをや。

まして、インターネット接続して繋がったところにある情報やソフトなどもパソコンの機能の一部と考えたら(極論か?)、もうこれは一生かかっても使い切れない。

パソコンの使いこなしに割合なんてあるはずもなく、いかに効率を上げてくれるか、いかに楽しみを与えてくれるか、ぐらいで評価するしかないのでは。よくパソコンと比較される自動車だって「100%使いこなしている」なんて言わないと思うけど。
98/03/12
訂正。「安佐田哲也」は「阿佐田哲也」の間違いでした。失礼。

昔読んだ本で動物学者だったと思うけどこんなことを言っていた。すなわち、紙縒りで猿をからかうと、猿はからかった人間より紙縒りを憎む。しかし、人間に同じことをすると紙縒りよりも紙縒りを使った人間を憎む。つまりそれだけ人間のほうが認識力において高等なのだと。

昨今、ホラービデオ愛好者が猟奇事件を起こすとホラービデオのせいだ、ナイフを使った殺人や傷害が報道されるとナイフが悪い、などと声高に叫ぶ人が多いが、ひょっとして三本足りないんじゃないのか、などと不遜なことを考えてみたりして。

ところで、最近会社のコピー機の調子が悪い。自動原稿送りでやたらと原稿が詰まったり一度に2、3枚重ねたまま送ったり。で、そのたびに「紙詰まりです。カバーを開けて原稿を取り除いてください」とか「異なった大きさの用紙を一度にコピーするときは応用機能を選択してください」などとパネルに表示する。

今日も今日とて数十枚の原稿が一度に10枚も進まずに止まる止まる。いらいらしてるところに件のパネル表示なんぞ見ると、思わず

そっちが勝手にやっとるんだろうが、おのれ機械の分際で何様のつもりじゃ〜。

などと、製造した人間やパネルの文句を考えた人間の姿も想像せずに毒づく等身大の猿が出現する。
98/03/13
13日の金曜日仏滅だそうである。

さすがにあんまり騒がれなくなったなあ。

発癌性が確認されているホルマリンが河豚養殖に使われているものの、厚生省は安全性に問題はないとしていると報道されて、安全性を示すデータを公表せよと息巻いている人達がいる。

まことにもっとも、厚生大臣は直ちに記者会見を開き、河豚刺や河豚ちり、白子などを頬張って見せるべきである。え、いろいろ差し障りがあってできない?仕方がない、やつがれが替って進ぜよう。なあに、発癌性以外にも河豚毒にあたる危険もあるが、これも世のため人のため、にっこり笑ってやりとげようじゃないか。ささ。どうか。是非。お願い(笑)。

あ、ちなみに河豚は下関の天然物希望(意味ないぞ)。

98/03/19
何とも余裕のない生活が続いているが、とりあえず週2回更新のノルマを(失笑)。当然内容はなきに等しいぞっと。

愛読している某ページでも的をていた。最近見かけた例では3:1で「的を得る」。発音が似ているとか聞き間違いとか「当を得る」との混同とか指摘されて久しいのに、ますます普及している模様。

見当違いの意見のときに的をどうするのか考えれば的外れな表現だとわかりやすいかも。

98/03/22
でかしたぞ、朝日新聞。

いや、別に記事の内容とか報道姿勢とかの話ではない。だいたい新聞は事実関係以外は話題やお言葉ですねのネタ拾い程度にしか読まないし。それ以上読み込むとなぜか気分が以下略。

閑話休題。まずは以下の文章を御覧じろ。朝日新聞98年3月22日付朝刊社会面に掲載された、フランスで日本人男性の他殺体が冷蔵庫の中から発見された事件に関する記事の一部である。
(略)この女性が知り合いの男性に拉致を依頼した可能性がある、と警察はみている。
いや、快挙快挙。拉致ですよ、あなた、ら致じゃなくて拉致。他の記事に「文春秋社」とか「経営破たん」とか書いてあるから校閲もれの可能性も高いけど、そうでないなら実にめでたい。

朝日がやれば他も影響を受ける可能性がないこともない。いいかげん気色の悪い漢字かな混ぜ書き漢語表現はやめようよ。

しかし、これで拉麺という表記が日の目を見るのも近い(わけがない)

98/03/23
あーまた日付が間違っていた。ということで修正:21→22

会社の前の桜がちらほらと咲き始めた。春本番。でも、いつ一息つける?>仕事

うわー、感謝なんかされるとこっちが恐縮してしまいます>的を得る

確かに個人の文章の間違いをあげつらうなんて子供染みた行為は野暮の骨頂ではあるけれど、それもこれもそちらのページを愛すればこそ、ちうことでご勘弁を(どんな愛情表現や)。

ただ、あれが例えば「的を鋳る」なんかだったら、多分ほっといたと思う。これなら単なる操作ミス。

文学賞応募作品に「非難場所」や「仕官学校」は論外としても、所謂ワープロ誤変換は、個人であればもう仕方がない。最近はやりの係り受け変換のIMEだって平気で誤変換やらかすし、昔、IMEのチラシの文章に誤変換が混じっているのも見たことがある。所詮機械が勝手にやることなので、あとはひとえに本人の矜恃と頭が起きてるかどうかにかかっている(失笑)。

ということで、高島先生、こちらのほうもどうかお目こぼしを(読んでないって)。

98/03/24
いきなりワープロ誤字の話になって些かわかりにくいので、ちょっと補足。

阿川弘之氏がある文学賞の銓衡会(軽薄なやつと笑ってください>わかる人)に参加して、「非難場所」とか「仕官学校」などという言葉の入った作品をなぜ優秀作にするのかと文句をつけた話が先週と今週の『週刊文春』のコラム「お言葉ですが…」で紹介されていたので、そちらにむりやりこじつけてみたという次第。

今週号ではそのコラムの8ページ前にマイクロソフトのWord98のカラー広告が載っていて、惹句が「すてきな日本語を使おう」。で、優待販売版を買ってきてあるのだが、いかんせんハードディスクに残がないため、すてきな日本語が使えるかどうかはまだ検証できていない。

会社の後輩が「閑話休題」は「(本)題はここらで休んで、閑話をしよう」という意味だと思っていたらしい。逆だというのに。

亡くなった坂本九もNHKの人形劇「新八犬伝」で「閑話休題、それはさておき」と言っていたし、岩波文庫版の『南総里見八犬伝』でも「あだしことはさておきつ」とルビが振ってあるぞ。

98/03/26
「弟子」(中島敦)読了。噫、子路よ(感涙)。

ということで、今夜から再読。孔子とその弟子の子路との関りややり取りを描いた傑作です。未読の方はぜひ。ちなみに「孔子」を「アナゴ」と読んではいけません>ちひろのたにの人

98/03/30
桜が満開。

陽気に誘われたわけでもないけど所用で名古屋市内へ。ついでにちょっと見物も(画像ばかりなので別ページ)

某氏某氏に薦められてソフトバンクの『HTML+スタイルシート徹底活用ガイド』(宮坂雅輝著)を買う。直後に『DOS/V POWER REPORT 4月号』(インプレス刊)の別冊付録が「HTML4.0&スタイルシートリファレンス」だったことに気付く。やはり5月号が来てから慌てて4月号をチェックするようなだだくさな生活態度は改めないといかんな。

何かが胸に引っかかっていた。先週の木曜日か金曜日に読んだ新聞の投書欄だ。趣旨はこんなところ。
このところ、公約違反や政党鞍替えで世間を騒がすタレント候補が多い。こんなことをすることもあるタレント候補を擁立したり推薦したりすることを各政党はもうやめてもらいたい。
読んだ瞬間、この人は何を考えて発言しているのだろう、あるいは、この新聞はどういう意図でこの意見を掲載したのだろうと思った。タレント候補を推薦・擁立させない一番簡単な方法は、タレント候補を当選させないことだ。当選する見込みがないなら政党は見向きもしなくなるはず。

もし、有権者が知名度や親しみで安易にタレント候補に投票するからというなら、それは投票制度、ひいては民主主義への挑戦だ。投票者が自分の意思で投票する、あるいは棄権する以上、そこにどんな深遠な判断があろうと周囲に躍らされた安直な考えがあろうと一票は一票、棄権は棄権。それが認められないなら選挙も住民投票もすべて否定されることになるだろう。

また、政治倫理をさておくなら有罪判決を受けた人間にだって(例外はあるが原則として)選挙権も被選挙権もある。況や無辜のタレント候補においてをや。

つまり、立候補するタレントにも擁立や推薦を行う政党にも何ら問題はない。問題は投票する側にあるのに、この人は(あるいは、投書は時に新聞の都合のいいように編集されると聞くことから、この新聞は)何を以って政党に文句をつけているのか、というのが昨日までのもやもや。

ところで、私の読んだのはこの新聞の名古屋本社発行のものなのだが、この投書が関東地方版にも掲載されたとすると(飽くまで仮定、憶測ではあるが)話は一気にわかりやすくなる。

昨日、自殺した新井将敬代議士の補欠選挙で元テレビタレントの森田健作候補が当選した。

98/03/31
昨日の画像ばかりのページの表示がIE4だとおかしくなるようなので修正。ついでに解説を書き足し。

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庵主:matsumu@mars.dti.ne.jp