GigaHit

とぜんそう98年4月分

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98/04/02

アース出版局から、漫画名作館スペシャル 梶原一騎・男のバイブルシリーズとして(なんちゅう長いシリーズ名)『一騎人生劇場・男の星座』が新装版で刊行されている(原田久仁信作画)。日本文芸社のゴラクコミックス版を読む機会がなかった人はぜひ。BGMはもちろん「梶原一騎の世界」

98/04/03

knowingly主宰者の指導を受けて、このページにもいよいよスタイルシートの魔手が。

まずテキストの行間を変更してみたのだが、NC4ではっきりわかる程度にするとIE4ではかなり行間が広がってしまうようだ。

あれれ?と思ったら、NN4.01だと昨日の分は行間がほとんどなし、この直前の文章になってようやく行間が開いてるじゃないか。NN4.04でも同じ。IE4だと期待通りの表示になる。やはり使えないなあ>NN。とはいえ、諸般の事情で(まだ直ってないのであった)IE4はまともに使えない。再インストールするには時間的余裕がない。苦難は続くよ、どこまでも(この程度でどこが苦難なんだか)。

98/04/05

一生のうちでもそう何度もないのではないかと思うぐらい愉しい宴に参加することができた。ありがとうございました>関係者各位

特に某Nさんにはお土産までいただいて、まことにどうも。焼肉とビールが一入おいしゅうございました。

DMY

先日、タレント議員はもういらないという投書を載せた全国紙に今度は、タレント議員は「政治のプロ」の中に現れた庶民の代表で一般の人に政治に対する関心を持たせるからやはり必要だ、という趣旨の意見が掲載された。これで形の上では両方の意見を載せたことになり、一見公平に見える。

しかし、問題なのはこの前も書いたとおり掲載のタイミング。百歩譲ってまったく他意はなかったにせよ、タレント候補が立候補した選挙の投票日直前というのでは勘繰られても仕方がないだろう。万一選挙結果に影響したなら、新聞が選挙に介入したことになる。もし関東地方版に載せてないとしても、自殺した代議士の補欠選挙、それも東京のニュースならまず間違いなく全国で報道されるから、結局掲載された新聞を読んだ人の中にタレント候補や特定の政党に対して悪印象を持つ人が出る可能性は否定できない。痛くもない腹を探られたくないのなら、せめて投票が終わってから日を置くべし。

こんな些細なことが気になるのも、私が工学部出身のせいかもしれない。工学部では当然実験を行うのだが、そのとき一番大事なのは測定方法や計器が実験に影響を与えないこと。まして欲しい結果が出るように恣意的に測定するのを「実験」とは言わない

社会的影響力の大きいマスメディアだからこそそこらへんを弁えてもらわないと、へたすりゃ世論操作といわれちゃうよ。「公器」じゃないつもりならかまわないけど。

DMY

以上、スタイルシートの行間表示実験のために長い文章を書いてみました。え、内容が恣意的?いやあ、スタイルシートの表示に影響は出ませんから。

で、わかったのは、NNではどうも HR タグの後ろの第1パラグラフの行間が狭くなるみたいであること。それから、NNとIE4では同じスタイル設定をした P タグでも、場合によって改行される位置が違うこと。たとえば、NNでは「投票が終わ/ってから」、IE4では「投票が終/わってから」というふうに改行が入る。「っ」が禁則処理対象になっているのかもしれない。

あ、ついでにIE4では 」 も禁則処理の対象で、これが行末からぶら下がるのは許されない。が、NNは 、 が対象らしく、平気で行頭に 」 を持ってくる(どちらも初期設定)。せっかくどちらのブラウザでも同じ表示にできると思ったのに、環境によって違ってしまうらしい。

98/04/06

てなわけで、またちょっとスタイル変更。

DMY

今日、某社から消耗品カタログが送られてきたのだが、その中にこんなのを見つけた(元の表ではすべて黒い文字)。

紫外線
カット

チラツキ
カット

可視光線
カット
(コントラスト向上)
反射光
カット

汚れ防止
カット

静電気
除去

電磁波
カット


 素材 














99.9%
特殊機能
樹脂

なんでもカットするのは結構だけど、汚れ防止までカットするのはまずいような。

商品は液晶ディスプレイのフィルターなので、そんなものが可視光線をカットしてしまったらなんにも見えなくなるのではなかろうかと思うけど、「(コントラスト向上)」と書いてあるところを見ると可視光線の一部をカットするのかも。

98/04/08

いっそ HR タグを P タグに取り込んでやろうと考えたが、事態はさらに悪化した。NNでは P タグの中の HR タグは、スタイルシートの設定を無効にしてしまうようなのだ。水平線の後ろでは ↓


12ポイントの文字指定は無視され、P タグの外の文字と同じ表示になってしまう。

某所のようにテーブルの枠の中に入れてしまえばいいのだが ↓


IEのとき水平線の前にできる空白行がなんかいや。

ということで、飽きるまではこのスタイルにしよう。

追記
IE4でもフォントの設定を小さい文字にしたら同じ現象が起きました。確認不足。申し訳ありません。

DMY

このところの暖かさに誘われて、藤や躑躅まで咲き出した。春爛漫。が、不図気付いたら、卓上カレンダーが1月のままだった。おもては4月どころか5月と紛わんばかりの気候だというのに。

ところで、5月といえば(強引な展開)「となりのトトロ」という映画にさつき(「五月」だったかもしれない)とメイという二人の少女が登場した(メイはどっちかというと幼女か)。宮崎駿監督によると、もともとはさつきという少女一人を出す予定だったのが、構想が膨らむうちに一人では足りなくなって二人にしたそうな。で、もともと同じさつきなので、一人は英語にしてメイ(May)と名づけた。中村さつき(「五月」だったかもしれない。現・神津さつき)が芸名として中村メイ子と名乗ったのが元ネタと思われる。

この中村メイ子が王貞治と結婚するとどうなるかという一部地域で30年以上前にはやったくだらないクイズはさておき(解答は、芸名なのでどうなるわけでもない)、はたして「さつき」と「メイ(May)」は同じであろうか、という疑問がむくむくと頭をもたげてきた。

5月の旧称は皐月。5月は英語で May。だったら、さつき= May で問題なさそうだが、話はそう簡単ではない。以下、新暦と旧暦の話なので、ご存知の方は退屈です。

現在日本で使われているのは太陽暦のひとつ・グレゴリオ暦。地球の自転を1日、公転を1年とするのが基本だが、地球の公転周期は自転周期の倍数ではなく365日とちょっと。はみ出したちょっとが大きくずれないように、4年に一度閏日を入れて補正する(閏日のある年を「閏年」と呼ぶ。100年以上の規模でもっと細かい補正が入るのだが、省略)。

で、明治五年まで使われていたのが旧暦と呼ばれる暦で、太陰太陽暦。月の公転周期を1ヶ月とし、基本的に12ヶ月で1年だが、1ヶ月が約29.5日しかないためほうっておくと月と季節がどんどんずれていく。そこで、適当なところに閏月を入れて補正する。つまり、年によっては13ヶ月で1年だったりするのである。ただし、あくまで1年には一月から十二月までしかなく、閏月は「閏六月」などと呼ばれた。

この新暦と旧暦、ついたちがずれる期間としては前後半月ぐらいのはずなのだが、年の初めの月がなぜか1ヶ月ぐらいずれていた。つまり、江戸時代には西洋で年が明けてから1ヶ月から2ヶ月ほどたたないと日本に正月が来なかった。

長くなったので先を急ぐけど、要するに昔の五月と今の5月では季節が最低でも一ヶ月ぐらいずれていたわけで、今でこそ「五月晴れ」は梅雨入り前のさわやかな天候を指すものの、江戸時代には梅雨の合間の青空、「五月雨」はそのものずばりの梅雨。これで「さつき= May」はちょっと無理があるのではなかろうか。

ただし、May という言葉自体は山査子の花が由来らしいので、これが今の6月ぐらいを意味するなら同じなんだけど、さて、どうなんでしょう?

98/04/09

うむ、さすがにふだん使わない暦のことを半可な知識だけで書くといろいろ怪しい(大汗)。誤りや勘違い等お気付きになりましたらご指摘願えれば、と。

あ、断っておくけど中村メイ子は「わんぱくフリッパー」の声をあてていたころから好きだし(フリッパーの声ではない)、「さつき→メイ」という発想もとてもセンスがいいと思っている。

98/04/12

先日書いた内容に兄から物言いがついた。隣の町のはただの月遅れの正月で旧暦とは無関係なのだとか。ということでお詫びして記述を削除いたします。

もうひとつ、私が最近苛ついているのではないかという件について。

IE4でアクセスできないページがあるという現象とNN4で表示がおかしいというのはまったく無関係(アクセスの方は時間が取れるまで諦め)。詳しい説明は後にするとして、まずはこれをどうぞ。

NN4.04IE4.01
スタイルシート表示-NN4.04 スタイルシート表示-IE4.01

どちらもこのページの下書き段階のHTMLファイルをそれぞれのブラウザで表示しただけ。左の図では上と下の段落の改行幅が違い、右の図では同じなのがわかりますね。属性をいじったり表示の仕方を指示するための目印・タグを変更したわけではないし、以前から言われている、たとえば、



NNで見ると、この行は点滅(BLINKタグ)
IEで見ると、この行は横スクロール(MARQUEEタグ)


といったタグの拡張の仕方の違いでも、表示やタグの解釈の違いでもない。スタイルシートと呼ばれる表示用規格の設定をNN4がある条件下で無視してしまうのわけ。

現在この「とぜんそう」ではスタイルシートの設定を使って文字の大きさを12ポイント、改行幅を文字の大きさの130%に設定したP(パラグラフ=段落)タグで文章を囲っているが、Pタグの直前にHR(水平線)タグを入れるとNN4では改行幅が狭くなってしまう。

ただ、4月8日分で書いたHRタグの後ろで文字の大きさが変わるのはIE4でも同じで、たんに表示フォントの設定がたまたま12ポイントになっていただけでした。すみません。

これを書いている間にもいろいろ出てきて、どうやらPタグの中でHR(水平線)、CENTER(中央に配置)を使うと、NN4でもIE4でも文字設定が無視される。NN4ではさらにTABLE(表)の後ろでも同じ現象が起こる。

あ、さらに発見。IE4ではスタイルシートで12ポイントの文字を指定すると表示フォントの大きさを変えてもずっと同じ大きさの文字が表示されるのに、NN4ではフォントを小さくすると12ポイントに設定した文字も小さくなってしまう。

ほかにも、IE4だと表示フォントを指定できるけどNN4では日本語フォントを使うとうまく表示できないという問題もあるらしい(だからこそ、ほかのページにIE4でアクセスしてみたいんだけど)。

ということで、別にNN4に恨みがあるわけではなく、スタイルシート設定をNN4とIE4の両方で使える機能に絞ってうまく使えば、こっちが考えたレイアウトをそのままアクセスしてくれた人のブラウザ上で再現できると思ったんだけど、どうも上の問題点を見る限りそうもいかないらしいということがおわかりいただけたでしょうか。

特に行間を少し空けて読みやすくするというのはぜひ実現したかったので、あれこれ言ってしまったけど。

98/04/13

なんだか明日からあさってにかけてサーバのメンテナンスで更新できないそうなので、今日のうちに書いてしまおう(1日おいたらきっと忘れる)。

この前書いた朝日新聞の「拉致」だけど、どうやら校閲漏れではなくて正式に使われているようだ。先日見た別の記事にも振り仮名や括弧書きなしでそのまま掲載されていた。高島俊男先生がおっしゃっていた「大学生ら致される(大学生らイタされる)」も少なくとも朝日新聞ではもう見なくてすみそうだ(ほかの新聞は未確認)。

そのかわり目についたのが「がん作」。平山画伯の作品の偽物が出回っている事件の報道で、見出しでも記事でもがん作、がん作。みっともないことおびただしい。中途半端な漢語表現を使うぐらいならいっそ「にせもの」としたほうがよっぽど記事が読みやすい。やまとことばをひらがなで書くことにまで文句をつける人はいないでしょ。

同じ報道が中日新聞だと見出しは「贋作」で、記事の中で一度だけ「贋作(がんさく)」と括弧書きしたあとは「贋作」のまま使っている。この前の「鵜飼い」はころころ表記が変わっていたものの、このやり方はとても読みやすい。この調子で「はいかい」も「うろつく」か「徘徊」にしましょうよ。シンナー男が発句を捻ってるのかと思っちゃいましたよ(嘘)。

文部省認定の漢字能力検定(漢検)だって出題範囲はJIS漢字全体を含んでいるそうだし、もう常用漢字表なんかを墨守してる場合じゃない。振り仮名でも括弧書きでもなんでも使って今すぐにでも漢字を守らないと、取り返しがつかなくなってからでは取り返しがつかなくなってしまう((C)みなもと太郎)。

新聞じゃ漢検の参考にもならない、なんて言われたんじゃ文化の一翼を担う身にはちょっと不名誉なのでは。(などとここで言ってみても始まらないか)

98/04/15

てなことを書いてから14日付の朝日新聞朝刊社会面を見たら、「誹謗」に「ひぼう」、「活かす」に「い」などと振り仮名が振ってあった。不勉強ですみません。

ところで「雑餉隈」に「ざっしょのくま」、「塩喰」に「しおばみ」みたいに難読地名に振り仮名があるのはわかるとして、「三度笠」「股旅」って振り仮名いるのかしら。もう一般的には通用しないということ?

とはいえ、同じ見開きの中に「ふ頭」「がん作」「覚せい剤」なども混ざってるけど。

中日新聞での「拉致」の扱いは「贋作」に同じと今日確認。中日新聞一歩リードですな。高島先生はお嫌いらしいものの、個人的には振り仮名のほうがいいんだけど。範囲がはっきりするし。

DMY

NHK総合テレビで水曜日夜10時から放送している「おじさん改造講座」が面白い。同名の本(未読)を元にしたドラマのようで、OL達の噂話を中心にしたストーリーと登場人物達が実に生き生きしている。今度の土曜日完結する土曜ドラマといい、民放ドラマに比べてなんて面白いんだろう。

てな風に感じること自体、おじさん化が進行してるのか?

98/04/16

ここの日記に触発されたわけでもないだろうけど、『週刊文春』今週号の「のんき天国」(いしいひさいち)は『ダディ』(郷ひろみ著)のゴーストライターネタ。あまりの秀逸なシャレに思わず吹き出しちゃいました。

DMY

『匿名座談会』(本の雑誌社刊)を読んでいたら、こんなことが書いてあった。以下、社員校閲者の座談会より(文字装飾は引用者)。

 そうですよ。校閲に力を入れるというのは、非常に質の高い読者を相手にしているわけでしょう。一字でも誤植があったら「これは何だ」ってシラケる読者がいるわけで。
 それだけで本全体に対する不信感が芽生えてしまうということがありますね。
 質が高いのか神経質なのか知らないけど(笑)、そういう読者に向けて本をつくるわけですよね。これはすごいですよ。

さすがに本職は要点を押さえてるなあ。ほかにもいろいろ面白い話が書いてあり、これ以外の座談会を読むのが楽しみになってきた。

98/04/17

金狼”引退。

一昨年交通事故に遭って半身不随になった上田馬之助が復帰を断念して、ついに引退した(アントニオ猪木はみんな書くだろうから遠慮したけど、今回は書くのだ)。

はじめて上田を意識したのはかなり遅く、タイガー=ジェット=シンとコンビを組んで猪木と抗争を繰り広げていたころだ。日本プロレス時代のことは申し訳ないけど記憶にない。わずかに『月刊ぼくら』に連載していたころの「タイガーマスク」(梶原一騎原作、辻なおき作画)で、虎の穴本部に殴りこんだタイガーマスク軍団の中にいたことだけはわかっているものの、それもほんの十数年前に読んだばかり。

新日のころにはまだ「まだら狼」で、シンのサーベル、上田の竹刀のコンビだったが、腕も足も細く腹だけ突き出ていて、登場してはチョークを繰り返すばかりのファイトスタイルにげんなりしたものだ。

その上田観を一変させたのがある噂というか伝説。すなわち「全盛期の上田は相手の腕をねじ上げただけでギブアップを奪えた」。つまり、真剣勝負になれば滅法関節技のうまい男だったというのだ。

しかし、言っちゃ悪いがあのルックスで腕を取っただけで勝ち、ではあまりに地味過ぎる。それでなくても派手なキックやチョップなんかに目を奪われていた時代、関節技はその威力も疑われていたというのだから人気の出ようはずがない。

結局時代にも恵まれずに悪役に移っていったということだろうが(気のいいことでも有名だったらしい。あるとき地元の土産物店で上田を見かけたら、連れていた子供ににこにこ笑いながら「おばあちゃんに何買って行こうか」と話しかけていた、と兄から聞いたことがある)、現在のような格闘技系のプロレス全盛の中に現れていたとしたら、どんな活躍を見せてくれていたのだろうか。

全快する日の来ることを祈っています。

DMY

えらそうにあれこれ言ってるけど、実際実力はどんなもんなんだろうかと漢検の模擬テストをやってみた。

No.コース結果敗因
15級 20 問中 19 問正解 送り仮名
24級 20 問中 18 問正解 送り仮名×2
33級 20 問中 19 問正解 部首
42級 20  問中 17 問正解 部首×2、送り仮名

本人の名誉のために言っておくと(って、自分が本人だぞ)、5級の不正解は、正解の後ろに余計に一字送ったケアレスミス。

まあこんなもんですか。書店でパラパラやった漢検問題集だと筆順もメロメロ。

部首や筆順の知識は実用上どうでもいいし(専門家には大切)、送り仮名も時代によってころころ変わるのでさして気にしていないが(たとえば現在「いった」も「おこなった」も正しい表記は「行った」だそうだ。どちらに読むかは文脈で判断する)、問題なのは書けないこと

もう、技術系の仕事で報告書もめったに書かない生活が続くと、ほんとにこんな字が、と思うようなのまで書けない。今やかな漢字変換がないとからっきし意気地のない身の上なのである。当然以下のようなCMを耳にすると、思わず心の中でごめんなさいと謝ってしまうのであった。

「『ミドリへ』って書いてください。『コンペキ』の『ペキ』」

「ねえねえ、『バラ』っていう字、書ける?」「『おしょうゆ』っていう字は?」

さあ、書いてみよう(一応特訓はした(失笑))。

98/04/21

またもや兄から物言い。

上田馬之助のにこにこ顔エピソードは、空港ではなくて地元の土産物店だそうです。目撃者は兄本人

道理でお土産聞かされたという印象が強かったわけだ。というわけで該当部分修正。毎度お世話かけます。

DMY

てな話題を展開してると、偶然とは恐ろしいもので昨夜のNHK総合テレビ「あの人、ふたたび」で紹介してたのが力道山。「上田馬之助」の名付け親と記憶している(また違ってたりして)。

ほかに「鹿之助」「虎之助」というレスラーもいたような。そうそ、猪木はテレビドラマ「チャンピオン太」で演じた「死神酋長」という悪役レスラーのリングネームをそのまま使えと力道山から言われたんだっけ。

で、まあ、ニュース映像が中心のごくおとなしい番組だったけど、なるほど、白黒映像とはいえ肌の張りやつやがすごくいい。動きもきびきびしているし、あの笑顔と鬼の形相との落差。ほんとに華がある。しかも、人々の記憶に残っているのは全盛期の姿。うーん。

98/04/22

早くも夏ばて(失笑)。その影響か、21日分の日付修正を完全に忘却。

DMY

愛読していたここの業務日誌が突如休筆宣言。原因は抗議のメールらしい。昼間は電話サポートでうだうだと文句を言われ、自宅に帰ってまで文句を連ねたメールを読まなきゃならないのは堪えられない、ということのようだ。

早い機会の復帰を陰ながら祈っております。

DMY

てなことを書いていたら、もう復帰していた。とある漫画家も言ってたが、励ましのお便りというのは効果があるらしい。

98/04/23

いやあ、そういえば揺れましたなあ(って、いきなりあんた誰に向かって……)。

昨日の地震、ここらあたりは震度3。阪神淡路大震災のときにも同じ震度だったけど、あのときのほうが激しかったように思う。

で、その時刻には会社の鉄骨2階建ての場所にいて、奥がファイル棚になっている部屋に入っていったとたんにファイルががさがさがさっ。まずい、死んだ振りしなくては、と思わず考えてしまいましたよ。

自室の本は特に崩れた様子もなし(それ以前の問題という噂あり)。

DMY

えーと、いしかわじゅんさん(一度メールをもらっただけでこの扱いである)につきまとう掲載誌次々休刊の噂ですが(って、またしても誰に向かって……)、あれはもともとパンクドラゴンの伝説だと思いましたが。

その証拠に、「ちゃんどら」を連載していた『ビッグコミックスピリッツ』や「カズうちゃ当たる」連載の『週刊プレイボーイ』、連載終了後に裁判沙汰にまでなった話題作「フロムK」を掲載していた『週刊漫画アクション』はいまだに健在。

そういえばその裁判のことを書いた『鉄槌!』出版はどうなったんだろう?

ああ、しまった、「新ちゃんどら」の掲載誌はつぶれたっけ。

ということで、いしかわさんのホームページにパンクドラゴンやちゃんどらが現れたら要注意……あ、手遅れ(笑)。

98/04/26

掲示板のほうでaMIさんが紹介してくれていた『理想の国語辞典』(国広哲弥著、大修館書店刊)が面白そうなので、書店をおざなりに探したのち注文することにした。手近な書店はあまり大修館書店の本を置いていないのである。

ところが、帰ってから偶然大修館書店のホームページを見つけた。出版している本の検索などができるほか、検索した本をそのまま注文することも可能だそうだ。1週間ぐらいで届くということなので、下手をすると書店注文より早い。ああ、早まったか。

DMY

電気店に立ち寄ったら、Microsoft/Shogakukan「Bookshelf Version2.0 アップグレードパッケージ」があったので衝動買い。小学館の『国語大辞典』『プログレッシブ英和中辞典』『プログレッシブ和英中辞典』『類語例解辞典』『故事ことわざの辞典』『データパル91〜98年度』、American Heritage の『英英辞典』が1枚のCD-ROMに収められている。Microsoft の「ENCARTA98」を2枚組を理由に見送っただけに(連装型CD-ROMドライブを持っていないので、不便そうだと思ったのである)、1枚ですむというのはありがたい。

もっとも、その分情報量に不安はある。とりあえずは総合辞典を標榜するCD-ROM版「大辞林」(三省堂)よりも各項目の解説がそっけない。その項目についてやや詳しい解説が欲しい場合にはほかの辞典も参照しなければならない。なにか工夫が必要だなあ。

それにしても、「ENCARTA」にしろ「Bookshelf」にしろ、サスペンド・レジュームのたびに起動するのはやめて欲しいぞ。

98/04/27

少し涼しくなって、ようやく春めいてまいりました。

DMY

NHK総合テレビ夜11時台のニュースで松平アナウンサー(だったっけ?)が視聴者からの指摘ということで「汚名挽回」という言葉を使ったことについてお詫びしていた。まったく、細かいことを気にする奴もいたもんである(おーい)。

まあこのあたりはこの手の基本なので、言葉で商売してる人は押さえておいてほしいと希望いたします。

そういえば、外国の地名を現地での呼び方に改める最近の風潮を反映してか、読売新聞によれば、NHKが作った言葉の解説書みたいなものの最新版(うろ覚え)ではいわゆる平板アクセントを一部容認しているそうだ。

以前にも民放ラジオで男女アナウンサーが音楽番組の司会をしていて、こんな会話を交わしていた(以下記憶による)。

男「最近は抑揚のない発音がはやってますね。カレシとか」
女「え、カレシはカレシじゃないんですか?」
男「あれはレシです。あなたアナウンサーでしょ」
女「そうでした。すいません」

さすがにNHKの解説書(?)では「彼氏」は従来通りのアクセントで、読売新聞で紹介されていたのは外来語の一部。個人がそういうアクセントを使うのは好き好きだけど、テレビやラジオのニュースにまで波及してきたら見たり聞いたりするのをやめるかもしれないな、と半ば本気で考える今日この頃。

98/04/29

とか思ったらまた暑くなりだした。四月下旬で夏物の作業服に「衣替」というのも珍しい。

DMY

『匿名座談会』(本の雑誌社)読了。いやあ面白い面白い。どうやら『本の雑誌』の売り物企画になっているらしいけど、それも頷ける。

別に、名前を隠して悪口言い合ったり暴露しまくったりということではなくて、名前を出さないことによって名前の持つイメージに縛られずに読ませたいという意図のようだ。まあ、出版の世界に身を置く人には案外誰が誰だか比較的簡単にわかってしまうのかもしれないが。

本来、本は本だけを楽しめばいいのであって、裏側の事情やら苦労やらを知る必要はないのかもしれないけど、知れば知ったでまた楽しめる部分も出てくる。今後にも期待しよう。

98/04/30

薮蚊に食われた。あの、黒いからだに腹と後ろ足が白黒まだらの、蚊の数倍痒くなるあれ。まだ4月だぞーっ。はあはあ。

DMY

『TV大語解』(夏目房之介著、小学館刊)の「忠臣蔵」の項にこんなことが書いてある。

 などと考えてくると、だ。もはや根底からひっくり返るような忠臣蔵は一つしかないことに気づく。すなわち、吉良側を主人公にした忠臣蔵である。じつはマンガにはソレがすでにある。歴史考証家でもある杉浦日向子の初期作品「本朝大義考 吉良供養」(作品集『ゑひもせす』所収)だ。

討ち入り自体を描いたものではないが、似たような発想の小説もすでにある。故・星新一の「ああ吉良家の忠臣」。

殿中抜刀で処罰されるべきは浅野内匠頭、赤穂浪士が主君・吉良義央を討ったのは忠義に名を借りた逆恨みではないか、と吉良家の家臣が主君の無念を晴らそうと奔走するうちに浪士たちの切腹が決まって努力が水泡に帰すというような話だったと思うけど、25年ぐらい前に一度読んだきりだからよく覚えていない(苦笑)。

歴史というのは、言ってみれば歴史を記述したり調べたりする人の主観の世界。たとえば使い物になるようなものではなかったともいうけども中国で原型が発明されたものを改良しても「ルネッサンスの三大発明」とか、先住民がいるのに「アメリカ大陸発見」とか平気で書くのは、これ要するにヨーロッパの人が見た歴史。

実際、日本を代表する悪役・吉良義央も、地元・愛知県幡豆郡吉良町では名君で通っていて、町の映画館でも忠臣蔵映画は(恐らくは芝居なども)一切かからなかったという。もっとも、映画は3年ほど前に「解禁」され、一昨年だったかには兵庫県赤穂市と「歴史的和解」も果たしている。

最近、浅野内匠頭の殿中抜刀も吉良上野介が直接原因ではないという話をテレビで聞いたりしているし、映画やテレビで映像化されていないだけで、吉良側から見た忠臣蔵は案外多いのかもしれない。

そういえば、東宝映画「怪獣総進撃」(今は「ゴジラ電撃大作戦」だったっけ?)は忠臣蔵を怪獣映画に作り直したものだそうだけど(敵役の宇宙人「キラアク」は「吉良悪」から来ている)、吉良町の映画館で上映されたんだろうか?


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