しょせんガイアの手のひらの上 2008.07.13

最近、太陽光発電が脚光を浴びている。なにか、太陽光発電がエネルギー危機、地球温暖化危機を救う救世主と思われているようだ。
世を救うのではなく、地球を救うなら救球主か?
太陽光発電といってもいろいろ種類があって、各メーカーが発電効率を競いあっている。新幹線の電光掲示板やその他のところで、当社は世界一の変換効率を実現とか、当社が世界一という会社がいくつもあるので、世界一というのは実は一つではないのかもしれない??
いずれにしても現時点、実用的な変換効率は18%とか20%程度で、限界は30%くらいらしい。それを高いと見るか、低いと見るか、人によっていろいろだろう。
いったい変換効率とはどのくらいが相場なのだろう。ディーゼルエンジンの効率は40%を超える。熱機関の効率はサイクルの最高温と最低温の差を絶対温度で割ればでる。もっともそれは理論上の効率であって、実際に得られる出力は、さまざまなロス、機械を動かすために消費するエネルギー(燃料ポンプや冷却ファンなど)を差し引かなければならない。そんなことを考えると火力発電所の発電効率が40%なんてのはとんでもなく高い値であることがわかる。

人間が作った太陽電池の光から電気エネルギーへの変換効率が20%程度として、自然が作り出した光からエネルギーへの変換効率はどのくらいだろうか?
動物と植物の違いは何か? というと、動けるとか動けないということではなく、自らエネルギーを作り出せるものが植物、他人が作ったエネルギーをいただくのが動物と分けられるそうだ。ということは、地上に存在する生物はすべて太陽のエネルギーを変換する植物のおかげで生きている。
もちろん海底火山のエネルギーで生きている生物もあるし、核分裂のエネルギーで生きている動物もあるかもしれないが、現時点われわれには関係ない。
私たち人間もワニもクジラもパンダもゴキブリも、みんな植物が太陽光からエネルギーを作り出したものをいただいて生きている。お食事前の「いただきます」は元々「命をいただきます」からきているという。植物をはじめとした食物連鎖のみなさま、毎日の糧をありがとうございます。
さてこのように、地球上のすべての生命の基となっている植物の光合成の効率は1%くらいだという。
太陽電池の効率の方がはるかに高い。しかし植物と太陽電池の比較では面積当たり変換効率だけでは分からない。面積当たりの植物の負担(栽培費用・労力)と太陽電池の負担(設置費用・エネルギー)を考慮しなければならない。同じ費用なら植物の方は、太陽電池の面積を30倍(変換効率の比)どころか何百倍も栽培することが出来るだろう。
../bush.jpg アメリカのブッシュ大統領がエネルギー作物を作ってエネルギー大国になろうと語っている。そういうことを考えると、太陽電池で発電してエネルギーを取り出すより、植物を使ってエネルギーを採取した方が効率が良いのだろうか?

ところで、太陽電池の製品ライフサイクルにおけるエネルギーの収支というか損得はいかなる状況だろう?
つまりシリコンやガリウムから太陽電池の素子を製造し、太陽電池に形成し、発電した電気を交流に変換したり電圧を維持したりする装置を作り設置し、寿命が来るまでメンテナンスしたりする資源やエネルギーと、太陽電池が発電するエネルギーの収支はいかなるものなのだろうか?
まさか太陽電池を製造するエネルギーよりも太陽電池が発電するエネルギーの方が少ないなんてことはないのでしょうね?
あるメーカーによると太陽電池は2年少々で投資したエネルギーを回収してしまうという。本当だろうか?これはちょっと信じられない。そんなに効率が良いなら電力会社がどんどん太陽光発電に切り替えるはずだが、現時点そんな動きもない。一般に会社で新設備を入れるとき、投資したお金を5年程度で元が取れれば立派である。2年で回収できるならそれはものすごい大発明であるか、今までがあまりにもだめな方式であったに違いない。
../sun.gif 他方、太陽電池は投資したエネルギーを回収するには20年とか30年かかるという説もある。21世紀初頭の太陽電池の値段から考えると、このほうを私は信頼する。投入したエネルギーを2年で回収できるのに、投資した費用を回収するのに20年かかるというのはどうも納得いかない。

太陽電池の発電効率が20%としても、太陽光エネルギーの20%発電することは困難だ。地球は丸く、そして自転しているので、太陽電池パネルを常に太陽に向けておくのは容易ではない。一般家庭で太陽電池を設置するとき、太陽の向きに合わせるどころか屋根の傾斜に沿わせて設置している。だからもともと角度は太陽を向いているわけではない。しかも、朝夕はかなり斜めから光があたる。
最近は太陽を追尾するような回転機構を備えた太陽電池もあるらしいが、太陽の向きを検知する装置と装置を動かすエネルギーがいるだろうし、機械というのは複雑になればなるほどメンテナンスもかかるので、発電効率を上げた分だけ全体的な効率がアップするのか想像もつかない。私は回収できないだろうという気がする。
次に地上は毎日が快晴の月面や衛星軌道ではない。雨も降るし、雪も降るし、曇りもある。
太陽電池の角度によるロス、天候のロス、その他さまざまなロスを見ると、植物の1%と同等とは言わないがせいぜい数パーセントではないだろうか。

ではバイオマスエネルギーを考えてみよう。バイオマスは太陽電池以上期待できるのだろうか?
植物を栽培して、それを刈り取り仮にロスなくそこからエネルギーを取り出せれば、その面積に注がれた太陽エネルギーの1%を得ることができるのだろうか? といえば、もちろんできない。
いろいろなロスがあり、効率の掛け算になるのでそれは1%の20%ないし30%程度になるのではないだろうか? もちろん技術開発や規模の効率化によって数%は改善できるだろうとは思う。
しかし、より重大なことだが、農業は無から有を生まない。

種モミ一粒を植えたとき何粒の米がとれるだろうか?
収穫比というそうだがコメの場合140くらいになるらしい。これほど比率が大きいのは米だけで、小麦では20位だそうだ。「一粒の麦もし地に落ちて死なずば、ただ一つにてあらん、死なば多くの実を結ぶべし(ヨハネの福音書)」といえばものすごく多くの実を結ぶように聞こえるが、「一粒の麦もし地に落ちて死なずば、ただ一つにてあらん、死なば20個の実を結ぶべし」ではあまりかっこよくない 
ところで農業において収穫比と共に重大なことがある。投入したエネルギーと収穫したエネルギーの比である。トウモロコシを作るにも、米を作るにも農作業、つまり耕耘、施肥、植え付け、雑草取り、収穫するといった作業にかかるエネルギーと、農産物として得られたエネルギーの比である。
さあ、どのくらいと思われるだろうか?
10倍? 20倍? 100倍? まさか数倍ってことはないだろうね?

トウモロコシ生産で人力のみでは4.8倍、牛などを使うと5倍、機械化農業になるとなんと・・3倍を切る。一粒の麦から20粒しかできないと哀しむどころか、畑に投入する労働力、ガソリンなどの投入したエネルギー合計のたった3倍しか大地は見返りを与えてくれないのだ。いかに農業とは厳しいものかという感じがする。
でもまだ投入したエネルギーより収穫が多いからよい。日本のコメ生産ではなんと投入したエネルギーの4割しか収穫していない。つまり日本農業とはエネルギーを生産しているのではなく、化石燃料を栄養というエネルギーに変換しているのだが、その効率はわずか40%であるということだ。もちろん火力発電の効率40%でも意味がないわけではないのと同じく、化石燃料を栄養に変換する効率が40%でも無意味というわけではない。ただしこんな効率ではバイオマス農業は・・生産ではなく単なるエネルギーの浪費である。 
「土とは何だろう」久馬一剛著 京都大学学術出版会 による。
おおっと!促成栽培、ハウス栽培などになると、もうエネルギー効率など議論する意味がない。

駄文を書き連ねた。
言いたいことは人間が太陽エネルギーを基に生きている限り、消費できるエネルギーは上限があり、それは非常に少ないだろうということ。
もちろん核融合など太陽エネルギーに依存しないものが実用化できれば違うが、甘い期待はしない方が良い。
じゃあ、どうするのだ? となれば、答えは一つしかない。
みんなその答えを知っているが、怖くてだれも口にしない。
答えは簡単、人口を減らすことしかない。マルサスは正しかったのだ。
どのくらいまでにする必要があるのか? と言えばキリストの時代に戻るしかないだろう。
そうすれば化学肥料を使わず、焼き畑と放牧でほそぼそと生きていけるのではないだろうか?
物質文明を楽しんで数百年で滅びるのが良いのか? 病気を恐れ、飢饉を恐れ、貧しい暮らしでも長続きできる生活が良いのか?
どちらにしても、我々はお釈迦様の手のひらの上の孫悟空ではないが、ガイヤの手のひらの上で踊っているにすぎない。

以前書いたものとモチーフが同じになってしまったが、こういう基本的なことを知らずに環境を語る方が多いので書いてしまった。
専門家ですなんて方が、科学の進歩で地球環境問題を解決するなんておっしゃってますが、しょせんあなたもガイアの手のひらの上、笑われてますよ 



つよごし様からお便りを頂きました(08.07.17)
しょせんガイヤの手のひらの上
毎度の『つよごし』です。
お陰でまだ生きてます。
大分御古い話ですな。
J.E.ラヴロック氏著『地球生命圏――ガイアの科学』20年前スタニスワム・レムのSF小説「ソラリスの陽のもとに」旧ソ連製映画もありましたな。
貴方はサヨクが怖い。地球の扶養能力を気にして又怖いとは情けない事ですな。
ソイレントグリーンと言うSF映画の様に人間も食料なって食われてしまうと思っているようですな。
素人の生齧りは困りますね。それも悲観論ばかりで悲しいですな。
貴方は科学に関してはガイヤ(外野)席。
せめて半生齧りしてみてはどうですかな。喝!
つよごし様 毎度ありがとうございます。
私のお便りに対するポリシーは、法と公序良俗に反しなければ掲載することとしておりますので、その約束を守ってアップいたします。
しかし、私はあなたのご意見に同意しないと申し上げましょう。
それとあなたはエネルギーの収支とか、大局的にお考えられたのでしょうか?
それならいかなる方程式を立て、解いたのかお聞きしたいですね
カツ!なんていうよりそういう建設的ご意見をお待ちしております。

つよごし様からお便りを頂きました(08.07.20)
佐為様
大分お怒りのようで失礼いたした。 小生の不徳のいたすところお許しあれ。
このクソ暑いのに太陽電池のみを捉えて延々と書かれておられので小生も少々苛立ちました次第。小生は数十年にわたりソーラーバッテリーを駆使して観測で便利に使ってきたもので初期投資4万ほどで数千円バッテリーをぶら下げて殆どメンテはかかりませんでした。
かなり昔でも20年以上の耐用年数がありました。
博学の佐為さん(お互いに堅苦しいので『さん』にしましょう)の事とて効率は単純ではない事はご存知でしょう。
日本はエネルギー白書に掲げてあるように原子力立国を目指しており太陽電池など再生可能エネルギーなど普及されては政府及び電力会社や原発利権に群がる輩も簸やがってしまうものと思われる。
ですがそう言う彼らも原発も繋ぎにすぎず(石油ピークと似たようなもの)最終的には再生可能エネルギーに頼らざるを得ないようです。

以下建設的かどうかはわかりませんが。
五年程前に書いた雑文を載せておきます。御笑読下さい。
宇宙の話が出てくるとサヨクは人類に資格はないと叩かれました。
地球と言う閉じた系で滅びるのがおちだそうです。

人間の行く末について書いてみました。
人類を脅かすもの、言うまでもなく、それは人類自身である。
最近地球に優しいという言葉が氾濫している。言葉通りにとると意味不明である。
地球にとって二酸化炭素が増え気温が50度100度になろうと化石燃料が枯渇して電気や車や工場が止まり人間の生産活動が停滞しても地球は痛くも痒くもない。人類が核戦争で一生懸命殺し合って滅亡しようと人口爆発で食糧危機で饑餓状態になって飢え死にしても地球自身には何の痛手もない。地球を良し良しと優しく撫でても何のご利益もないのだ。反対に地球システムが生物の大量絶滅を五回も引き起こしているのだから。
ところが人類という生物自身がこの地球システムを狂わせる悪さを始めたのである。そして地球システムが狂い出すと生物の生存が危うくなる。つまり生物の生存必要な地球システムを大事にしなければならない、結論として生物の生存できる環境を維持するには地球に優しいというと言う言葉になるのである。
十九世紀まで人類は人力エネルギーで農耕と牧畜と狩猟で食糧を得て自らの腕力で刀や小火器を奮って殺し合いつつ共存してきた。その後人類は食物を食うだけでなく莫大なエネルギーを食い(消費)はじめた。産業革命である。破竹の快進撃で自動車、飛行機、船、その他多数の工業製品を生みだし中でも一番発達したのが如何に能率良く人類自身抹殺する大量殺人兵器だ。あらゆる生き物の中でこれほど天才的に同胞を殺すことに血道を上げた生物はいない。たしかに人類は地球上で最強だ。最強だからこそ自らが敵であり殺し合わなければならない宿命なのかも知れない。遺伝子に組み込まれた物欲から生まれた強者生存遺伝子は生物進化のなれの果てにできただろうか。
人類の先祖らしきものが地球上に現れてわずか700万年しか経っていないのに、もう自ら滅亡すると弱音を吐かねばならないのは情けない限りである。地上で最強の生き物が本当に滅亡するのだろうか?解っているのならフィードバックを掛けなければならない。まず温暖化の原因は人類の化石燃料 (エネルギー)依存症にあるのだ、麻薬中毒患者がハイになるように人類文明も化石燃料 をどんどん消費してハイになっていきブレーキが効かなくなり暴走を始めた、そして人類の生存環境を汚染しボロボロにしてきたのである。
暴走にフィードバックを掛けるのは大変である、科学者がいくら警告を出しても企業や国家が血相を変えて取り組まなければならない のだが京都議定書は二酸化炭素の超排出国で超大国のアメリカに拒否されてしまった。アメリカ拒否の表向きの言い訳は温暖化シュミレーションに入力するパラメーターよって深刻度にピンキリが出て信頼度が薄いと言う理由である。現実には化石燃料仕掛けで動くアメリカにとって石油メジャーの勢力は絶大なもので大統領も逆らえないと言われている。石油業界の話ではアメリカは生き延びるために油隠しをやり輸入国に成り済ましているのだそうだ。
地球の賞味期限と消費期限は後どれぐらいなのだろうか。それは地球の生物扶養能力(資源問題)と汚染浄化能力できまる。果たして人類は地球資源を使い捨てにして地球という閉じた系のなかで朽ち果ててしまうか、エネルギー消費生活をセーブして食べる事(農耕,牧畜など)に専念するか。現状をテクノロジーで乗り越え人類の底無しの欲望を地球外までのばし欲望を無限に吸収してくれる宇宙へ発展させるかも知れない。
人類はチンマリと地球で絶滅し、絶滅の後の大進化(地球では過去に5回あった)でまったく別な生態系が生まれて人類に取って代わる可能性もある。
私は人類の無限の可能性を信じたいがゆえに人の心の有り様が重要で心が未来を選択するものだと思う。未完(長いのでカットしました)
つよごし
つよごし様 お便りありがとうございます。
論点が多々あります。
第一に太陽光発電は有効か否かですが、製造コストが現時点他の自然エネルギーとの比較で劣ることは事実です。もちろん発展途上にあり、コストはどんどんさがるでしょうし、他のメリットもあり良い悪いと決めつけることはできません。私は現時点でも、太陽光が離島や灯台などインフラなどを加味してメリットのある場合もあると考えます。ただ太陽のエネルギーは拡散しています。風力発電はすでにその薄いエネルギーが自然濃縮(?)されているというメリットがあります。
第二に、私の文章は太陽光を否定したり拒否したりしていません。良くお読みいただきたいが、地上のエネルギーはすべて太陽起源であり、その変換方法についてのメリット・デメリットを論じる例えとして取り上げたにすぎません。
第三、サヨクであろうとなかろうと、人間の将来、あるべき姿、取り得る選択肢を考えるとき、エネルギー収支やその限界について全体像を踏まえて議論する必要があります。
貸借対照表の出ると入りの帳尻を合わせるなら、私たちのエネルギー使用を減らすしかありません。
どこまでさかのぼれば釣り合うのかと考えますと、どこまでいっても結局は釣り合わないような気がします。釣り合わないとは過去の歴史をみると人類が出現して以降ずっと定常状態ではないからです。ただ焼き畑農業レベルであればその時代が長く続いたことをもって擬似的に持続可能といってもよいかと思います。本格的農業になると輪作の問題、塩害、伐採などで持続可能だったところはありません。というか輪作できない畑はすでに持続不可能なのです。水田だけが輪作可能です。
家計と同じく、収入以上の生活はできないし、人間は歳をとれば年相応の暮らしをしていかなくてはならないのと同じく、人間が他の生物の命をいただいて存在するという原罪を背負っている限り結論は出ているのです。
過去に共産主義者が「永遠の生命を得るためには人間は宇宙に出ていかなくてはならない」といいました。ビッグバン理論の現在、人間はこの宇宙からも出ていかなくては永遠の生命を得ることはできないようです。
特に結論じみたものがあるわけではありませんが、とりあえず私の考えをまとめると、人は必ず死ぬ、自分が死ぬと理解しそれを乗り越えた者が大人と呼ばれるのでしょう。
そして人類もいつか、それはそう遠くないかもしれませんが、滅びるでしょう。人類はそれを理解し、その事実を認めなければならないと思います。
古風に言えば、覚悟を決めろということです。
客観的に見て、この世に人間が存在し続けなければならないという理由はなさそうです。他の生物が栄枯盛衰すると同様に人間も栄枯盛衰があるのは当然です。
といっても自暴自棄になるとか、何もせずに破滅を待つこともありません。人類は最善を尽くすべきです。しかしそれでも打開できない場合は、従容として事実を受け入れなければならないでしょう。
お断りしておきますが、私は大学なんて行ったことはありませんし、特別にエネルギー問題を研究したわけでもありません。でもそんなこと考えればわかりきっています。
それを情けないとか、悲しいということもありますまい。
武士ならば最大限に働いて、もはやこれまでとなればジタバタせずに立派に自害しなければ恥というもの

つよごし様からお便りを頂きました(08.07.22)
佐為様 ご丁寧なるご返事痛み入ります。
小生は昔から乱暴なやり方で議論を始めます。挑発もします。
情けないとか悲しいは叱咤激励の意味もあります。
それでダメならそこまでの人間としておさらばです。
そんな小生も 専門家ですなんて方が、科学の進歩で地球環境問題を解決するなんておっしゃってますが、しょせんあなたもガイアの手のひらの上、笑われてますよ  の挑発に乗ってしまったのですよ。
若い頃日本ロケット協会に入り、海部宣夫氏ら十人ほどで月面惑星研究会等に参加し。ふっくん様は海部さんを知っているでしょう。小生も宇宙馬鹿でした。学校では電子工学を学び仕事は地球物理系の研究所です。昔ですから大変でした地割れに落ちたり火山弾がヘルメット当たり解けて凹んだ事もあります。相手が自然なので危険がいっぱいです。大怪我をして死にかけた事もあリ命がけでした。そうやって命がけでデータ集めてくるのです。それを愚弄され笑われた気がしました。
エネルギーの収支は地球は永久機関ではないの一言で済みます。但し太陽は五十億年の耐用年数がある。
ビックバンは途中経過の話、今はひも理論、ダークマター、ダークエネルギーなどここで宇宙論を展開するととんでもない長さになります。とにかく観測的事実から137億光年あります。その先は現代物理学が破じょうした世界、光速超えて観測できないだけ、無限の続くようです。書き出すときりが無いので終わり。
まあそんなぶっ飛んだ話をしてもしょうがないのす。
小生は何代か先には地球系から出ないと地球上でけちな事、水戦争、食料戦争、エネルギー戦争、疫病、核戦争、が起こります。当面中印です。
以下小生のブログより
黒い氷河が存在するのだ。
何処かの親分が白いものを黒いと言わせているのではない。
ご覧の通りである。
現在ヒマラヤの氷河は科学者たちの予想を超えて溶け、毎年1mずつ薄くなっている。ガンゴトリ氷河などは20年前の2倍弱の35メートル/年で後退し続けている。
その融解スピードに拍車をかけているのは勿論温暖化だが、それだけではない。
黒い氷河の存在である。
正体はヒマラヤの氷河でモンスーンの時期に大量発生する雪氷藻類。マリモのような微生物「クリオコナイト」である。
黒氷河は太陽熱を吸収し、なんと3倍弱、融解をスピードアップするのである。
30億年前から真っ白い氷河に黒い穴『クリオコナイトホール』を作り、オセロゲームのように白を黒にひっくり返して氷河を壊し続けているのだ。
大自然のオセロゲームはイーブンの勝負で均衡を守っていたのだが、温暖化によって黒が優勢になってしまった。
スーパービッグメルトは全てを溶かす。
地球規模の温暖化は地球規模で氷を溶かし、人類文明をも融解させる。
インドのインダス川、中国の黄河は世界文明の発祥地である。その水源であるチベットやヒマラヤ山脈の水流を調整している自然の氷河湖が、20世紀の10倍にまで増えている。
温暖化により氷河の融解スピードが加速され、氷河湖の水位が上昇、決壊の危機に瀕している。
地球水循環研究セーターの研究データによると、氷河の端っこがここ数年13メートルのスピードで融解し、最大は30メートルも後退しているのである。
50ヶ所近い氷河湖が次々決壊すれば大洪水になり、パキスタン、ブータンなどで数万人が被災する。
さらにインドのガンジス川や中国の黄河、長江は絶大なる被害を受け、大水害の後これらの河川は乾期に水の流れない「季節的河川」になる。
乾期に水が流れなければ、灌漑用水が枯れはて、大干ばつになる。ガンジス川はインドの栽培地の40%を灌漑しており、流域の4億700万人が大被害にみまわれ、飢饉になる可能性がある。
チベット氷河群(中国・チベット青海高原)が溶ければ、長江、黄河、ブラマプトラ川が干上がり、中国の穀物栽培の50%が被害をこうむる。
中国、インドとその周辺諸国で10億人以上の食料と水が失われ、行き場を失って難民となる。
水が無ければ食料が出来ず、文明が崩壊する。
国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」によればヒマラヤ山脈の氷河は2035年までの40年間で5分の1になってしまう。
これは世界中で起こっているのである。
「世界氷河台帳(World Glacier Inventory)」には世界中の氷河の40%、64,541個が載っている。
その大部分が学者を驚嘆させるほど急速に溶解し始めている。
人間が使える水(淡水貯水量)の70%は氷河の恵みによる。もし氷河が融解し消えてしまえば、水不足・食糧不足で20〜30億人が難民化し、世界はパニックに陥るのだ。
飢餓、戦争、疫病、あらゆるものが人類を襲うのである。

参考
氷河融解
約30年間の薄くなった氷河の変化が大きいのは
30m以上は イタリア・カレセル カナダ・プレース フランス・サレンヌ各氷河
20m以上は アメリカ・南カスケード フランス・サンソルラン スイス・グリース オーストリア・ヒンター各氷河

以上佐為さんの嫌いな中国が潰れるのは良いが世界がとばっちり食うのです。
小生は公的にも私的にも修羅場をくぐって来た人間です。今更覚悟もへったくろもあり申さぬ。最も余り先は無さそう。
次世代のために何か、と考える次第。
最近小生はブログを書けば書くほど傲岸不遜になるような気がしてなりません。
佐為さんはどうですか?
でも書いてしまうのです。
ブログの魔力ですな。

佐為様 付録です。
先日は寝ぼけ眼で書いたので途中でダウン。
1番気になったのは。(ダブルが整理のため)
専門家ですなんて方が、科学の進歩で地球環境問題を解決するなんておっしゃってますが、しょせんあなたもガイアの手のひらの上、笑われてますよ。
専門家を愚弄し笑いものし、とんでもなく無礼千万で断固許せん言葉である。
何か専門家に恨みでもあるのか。
ガイアを使って何とか専門家を見下してみたかったのか。
じたばたしても始まらないと言う事か。
小生のようにボケて頑固な老人を挑発し手慰めの相手をしてくれるため。
言ってみても余り益の無い言葉。
貴方のような高潔な御仁が言われる言葉ではない。
と、まー色々並べましたが小生も昔、専門家の切れッ端だったので乗せられてしまったので効果ありですな。

次に
人は必ず死ぬ、自分が死ぬと理解しそれを乗り越えた者が大人と呼ばれるのでしょう。
そして人類もいつか、それはそう遠くないかもしれませんが、滅びるでしょう。人類はそれを理解し、その事実を認めなければならないと思います。
古風に言えば、覚悟を決めろということです。
客観的に見て、この世に人間が存在し続けなければならないという理由はなさそうです。他の生物が栄枯盛衰すると同様に人間も栄枯盛衰があるのは当然です。
といっても自暴自棄になるとか、何もせずに破滅を待つこともありません。人類は最善を尽くすべきです。しかしそれでも打開できない場合は、従容として事実を受け入れなければならないでしょう。


小生も全くその通り同意見、異議なし、覚悟は若い頃に死を覚悟して何べんも臨んでいるので今更ですな。
加齢で覚悟も少々草臥れぎみかも。
日本は技術的には世界一のはずが再生可能エネルギーに関しては後進国。
テキサスの石油メジャーの連中は石油枯渇の恐怖と温暖化対策を考え方向転換をし投資総額は20億ドル4,000メガワット以上130万世帯の電力をまかなうことができるウィンドタービンを建設中。
ソーラーパネルは2007年における世界の太陽電池生産量が51%増加して、3,733メガワットに達した。世界で設置された太陽電池モジュール発電量は2,935メガワット以上で、1996年から累計すると9,740メガワット以上に達するという。欧州300万以上の家庭における年間電力需要が賄える。
この1年で、欧州はドイツに率いられ、太陽電池生産量で日本を追い越し世界をリードした。欧州の2007年発電容量は1,063メガワットと推定される。太陽光発電装置設置数においては、ドイツが全体のほぼ半分を占め、群を抜いて世界第1位。設置数第2位はスペインとなっている。
米国は太陽電池生産量がかなり増加したにもかかわらず、その生産量と設置数において、世界で米国が占める割合は減少を続けた1年となった。
日本も少しは頑張っているようだ。
北陸電力は、大規模な太陽光発電所(メガソーラー発電所)の建設に向けた検討を始めた。温室効果ガスである二酸化炭素を排出しない再生可能エネルギー導入促進策の一環。太陽光発電所の場所や規模、発電開始時期に加え、他の再生可能エネルギーも含めた具体的な行動計画を十月末までに策定する。
関西電力とシャープ(大阪市)が二〇一一年に堺市で出力二・八万キロワットのメガソーラー発電所を稼働させる。出力は志賀原発2号機の2%だが、世界最大級の太陽光発電所となる。

大日本復活
氷河溶解は大日本が大躍進できる出来るチャンスかも。
今でも暴動だらけの中国、氷河溶解で大地が荒廃すれば飢饉や暴動が拡大、米との冷戦はバランスを失い一触即発になり温暖化がらみで米中共倒れになれば科学技術立国、大日本の出番である。
IPCCは研究機関ではないので予測は信用できない。臆病で慎重で保守的な学者の集まり。
社会が衝撃受けないような配慮なされている。
たとえば被害の数値を10億を1億にしてみたり。
余りショッキングなデータはリジェクトしてしまう。
IPCCの報告と心中する気なら信用しろ、と言う学者までいる。
それだけ予測が甘い、本当は何が起こるかわからない。
これはこの業界の話。
勿論マスゴミにはでない。

でわでわ猛暑のおりご自愛下さい。
大日本復活のために つよごし
つよごし様 度重なるご指導ありがとうございます。
私はつよごし様などと比較できるような学問も業績もありません。
ただ真面目に(?)生きてきて歳をとってきただけの男です。
さて論点が本当に多岐にわたり、何から言えば良いのかわかりません。
ただエネルギーにしても食糧にしても、日本の科学技術とは無縁です。それは政治、政策の範疇です。
太陽光発電にしても風力発電にしても政策次第です。つい数日前、再び太陽光に力を入れるとか報道されていました。
反論するわけではありませんが、科学技術立国というのは科学や技術で達成するのではなく、政治が達成するのです。
過去に国際標準とかなんとか日本はヨーロッパやアメリカにむしられてばかりでした。これからもそうではないのでしょうか?
福田首相がサミットで二酸化炭素を減らしますといいましたが、単に他のメンバーに合わせたのか?政治力学からそう決めたのか?私にはわかりません(というか確固たる考えがなかったのだろうと想像します。)
そもそも京都議定書の削減割合だって、基準年だって日本に不利、アメリカと一緒に批准しなくてもよかったはずです。
どうしようもなく政治力が弱いというだけです。
つよごし様から突っ込みが入る前にお断りしておきますが、中国の二酸化炭素増加は毎年日本の3分の一、日本が6%減らそうと増えようと、あまり影響はなさそうです。

つよごし様からお便りを頂きました(08.07.27)
佐為様 真摯なご意見ありがとうございます。
自信ををもって書いておられる佐為さんに学問うんぬんは関係ありますまい。
小生なんかはトラブルだらけのヤクザな人間です。スッポンとかマムシ、はたまた不死身の○×なんて言われ書類送検なっても奇跡的に不起訴なったりです。
科学と政治の関係は骨身に染みて佐為さん以上に感じています。学者は専門馬鹿が多いですね。政治経済悪徳商社などに利用されやすいのです。原爆の原理も相対論からです。水爆はその延長上にあります。双方とも宇宙論の学者です。アインシュタインに関しては誤り認め反戦運動を始めて間もなく謎の死を遂げています。
今巨大な加速器でブラックホールを創ろうとしています。これも原爆水爆を創った米エネルギー省のバックがあります。原水爆より桁違いに恐ろしい兵器が出来上がります。
科学は諸刃の剣です。政治経済企業が悪用しないよう国民が監視していかねばなりません。(政治のコントロール)
ところでサミットは原発ビジネスで盛り上がって酷かったですね。
温暖化も悪用するような温暖化至上主義には反対です。
CO2削減と称して原発の利権が幅を利かし日本中原発だらけになってはCO2よりはるかに危険です。
以前温暖化関してホントかなと思いました。最初の言いだしっぺは原発立国フランスですから、きな臭いと思いました。私も子供が4人います。それでホントなら大変だと思い勿論懐疑論も読みました。出来るだけ資料を集め友人の学者と検討しました。太陽活動は織り込み済みです。一割程度引き算されているようです。
この春の地球惑星学会プログラム中、温暖化肯定VS懐疑で両者のバトルがありました。私は行けなかったのですが、日経サイエンスに論争が載っていました。
今1番不確定な要素はエアロゾル。雲です。雲の出来方が未だに不明です。文字どうり雲をつかみ様な話。
日傘の役目をどれ位出来るか。
今までの観測的事実から人為的な温暖化は間違いないようです。
2050年50%削減も非常に緩い規制です。政治が呑むと思ったのでしょう。
それも突破されてしまい科学者は余りにも無力です。
科学を生かすも殺すも政治、何世紀にもわたって宗教や政治に科学は振り回されています。
今最悪なのは資本主義の悪いところと腐れ共産主義の合体した中国の恐怖の経済成長です。
あれは環境破壊なんてそんな生易しいものではなさそう。
人類を破滅に導くかもしれない。
横断歩道の信号機のように死者が出ないと信号機が設置されない。
温暖化も甚大な被害が出ないかぎり対策をとらない。
氷河の融解と中印の経済成長の相関が取れれば危険な事に。
今日本の科学者が氷河湖の決壊警報装置を付け携帯で住民に知らせるシステムを構築中。
おそらく世界のCO2の半分を中印が排出するのも時間の問題。
6500万年前CO2は今の4倍ありました。でも生きていたのは恐竜でした。
眠くなって文字化けしそうなので、これにて失礼。
お休みなさい。 つよごし
つよごし様 毎度ありがとうございます。
論点が多岐にわたりますので、二三点のみ
正直言いまして、地球温暖化が正しいのか? そして、二酸化炭素原因説が正しいのか? なんてことは私はわかりません。
そして多くの学者だってわかるはずがないと考えております。だってほとんどの学者はIPCCの報告を読んで語っているだけです。
今、地球温暖化説の第一人者は東大の山本良一センセでしょうが、彼の話や著書は、地獄の怖さを語って人々を震え上がらせる伝道者とそっくりです。その唱える説が正しいのか否か以前に、そのスタイルが胡散臭く信用ならんです。
地球温暖化説、原発推進の言いだし者(言いだし国)も胡散臭くわけがわかりません。ブッシュの石油利権はよく聞きますが、ゴアだって蔭ではいろいろとエネルギー関連とつながりがあるそうです。
ところで原子力を推進してもウランはあと60年しかないそうですが、増殖炉があるからということなのでしょうか? このへんもいまいちわかりません。
中国問題ですが、中国が巨大になって地球を振り回すのか? それ以前に資源枯渇でポシャルのか? うーん、どうなんでしょう?

つよごし様からお便りを頂きました(08.07.27)
佐為様 毎度ありがとうございます。
どうも立場が逆転したようで小生が答えねばなりませんな。
温暖化は危機管理の問題でもあり100%そうだとなってからはでは遅い。
薬師院さんも言っております。警戒する事は大切。
小生は観測屋渡世なので結論だけでは信用しません。
観測的事実を当てにします。
今のところ6:4か7:3です。観測屋は疑り深いのですよ。
小生が書き込んだブログより抜粋。

先日、温暖化とエネルギーの専門家と称する山本良一先生の話を聴講。
「原発はCO2を出さないクリーンなエネルギーだから原発を増やすべきだ」と始まった。
そして核廃棄物の問題について「核廃棄物にトイレが無いと言われるが、CO2だってトイレが無いじゃないか」
はて! この先生は核廃棄物とCO2を同レベルで見ているようだ。
専門家としてはとんでもなく無知で無神経だ。
CO2は空気中に有っても有害ではない。量の問題である。
かたや核廃棄物は空気中に少しでもばら撒かれたら、たちまち放射線障害を起こしてしまう。
保管するにも何重にもシールドしなければならない。
核廃棄物は放射性物質で恐ろしく汚いものであるからトイレが無いと言われる所以である。
だから誰もCO2にトイレが無いとは言わない。

御覧の様に原発推進派の急先鋒である。
温暖化を梃子にしている。

フランスは2005年にもアインシュタインを担ぎ出し相対論奇跡の100年と称して国際物理年を立ち上げています。温暖化論への布石ような気もする。

ゴア自身エコしてない。問題あり

ウランは海水に45億トンあると言われ、もっとも取り出すのに膨大なエネルギー必要、非現実的。
増殖炉については原子炉の管理は命がけ。増殖炉に至ってはの冷却材の管理に問題あり、金属ナトリウムは水と反応すれば燃え出すしろもの。
ウラン235以外の238が利用出来1%未満の利用効率が何倍かになる。
中国は2030年に商用稼動予定。

うーん、どうなんでしょう?長島さんですか?
今中国は石炭燃やしすぎ空は真っ黒け。
可採年数は52年。
中国石油天然気集団公司は石油や天然ガスの埋蔵量の伸びがピークに来たという。
エネルギーに関しては、オイルサンド、再生可能エネルギーと色々あり、エネルギー中毒をおこして自滅する?。特にメタンハイドレートは扱いを誤るとCO2の21倍の温暖化効果あリ。ペルム紀の大悲劇になりかねない。
暴動だらけゼネラル化するとそれだけでポシャル可能性あリ。
うーん、どうなんでしょう?
  つよごし
つよごし様 毎度ありがとうございます。
毎度、いろいろな思いを書かれますので、私はすべてに対して返事することはままなりません。いくつかに絞らせていただきます。
原子力も反原子力も、京都議定書推進派も反対派も純真さだけではないことは間違いないでしょう。
東大の山本先生の「温暖化地獄」はもう啓蒙書というより妄想の書という感じです。その本の中に出てくるのは怪しげなところが多いです。温度が6度上昇とか海面が5m上昇というのはIPCCのデータにはないようです。ラブロックの警告をあたかも真実のように吹聴していますが、ラブロックがそういった根拠は不明です。
彼はなにか利権に絡んでいるのでしょうかね?
長島さんならずとも、どうなんでしょうか?

つよごし様からお便りを頂きました(08.08.08)
佐為様 コメント有難う御座います。
いわゆる思想的な問題でしょう。
ジェームズ・ラブロックの価値観
「私は常に放射性崩壊や原子力を、正常で必然的な環境の一部としか見ていない。我々の原核生物の先祖は、超新星による様々な元素の合成で生まれた惑星規模の放射性降下物の塊り上で進化したのだ」
これはクールな考え方であると同時に悪く言えば無神経な価値観であると思われる。
山本良一はラブロックの(ガイア仮説も含めて)信奉者故に彼の価値観を踏襲し原発は必然と捉え「核廃棄物にトイレが無いと言われるが、CO2だってトイレが無いじゃないか」に繋がる。
だから利権というより放射性物質に対する共通の価値観を持っているからでしょう。
IPCCは地球の平均海面水位は21世紀末(2090〜2099年)には、1980〜1999年の平均海面水位に対して、0.19〜0.58m上昇すると予測される。(ラブロック爺さんと桁が違う)
そして二人に言える事は現役(業界では助手は天国。助教授は地獄。教授以上は脳死と言われている)の科学者ではなく(特にラブロック爺さん)オマケに気象学とは無縁。温暖化関しても自分で汗を流してデータ集めたわけでもなく自分で書いてるかどうかも定かではない。
こう言った輩が温暖化に便乗して浮上するので温暖化至上主義はいただけません。
原発は何処かの金さん(遠山の金さんではありません)にテポドンで狙われやすいので増やさないほうが懸命。
小生は温暖化に関しての本は余り価値のある本は少ないと思う。
正確に現状を把握するには誰でも見られるデータベースhttp://www.jma.go.jp/jma/menu/report.htmlを見るか、現場の研究者の発表を聴講するのが1番。でもなかなか機会が無い。
IPCCに関しては大学や研究機関で膨大な時間を掛け査読を繰り返し振り落とし、やっと学術誌にのる。それをまたIPCCが時間を掛け査読する我々の目にふれる時には何重にもフィルターが掛かり古くなっていて現状からずれている可能性がある。
故に危機管理上問題が有るので当てには出来ないでしょう。
とにかく現場の専門家は本など書いている暇があったらデータ集めや分析に没頭しているはず。本や口先でああだ、こうだ言うよりデータを見たり観測現場の人間の発表を聴講したほうが宜しいでしょう。先日国立環境研の研究発表を聴講しました。
ただし関心があって真実が知りたければの話です。
海面上昇に関してIPCCも原因を特定出来ていない。
気象庁HRより
1961年から2003年の期間では海水の熱膨張と氷河・氷帽の融解が同じ程度海面水位上昇に影響を与えましたが、4種類の要因の合計は観測によって得られた海面水位上昇より小さく、海面水位上昇の原因となっている様々な要因を十分評価することはできていません。
1993年から2003年の期間では海水の熱膨張の影響が大きくなります。(高校の授業で採用)4種類の要因の合計は観測によって得られた海面水位上昇に近い値を示しています。

気象庁のデータベースから 世界の平均気温は2005年をピークに下がっているのは確かなようです。
結論として山本良一やラブロックの話は当てにならんと言う事ですな。

つよごし様 度重なるご指導ありがとうございます。
ラブロック、山本教授は権威なんでしょうけど、それは彼らの専門分野の権威であって、温暖化の権威ではないと思います。「ガイヤの復讐」とか「温暖化地獄」を読んで、科学というより宗教書であると感じました。それもまっとうな宗教書ではなく、恐怖心を起こさせて帰依させようとする新興宗教のようです。
私の考えがつよごし様と全く同じかどうかといえば違うところはありますが、考え方についてはつよごし様と全く同じであると思います。
私の物の見方考え方について駄文を書きましたので、ご笑覧ください。


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