最近頂いたお便りに、私の話は冗長だとあった。しかし批判しているのではなく、話を聞いているようで、読む速さと理解する速さが一致していて非常にわかりやすいとあった。ISO14001規格では環境実施計画を作ることを要求している。
普通なにかを伝えるという文章では情報が濃縮され一読しただけでは理解できないことが多い。それに比べて私の文章は簡明で情報が薄いということだろう。
ともかくおほめいただきありがとうございます。
もっとも目的の環境実施計画は不要であるもの当然である。 かってCEARという審査員登録機関の季刊誌に目的と目標それぞれの環境実施計画が必要だと書いた某審査員がいた。今は考えを改めたのだろうか? あの人どうしているかしら〜♪
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某審査機関は目標は年度計画、目的は中期計画なんて見解を示しているが、それは大きく外している。(マチガイということだ) ISO14004に長期の目的も短期の目的もあると書いてあったような気がする ![]() |
そういうスタンスから考えると、環境側面から環境目的を選ぶなんて発想は出てこない。 ISOをしている(ということも意味不明なのだが ![]() 一般企業人は、必要に迫られ、あるいは会社の戦略の上で事業活動を進めている。すべての活動は戦略を実現するためであり、そこに環境側面を考慮することは必然ではあるが、環境側面から事業戦略を決定するなどとは、思いも浮かばないだろう。 |
審査で「何%目標より低ければ是正をするのですか?」なんて質問する審査員がいる。 頭の中身は大丈夫だろうか? 答える方も答える方で 「目標値より10%下回ったら是正処置をとります」なんてこたえる。 本当ですか! じゃあ9%であれば手を打たないというわけですか? そんなことで会社が動くのでしょうか? ついでに言えば「進捗は何カ月ごとに把握するのですか?」に対して 「3カ月ごとに報告して、指示を受けてます」 なんて審査でのやりとりが今日も津々浦々で行われていることに1000円賭けましょう。 |
ぶらっくたいがぁ様から突っ込みをいただいた(2008.04.05)昔の話だが、
おばQ様は最近の水戸黄門をご覧になっていないようですね。私はほぼ毎週観ておりますが、善玉が悪代官や悪徳商人に殺されることはマレです。死人が出るのはせいぜい5、6週に1回ぐらいでしょうか。
殺伐とした今の世の中で、水戸黄門は心の安らぎを得ることができる素晴らしいテレビ番組です。
まさしく!
先日時計を見て、そろそろこの人が殺されるなと家内に申したら、なに言ってんの、殺されないよと言います。
時代に遅れましてすみません。
ご意見下さい 先日、ISO14001定期審査において感じたことがあります。 電子データによる受注システムの導入が具現化し、受注ミスによる輸送ロスを考慮した環境目標を設定していたところ、先日の審査において、輸送ロスが環境側面特定表に書かれていない!と仰った方がいました。 輸送という大枠での環境側面を特定表に記述していることを説明しましたが、どうも環境側面表に輸送ロスがあって、それから環境目標という考えが先に立ち、理解できないみたいでした。 企業というものは、様々な活動の集合体であり、その活動の中に課題や活動目標があり、売上げ・利益を得るために頑張っているわけです。 審査員は、こうした企業としての大前提はさておき、環境方針→環境側面の抽出→評価→著しい環境側面の決定→目的・目標という、ISO参考書に書かれているような概略を本気で環境マネジメントシステムと思っているみたいです。 環境マネジメントは、経営の中の1つの項目であり、企業は環境活動で食っているわけではないのです。 日本のマネジメントシステム審査制度(審査員)が悪である根本は、「企業経営ありき」という常識とも言える観点がないことではないか!と思います。あくまでも私見ですが、御意見頂きたいです。 |
小竹様 お便りありがとうございます。 おっしゃるとおり、会社の仕事、活動はすべて事業推進のために行うものと考えます。売り上げをあげること、事故を防ぐこと、品質を維持すること、費用を削減すること、すべて同じレベルで推進していくものであり、そこには環境側面から選ぶという発想はないでしょう。 そもそも環境側面とは改善を図るべき項目ではなく、重点管理すべき項目なのです。 それは私が言いだしたことではなく、ISO14001に書いてあります。そして環境目的を環境側面から選べなんてISO規格には書いてありません。環境目的を設定するときに環境側面も考慮しなさい(無視しちゃだめよ)ということなのです。 それから輸送ロスは環境側面なのか?と言えば、細かいことはわかりませんが側面ではなく影響なのではないでしょうか?であれば環境側面登録表にないのは当然です。 ここでまた多くのコンサル、審査員は環境側面と環境影響の意味と違いを理解していません。グリーン調達はプラスの側面とか、省エネ製品への切り替えは有益な側面だなんていう人がいますが、ゼーンブウソつきとは言いませんが、間違いです。 彼らは改善活動をプラスの側面と勘違いしているのです。 ということまでは全く同意です。 常識がないのか?ISO規格を理解していない審査員なのか?は議論の余地がありますが、いずれにしても困った存在に違いありません。 しかし我々がそういった愚かな審査員を説得できるかというと、非常に困難です。もし審査でそういうおかしな(というより現実には大勢となっている解釈なのですが)ことをいう審査員がいたならばとりあえず説得し、それがだめなら言うことを聞くか、審査員を変えるか、認証機関を変えるしかないというのがこれまた悲しい現実です。 そういう悲しい現実を変えようと私は大声で叫んでいるつもりです。 認証機関の自浄作用にも期待できず、認定機関の監督機能にも期待できなければ我々がするしかありません。 小竹様もご協力ください。 おっと、日本にはもちろんまっとうな認証機関もまっとうな審査員もいることを忘れてはいけません。少ないですけど |