おぬしできぬな 09.03.08

私の勤めている会社も一人前にISO14001などを認証している。しかし、いつも言っていることだが、当社にはISO事務局というものがない。別にそれでも困らないのである。
いったいISO事務局というものが何をするのかね?
私には、ISO事務局のお仕事というものが想像つかない。 このようにどう考えても事務局がしなくてはならない仕事というものが思いつかない。
もちろんISO審査の時は会場を確保し、役員の予定を確保し、昼飯を準備し、各職場へご案内はせにゃならん。そういう仕事はある。しかし事務局って名乗るほどのことはないだろう。
もっとも審査員が間違ったことを言ったとき指導教育する仕事はある 
だが本当はそれは事務局の仕事ではなく、認定機関の仕事である。
より詳しく事務局の仕事を知りたい方は以前書いた事務局のお仕事をお読みください。

ときどき、よその会社から「ISO事務局同志で懇談会をしませんか〜」なんてお声がかかる。当社には事務局がないので、そんなとき私が対応することになる。私はISO担当ではないが、まあ社内でISOに詳しいと思われていることと、暇で能がないのでそんな役目に適当と思われているのだ。
最近ある会社さんの事務局数名がお見えになりました。こちらは一人、お金にならないことは人数が少ない方が良いに決まっています。 そんな話し合いをしてお開きになったが、きっと訪問者は私をアホか、ISO規格を知らない老人と思ったに違いない


あるときのISO審査で、私が対応しなければならなくなった。私は監査をするのは好きだが、されるのは嫌いだ。  まあ月給をもらっている身、仕方がない。 私の考えが間違っているのか、あるいは狂っているのか?
それとも多くの方がバーチャルなシステムを思い描いて無駄なことをしているのだろうか?
どうも後者のように思えてならない。
現在の日本には、ISO9001のために品質マニュアルを作り、それを社内展開した手順書を作り、教育し、実施し・・するのだと考えている人が大杉である。
もちろんISO14001のためには環境マニュアルを作り、それを社内展開した手順書を作り、教育し、実施し・・するのだと考えている人も大松がいである。
だからマネジメントシステムを統合しようなんておかしな発想がでてくるのだ。
本当はそうじゃないだろうが・・
どの会社にも会社創立以来の唯一無二のマネジメントシステムがある。ISO9001審査のためにそのなかから品質に関わることを項番順に抜き出し概要を書いたものが品質マニュアル、ISO14001審査のためにそのなかから環境に関わることを項番順に抜き出し概要を書いたものが環境マニュアル、そう考えると平易そのものです。
それがなにか?

こんな絵を描いていて真夜中になってしまいました 本日の小話
向かい合っていた二人の侍が一合交えた後パット離れた
一人が言った「おぬしできるな」
もう一人が言った「おぬしできぬな」
本日の質問
タイトルを「おぬしできるな」とお読みになられた方はいらっしゃいますか?

本日の質問 その2
あなたはできる人、それともできぬ人?




ぶらっくたいがぁ様からお便りを頂きました(09.03.08)
そんな話し合いをしてお開きになったが、きっと訪問者は私をアホか、ISO規格を知らない老人と思ったに違いない。

私も訪問者がそう思ったであろうことに500円賭けます。
きっと帰り道では訪問者同士のこんな会話があったことでしょう。
訪A「なあ、どう思った?」
訪B「あの人、ISOのことは何も知らないみたいだね」
訪A「だよな。あれじゃあ、ISO認証のために特別なことは何もしなくても取得・維持できると言ってるようなものだよ」
訪B「無駄足だったね」
訪A「うん」

かくしてこの訪問者たちと大金と莫大な労力を注いで“構築”した訪問者たちのISOは、今後も苦難の道を歩むのであった。ちゃん、ちゃん。

たいがぁ様・・・・笑いをこらえるのが苦しい 
90%いや100%そうでしょうね
でもISOってそんなものですよね?

達人は剣を合わせただけで相手の技量がわかるそうです
へぼは切られても気がつかないそうです
そのほうが幸せかも


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