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「あらあら岡田さん、今日はデートですか?」
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「デートの定義は、場所と時間を決めて人と会うことだそうですから、デートと言えばデートですね。
先日、大学院の話をしましたでしょう。あの一件のとき修士課程のとき一緒だった人たちとメールや電話のやりとりがありまして、今晩飲もうということになりました。私を含めて4人だけですが」
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「例の話というと、それじゃ、どなたかドクターにチャレンジする人もいたのですか?」
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「いえ、だれも・・・もうみんな30近いでしょう。私は浪人と留年で29ですけど、他の人も一発で来た人はいないから年齢はみな似たようなものです。そんなこともあり、やはり将来のこととかいろいろ考えると、今の会社で頑張るのが一番と決めたようです。みんな一流の企業でなおかつ希望していた仕事に就いているわけですから・・・明日の百より今日の五十っていいますでしょう・・・ 今日のメンバーの男子1名と女性1名は製造業の環境部門で働いていて、女性一人は商社の環境部門です。女性がもう一人いましたが、結婚して名古屋で専業主婦をしているので今回は来ません」 | ||||
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「わあ、みなさん環境部門ですか、すごいですね」
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「大学院で環境の研究科を出たほかの人たちは、希望通り環境部門に配属されたでしょう。それに比べて私は最初の配属が技術管理部門だったので、ちょっと悔しかったですね。紆余曲折はありましたが私が環境保護部に異動できてうれしかったです。もっとも今では、どの仕事も同じだってわかりましたけど」
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「じゃあ、他の会社の環境部門の状況を聞いて来てよ、私も知りたいから」
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岡田は「お先に失礼します」といって出て行った。
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ここは神楽坂の居酒屋である。大学や大学院のときこのあたりで飲み食いしていたこともあり、またみんなの勤め先の中間地点ということで、ここに決めたのだった。● ● 久しぶりということもあって、全員が約束の時間には集まった。会社員になってから会うのは3度目だ。初めにあったのは働き始めて半年くらいのときで、そのときはみんな自分の会社を自慢していたっけと岡田は思い出した。二度目は1年目くらいのときで、同期の女性が結婚するので結婚式には出られないので都内でお祝い会をしたっけ。そして2年半後の今回が3回目か。会社に入ると、だんだん疎遠になってしまうのだなあと実感する。
まずはビールで乾杯して、どこの居酒屋でもまったく同じにしか見えない肴をつっつきながら近況報告をする。 | |||||
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「聞いてよ、私はさあ、今ちょっとしたプロジェクトをしているの」
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「エミのことだから、ちょっとしたというのは実は大したことなくてショボイんでしょう」
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兼本は伊藤のチャチャを無視して、
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「私の勤めている会社は、大田区や川崎市に工場がたくさんあるの。そこで各工場の緑地をビオトープにして昆虫がそこを伝って海から山まで移動ができるようにするプロジェクトなんだ」
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「昆虫は長い距離飛べないので、緑地が点在していると、そこを経由して長距離移動ができるらしいね」
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「そうなのよ。それで当社は工場を活用して自然保護をしていると宣伝に使いたいわけね」
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「それで具体的な効果はあったのだろうか?」
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「相手が昆虫だからGPSとか付けるわけにもいかず、直接的な調査はできないけど、数年前に比べて各工場の昆虫が増えているらしいわ」
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「昆虫って具体的になによ?」
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「トンボとか・・」
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「トンボの移動距離は短くはないわよ。赤とんぼは海から山まで飛ぶのよ。飛ぶのが下手なちょうちょうだって海峡を渡るとか言われているわ。それにビオトープって単なる荒地じゃない。お話を聞いていると植栽の管理費用を省いて、草ぼうぼうにしていることの言い訳のように聞こえるわ、アハハハハ」
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「まあ確かにそういうこともあるかもしれないね。池の清掃をしないで放置しておくと底に泥が溜まりガマやアシが生えてきたり、芝生を手入れしないで放置しておくと芝生が雑草に代わって灌木が生えてくる。ビオトープっていっている会社を見学するとそんなのが多いもんね。 でも伊藤さんがからむなんて、もう酔っちゃったの?」 | ||||
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「酔ってなんていないわよ そもそも工場っていうのは工場立地法で緑地を作るのは義務なんだから、当たり前のことをビオトープですとか、いくつも工場があるから昆虫の回廊だなんていうのもこじつけとしか思えないわ」 | ||||
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「まあそういえばそうだよね〜、ボクのところも最近は予算がなくて植栽の手入れをあまりしていないので、工場緑地はビオトープ化しているね。ビオトープと言えば聞こえはいいが、早い話が草ぼうぼうで木々は伸びっぱなしさ アハハハハ」
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「私も当たり前のことしていて宣伝するってのはどうかって思うなあ〜」
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「上品に言えばマリちゃんが言うようになるのでしょうけど、私が言っているのもそれ同じよ。別にエミのことをバカにしているわけじゃないのよ。」
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「淑子ちゃんは相変わらずきびしいわねえ、ところで淑子ちゃんのお仕事はどうなのよ?」
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「私の会社は商社でしょう、商社の環境部門の仕事というのとは公害防止は無縁だけど、取り扱っている商品に環境配慮ではなく環境侵害がないかどうかに気を使うことね。パームオイルを使っていた洗剤を環境に良いと宣伝していたら、あるときパームヤシ栽培が問題なんて言われることもあるからね、 宣伝はともかく環境部門のお仕事は、環境にいいという証拠探しよりも、環境に悪くないという証拠探しがより重要よ。でもそれって悪魔の証明だよね」 | ||||
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「淑子ちゃんはパームヤシ専門じゃないんでしょ?」
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「あ、もちろん私はパームヤシは関係なし。私は国内の取引先の環境監査がメインなの、ISO審査員補の資格も取ったのよ」
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岡田は伊藤の話に興味を持って聞いた。
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「環境監査ってどんなことをしているの?」
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「やはり取引先で環境問題が起きると困るので、その予防が第一ね。取引先の責任でも、それを売っている私どもの会社の名前が出ることになるし、そうなれば信用問題、ブランド失墜だからね・・・取引先が多くて大変よ」
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「取引先に監査に行くわけなの?」
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「そう、日本全国、津々浦々、ど田舎まで行くの。そしてその会社の環境マネジメントシステムがしっかりしているかを調査するわけ」
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「あのう、取引先で問題が起きないかを調べるなら環境マネジメントシステムよりも、遵法状況とか産地からのトレーサビリティとか含有化学物質管理など具体的なことを調査しなければならないのではないかしら?」
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「おっしゃる通りと言いたいけど、正直言って具体的なこと、遵法とかリスク管理になると専門家でないとわからないのよ。うちにも製造業、漁業、農業、鉱山なんてわかる人いないわけ。それでISO14001に基づいた管理体制があるかないかを確認するのが精一杯というところね。だからISO認証している会社は監査を免除しているの」 岡田は何度か参加させてもらった鷽八百社の環境監査と、伊東のしている環境監査は大違いであることを理解した。もっとも鷽八百社の場合は、対象がグループ企業であり、その業種は製造業がメインでわずかに代理店があるくらいしかバリエーションはない。それに対して大手商社の場合は対象があらゆる部門に渡っているから必要とする専門知識が多様であることはわかる。 | ||||
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「それはすごいなあ、伊東さんは海外にも監査に行くの?」
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「ゆくゆくは行くようになると思うけど、まだ行ったことはないの。監査できるほど言葉ができないでしょう」
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「伊藤さんは英語得意だったじゃない」
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「今取引先の数で言えば中国が一番なのよ。もちろん中国語を勉強しているんだけど、仕事で使えるようになるにはまだまだよ」
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「伊藤さんは環境報告書なんてはタッチしているの?」
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「全然、うちでは環境報告書は単独ではなくCSRレポートとしてまとめているの。だから私たちは環境の情報をCSR部に提供するだけよ」
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「私も環境報告書には関わっていないの。ああいうお仕事がしてみたいと思うけど」
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「それほど良い仕事かどうかわからないけど、私は環境報告書の編集をしていたわ」
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「うわあ、うらやましい。でも、していたというのはどういうこと? 今は違うの?」
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「今の時代だからって、今年から紙の環境報告書を止めてしまったの。パンフレット程度の当社の環境活動の簡単な解説書はあるのだけど、詳細のデータはウェブを見てくださいということになってしまって・・」
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「まあ、そういう時代だよね。トヨタも白黒印刷にしたり部数を減らしているというし」
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「本のように立派な環境報告書をみかけるけど、読むほうはちゃんと読んでくれないと思うよ。いろいろな情報を網羅していても人が関心のあるのはその一部だけだろうし。やはり紙が無駄って気がするね」
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「今は様々な人が企業の環境活動に関心があるけれど、関心の対象がさまざまなのね。顧客であれば製品の環境性能などでしょうし、投資家なら環境債務でしょうし、近隣住民はリスク管理でしょうし、大学生などは具体的環境パフォーマンスだろうし・・・ 結局そういう希望をすべてかなえることは不可能に近いし、対応しようとすると膨大なものになってしまう。だから紙では概要のみにとどめ、どういうデータを公開しているかの道筋を示す程度にするしかないのね」 | ||||
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「マリちゃん、冊子の環境報告書を止めても環境広報や展示会のお仕事はしているのでしょう?」
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「そう、エコプロ展とか環境広報などは私の仕事。なにせ担当者は私の上長である課長と私しかいないので、環境広報や事故があればお詫びといったことは、なんでも私の仕事なの。あ、もちろん広報会見は総務部と一緒に開催するわけだけど」
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「ますますマリちゃんがうらやましいわ」
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「でも私にはビオトーププロジェクトもないし、監査で出張することもないし、そんなワクワクすることもないの」
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「そんなことを言ったら、ボクの仕事は工場の環境管理の現場だよ。排水処理装置を運転したり、工場の緑化を推進したり、省エネ活動をしたり、エア漏れや蒸気漏れや水道管の漏水を探したり、みなさんのようなきれいな仕事じゃなくて文字通り汚い仕事ですよ。 エコプロも調達先の環境配慮推進も関係なし・・・みんなの仕事がまぶしく見えるよ」 | ||||
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「会社によって違うけど、私の会社の場合、工場の環境課長経験者はやはり尊敬されているわ。私のところの廣井部長という方も、工場の環境課長を経験して本社に来た方なの。社内だけでなくグループ企業から尊敬されているわ」
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「そういう企業風土がある会社はうらやましいなあ。ボクの会社では環境管理をしている部門よりも、環境マネジメント担当の方が権力を持っているみたい。ISO14001事務局なんて平社員なのに課長のような態度だものね」
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「私もISO事務局を担当しているの。古谷君には悪いけど、やはり古典的環境管理ではだめよ。環境マネジメントシステムの方が上位概念だし、その担当者の方が大局を見ていると思うわ」
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「そんなことないって、企業において重要なことは事故を起こさないこと、法違反しないことだよ」
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「アハハハハ、古谷君、大学院のときのことを思い出すなあ、堀田先生の環境経営論のとき、同じことを言って堀田先生と議論になったのを覚えているわ。君はあの科目は評価悪かったでしょう。古谷君はそのへん考えが古いし、融通がきかないんだから」
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「古くないよ。実際に環境管理の仕事をしてみれば、ISOのお仕事なんてバーチャルだってわかるよ」
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「バーチャルですって! 私はISO審査員研修を受けたけど、環境経営ってこうあるべきだって感動したわ。古谷君はそういう研修は受けてないでしょう」
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「ああ、受けていない。でも実際に仕事をしてみれば、ISOの環境側面のとらえ方とか、緊急事態の考え方なんて現実離れしているとしか思えないよ」
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「エミちゃんだって、マリちゃんだって、私の言うことわかるでしょう。古谷君はそんな古臭い考えをしていると時代に遅れちゃうんだから」
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「わかる、わかる。ISOって私は直接タッチしていないけど、環境に配慮して継続的発展をめざすってのよね、マリちゃんだってそう思うでしょう」
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「私は古谷さんが言うのがもっともだと思う。環境部門の最大の任務は環境遵法と環境リスク管理よ」
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「えええ・・、マリちゃん、おかしくなったの違う? 大学院の時は堀田先生の環境経営論にだいぶ傾倒していたと思ったけど」
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「『日経エコロジー』の今月号(2013/9月号)の『環境部長の悩み事相談』という記事に『環境部の仕事は、省エネ、省資源、化学物質の三要素に集約される』ってあったわよ。私もあれを読んで同感だわ」
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「私もあの記事を読んだのだけど、エミちゃんと正反対で、このカラムを書いた人は環境管理をまったく分っていないと思った。さっき淑子ちゃんも『環境部門のお仕事は、環境にいいという証拠探しよりも、環境に悪くないという証拠探しがより重要』って言ったじゃない。工場にいて環境を担当している人は、トンボのことより、ISOのことより、事故が起きないこと、起こさないことが大事だってわからないかなあ。そういうことを、頭でなくて肌身で理解しないと環境部門の仕事に就くべきじゃないわ」
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岡田はなぜかわからなかったが、二人の言葉を聞いて憤りを感じていた。
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「じゃあ、工場の即物的な環境管理よりもISOのマネジメントシステムが重要と思っている私は、環境担当をしてちゃいけないわけ?」
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「私は入社して初めは開発本部の技術管理部門に配属されたの。開発本部って言っても実際の仕事は文書管理よ。希望したのと違って仕事があわなかったし、人間関係ももつれたりして、お荷物と思われて結果として環境保護部に異動になって、私は非常に喜んだの。
ところがそこでは私が考えていた環境経営とは大違いのことをしていた。それで私は部長や課長に環境経営がなっていないって異議を唱えたの」
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「ふーん、それで・・・」
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「山田さんという課長なんですけど、私の上長ではないのですが、その方が懇切丁寧に教えてくれました。環境部門で飯を食っていくなら、法律の読み方、過去の事故事例、自分が今している仕事の歴史、そういうことを全部知ってから意見を言えといわれたわ」
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「おやおや、ボクのところの課長と同じだ。その課長は現場の叩き上げで高卒なんだけど、ものすごく考えている人なんだ。その人の判断基準は、遵法と事故防止だね。もちろんボクたちは工場の環境管理しかしていなくて、製品についてはタッチしていないけど」
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「でもよ、マリちゃん、私がしている環境監査が事故防止や遵法確認に有効でないとは言わせないわよ」
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「淑子ちゃん、厳しい言い方をさせてもらうと、ISO14001規格に基づく環境マネジメントシステム監査が、遵法確認と事故防止に有効であると説明してほしい。因果関係は無理というなら、相関だけでもいい。
つまりISO14001規格を満たした会社は、遵法状況が良くて、事故が少ないって説明できる?」
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「そんなこと大学院のとき堀田先生が講義で言ってたじゃない。ISO認証した企業は遵法もパフォーマンスも向上するって」
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「なんでも発言するときは、ソースを示すことが必要よ。今の私は堀田先生のあの言葉は事実無根だって言い切れるわ。私が調べたかぎり、ISO14001を満たしている会社は、満たしていない会社よりも法違反も事故も少ないというデータを見たことがないわ」
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「岡田さんの話はよく分るよ。しかしボクは今まで考えても分らないことがあるんだ」
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「おや優等生の古谷先生が分らないってのはなんでしょう?」
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「役に立たないISO14001認証がなぜこんなに広まったのかということ。それと同様なんだけど、役に立たないISO事務局が会社の中でなぜ今のように権力を持ったのかということなんだ。 ISOなんてやらないで公害防止を一生懸命すること、ISO事務局なんてなくしていれば、会社にもっと貢献できると思うんだがなあ〜」 | ||||
伊東と兼本が絶句しているのをみて、岡田はこの二人が今までどんな教育を受けたのだろうと思い、そして二人は環境担当者として使いものになるのだろうかと心配した。そして自分を教えてくれた山田に感謝したのである。
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翌朝のこと
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「岡田さん、お友達はどんなお仕事をしていたの?」
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「うーん、まあみんな似たり寄ったりなんでしょうけど・・・ 私のしている仕事の方がエキサイティングですね、そして私の周りの人がすばらしいってことに気がつきました」 | ||||
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「ふーん、じゃあともかくお友達にあえて岡田さんは良かったんだ」
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おばQさま いつも興味深い読み物を有難うございます。 本旨ではなく、ビオトープに関連して、興味深いご指摘があったので、その話題です。 ビオトープは緑化面積に入れられるかとの問題ですが、最終的には地区の自治体判断になると思いますが、一般的には緑地扱いのようです。 となると、放置された空地とビオトープの違いは何かという点が、明確になる必要がありますが、どうもこの点は、個々の判断のような、見えないルールがあるかのような気もします。 多くの企業が誇らしげに書いている「ビオトープ」の殆どは、従来は緑地だった所を、手を掛けてビオトープにしていますので、この点で緑地になるのでしょうね。個人的な意見ですが、多くの企業がビオトープを環境資料やホームページで誇らしげに語っていますが、その理由は放置しているのではなく、金も手もかかっている事のアピールではないかと思っています(笑) ですから川柳風に言えば「放棄地ではない証に ビオトープの看板立て」と感じでしょうか。 本来の生物学的な環境保全という意味のビオトープの場合には、観察と記録が必須と思います。 特に、そこだけの固有種の生息があれば、その価値は重要かもしれません。 そうした場合には、固有種の保護は生物学的な意味はありますが、人手が自然に反しているのは当たり前で、佐渡のトキなどは 本来の自然淘汰からは遠い所でお金と手間がかかっています。 という点からも判るように、「ビオトープ」とは、重要な看板であり、金と手間をかけているという証明なのだと思います。 ですから、放棄された空地は、自然に その固有種が生息していようが、なぜか「ビオトープ」とは呼べないのだと思います。 如何でしょうか? |
外資社員様 毎度ありがとうございます。 おっしゃるとおりです。実を申しまして私も以前から疑問に思っていたのです。工場立地法は県管轄(政令市や中核市は市が管轄)なので、県の環境課の人がわざわざ工場の中まで来て面積を測るなんてことはまずありません。しかし建屋の加除や工場内通路のレイアウト変更などは届けないとお叱りを受けます。そして植栽の管理もけっこうああだこうだと言われるのです。 そのとき単なる荒地ですと、「それは緑地じゃないよ」となるのですが、最近はビオトープという葵のご紋が通用するのが不思議だったのです。 外資社員様がおっしゃるように、「放棄地ではない証に ビオトープの看板立て」ずばりのように思います。もっともビオトープといっても多様のようで、ほとんど荒地というか空き地のようなものから、庭園のようなものまでありまして、これも「ビオトープ」という看板があるものをビオトープというのかもしれません。 同様に「環境嫌いでない証に、ISO14001を認証し」なのでしょうねえ〜 それを学校で先生が教えて、拡散していくのでしょう。まさに従軍慰安婦とか南京虐殺のごとく・・ あああ、いやんなっちゃうよう |
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