マネジメントシステム物語75 自己宣言

14.08.28
マネジメントシステム物語とは

おお、物語の中の時代がやっと2010年までたどりついた。早いところ現在時点を追いつき追い越して、このマネジメントシステム物語をおしまいにしよう。
会議机 佐田が朝の課長会議から戻ると竹山が出社していた。若干説明をすると、毎週一度ある朝の課長会議は始業時からではなく、7時半過ぎに始まり9時に終わる。佐田は若いときから始業の1時間前には会社に来ていたので早出は苦にならないが、他の課長は朝会議のある日は辛いとこぼしている。労基法に違反するんじゃないかという人もいる。それから課長ではない佐田がなぜ顔を出すかと言うと、佐田はグループひとつを任せられていることもあるし、既に58歳となって環境管理部の長老的存在なので、何か会議があると呼ばれるのだ。
佐田は椅子に座るとパソコンのスクリーンセーバーを解除した。省エネのために席を離れるときはパソコンを切れなんて語る人もいるが、佐田はパソコンの起動に時間がかかるから常時動かしてほうが良いと思っている。緊急時においてパソコンが立ち上がる数分が、重大な結果をもたらすこともあるだろう。
会議の間に来たメールを片付けて、先ほどの会議をどう展開しようかと空間を眺めて考えていると、竹山が声をかけてきた。
竹山
「佐田さん、ちょっと相談したいことがあるのですが、時間をいただけないですか?」
佐田
「いいともと言いたいが、ちょっといろいろあってさ、午後一くらいでいいかな?」
竹山
「けっこうです。先ほど関連会社からISO認証について問合せというか相談の電話がありまして、本社の考え方を決めておきたいのです」
佐田
「了解、じゃあ、昼飯後にしよう」


午後、二人は打ち合わせ場に座った。
佐田
「ISO認証についての問合せっていったよね、今どき規格解釈とか認証について問題となるようなこともないだろうけどね、」
竹山
「そう思うのは佐田さんだけですよ。一般の人はISO認証なんて一度しかしませんから、これから認証を受けようとする人はまったくの白紙状態です。もちろん審査員の方だって規格解釈がまっとうな人ばかりではないですから、審査のトラブルは1997年頃と変わっていないのではないですか」
佐田
「そんなものかね?」
竹山
「そんなものですよ。おっと、今日はそういった話ではありません。今朝、関連会社からISO認証を返上して自己宣言しても良いかという問い合わせがありました。私の一存でも答えられないので待ってもらいました」
佐田
「自己宣言? そんなことを聞いたことがあるね、そうだ確か規格にも書いてあったね。ウチのグループで自己宣言なんてしたところはあったかなあ〜?」
竹山
「私の知るかぎりはありません。今日の話では、単に自分が適合していると言うのではなく、オーストラリアだったかニュージーランドだったか、まあそのへんに本拠があるらしいなんとかいう団体が、会社を審査して適合を保証してくれるそうなんです」
佐田
「へえ、自己宣言と言っても第三者が審査して適合を保証するのか〜、竹山さんから聞いただけでは、なんだか第三者認証と変わらないような気もするなあ」
竹山
「確かに。ただいわゆる認定認証制度に則っているのとは違って、お金の方がだいぶお安いそうです。中小企業にとっては少しでも安い方が好ましいでしょう」
佐田
「そりゃだれだって安い方が好ましいさ。とはいえ費用対効果があるかどうかだよね、
ええと本題に入るけど、当社の基本的な方針は先々代の環境管理部長が公文で出したものがまだ生きている。うろ覚えだが、そこでは『当社の事業拠点及び関連会社は、ISO14001規格に基づくマネジメントシステムまたは同等の仕組みを有することを確実にすること』となっていたはずだ。
第三者認証が必須とも、簡易EMSではいけないとも言っていない。それどころか認証が必要でもない。だから第三者認証を止めて自己宣言にするのも構わないし、自己宣言をしなくても構わないことになる」
竹山
「でも世の中では第三者認証しているといった方が通りはいいでしょうし、外部の評価も高いのではないですか」
佐田
「うーん、個々の会社がISO認証した方がビジネスに役立つと考えたら認証したらいいのではないのかな。我々がそれぞれの会社について、お宅は認証した方が商売に役立ちますとか、お宅はあまり関係ないから認証を止めなさいなんていうのは筋違いというか、私たちはそんな細かいことまでわからないよ」
竹山
「うーん、つまるところ本社としては、認証の有無は問わないがしっかり環境管理をしなさい。認証しようと自己宣言しようとなにもしなくてもそれぞれが決めなさいということでしょうか?」
佐田
「そのとおり。というかそれしかないね」
竹山
「分りました。後で回答文を考えたら佐田さんに送ります。確認いただけたら発信します」
佐田
「そうしてくれ」
竹山
「それについてもう少し話してよろしいですか?」
佐田
「なんだろう?」
竹山
「だいぶ前にも認証の必要性とか認証の効果なんてことを考えたことがありましたね」
佐田
「そういえばそんなこともあったね、」
竹山
「費用とかを無視して、認証と自己宣言と全く何もしない場合の、社会的な評価を比較したらどうなるでしょうか? 違うものでしょうか?」
佐田
「二つの見方がある。ひとつは実際にどうなのか企業や消費者にアンケートするなり企業の調達先の評価基準を調べるなりすることだ。もっともわざわざそんなことをするまでもなく、認証の有無は関係ないだろうと思う。まあ想像だけどね、
もうひとつは論理で考えることだ。企業間の商取引においてISO認証を義務としているところはないはずだ。明確にISO14001認証を要求するのは独禁法違法だったはず。私の知るかぎりはどこでもISO14001、エコアクション、エコステージもしくは類似の認証を受けていること、または同等の環境管理体制を有していることくらいのことは書いているよ」
竹山
「日経環境経営度評価の質問状には『ISO14001を認証しているか』というのがありましたね。そうそう、思い出しました。経環境経営度調査では昨年(2009年)から設問は『ISO認証していますか?』となっていましたね。以前は『ISOやエコアクションなどのEMSの認証をしていますか?』という設問でした。
これはISO認証以外では、環境管理がしっかりしているとは認めないということでしょうか?」
 今回の物語の時代設定は2010年である
佐田
「へえ〜、そういうことがあったんだ。
だけどさ、最近2007年でしたけっかISO認証が信頼できないなんてJABが言い出しているよ。今更日経が認証をISOに限定したような質問をするというのはどういう理由なのだろう。
もっとも私は日経環境経営度の設問の配点や評価基準を問い合わせたことがあるが、それは秘密だから回答できないって言ってたな。ひょっとして、彼らはISO認証していればそれを単純にプラスに評価するのではなく、それぞれの会社においてISO認証の有無と、遵法やパフォーマンスとの関連を調べているのかもしれないな」
竹山
「アハハハハ、なるほど、そうとも考えられますね。確かに環境経営度調査の設問にISO14001認証の有無があっても、必ずしも認証していることを良いと評価しているとは限りませんね
話は戻りますが、日経環境経営度調査では以前はエコアクションなどの簡易EMSがありましたが、自己宣言がありませんでしたが、これは第三者が認めたものでなければダメということなんでしょうか?」
佐田
「私が設問を作ったわけではないから何とも言えないね。でも私たちのように多数の会社を見ていると、ISOに限らず第三者のチェックを受けていようといまいと、その実質は認証とは無関係だよね」
竹山
「私もそれは同感です。ということは従来の『ISOやエコアクションなどのEMS認証していますか?』という設問は無意味だったということですか」
佐田
「うーん、そうとは言えない。プラスに評価していたという見方もあるし、先ほど言ったように認証と遵法などの関係を見ていたのかもしれない。
いやいや、うがった見方かもしれないが、日経の調査にそういう設問があれば、アンケートをもらった企業はISOとかエコアクションの認証を受けようかという気になるだろうね。ということは、この設問は質問というよりも第三者認証事業へのアシストだったのではないだろうか? 誘導尋問というのかなあ〜、本来の意味の誘導尋問ではないけどね」
竹山
「うわー、そういう考えもありますか。でも日経は別にISO認証制度に義理も恩もないでしょうけど?」
佐田
「いやいや、そうでもないだろう。JABを作ったのは経団連、エコプロ展主催は日経、みなさん同じ穴のなんとかだろう」
竹山
「なるほど認証件数が減っているから信頼性どうこうはともあれ、とにかく認証件数を多くしなければということですか、ありえますね」
佐田
「そんなに真面目になるなよ、想像だよ想像。とはいえ現在ではエコアクションもKESもエコステージもないってことは、日経はそういった制度とは利害関係はないということなんだろうなあ〜」
竹山
「やはりISOを盛り返そうとしたってわけですか?」

竹山の話を聞いて、佐田は野矢のことを思い出した。あれはもう3年も前になる。あのときこれに関係するようなことを野矢さんが言ってたなあ? どんなことだったろう。そうそう、あのとき『JABを頂点とする認証制度側は、世の中の批判をかわすために自分を悪人にして一番差し障りのない方法をとったのではないか』というふうなことを言っていた。
つまり信頼性も何もどうでもいいことで、要は当面の騒ぎを収めてあたりさわりなくビジネスをしていけばいいと考えたのだろうか?
もちろんすべては想像だ。だがJABが真剣に信頼性を向上しようとしている風もない。

佐田が黙っているので竹山が声をかけた。
竹山
「佐田さん、大丈夫ですか?」
佐田
「あっ、なんでもない、というか考え事をしていた。
2年前だっけ、ISO認証していても不祥事を起こしている企業が多いとマスコミが騒いだのは。あの騒ぎも結論も説明もないままにウヤムヤになってしまったね。今じゃもう忘却の彼方か・・・まあ人のうわさも75日、マスコミってそんなものだろう。そして関係者は消費者が忘れてくれればそれでよいというわけか」
竹山
「佐田さん、忘れるも何も一般人がISOなんて知ってるって思いますか? 主婦連のなんて言いましたっけ、怖いオバサンがいましたね。ええっと、こんにゃくのお菓子がのどにつかえるから販売を禁止しろと怒鳴った人ですよ。」
佐田
「ええっと、佐野真理子じゃないか」
竹山
「そうそう、佐野真理子、いったいのどにものをつまらせて窒息する事故でこんにゃくがどのくらいの割合を占めるのでしょうかねえ。のどに物を詰まらせて窒息して亡くなる事例は年間4000人もいるそうです。すごい数ですね。 そのうち食品と判明したのは432件、内訳は餅が77件、米類が61件、パンが47件、菓子62件、魚介類37件、過日33件、肉32件、寿司が22件、流動食でも8件、流動食をのどに詰まらせたってどういうことでしょうかね?」
佐田
「そりゃ赤ちゃんもいるだろうし、入院している人も含まれているのだろう」
竹山
「ああ、そうか、ともかく問題となったカップ入りゼリーは8件だったそうです。ゼリーで大騒ぎするなら、日本では餅をつくのを禁止しなければなりませんよね。いや、ご飯を食べるのも禁止しなくちゃ
おっと、そのオバサンがISO認証の信頼性が失われたって講演会で言ってましたね」

出典:「食品による窒息の現状把握と原因分析研究」(2008)

竹山が言葉を切りフフフと笑うのを見て佐田が聞きつけて・・・
佐田
「どうしたのさ、なにかありそうな笑いだな」
竹山
「例えば私の奥さんがISOなんて知っているわけないでしょう。普通の女性が物を買う時にそのメーカーや販売会社がISO認証しているか気にしていたとでも、佐野オバハンは思ってたんでしょうかねえ。そもそも主婦連が買い物の際にISO認証しているか確認しましょうなんて言ったことありませんよ。
揚げ足を取るわけじゃないですが、信頼が失われたということは、その時点まで信頼していたわけですよね。元々信頼していないなら、信頼を失うわけがありません。信頼が失われたなんて、あれって完全なウソ、大ぼらですよ」
佐田
「本題とは違うけど、ちょっと気になるんだけどさ・・・奥さんていうのは止めたほうがいいよ。他の人が奥さんと呼ぶのはいいけど、私の世代なら自分の配偶者を家内と呼ぶんだけど、共稼ぎが普通の現代では妻が適切だろう」
竹山
「アハハハハ、私も30過ぎですから常識ある日本語を使わなくちゃいけませんね」
佐田
「話は戻るけど、元々一般人がISO認証を知らないのだから、認証する意味がなさそうだし、自己宣言なんて全く意味がないと思うね」
竹山
「対外的に意味がないなら、社内においては意味がありますか?」
佐田
「認証は外部に対する一定水準を満たした説明、内部に対しては企業革新の手段とか言っている人がいる。本当かどうか、私は懐疑的だけど。果たしてISO14001規格を満たせば会社が良くなるのか、あるいは会社を改革していくツールというか条件になるものだろうか?」
竹山
「ISOは経営の規格であり会社を改善すると言っていた大学教授もいましたね。もっともその先生、実際のISO審査を見たことがないようですけど」
佐田
「ISO規格にはいろいろな要求事項がある。しかしそれと全く同じではなく、あるいはそれを満たしていなくても、すべての組織には要求項目に対応する仕組みや手順があると私は考えている。
そしてすべての会社は事業を行っているのだから、その仕組みや手順は機能しているのではないだろうか。もし器官が欠損していたり、器官に重大な欠陥がある生物ならば生きていけないはずだ。組織だって生き物だから、必要な機能が欠落していたり、機能不全であれば存続できない。
そう根本的なことから考えると、ISO規格で定める要求事項を満たすことによって企業は良くなることがあるものだろうか。そこんところは私はそうは言えないと思う」
竹山
「だってそれは元々証明されていませんよ。ISO9001はMIL規格などを基に、品質保証の規格として作られました。品質保証に役立つという実績の上にあるわけです。いや、あったというべきかな、既にISO9001は2000年改定で変質し劣化しましたからね、
ISO14001はこの規格ならうまくいくはずと思われたかもしれませんが、うまくいくという根拠がなにもありません」
佐田
「そうだよなあ〜、なんでISO14001が現れたときに、それは実行可能なのか、機能するのか、費用対効果が良いのか、ということを検証しなかったのだろう? まあ既に12年間もの間実地検証されてきたわけで、その結果はあまり良いものではないという結果のようだけど・・アハハハハ」
竹山
「ところでもう一点について大いに疑問があるのです。企業をよくするってのはどういう指標でみるのだろう?」
佐田
「企業を良くするってどういうことなんだろうなあ〜、企業の最終目的は社会に貢献することだろうし、もっと具体的に言えば設立の意思の実現ということだろう」
竹山
「企業の目的は存続することだってドラッカーが1960年代に言ってましたね。となると、そのためにはトリプルボトムラインの財務の健全性、社会的評価、持続可能性なんてのが指標になるのでしょうか」
佐田
「竹山さんの指標で考えるとして、ひとつ、財務体質を強化としてはISO14001認証は売り上げを上げるとか費用削減をするのだろうか?
ひとつ、社会的評価を上げるためにはどんな具体的効用があるのだろうか?
そして持続可能性を増すとはどういうことかということになる」
竹山
「どっかの大学の先生がISO14001は経営の規格であるなんて言ってましたね。経営の規格ってのもイミシンというか意味不明ですが、規格に書いてあることは経営者が考えるとか取締役レベルの考えることではないように思います。せいぜい監督職や管理職が考えて実行しなければならないことでしょう」
佐田
「まあ製品やサービスに関することは経営戦略レベルかもしれないけど」
竹山
「まあまあ、とすると財務体質とか社会的評価なんてステージのことじゃないように思いますが。
ISO14001規格が対象範囲としているゾーンはもっと下位の階層でしょう」
佐田
「とするとさっきの話に戻すと、財務とか社会的評価には関係ないということか」
竹山
「ISO規格が会社をよくするというのは、もっと階層が下の即物的なことじゃないのですかね。例えばよく言われるけれど文書管理が良くなったとか、環境意識が高まったとか、ごみの分別が・・」
佐田
「アハハハ、いや失礼、そういったことなら会社を良くするとか経営の規格なんて言わないだろう」
竹山
「そうですよね、ISO14001が有効かどうか検証されていないということと同じく、企業をよくすると言ったところで、それが事実か否かも検証されていないわけで・・」
佐田
「そりゃ、検証以前に単なるキャッチコピーにすぎないんじゃないか」
竹山
「するってえと、その先生は認証機関の営業マンだったわけですか」
佐田
「そうだと断定はできないけど、そういう意図はあったのではないかなあ〜
バカ話は終わりにしてとだ、まとめるといくつかのことを明らかにしなければならないよな。
ISO14001認証の信頼性が失われたというならば、その信頼性の指標を決めてそれが時系列に減少していることを示すこと。
ISO14001が経営の規格であるというならば、経営にいかなる貢献をするのか、具体例かその理屈を説明しなければならない。
ISO14001が会社を良くするというならば、良くするという意味と指標を示し、それが改善した事例を示すこと」
竹山
「その前に、ISO14001が役に立つというか意味のあるものであることを立証してほしいですね」
佐田
「その通りだ」
竹山
「現実には商取引においても、社内の改善、改革においても、社会的評価においてもなんら成果を出していないようです」
佐田
「じゃあ、そもそもの本題に戻るとしよう」
竹山
「えっ、そもそもの本題って何でしたっけ?」
佐田
「何のために自己宣言をするのだろうかと言ったのは君だよ」
竹山
「ああそうでしたっけね。でも今までの話で自己宣言は無意味だという結論のようですね。
対外的に示すことが目的なら、外部に宣言してもそれを評価する人はおらずそもそも目的になりえない。内部を良くするためが目的なら宣言する必要はない。それに原点に戻って考えると、遵法や事故防止を保証するかどうかわからないし、内部を良くすることができるのかも定かではない」
佐田
「そういうところだろうね」
竹山
「自己宣言じゃなくて、無事故宣言をした方が喜ばれますね」
佐田
「私の立場なら無事故宣言してもらうよりも、無事故報告を期待するよ。現実社会では掛け声よりも結果を出してもらわなくてはならないからね。
ところで『非核宣言都市』って看板が私が毎朝乗る駅前に立っているんだけどね、あれってどんな意味があるのかね。自分が管理できないし影響も及ぼせないことを語っても無意味だね。口裂け女なんてのがあったけど、口だけ議員なのかな」
竹山
「私は口先男にならないように頑張ります」

うそ800 本日の言い訳
今回の文章はいつもより短い。いつもは1万字以上あるのですが、今回の文字数を数えたら7,800字であった。正直言って家の中が暑くてパソコンを叩いているよりもゴロゴロしてスイカでも食べていた方が・・・
エアコンをつければ体に良いかもしれないが、サイフに悪いので・・・・
スイカ
スイカを食べるよりエアコンをつけた方が安いですか?
それは価値観の問題だなあ〜


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