異世界審査員100.1923年7月

18.07.16

*この物語はフィクションです。登場する人物や団体は実在するものと一切関係ありません。
但し引用文献や書籍名はすべて実在のものです。民明書房からの引用はありません。

異世界審査員物語とは

関東大震災を始め地震についての本をいろいろ読んでいる。いろいろ考えると、地震が起きたときどうするかというよりも、地震が起きても大丈夫なところに住むのが先じゃないかという気がする。
東日本大震災が起きたとき、私は千葉に住んでいて家具の転倒とか食器が壊れた程度の被害しかない。しかし田舎の親戚や知り合いは家が崩壊した人も多く、電車が動くようになるとお見舞いに伺った。
逃げろ、逃げろ その結果であるが、元から危ないなと思ったところは被害が出ていたし、過去問題のなかったところは大した被害がなかったということを再認識した。
地震の10年くらい前、家内の叔父が家を建てた。子供のとき私が住んでいた近くで、当時は田んぼでどじょうを取ったりして遊んだ。後年そこに土盛りして分譲したのだ。なんでそんなところに家を建てたのか不思議に思った。私なら元水田なんて土地を買う気はしない。地震が起きたら液状化するのは見えている。東日本大震災のとき、そこは液状化して叔父の家は傾いた。建て直す金もなく、今でもあちこち手当てして住んでいる。
液状化は海岸近くに起きたのではなく、海岸から遠くても元河川とか元水田といったところでは家が傾いたり地面から水が湧きだしたりした。
家内のパート仲間だった人のお宅は地震でも引き戸が滑らかに動かなくなった程度だったが、その数軒隣の新築はペチャンコになった。それだけみれば、不思議なことがあるものだとかいうくらいだろう。だけどその前を何年も私は通勤で通行していた。元はそこは土地が凸凹だった。分譲するとき凸を削って凹を埋めているのを私は毎日見ていた。凸を削ったところを買った人は地震が起きても被害がなく、凹を埋めたところを買った人は地震で家が壊れた。それは運が良いとか悪いのではなく、買った人の事前調査が不十分としか言いようがない。
土地の来歴を調べれば、地震の影響が少ない土地を探すことは可能ではないのだろうか。最低限、土地の過去の状況を地元の人にヒアリングするくらいは努力すべきだろう。


7月6日
伊丹とゆきは毎週くらいに敷島国に行って、新しい世界の情報収集をしている。とはいえ、まもなくこの世界とつながりが切れるのは明白で伊丹もゆきもあまり真面目に仕事をしていない。
今日、ゆきは3D映画を観るという。ゆきのいる扶桑国の世界ではまだ白黒の音のない映画しかなく、音の出る色のついた、しかも3Dなんてのは想像のかなたなのだ。
音の出る映画は音なしの映画とレコード盤によるものなどが試行されたが、サウンドオンフィルムのトーキー映画は1923年に実用化された。日本では1931年であった。
それで伊丹は今までやったことのないことをしようと思った。それはこの世界の伊丹(自分)を見に行くことだ。
調べたところ、この世界にも伊丹洋司という人物がいて、やはり大手電機メーカー勤務だった。だが日本の伊丹よりもサラリーマンとして優秀なようで、定年になる前に子会社の役員に転籍していた。年齢が62歳なのは伊丹と同じだが、今は子会社の副社長である。
伊丹です 伊丹は度付きのサングラスをかけて、子会社近くのフランチャイズのコーヒーショップに座っている。こちらの伊丹はときどきこの店で息抜きにしているとゆきが教えてくれた。ゆきは心配して一緒に行こうかと言ってくれたが、そこまで面倒を見られるのが嫌だった伊丹は断って一人できた。
日本の世界と同じ味と香りのコーヒーを楽しんでいると、トントンと肩を叩かれた。

男
「おい、伊丹君じゃないか。さぼっちゃダメだよ」

伊丹は男を見つめたがもちろん知るわけはない。

伊丹
「人違いです。私は藤原です」
男
「おいおい、冗談はやめろよ」

そういって伊丹のサングラスを取ってしまった。

男
「やっぱり伊丹君じゃないか。俺だよ、同期の宇多川だよ。髪の毛は薄くなってしまったけどね」
伊丹
「メガネを返してください。それがないと見えないんです。それから本当にあなたを存じ上げません。人違いです」

そのときまた別の男が声をかけてきた。

敷島国の伊丹
「おい、宇多川、どうしたんだ?」
男
「えつ、伊丹じゃないか。するとこちらの方は伊丹じゃないの。失礼しました。しかし似ているなあ〜」
敷島国の伊丹
「俺に似た人がいたのかい?」

二人は伊丹をジッと眺める。

敷島国の伊丹
「似ている。ドッペルゲンガーというやつかな?」
伊丹
「ドッペルゲンガーとは一人の人が分離したことを言うそうですから違いますよ。我々は単なる他人の空似ですよ」

宇多川と名乗った男はいづらくなったのか、お詫びを言ってそうそうに立ち去った。
この世界の伊丹が伊丹の向かい側に座った。

敷島国の伊丹
「失礼とは思いますが、本当に似ていますね。自分にそっくりな人が最低3人はいるとか言いますが、本当だ」
伊丹
「実を申しますとね、私も知り合いからそっくりな人をこの辺りで見かけたと聞きまして、どんな人かなと思って見に来たのですよ」
敷島国の伊丹
「ハハハ、それは面白い。実際にあった話なんだが、ひと月いや二月くらい前かな、クレジットカードの詐欺にあったんだ」

それを聞いて伊丹は脇の下に汗をかいた。とはいえ軽く質問を返す。

伊丹
「ほう、どんな被害にあったのですか?」
敷島国の伊丹
「いや、本当を言えば詐欺にあったわけじゃないのですが・・・
先月かな、クレジットカードの使用実績が送られてきたんだが、身に覚えのないキャッシング記録がありましてね、しかしその日にATMで降ろした記憶はないのですよ」
伊丹
「じゃあカードを盗まれたか。でも監視カメラで犯人は分かるでしょう」
敷島国の伊丹
「銀行に行って監視カメラの映像を見せてもらいました。いや見せてもらえませんで、警察に行きまして・・・まあ大変でした。その結果、私がですよ、私がお金を引き出している映像が映っていました」
伊丹
「ほう!まさか私じゃないですよね、アハハハハ」
敷島国の伊丹
「そうは思えないですね。なにしろカードは私のカード、しかも暗証番号も間違えず一発でインプットしてますしね。
要するに詐欺にあったのではなく、私がお金を引き出したのを忘れたのです」
伊丹
「それじゃ・・・・その後は銀行でも警察でも大変だったでしょう」
敷島国の伊丹
「そうなんですよ、警察からは酔っていたと言われてしまいましたし、家内からはボケたんじゃないかって心配されて・・なんと医者に行くはめになってしまいました。検査結果異常はなく、酔って一時的に記憶を失くしたのだろうとなりました」
伊丹
「大金だったのですか?」
敷島国の伊丹
「5万でした。少なくはなく、大騒ぎするほどの金額でもなく。飲んで金が足りなくなって引き出したのでしょう。詐欺なら最低10万とか20万くらい引き出すでしょう。そうしないと割に合いませんよね」
伊丹
「いやあ、とんだことでしたね。同情しますよ。
話は変わりますが、私もそっくりな人がいたと聞いて来たかいがありました」
敷島国の伊丹
「どちらから?」
伊丹
「稲g・・、稲城市ですわ」
敷島国の伊丹
「そうですか、私は千葉の稲毛です」
伊丹
「お互いに稲の付くところまで同じですか」

伊丹は話がややこしくなる前に別れを告げて立ち去った。幸い伊丹がATMで引き出したのを、こちらの伊丹氏が自分で引き出したと勘違いしてくれたようだ。指名手配されることはないだろう。でもこんなことをしてはいけないなと心に誓った。


7月10日9時半
朝一番、後藤閣下と米山そして幸子が打ち合わせをしていると、ドアが開いて今村博士が飛び込んできた。

今村博士
「突然で申し訳ありません。重大な話なので聞いてほしいのです」
後藤新平
「地震ですか?」
今村博士
「そうです。危険がいよいよ迫ってきました」
後藤新平
「まあ、少し落ち着きましょう。伊丹さん、お茶を頼んでくれますか」
お茶
幸子は立ち上がり部屋の外に出た。
今村は帽子を取り手近な椅子に腰を下ろす。
事務員に頼んでもいいのだが、話が聞かれるとまずいと思い、幸子は自分でお茶を入れた。
後藤新平
「まずお茶を飲んで落ち着きましょう」
今村博士
「ええと、土曜と日曜と親戚で法事がありまして出かけておりました。それで昨日の朝、三日ぶりに地震計などの記録を見たのです。いろいろな記録計を見ていて茫然としてしまいました。あまりにも変化が急激で、今までと違います。それで昨日から昨夜ずっと考えたのですが、これはやはり8月末か9月上旬に大地震が来るとしか思えません。
それで後藤閣下広報してもらえないかとお願いに上がった次第です」
後藤新平
「私にわかるようにその状況をお話しいただけますか」

今村はもってきた鞄を開けて中から記録用紙とか測定データの紙などをゴソゴソと取り出す。そして机の上に並べて、ひとつひとつどんな測定結果なのか、何を意味するのか、どう変化しているのかなどを説明する。
後藤をはじめ米山も幸子も今村の示すデータの数字はよく分からないが、いろいろと研究していることは分かった。この測定結果を理解できる人はあまりいないだろう。

後藤新平
「大森先生はもう出発してしまったのですね」
今村博士
「大森先生は6月27日に横浜から出港してしまいました。もっとも先生は慎重派ですからこのデータを見ても、もう少し様子を見ようとおっしゃるでしょうね」
米山
「先月でしたっけ、あのときは地震が起きる可能性は7割から8割とおっしゃいましたが、今はそれよりも上がっているということですか?」
今村博士
「あれから2カ月になります。確かにあのとき7割から8割と申したと思います。今は・・そうですね、9割というところでしょうか」
米山
「するとまだ1割は分からないと」
今村博士
「そりゃ足し算や引き算じゃないですから、10割とは言えません」
後藤新平
「伊丹さん、中野部長に入ってもらった方がいいだろう。呼んできてくれないですか。あっ、いや、私が行きましょう」

数分後に後藤は中野と一緒に部屋に戻ってきた。

中野部長
「今村博士、話は後藤閣下から聞きました。正直言って私は今村博士から直接聞いても分からない。今村先生を信じて行動するつもりです」
今村博士
「ありがとうございます。なにしろ私は前科者ですから(注1)
中野部長
「何をおっしゃいますか。正しい情報を発信することは悪いことではありません。それを聞いた人が受け取り方を間違えただけです。
お聞きしたいことがいくつかあります」
今村博士
「どうぞ」
中野部長
「今村先生の予想ではいつになりますか? 何日から何日頃ですか?」
今村博士
「範囲を指定するなら、8月下旬から9月中旬の30日の間と言えば、ほぼ間違いないと思います。ワンポイントと言われるとあまり自信はありませんが、8月29日から9月3日頃ですかね」
中野部長
「いや、それで十分です。今村先生が考えておられる我々が取るべき行動とは何でしょうか?」
今村博士
「実を言ってできることは限られています。その期間中は都会から田舎に疎開してほしいとか、海岸の人は高台にいてほしいくらいしか言いようがありません。
といいますのは、地震が起こるのを知っても積極的に防ぐ方法は思い浮かびません。せいぜい都会を逃れ、海岸から離れていれば、建物の崩壊や津波から逃れるだろうと思います」
中野部長
「とはいえ、一日ならともかく、2週間も3週間も避難していることは難しい。実際には不可能でしょう」
今村博士
「ならば、学校や企業そして一般家庭に地震の恐れが高まっているから、いつでも避難できる準備をするようにという広報活動はいかがでしょうか?」

中野は頭を斜め上方を向けてしばし考える。

中野部長
「米山君、伊丹さん、向こうと前兆の比較は、このところどうなっているかな?(注2)
米山
「このところ、ずれは1日以内になっております」
幸子
「工藤社長が請け負っている向こうとのつながりの状況ですが、1月は7割、3月は5割、7月に入ってからはつながる割合が1割を切っています」
中野部長
「ゼロになるのは?」
幸子
「推移を直線と仮定すると8月31日です」
中野部長
「なるほど」
今村博士
「つながりとか向こうとはなんですか?」
中野部長
「我々も細かな地震とか火山の様子とかを見て、予測しているのです。我々が調べていることからも8月末のようですな」

中野はまたしばし沈黙した。
数分の沈黙の後に、口を開いた。

中野部長
「地震対策といっても慌ててバタバタしてもしょうがありません。まだひと月半の余裕がある。それと直接の地震対策だけでなく、いろいろ手を打たないと国家運営はうまくいかない。
今村博士、話は伺いました。対処はします。ただ今日・明日ではない。そうですね、今月末までにはいろいろと手を打ちます。
今日はお引き取りください。これからいろいろとご協力をお願いするかもしれません。そのときはよろしくお願いします。それと今後毎週、状況報告をこの米山と伊丹にお願いします。
ええと、後藤閣下、突然で申し訳ないですが、本日ただいまをもって政策研究所勤務を解任します」
後藤新平
「えっ!」
中野部長
「後藤閣下は帝太子のお声がかりで、こちらに来ていただいたことは存じております。事態が進みましたので、近日中に新しい任務に就かれると思います」
後藤新平
「ということは内閣改造ですか?」
中野部長
「さように推察します」
後藤新平
「承りました」
中野部長
「それじゃ、今村博士と後藤閣下は退席されて結構です」

二人が退席すると、中野は米山と伊丹にまあ座れという仕草をした。
中野部長の話を聞いているうちに、二人とも立ち上がってしまっていた。
二人が座ると中野は話しはじめた。

中野部長
「加藤友三郎首相は、実はガンでもう長くはない。向こうの歴史を見たら8月24日死去とある。向こうとこちらでは多少日付の違いがあるかもしれないが、大きな違いはないだろう。しかし政府のトップが病気で意識もない状態であるにもかかわらず、更迭されないというのも問題だ。かねてから気にしていたのだがね。
向こうの世界では、向こうの世界と言っても今はいくつも世界があるから、日本の世界と言おう、日本の世界では加藤首相が8月24日に亡くなって内田外相が首相兼務になるのが8月25日、関東大震災が9月1日、内閣総辞職が9月2日、山本権平内閣が発足したのが9月2日。大地震発生で混乱の中、よくぞなんとかなったものだ。緊急事態に備えることは不得手でも、混乱を処理するのは得意なのかもしれん。
こちらではそんな平和ボケした運営は許さない。これから帝太子と話をするが、加藤友三郎に即刻辞任してもらう。意識がないなら内田外相に代理で辞表を書いてもらう。冷たいようだが仕方がない。そして速やかに後継内閣を擁立する」
幸子
「中野様、私たちは何を?」
中野部長
「私はこれから帝太子に面会を申し込む。今10時か・・・、午後2時か3時に会ってもらうようにする。それまでに私は山本大将に組閣を要請する。
米山君と伊丹さんは、今村博士の見解、今後1カ月に実施すべき事項とスケジュールを1ページにまとめてください。細かいことは説明する。説明は私がするが、もしかしたら皆さんからも話してもらうかもしれない」


7月10日15時
ここは宮内省帝太子執務室の隣の待合室である。中野部長と米山そして幸子が座っている。他にも10人ほどが所在投げに座っている。
帝太子の仕事は人に会うことで、短いと5分、長くても20分くらいで次々と執務室に出入りしている。

40くらいの事務服の女性が現れて、中野に声をかけて執務室に案内する。米山と幸子はその後に続く。

帝太子
「やあ、しばらく。いよいよ地震が起こるんだって?」
中野部長
「以前ご進講しましたが、ついにと言いますか8月末から9月初めの見込みです。つきましてはその事前準備、広報発表、対策について説明させていただきたく」
帝太子
「首相があれだから内閣は変えるんだろう?」
中野部長
「左様です」
帝太子
「筋書きだけ言ってくれ」
中野部長
「加藤首相に辞任してもらい、後任に山本権平を首相にします。
内緒ですが加藤首相は来月下旬に病死します。それを待って内閣交代しては地震発生と同時となり、対応に混乱が生じます」
帝太子
「なるほど、地震がなくても現状じゃまずい。なぜ首相が病気入院しているのに今まで放っていたのか・・」
中野部長
「新内閣では今まで震災対策をしてきた後藤新平を内務大臣にして総指揮を執らせます。新内閣成立したら関係部門に準備に入らせます。
地震の広報発表はそこで決定しますが、今月下旬の予定です」
帝太子
「準備って? 地震を予防するなんてできるのか?」
中野部長
「地震を止めることはできませんが、予め避難場所の設営とか避難路の確保などをします。その他学校の休日をいじったり」
帝太子
「わかった。話が前後するが、発生する可能性はどれくらいだ?」
中野部長
「皇国大学の研究者や向こうの世界から来た人たちの研究でも、大地震が起きるのは間違いありません。但しその時期がいつなのかはまだ予測つかず、概ね8月末から9月初めというところです」
帝太子
「分かった。話は戻るが我が国は民主主義国だ。今までの話は内輪話として聞いておくが、首相辞任とか新内閣発足などの手順はちゃんとしてくれよ。俺はオヤジに代わって認証するだけだ」
中野部長
「承知しております」
帝太子
「よし、頼むよ。広報すると世の中動揺するだろうから、困ったときは俺を引っ張り出せ。
それから本丸に実質の指令部を置くのだろうが、俺は外苑の形式だけの司令部に鎮座するからそのように手配してくれ。外国のジャーナリズムなどは俺が対応する」
中野部長
「ありがとうございます」


7月13日

■■新聞 号外

政府広報
内閣総理大臣加藤友三郎は長期療養中であったが、病気療養が今後も長期にわたるため7月13日総理大臣の辞表を提出した。即時、皇帝陛下より内田外相が総理大臣に指名され、当面内田総理大臣が外務大臣を兼務する。




7月15日

■■新聞 号外

内田内閣総辞職!
7月13日に就任した内田内閣総理大臣は国民の総意を反映した新内閣とすべきとの判断から、7月15日内閣総辞職した。





うそ800 本日の思い
関東に大地震が起きる起きるといわれていますが、100年前の関東大震災についていろいろな本を読んでいると過去、江戸時代から明治までは数十年ごとに大きな地震がありました。
ですがこの半世紀には大きな地震がありません。地球の活動が沈静化したのならともかく、100年前と変わらなければ地震のエネルギーは十分溜まってきていると思います。満杯になれば溢れるのはなんでも同じ、間もなく起きそうな気がします。

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注1
今村博士が1905年に「今後50年以内に東京での大地震が発生する」という記事を書いて社会に動揺を与えたことをいう。

注2

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