異世界審査員153.カンナの話その1

19.02.28

*この物語はフィクションです。登場する人物や団体は実在するものと一切関係ありません。
但し引用文献や書籍名はすべて実在のものです。民明書房からの引用はありません。

異世界審査員物語とは

1928年11月
扶桑国東京
ここは東京都渋谷区にある敷地が150坪ほどの立派な邸宅である。とはいえ家族が住んでいる気配ではなく、囲われているお妾さんのお住まいのような雰囲気だ。 時代物の家
1階の8畳の和室。床の間には季節柄である立派な紅葉の絵の掛け軸が掛けてある。
スタスタと部屋に入ってきた着物を着たカンナが床の間の掛け軸をのけて、後ろにある引き戸を開ける。そこは階下への狭い階段がある。
15段ほどの階段を降りるとドアがあり、入ると板張りの10畳くらいの部屋だ。そこはさすがに20世紀初めの作りではなく、21世紀のオフィスのようだ。

「まったくこの時代の人に隠し部屋を作ってってお願いしたら、戦国時代の秘密の通路みたいなのつくっちゃうんだから、参っちゃうわ」

そうひとりごちながらカンナは21世紀風のオフィスの机に座る。机上には50インチもありそうな大きなモニターとキーボードがある。カンナが座るとひとりでにモニターが映像を映し出す。カンナが空中で指をタクトを振るような動きをすると画面に政策研究所の一室が映る。シークバーを指さし進めていくと画面が何度か切り替わり、暗闇に何人か人が映っているところで指を止める。再生が始まる。
画面にはさくらと養父である中野が映っている。

さくら
「お養父さま、私の直感ですが、やはりカンナさんしか思い当たりません。そして彼女は我々が気付くことを予想、いや気付かせようとしているに違いありません。
となると解読方法は分かりやすいものであるはずです。あるいはヒントをなにかで伝えているかもしれません」
中野
「人工衛星を使うことも歴史になっているというのか?」
さくら
「もし人工衛星を自分たちだけのために使うのであれば、絶対に見つからないようにしたはずです。見つかるようにしていたというのは私たちに利用させるためだと思います。だって私たちが人工衛星を利用したことは歴史に残るはずだから」

カンナは再生を止めた。

カンナ
「さくらは直感能力がすごいね。私のひいひい婆さんだけあるわ。それを理解しているならば、後は予定通り実行すればいいか……」

カンナは斜め上方を見て考える。自分が21世紀の世界から極衛星をこの世界に転送してさくらたちに使わせようとしたのも、歴史というか時の流れに組み込まれていたのだろうかと運命論者のようなことを考える。そしてさくらたちが衛星からの電波を読み取るのも予定調和なのか?
そうだとすると自分が行動すると歴史が変わると心配をすることなく、思い通りに好き勝手に動いて問題ないわけだ。自分の思い通りに行動する結果が、200年後の自分の生まれた世界を作るなら何も悩むことはない、そんな気がする。むしろ余計なことを考えてはいけないことになるのではないか?

カンナは考えることを止め、モニターのウィンドウを衛星が撮影した地上の写真に切り替える。
今自分がウォッチしている地点は、これから1930年代に戦争や大きな出来事が起きる場所だ。もちろん日本のあった世界ではなく、カンナの来た世界の歴史である。日本の世界とは異なるが、似たような出来事が数年早く起きている。そして今いるのはカンナのいる世界の200年前の1928年だ。
カンナは今から約10年間を、この時代の中野や伊丹が立てた計画通りになるように陰ながらバックアップしなければならない。

今後対応しなければならないイベントは数限りない。

さて、次は何をするかと考えるが、当面何もすることはないと気が付く。いや、カンナの自由意思で動くことによって未来が自動的に成就するのだ。
紅茶を入れてクッキーを食べながら、ここに来たいきさつを振り返る。



2110年 5月
扶桑国東京
カンナは21世紀末頃に生まれた。扶桑国の戸籍制度は徳川時代から明治に変ってほどなく作られて、それから2世紀半しっかりと運用されてきた。法律で除籍された戸籍は150年間保管となっているから、22世紀初めの今でも20世紀半ばからの戸籍は保管されている。しかし実際にはほとんどの自治体は法で定める150年間保管するのはもちろん、特段のことがない限り廃棄せずに継続して保管している。
だからカンナは自分の祖先を明治までは確実にたどることができる。そして実際に鬼籍謄本を取って先祖をたどると、なんと明治皇帝の末裔である。とはいえ10代前の先祖は1024人もいるわけだ。その一人が明治皇帝というわけだから、高貴な血は0.1%もなく3σはずれの誤差と言っていい。
とはいえ、カンナは子供の時から、両親に祖先は明治帝とイギリスの貴族だと聞かされて育てられた。両親にとって1022人の先祖は無視らしい。
そして7代前の先祖にさくらという女性がいたこと、さくらがアメリカに留学し学者となり外国の大学で教えていて、そこで出会ったイギリスの貴族と結婚したこと、さくらは政治学者として歴史に名を残したと聞かされた。そしてさくらのひ孫は、東アジアの島国からイギリスに留学していた庶民と結婚して扶桑国に帰化し、そこで生まれた3代目がカンナだという。カンナの8分の7プラスアルファは扶桑人の血で、丸顔・鼻ぺちゃ・目は茶色髪の毛は漆黒でコーカソイドの風情はさらさらない。
先祖に皇帝も貴族もいたかもしれないが、カンナの家庭は一般庶民で、両親が語ることを、昔話・おとぎ話と聞いて大きくなった。

今、カンナは大学生で歴史を学んでいた。院まで進んで研究者になりたいと考えている。そして漠然とだが親から聞かされたさくらのように、歴史に名を残したいと思う。
風呂敷包み 大学院に進んだとき、政府高官で伊丹と名乗る人からお会いしたいと声がかかった。
そして縦横がA4くらいで厚さが10センチほどの桐の箱を渡された。紫の風呂敷で包まれているのが妙に気になる。
伊丹がいうには、中野の娘として産まれたさくらの遺言で、さくらの子孫にカンナという娘が生まれたら、その子が成人したのち渡すようにと伝えられたという。政府の某部署は、その任を果たすために過去150年間、さくらの子孫を監視してきた、22年前にその一家族に女の子が生まれカンナと名付けられたのを知ったとき、伊丹はやっと任務を果たせると喜んだという。
カンナには夢物語としか思えなかったが、伊丹にすがられると受け取らざるを得なかった。
伊丹はカンナが遺言を読んだ後に、また会って話をしたいという。

自宅に帰ってカンナはその箱を開けた。箱の中身は電子データではなく、多分中性紙に長耐久性のボールペンで書かれていた。その枚数は1,000ページはあるだろう。当時だってタイプライターもワードプロセッサーもあったはずだが、長期間を考えると中性紙に手書きというのが耐久性・信頼性が高いと考えたのだろう。電子データでは磁気テープとか磁気ディスクなら機械的な寿命で最大で10年、半導体メモリーでも寿命はせいぜい10年か20年で紙より短い。歴史上、最大に耐久性のあるメディアは石に掘った文字だ(注1)
さくらは19世紀末から20世紀半ば過ぎまで生きた。カンナが生まれる百数十年前に亡くなっている。なぜかわからないが、さくらは1世紀半後にカンナという名の子が生まれるのを知っていたのだ。
1,000ページといっても、まとまったひとつの文書ではなく、ある事柄について10ページとか、別の事柄に15ページというような、さまざまな記録やアイデアの集合だった。
大学で膨大な資料を速読するのになれているカンナは、さくらの丁寧な手書きを徹夜して1日半で読んだ。それらを総合すると20世紀初め、さくらがまだ10代のとき当時の国家プロジェクトに参画し、扶桑国の将来ビジョンを立てそれに向けて国家体制や産業を育てていく活動をしたらしい。そして22世紀の今、そのビジョンは実現されているだろうとある。
しかしそのプロジェクトを推進するためには20世紀初頭には様々な困難があり、カンナが来て支援をしてほしいこと。それは歴史を変えることではなく、カンナの支援がなければ今のカンナが暮らしている世界は実現しないという。
あまりにもトッピな話でカンナは驚いた。そもそも20世紀に来てと言われてもいけるはずがない。



1週間後、カンナは再び伊丹に会う。そのとき伊丹の他に世襲親王家(注2)である中野の宮家の当主もいた。
帝族なんてカンナには縁の遠い雲の上の人だ。とはいえカンナの祖先にさくらがいたことを思えば、この帝族の中野さんと自分は、親戚ではないけどかすかながら血がつながっているわけだ。気後れしてはいかん。

中野伊丹カンナ中野の子孫は髪の毛を増やし、伊丹の子孫は髪の毛を失くして見ました。
中野伊丹カンナ

中野
「カンナさんは、歴史の流れが違っていたら私の娘だったかもしれませんね」
カンナ
「ちょっとピンときません。あまりにも想像を超えるお話です」
伊丹
「カンナさんに渡した資料の中にあったかどうかわかりませんが、私の受け取ったものには、200年前、我々3人の祖先がこの国の将来の脚本を書いたとあります」
カンナ
「あれっ、私の読んだものでは伊丹さんは、異世界からこちらに来たとき夫婦だけで来たとありました。既に50を過ぎていたようですが、こちらで子供を作ったのでしょうか?」
伊丹
「仰る通りです。私の7代前は養子をとって家名を残したのです。ですから我が家の祖先は異世界から来ましたが、私はその血を継いではいません。先祖は異世界から来たにしても苗字を残したかったのでしょうね」
中野
「ええと本日は2世紀前のプロジェクトメンバーの子孫による同窓会ではないのです。それぞれの文書に、我々は20世紀の扶桑国を支援しなければならないと書いてあったはずです」
カンナ
「私が受け取った内容を、皆さまは既にご存じなのですね」
伊丹
「いや、遺言はその人の子孫しか見ておりません。それぞれが引き継いだ情報は断片で、三人の分を合わせないと全体が見えないと思います。2世紀前にこの国の行く末を考えて一大プロジェクトを行った祖先たちでしたが、彼らだけではできないことも多々あり、それを22世紀の我々がプロジェクトを組んでバックアップしなければならないのです」
カンナ
「でも20世紀に行けなんて簡単に言いますけど、タイムトラベルはまだ実現していません。
それと不思議に思うのですけど、なぜ今なのでしょう。20世紀初頭の科学技術ではできないことがあったというのは分かります。でもその支援に行くのは2000年でも2050年でも2150年でも良いはずです。なんで今なんでしょう?」
伊丹
「科学技術によるタイムトラベルは今もできません。しかし科学ではなく昔からの魔法というか呪術のような方法で異世界に行くことができるのです」
カンナ
「異世界に行く? この世界の過去ではないのですか?」
伊丹
「自分でも何を言っているのかよく理解していないのですが、この宇宙というか我々が存在している空間には多数の並行世界があり、昔からその異世界に行く道をつくることができる人たちがいるのです」
カンナ
「はあ! でもそれは自分の世界の過去には行けないということですね」
伊丹
「そうではありますが、そのつながる世界は時間と共に変化するのです。つまり我々が別の世界に移動して、時が経って、その世界のつながりが切れて、また別の世界につながることがあります。うまくいけば一旦異世界を経由して、我々の過去や未来の時代に行くことができるというわけです」
カンナ
「ちょっと信じられませんけど、そういうものと思うしかありませんね。
でも更なる謎があります。タイムパラドックスというのがありますよね。もっともタイムマシンがないわけで、想像でしかありませんけど」
中野
「そこまで理解していただいているなら話は早い。我々がいる世界は過去の積み重ねです。そして我々に渡された祖先からの手紙は現実の過去ですから、彼らの世界に行ったことは必ずできること、我々がそれをしなければ今は存在しないということになる」
カンナ
「輪廻みたいですけど、その話は矛盾するように思えます。やらねばならないというのが、やってはいけないということの裏返しになっただけです」
中野
「それを言い出すと先には進みません。私と伊丹さんの受け継いだものを合わせ読むと、こちらの時間で2123年、向こうの時間で1923年以降に種々の支援をしてほしいということです。
その時期にちょうど200年前の我が国とつながるのです」
カンナ
「なぜ200年前に行けるのですか?」
中野
「ちょっと複雑なんです。異世界とこの世界の時間は100年ずれていまして、その世界が別の世界とつながるとまた100年ずれているのです。時間の進行速度は同じで200年の差はいつまでも変わりません」
カンナ
「ええとこの世界とつながった異世界は100年ずれていて、更にそこからつながった別の世界はまた100年違うのね?」
伊丹
「関東大震災をご存じでしょう。あれがきっかけなのかそれとも結果なのかはわかりませんが、そのときに今現在つながっている異世界がこの世界と切れて、200年前のこの世界とつながるのです」

関連図
カンナ
「ということは実際に200年前に行こうとすると、あと13年先になるのね」
中野
「その期間に向こうが希望するものを揃えます。彼らが希望するものには、形あるハードウェアあり、情報もあり、ソフトウェアもある。それを渡すために決死隊を派遣します」
カンナ
「決死隊って? 移動すると死んじゃうの?」
伊丹
「今申しましたように、異世界を経由してこの国の過去に行けることは間違いない。というのは私が受け取った伝言に、この世界から派遣された人が向こうに現れて、いろいろ支援をしたと書いてある。」
カンナ
「ええと過去から現在に戻るには、その逆をたどればいいのでしょうか?」
伊丹
「それはできないようなのです」
カンナ
「えっ、するとこのタイムトラベルは一方通行で帰れないのですか?」
伊丹
「分かりません。我々が受け取った文書にはその後がありません」
中野
「この世界と異世界のつながりはいっときであり、その次はいつどんな世界とつながるか分からないらしい。帰れないと覚悟した方が良いでしょうね」
カンナ
「でもこの世界も他の異世界も、同じ時間の流れなら、今出発してここに戻れるとしても、それは今よりも遅いときになりますよね。するとまだ帰ってきていないわけで、そのことが記録されているはずがありません」

タイムトラベル
中野
「楽観的に考えればそういう可能性もあります。まあ、分からないとしか現時点言えません。
この世界に戻ってこれるかどうかは分からない。偶然が何度も重なるはずはない。多分、異世界に行った人はそこに残って人生を終えたのだろう」
カンナ
「うーん、この国を理想の国にするためにですか。22世紀のカミカゼですね」
伊丹
「理想の国にするというよりも、この国を救うためでしょうね」
カンナ
「救うため? 何もしないとこの国が滅んでしまうのですか?」
伊丹
「私の祖先やさくらのいた世界、その世界で扶桑国に相当する国は日本といいます。その世界の日本は、我が扶桑国のように国際社会でリーダーシップをとっているわけではないのです。それどころか主権国家と言えず、東アジアでロシアや中国や朝鮮などから格下にぞんざいに扱われている」
カンナ
「へえ! 中国や朝鮮から下に見られているとは……」
伊丹
「同じ地勢にあり、同じ人種が住み、同じような歴史を歩んでいても、いくつもの分岐点でちょっとした選択ミスや偶然で、とんでもなくかけ離れた世界になってしまうのです。
私の祖先は、この世界をそうしないようにとこの国に住み着いたと言います」
カンナ
「なるほど、それでみなさんが200年前に戻って扶桑国を覇権国にしようとするわけですか?
でもそれって自然の摂理に反しますよね。すべての民族や国家が幸せになりましたなんて物語のようにはならないのが当然です」
中野
「それはカンナさんが勝者の国に生まれてきたから言えるのではないのかな? 弱小国に生まれたらより良くしようとすることを否定できない。
実を言って、200年前の扶桑国に外部から影響を与えて歴史を変えようとしたのは、異世界の日本から来た伊丹さんの祖先とさくらだった」
カンナ
「えっ! さくらも異世界の人だったの? 私が受け取った資料にはそんなことは書いてなかったわ」
中野
「さくらは異世界から来て帰れなくなり、私の祖先が養子にしたのです。
日本から来た人は伊丹さん夫婦とさくら、その他に何人かいたらしい。公式の歴史にも戸籍にもそういったことは記録されていない。むしろ異世界から来た人の痕跡を消すことに努めたようだ。
我が宮家の記録にもさくらは実子となっている。しかし当時の当主の日記には、日本とつながりが切れて取り残されたさくらを養子にしたとある。
伊丹さんについては、日本の世界ではうだつが上がらず、たまたまこの世界に通じる道を見つけてこの世界に来た。こちらは日本より100年遅れてたので、技術指導をして糊口を凌ごうと考えたそうだ。伊丹さんの指導ですばらしい成果が出て当時の皇帝に引き立てられたという」
カンナ
「えっ、ということは扶桑国の発展は外部からの影響だったのですか?」
中野
「そうだ、伊丹さんはその後も必要となった技術について、向こうから指導者を呼んだりこちらから研修生を送ったりして、この国の発展に貢献した。伊丹さんやさくらのおかげで今の扶桑国がある。
カンナが自然の摂理というが、過去に何もしなかったら、扶桑国も日本と同じように国際社会でおろおろしていた可能性が高い。それが望ましいとは思わないね」
カンナ
「なるほど、この国の現状を維持するために必要なことだというのですね。
それで私に何をしろと言うのですか?」
中野
「単刀直入に言って向こうに行ってほしい」
カンナ
「へえ?」
中野
「カンナに貧乏くじを引けとか汚れ仕事をしてほしいというわけじゃない。200年前に向こうに現れたのがカンナだからだ。それを実現するにはカンナがいくしかない。それともカンナのアンドロイドを作って送り込むかだが、難しい判断業務はできないだろう」
カンナ
「それは私にとって、この世界では死ねということですわ、
今ここで、返事できるようなことではありませんね。
確かに私が読んだものにもさくらの7代目の子孫のカンナが現れたとありました。でもカンナが現れたとあるだけで、向こうに行ったのがひとりとは書いてありません。他にも行ったのかもしれません」
伊丹
「確かにカンナが現れたとあるだけで、私や中野様も行ったのかどうかは定かではありません」
カンナ
「そもそも、向こうに行って何をするのですか? 中野さんがアンドロイドとおっしゃいましたが、ロボットでは対応できないお仕事ですか?」
中野
「実を言って向こうで何をするかは、今後三人が受け継いだものを照らし合わせて検討しなければならない。何をするかそのための必要人数もそれからだな。いずれにしても出発は10年後だ」

うそ800 本日の位置づけ
あっ、ストーリーに関係あるとか深い意味はありません。ちょっとした背景説明です。

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注1
世界最古の文字は、メソポタミア文明の中でシュメール人の遺跡から出土した粘土板に書かれた文字で、紀元前3200年頃と言われている。

注2
皇帝、天皇の子は、皇位につけないときは宮家など特別な身分が与えられるが、何代が経つと現皇帝から縁遠くなり皇族でなく一般人になる。特別な宮家は皇帝との血統の遠近に関わらずずっと宮家として認められたもの。



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