異世界審査員189.世代交代その2

19.07.25

*この物語はフィクションです。登場する人物や団体は実在するものと一切関係ありません。
但し引用文献や書籍名はすべて実在のものです。民明書房からの引用はありません。

異世界審査員物語とは

1936年9月

今日は中野から呼ばれた。年に数回、大勢が集まって短期的、長期的テーマを語り合う会議をもっている。 メンバーは中野、高橋総理、岩屋、伊丹夫婦と正雄夫婦である。もっとも正雄夫婦は付録である。

中野
「第二次大戦が終わって3年か、あと5年くらいは平穏に行きたいが、そうもいかないようだ。直近の課題について方向付けをしたい」
岩屋
「では私から、まず中国大陸がきな臭くなってきました。中華民国は張作霖(ちょうさくりん)が満州国を建国したときから問題としていました。そして中国共産党が崩壊し中華民国が形を整えてくるにつれ、満州を取り戻す意思表示が増え、ゆくゆくは武力侵攻となりそうです。
もっとも直接対決ではなく、間にある朝鮮に代理戦争をしかけさせると思われます」
高橋是清
「確かに満州は清の領土だった。中国の一部というのは正しいように聞こえるが?」
幸子
「まあ考え方次第ですね。過去から中国の王朝は、民族で言えば漢民族でないことが多い。要するに中国は異民族に征服されていたわけです。唐は鮮卑族、元はモンゴル人、清は満州族の国でした。清が中国なら満州も中国領土という言い方もあるかもしれません(注1)
伊丹
「そういう見地からでは解決は見えません。民族自決というなら中国から満州族を追い払っておしまいですし、中国が満州も俺のものだと言えば民族自決に反します」
高橋是清
「つまり中国の主張は理屈に合わないと……」
中野
「あるべき論はおいといて、岩屋さん、朝鮮戦争となるとどういうイメージかね」
岩屋
「満州と中国は長い国境を挟んで接しています。しかし朝鮮は満州と国境を接しており、中国とは接していません。単純に朝鮮に双方から勢力が浸透し、朝鮮で戦うのではないでしょう。朝鮮には昔は満州も中国の一部も支配していた大国だったという神話があるのです。まあ実話ではありませんが……それで朝鮮には大朝鮮回復運動といいますか、それを取り戻そうという勢力があり、中国はそれを利用し朝鮮に満州国内の旧領土を返還要求をさせると思われます」

極東版図
左地図はこの物語の架空のものである。
とはいえ、アジアに独立国がほとんどないのは史実そのもの。日本(扶桑国)、中国、タイを除いて独立国はない。
ベトナムはフランス領、フィリビンはアメリカ領、ビルマもインドもイギリス領、これが正義であるはずはない。

中野
「オイオイ、朝鮮は元々ソ連やイギリス、フランスの租借地や領土に蚕食されていたよね。第一次大戦までさかのぼればドイツの領土もあったな、
それをアメリカが各国と調整して、朝鮮に返還させて国家を形作ってくれたと理解している。アメリカとしては、満州のそばで紛争が起きるのを嫌ったからそうしたに過ぎないだろうけど」
岩屋
「昨日の敵は今日の友、昨日の友は今日のあだですよ。扶桑国人の感性とか仁義が朝鮮半島で通じるわけありません」
中野
「なるほど、紛争はいつ頃? そして我々はどうすればいいのか?」
岩屋
「今日・明日ということはありません。いまだに中華民国の軍隊は軍閥の集合です。そして軍閥は中央政府の言うことを聞きません。中央の指令で動いたのは、かっての満州の軍閥 張作霖くらいでした。その張作霖が中央政府に反旗を翻し満州国を建てたとは矛盾ですね」
幸子
「中華民国が満州は中国の一部であると主張しても、中国国内、満州、そして諸外国の同意を得られるかとなると支持は得られないのではないですか。
あるべき論で言えば、満州は形上 満州族の独立国です。アメリカの傀儡というなら、朝鮮も中国の傀儡でしょうし……中国も朝鮮もケチをつける余地はありません。
中国が攻め込めば明らかに侵略戦争となり、国際連盟が連盟軍を派遣することになるでしょう」
伊丹
「それはない。国際連盟の主要国はすべて欧州だ。極東でもめごとがあっても、欧州人が死なないならなにもしないよ」
岩屋
「過去中華民国が満州を支配していたときも、その後張作霖が独立した後も、地方の軍閥とか馬賊による略奪とか私税さらには関所などが乱立していて、国家が統治していた実質はありません。今もアメリカの傀儡政権のほうがはるかにまともな統治をしています。ですから現在の満州国民は現状を是とするでしょう。
言いたいことは、中国が満州に攻め込んでも満州国民は喜ばないでしょうね。ましてやまたも異民族の支配になるのなら」
中野
「中国が勝っても支配者は満州族でなく漢民族ということか。
となると我が国は満州それを実質支配しているアメリカを支援するべきなのか?」
岩屋
「お待ちください殿下、中国もそう直接的な行動をしませんよ。つまり朝鮮国に満州から領土を返せという動きをさせ、朝鮮から満州に軍事行動を起こさせるか、内部で内戦を起こして、それを軍事支援していきがかりで満州を掠め取ることを狙うでしょう。それが過去より中国の手です」
幸子
「私もそう思います。中国は満州が独立国であっても、朝貢するなら認めると思います。とはいえアメリカが支配している限り朝貢はしないでしょう」
中野
「ええとその大朝鮮というのは歴史的に根拠があるですか?」
岩屋
「まあお話の確かさを言えば、神功皇后の新羅討伐ていどでしょうね(注2)
高橋是清
「なるほど、朝鮮の満州への欲望を諫めれば、朝鮮戦争は起きないのかな?」
岩屋
「どうでしょう? 中国はいつの時代でも平和とか正義ではなく、中国覇権よ、冊封体制もう一度ですから。結局手を変え品を変え……」
中野
「我が国から見て東アジアが理想な状態とはどういうものなんだ?
おい、伊丹さんの息子、君の考えを聞きたい」
正雄
「我が国が中国本土に手を出さないという選択は、ロシアに負けてからの国是だったと思います。それは中国が常に火薬庫のように紛争が起き、それと資源や市場としての価値を天秤にかけるとマイナスだと判断したからだと思います。満州において過去二度アメリカを支援したときも、我が国は表に出ず利権も求めませんでした。
しかし中国で火の粉が上がれば、扶桑国まで飛んで来ることは変わりありません。ならばここで過去の方針を変えて、中国大陸に堂々と利権を求めても罰は当たらないのではないですか。つまり朝鮮と中国北東部を租借地とする考えもあります。油田採掘をするのもあるでしょう」
千代
「発言させてください。今の意見に反対です。まず植民地独立の機運が高まっている時代に、そんな発想は100年遅れています。そんなことをすればイギリスやフランスから叩かれます。それに現時点、満州なり朝鮮に進出したときの損益計算を見直してもプラスになるとは思えません」
高橋是清
「オイオイ、夫婦喧嘩かよ。幸子さん母親としてはどうなんだ?」
幸子
「閣下、夫婦喧嘩ではなくディベートですよ。ある問題においてふたつの選択肢があるとき、異なった立場からメリット・デメリットを説明してくれれば、聞いている方々がよく理解できるでしょう」
高橋是清
「どうもディベートには聞こえなかったが」
幸子
「まず考えですが、正雄も千代も先走りすぎていると思います。朝鮮戦争が起こるのか、それはどこまで波及するのか、アメリカと満州が朝鮮からのちょっかいを跳ね返せるのか、中国が武力侵攻したとき満州の対応はどうなるのか、そして扶桑国にどのような影響があるのか、そういうことを総合的に調べて、我国への影響の重大性を評価してからでないと、どうこう言えません。
ただ基本的には千代が申したように、今の時代 植民地とか租借地という方向は時代錯誤でしょう。アメリカは租借地から保護国に形を変えましたが、過去20年以上の入植の歴史と無政府状態から治安維持を図って来たという事実があるわけです。それだけ地元から支持も受けている。我々も同じことをしようとするなら20年かかります。今の時代それは無理でしょう」
正雄
「そうするとアメリカと中国が衝突したとき、我国はその影響を受けないように対策しなければなりませんね」
千代
「我が国への影響としては、貿易、特に重要な品目として満州からの石油があります。油田を満州とアメリカが確保できるなら、航行の安全は我が国海軍が確保できるでしょう。
過去の飢饉の際には中国から米を始め食料の輸入をしましたが、台湾の生産量が増加していますから数年前の飢饉程度なら大丈夫です。朝鮮は規模が小さすぎて貿易相手のプライオリティは低いです。
戦火がこちらに及ぶかとなりますが、扶桑海の制海権を我が海軍が確保できるなら、問題ないと言い切れます。避難民対応があるかもしれませんが」
高橋是清
「千代説によると、朝鮮で内紛が起きようと、中国と満州が戦おうと静観すべきということか?」
千代
「そう考えます」
岩屋
「現実にはそうもいくまい。アメリカが補給基地として我国の港湾を使うとか、兵員の休養に基地を作らせてほしいなど要求を出してくるだろう。そのときどうするのか、
断れば満州の石油は売ってもらえないだろうし、受け入れれば朝鮮、中国は我が国を敵とみなすだろう」
幸子
「まず中野様のご下問に対する回答をする前に、なにが我が国の国益になるかどうかを考えないとなりませんね。長期的に見れば満州におけるアメリカの存在は危険です」
千代
「であれば中華民国とアメリカの傀儡満州が睨みあうのは望むところではありませんか」
幸子
「とはいえ今の議論のように中国や朝鮮と戦争になったとき火の粉が飛んで来るのも問題」
伊丹
「発言します。この問題は今問われたと確認します。問題の重要性にかんがみすぐに結論は出ないと思います。政策研究所に持ち帰り検討することでいかがですか」
中野
「そうしよう。とはいえ喫緊の課題だから1週間以内に報告を上げて欲しい。半月後、このメンバーで議論しよう」
幸子
「私が引き受けました」
中野
「頼むよ、では次の心配事は何だろう?」
千代
「発言をお許しください」
中野
「どうぞ、」
千代
「向こうの世界の歴史とこちらの世界の動きを重ね合わせると、気になることがあります。それは大きな地震が起きるのではないかということです」
高橋是清
「また大震災か、いつどこですか?」
千代
「1930年代後半の異世界では、インドネシア付近で大地震が何度も起きます」
中野
「インドネシア? だいぶ遠いね。それは津波とか余震が我が国にも影響を与えるということかね?」
千代
「それもありますが、過去マグニチュード8を超える地震は直近では関東大震災でM8.1くらいでした(注3)異世界で1938年2月2日 インドネシア、バンダ海地震がマグニチュード8.5、1939年12月21日 インドネシア、スラウェシ島地震がマグニチュードM8.6なのです。
災害という観点からは対策を講じることはないかもしれません。しかしこの地震によって、異世界とのつながりが切れたり変化したりするのではないかと考えます」
幸子
「千代、それはあなたが考えたの?」
千代
「私は現在 この世界が異世界とつながっていると聞いておりませんが、もし異世界とのつながりがあるなら対策が必要です」
岩屋
「おいおい、伊丹さんよ、とんでもない人を娘にしてしまったね。直感能力者のさくらが去ったと思ったら、今度は神がかりかよ」
千代
「私の話は何かまずかったのでしょうか? 間違っていますか?」
中野
「間違ってはいない。千代を私の養子にしなかった私が間違っていたかもしれない」
千代
「おっしゃる意味が分かりません」
幸子
今村博士
今村博士
「今村博士を覚えてらっしゃると思いますが、実は数日前 今村博士から今後1・2年でまた大地震が起きる。その対策を討議したいという話がありました」
中野
「地震が起きるのは間違いないか……我が国に地震の影響がなくても、異世界とのドアに影響があるかもしれないな」
伊丹
「異世界とのつながりが変わるとして、それをどう扱うか複雑ですね」
岩屋
「複雑とは?」
伊丹
「カンナが去って、我々が10年ぶりに再び100年後の世界とつながり、情報や品物を入手できるとして、それを実行すべきか否かは考えなければなりません」

皆は一瞬息をのんだ。それを当然と思っていたのに、それが当然ではないという伊丹の意見に驚いた。

岩屋
「伊丹さん、それはまずいことなのですか?」
伊丹
「まずいとは言えません。国家視点で考えればほとんどゼロの負担で、先進技術と歴史情報を得ることは喜ばしいことでしょう。しかし人間の生き方という視点で見ればイカサマ以外の何物でもない」
幸子
「まあそれを考えるのは、つながりが変わるかどうか結果を見てからでもいいじゃないの。
ところで千代はどうしてそう考えた訳?」
千代
「私がアクセスして良かったのかどうかわかりませんが、政策研究所の図書館で関東大震災での異世界との断絶についての報告書を読みました。原因は不明ですが天変地異と関係あるのは間違いなさそうです。
それで関東大震災の前後の地震発生状況を見ました。各地で大きな地震が起き火山の爆発とか続いて関東大震災が起きて、それまでつながっていた異世界と縁が切れ、新たな異世界とつながりました。その地震発生のパターンを過去にさかのぼって探しました。みなさんは既にご存じか知りませんが、過去に何度も同じパターンがありました。
それから伊丹さんたちの世界で関東大震災以降の地震発生の状況を調べると、1938年のインドネシアの地震の発生のパターンが似ているように思いました。あと2年少々です」
伊丹
「中野さんもおっしゃったが、扶桑国とインドネシアではだいぶ離れている」
千代
「確かに、でも異世界とのつながりは地球全体に関わりますから、震源地は関係ないかもしれません」
伊丹
「地震発生のパターンが同じでも地震の大きさもあるだろう」
千代
「マグニチュード8以上に限定しました」
伊丹
「カンナに問い合わせてみるしかないですかね」
岩屋
「まさか伊丹さんは今までカンナと連絡を取っていたとか?」
伊丹
「それはありません。異世界とのつながりが変わってカンナがこの世界を去るなら、挨拶くらいすべきじゃないですかね」
中野
「連絡を取る方法はあるのですか?」
伊丹
「尋ね人ですよ」
中野
「尋ね人?」
伊丹
「新聞の広告欄に尋ね人のスペースがあるでしょう。あそこに載せてもらいましょう。そうですね…… 「永遠に分かれる前に一度会いたい。伊丹洋司」とか」
岩屋
「東京府内なら、憲兵とか秘密警察を使って探した方が早そうだな」
幸子
「ちょっとストップ、話がどんどんそれてしまったわ。
千代、あなたがこれに関して考えていることは何? 見解を話してほしい」
千代
「報告書では異世界とつながったとき、最初にドア?を作った人がそれ以降の異世界との通行を独占できるとありました。私の提案はとにかくその最初の人にならなければということです」
伊丹
「わかった。これは工藤さんに頼むしかない」
中野
「イヤハヤ、とんでもないことになりそうだ。
とりあえず伊丹さんは工藤さんの方に連絡を取ってほしい。
岩屋さんは新聞でも秘密ナントカでもいいからカンナを大至急探してほしい。
予定よりだいぶ時間がかかった。今日はこれまで、来週会おう。良い報告を期待している」


ここは霞が関にある岩屋機関である。工藤一族のゆきと、126事件で少尉免官になった工藤の甥は、今ここで働いている。
岩屋に呼ばれて工藤がやってきた。

岩屋
「工藤さんはもう察知しているかもしれないが、また異世界とのつながりに変化があるかもしれない」
工藤
「私どもも予兆を感じていました。つながりが別の異世界になったらカンナが手を打つ前になんとかするつもりです。早い者勝ちですから、異世界へのアクセス権を取り戻さないと」
工藤少尉
「あのう、発言して良いですか?」
岩屋
「いいとも、」
工藤少尉
「カンナは未来から来たなら、当然この世界が異世界とのつながりが変わった記録も読んでいるはず」
岩屋
「この世界の未来から来たから異世界とのつながりの変化は歴史に残っているはず。となると、以前から異変を知っていたということか……
しかし待てよ、もし異変が起きないならカンナはなにも連絡してこない。異変が起きた場合で、カンナが新たな異世界に飛び移ってもこの世界に残ってもドアはカンナが維持するだろう。いずれの場合もカンナと交渉する余地はない。となると我々は尋ね人作戦も、秘密警察を動員することもないということだ」
工藤少尉
「でもカンナがこの世界から去るなら、アクセス権を渡してほしいと言うべきですよ」
岩屋
「カンナに連絡を取る意味はあるのか」
工藤
「ところで岩屋さん、甥っ子はなんとか使い物になりそうですか?」
岩屋
「本人の前で言うのもなんですが、この仕事には向いてないようです。この男は気は優しくて力持ち、いや力はあるけど気が優しくて、この商売で大成は望めないようです。私も年なので後任にはゆきを指名するつもりです」
工藤
「わかりました。それじゃ、私が引き取りましょう」
工藤少尉
「叔父さん、仕事の口があるのですか?」
工藤
長老
長老
2年ぶりの登場
「爺さんがもう高齢で役に立たない。代わりにお前が一族の取りまとめをしろ。士官学校に行ったくらいだから弁がたつだろう」
工藤少尉
「それならそうと、士官学校とか軍隊とか回り道しないで、中学を出たらすぐ爺さんの後釜になれば良かった」
工藤
「今回の異変が仕事初めだぞ。カンナとも話をつけないといかん。お役目重大だ」


1936年9月

扶桑国東京
ここは東京府渋谷にある敷地が150坪ほどの立派な邸宅である。とはいえ家族が住んでいる気配ではなく、 時代物の家 囲われているお妾さんのお住まいのような雰囲気だ。
大正時代的な建物の地下には近代的な大きな部屋があった。
50インチもありそうな大きなモニターの前にはカンナが座ってモニターの映像をながめている。
画面は中野が招集したメンバーが近く異世界とのつながりに異変がある、対策を講じなければならないということから始まって、異世界から歴史や技術の情報を入手することの是非の議論などを映している。

カンナ
「うーん、さすがというか予定通りというか、地震と異変の関連に気づき異変発生を予想したか。まだ早いけど撤退の段取りもあるから、今年中には異世界の切り替わりとこれからのことについて向こうと討議する必要がある。
もし向こうが心配するなら早めに連絡しよう。
それにしてもさくらもそうだったけど、千代も頭の回りが早いのね」


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注1
どこまで中国領というのかは定かではない。中国政府は今もモンゴルは中国領土だと考えているが、その理由は中国がモンゴルに征服されたからで、征服されるたびに国が大きくなるという発想はユニークだ。
中国の論理なら、日本は中国を侵略したから中国の領土だと考えてもおかしくない。

注2
4世紀頃の仲哀天皇の皇后で、古事記や日本書紀では神の命を受けて新羅討伐途上、北九州で崩御した天皇に代わり、軍隊を指揮して新羅を攻めて勝利を得て帰国、産まれた子が応神天皇となる。
現在は存在も新羅討伐も架空のこととされている。

 cf.古事記中つ巻 仲哀天皇 天皇崩御と神託

注3
関東大震災のマグニチュードは7.9となっているが、その後7.9より大きく8.1から8.2あったのではないかという意見が多い。ただ測定機器の精度が±0.2程度だったことから、M7.9という数字は妥当とする人もいる。


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