うそ800始末37.管理責任者

20.08.20
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うそ800始末とは

この「うそ800始末」では、ISO第三者認証制度の始まりからのできごと、特にばかばかしいこと、恨み骨髄に徹したこと、非論理的で呆れたお話を書いている。
今日もばかばかしいお話を語る。


管理責任者、いやあ〜懐かしい言葉ですね。
えっ、今でもあるんですか?
付属書を読めって
付属書(注1)に管理責任者という言葉は出てくるけど、単なる説明でしょう。

1990年代初頭にISO認証が必要になった時から、管理責任者とはなんぞや? 兼務しても良いのか? この仕事と兼務しては不適合か? という悩み事、そんなことで右往左往したものです。

わけがわからない

そしてそれへの回答も認証機関によって異なりました。
それからISO9001では単数でしたが、ISO14001では複数も可でした。それから複数でもよい/いやだめだとか、それから社長が管理責任者ではダメとか良いとか、まあ百論続出でしたね。
認証機関もISOTC委員も、こう解釈するのだとか、こうすれば良いなんて、親切なことは全くしませんでしたね。
コンサルだけが怪しいことを言って丸儲け。

ISO14001では管理責任者が、監査責任者をしてはだめという認証機関もありましたね。ISO9001では管理責任者が監査責任者でも良いどころか、同一人物が行うのがデフォルトだったのですが。そしてISO14001が制定されてからも、ISO9001では管理責任者が監査責任者をしていた企業は多いです。
その違い、だめな理由は何だったのでしょうか。少なくても規格には書いてありませんでした。三権分立いや内部牽制を徹底した認証機関もあったのでしょう(遠い目)。


2015年改定で管理責任者という言葉が消えてしまい、今まで管理責任者とはこういうもの、こうあるべきとご宣託を語っていた審査員やコンサルは顔色を失ったようでした。
過去に語ったことは、なかったことにするのでしょうか?
文書と記録の違いを朗々と語った審査員は、もうそんなこと忘れたのでしょうね
最近はテレビゲームをする大人も多い。ゲームでチョンボしたり間違えたりすると、すぐにリセットをかける人が多くなったようです。囲碁将棋など相手が生きていて目の前にいる勝負事は、ッタは禁物。二度すれば相手してくれる人がいなくなります。
ところで、人生にリセットってできるのかな?

ISO9001は制定されてから33年、三分の一世紀、ISO14001は制定されて24年、四半世紀、まあ長い時が流れた結果、ISO規格が語っていることは管理責任者に限らず常識だったのだ、いや常識に過ぎないという認識が浸透してきたのではなかろうかと……
そして嘘はばれた。
  ISOが会社を改革するというのは嘘
  ISOで会社が儲かるというのはウソ
  ISOは会社を良くするというのはうそ
今までISOとは、今までになかった概念とかすばらしいアイデアとか革新的な手法と思っていたことは、我々が従来から会社で当たり前にしていたことに過ぎなかったこと、それを関係者全員が身をもって認識したんじゃなかろうか。

おっと、いまだにそれを理解せず「ISO規格とはそんなもんじゃねー」と叫んでいる人もいるかもしれません。でもそんな生きた化石はもうすぐ消滅しますから放っておきましょう。

いや、ひとつだけ追加させてください。今でも記憶鮮明なことです。
1996年のこと、まもなくISO14001が制定されるというときでした。ISO14001の講演会を東京まで聞きに来ました。講演に続くパネルディスカッションでのこと。
企業の公害防止の担当者(といっても管理職でしょうけど)が、「ISO14001といっても、過去から行ってきた公害防止とか改善活動と変わることはない。今までしてきたことを継続していけば良いのだ」という意味のことを語りました。
するとISOTC委員という方が、顔を真っ赤にしてそれに反論しました。
「ISO14001はすごいものなのだ。公害防止と同列にするとはとんでもない」といった内容でした。論旨よりもその勢いに、公害防止と同じだと語った方は固まりました。
その様子に私は引いちゃったのです。呆れたといいますか……
あれから20年経った今、ISO14001とは結局公害防止、廃棄物削減といったことが基本であると理解しました。ただそれまでと違うのは、公害とか廃棄物だけでなく、設計とか物流あるいは投資に至るまで環境配慮しなければならないということくらいでしょうか。

聞いてください ISOより公害防止が優先することをご存じありませんか?
素晴らしい環境配慮製品を出しても、その生産工場が事故を起こしたり、公害を起こせば環境評価は最悪になります。その逆はありません。
何をおいても「遵法と汚染の予防」が最優先なのです。環境配慮製品、環境投資は二の次、三の次なのを認識しなければ、環境屋はやっていけません。

とはいえ21世紀の現在、世の全事業分野においてすべての業務において環境配慮するようになったのは、ISO14001の影響ではなく、社会の要請というか社会の変化によって強制されたからだと考えます。
あのパネルディスカッションで、ISOTC委員が公害防止の担当者に「確かに公害防止は今後も頑張っていただくわけだけど、エンドオブパイプじゃなくて設計から考えるとこが違います」くらいに答えておけば、公害防止の方も周りもよく分かってくれただろうし、協力しようという気になっただろうと思います。そしてISO14001にまつわる数多の誤解、勘違い、行き過ぎを防ぐことができたのではないだろうかと思います。
まあ、すべては過去のこと……


おっと、管理責任者というタイトルでした。
まず審査で管理責任者について議論というか争点になったのは、課長レベルが管理責任者でよいのか悪いのかでした。
当時私が聞いただけでも、会社によって管理責任者になった人の職階が、経営層、管理職であっても部長、課長、係長レベルとばらついていました。それで課長クラス、それこそ平クラスの人を管理責任者にした会社では、この人が管理責任者でよいのかと審査員が問うことがありました。

管理責任者とは management representative の翻訳です。
representativeとは英英辞典によりますと『a person who has been chosen to act or speak for somebody or for a group』のこと。直訳しますと、『個人や団体のために行動したり発言するために選ばれた人』すなわち代表とか代理者です。これから考えられるのは、役員クラスか事業一つを担う上級管理職というイメージでしょうか。
なお、representativeには、議員、特に衆議院議員(下院議員)という意味もあります。貴族に対する一般市民の代表とか代理者という意味でしょう。

ISO9001:1987では、管理責任者は「この規格の要求事項が確実に履行、維持されるようにするための明確な権限及び責任をもつ(4.1.2.3)」とされていました。
つまり管理責任者のお仕事とは、会社規則を制定する、命令して人を動かす、必要な予算を確保し決済するなどであり、そのお仕事をするのは最低でも部長クラスでしょう。
係長クラスや平社員ではまずいとは言えないけど、そういった地位で文書決裁や、認証範囲に命令権があるのか、お金を決済できるのか? そんなことを考えると平社員はもとより係長や課長では力不足のように思います。

また「社長が管理責任者ではまずい」と語った審査員もいました。どんな理由でまずいのか私は理解不能です。これはまったくの勘違いでしょう。
そもそもrepresentativeを経営者の代理と訳せば社長(最高経営者)の代理だけど、経営層の代表と訳せば社長であるのは当たり前。
代理と代表って違うようだけど、よく考えると同じ意味だよね。

管理責任者は一人でなければならないのか、複数でよいのかという議論は、審査以前の準備の段階で議論になったわけだ。これも考え方次第で、複数の人が重複するように権限を持てば、コンフリクトが生じるのは当たり前です。
ですから物理的に区別されているか、権限を分けるとかという必要性があれば、必然的に複数存在しなければならないということになるでしょう。
工場Aと工場Bが一つの組織として認証を受けるとき、それぞれが独自の文書体系を持つとか、業務の決裁者が別なら、それぞれに管理責任者がいても困らない。もちろん一人でできるかもしれない。
奉行所 あるいは二交代制の仕事なら、管理責任者も二交代になるかもしれない。これについてはISOマネジメントシステムは日常業務と異なり静的なものだから、常時在場しなくてもよいという意見を聞いたことがある。
でも「正」が不在時に「副」が代行するのはおかしくない。船なら船長が就寝時の最高指揮官は決まっている。ここはひとつ北町奉行所と南町奉行所を見習うべきかと、

まあ、そんな議論も2015年版では列記した事項を「割り当てなければならない」と記述され、問題が霧散してしまった。つまり管理責任者のお仕事とは、特別のことではなく、どの会社でも行っている普通のお仕事であることがはっきりしたのだ。
会社に限らず組織なら、すべてのことについて権限や責任はしっかりと決めておかなければならないのは当たり前だ。ISO規格は当たり前のことを決めているだけでなく、表現も当たり前になってきたということだろう。
あのとき唾を飛ばして議論した人たち、今どうしているかな?

ところで、システムとは「組織、機能、手順」である。ISO規格を作った人たちは、この基本のキを知らなかったのだろうか? 組織論を基にISO規格を記述したらもっと分かりやすかったのではなかろうか?
というよりも、1987年のISO9001は品質保証の規格であり、組織論とかマネジメントシステムじゃなかった。
ISO14001はマネジメントシステムと称するなら、真のマネジメントシステムを記述すべきだったのだ。現実は組織のマネジメントシステムの環境にかかわる一部分を環境マネジメントシステムと称したのが誤りだったと私は考える。
誤解のないように、環境マネジメントシステムとは、環境をマネジメントするシステムではない。マネジメントシステムの環境にかかわる部分をいうのだ。
間違っている なんて叫ぶなよ。それはISO14001:2015 「3.1.2 環境マネジメントシステムの定義(注2)そのものだ。なお、旧版から環境マネジメントシステムの定義は変わっていない。
ISO14001がマネジメントシステムと称したことに対抗して、ISO9001もどんどんといろいろなものを付け加えて変身し、訳がわからなくなった。2000年版以降は目的に対して <あるべき姿じゃない> としか思えない。
そもそもISOMS規格の目的は何だったのか?
ISO9001は顧客満足、ISO14001は遵法と汚染の予防ではないのか? 2015年版はいずれもその目的対応とは思えない。ISO第三者認証制度というビジネスが目的なのだろう。

ところで「割り当てる」が、2004年版ではappointであり、2015年版ではassignであるが、これは意味が違うのだろうか?
英英辞典によるとappointは大統領や企業の会長を指名するなどに使われる。assignは下級職までに使われ一般的とある。となると1987年版は「偉い人を選んでね」で、2015年版は「誰でもいいから決めろ」というニュアンスなのであろうか?
そう考えると過去のバージョンでは、管理責任者には少しエライサンが就いてほしいと考えていたのだろうか? まあ、どうでもいい、


そのほか議論になったのは、管理責任者になる条件もあった。ISO14001では初版では「他の責任とかかわりなく(irrespective of other responsibility)」となっていた。

私が品質保証に関わった1990年代初め、ISO9001は制定されていたが、まだ日本では表舞台にでていなかった。そのとき品質管理の責任者と品質保証の責任者は兼務できない、と先輩に聞いた。先輩が言うには品質管理は会社視点で見るお仕事で、品質保証は顧客の視点で見るお仕事なのだという。だから二足の草鞋は履けぬという。それを聞いても納得できなかった。
実際に当時、顧客企業と結ばれた品質保証協定は、どれもみな工程内検査や完成品検査の最終判断者と、出荷可否の判断者は別の人が行うべしとあった。これは今でもどうも納得いかない。
とはいえISO規格を読んだとき、そういうことから、この「他の責任とかかわりなく」という語句が入っているのかと思った。

今になって英英辞典とかU.S.A. Googleで irrespective を使った事例や意味を検索してみると、「他の仕事とかかわりなく」とは、そんな深い意味ある言い回しでないようだ。irrespective とは単純に「〜がどうあれ〜せにゃならん」だと思われる。
思うに、「〜に関係ある人は、担当しちゃいかん」という意味ではなく、「〜を担当していても、これもしっかりやる責任があるぞよ」という意味と考えている。
だから管理責任者になる人には、それ以外の職を担っていても、管理責任者として行動できる権限とそれを実行するためのリソースを持たせろという意味ではないのだろうか?

例えば営業部長を管理責任者を任じるなら、営業部長の権限だけでなく、管理責任者のなすべきことを実施する権限を持たせること、その責任を負うことをはっきりさせろということに思える。
2015年版では管理責任者という特別な職務がなくなり、以前の版で管理責任者が担っていた仕事について、それぞれ担当する人を決めて割り振れとあるから、以前の文言にコンフリクトを考慮してという意味があるとは思えない。

2020.08.28追加
U.S.A.のGoogleを彷徨っていて下記を見つけた
和文はおばQ訳である。

Q:Standard Requirement states, appoint member of management who, irrespective of other responsibilities.(ISO9001:2008 5.5.2の文章)
Can anyone elaborate and define?

規格は「組織の管理者層の中から管理責任者を任命しなければならない、与えられている他の責任とかかわりなく」と要求している。
誰かこの意味教えてください。

A:It means that this member of management can have responsibilities other than being a management representative. In other words: being a management representative does not have to be this person's sole responsibility.
これは、この経営層のメンバーが担当している以外の責任を持つことができることを意味します。 言い換えれば、管理責任者であることは、専任である必要はありません。

このQ&Aからは、英文の意味は、管理責任者が兼務できないという理屈は間違いのようだ。
任命対象の「member of management」が経営層なのか、管理者層なのか、どうなのか?


だいぶ前、新井 暢という人が、管理責任者とは特定の一人ではなく、規格で定めることを実施する人はすべて該当するのだという風なことを述べていた。この発想が2015年版の考えと同じかなという気もするが、皆が管理責任者であるという見解もなんか違うんじゃないかという気もする。
過去の版で管理責任者という語を使っていたのは、やはり特定の個人(あるいは職務)だったのではないかという気がする。
それとも英文で「責任者を選任し、権限を持たせろ」といいう文は特定の個人ではなく規格で要求する実施事項の責任者を決め、実施責任を持たせろという一般的な表現なのだろうか?

ともかく私は、ISO規格で管理責任者に「他の責任とかかわりなく」を要求した意味と、古来からの品質保証において品質管理の責任者と品質保証の責任者は兼務できないという意味合いは異なるように思う。
というのは会社視点と顧客の視点では、そもそも利害が対立するわけだが、管理責任者の仕事である「規格の要求事項が確実に履行、維持すること(注3)は他の職務と矛盾するとは思えない。
それにこれを品質管理職との兼務禁止と読むとつじつまが合わない。これを兼務禁止と読むなら、品質管理部長に限らず経理部長でも総務部長でも、管理責任者を兼務できないことになる。つまるところ管理責任者には専任者が必要となる。
それはなんか変だぞ(笑)。

次なる疑問なのだが、ISO審査というと管理責任者が審査を受ける企業の窓口(もちろん実際にはその部下)になるのが普通だった。これはなぜか?

唯一考えられるのは、
ISO9001:1994 「4.1.2.3 管理責任者
参考5 管理責任者の責任に、供給者の品質システムに関する事項について、外部関係者と連絡を取ることを含めることもある。」

という規格の文言が発端ではないかということだ。

だがこの「参考5」はISO9001の初版1987年版にはなく、1994年改定で追加された。だが日本でISO審査は1994年よりはるか前から始まっており、当時から審査を受ける企業の窓口は管理責任者が務めていたのは間違いない。
ISOの管理責任者なら、審査費用の支払から審査のスケジュールまで丸ごと担当するという考えは、常識というか一般的なのだろうか?


さらに不思議なことであるが、管理責任者の手足が「ISO事務局」と名乗ったことである。そもそも管理責任者が行う仕事というのは物量的にそう多くない。世の「ISO事務局」が行っている仕事というのは、ISO規格が定める管理責任者の仕事と無縁のものが多い、というか無関係なものばかりである。
いったい彼らは何をしているのだろうか?

私は20年間、ISO事務局などなくて仕事をしてきたが、特に困ったことはなかった。
その間私はISO関連だけでなく、計測器管理、外注指導、環境管理の実務、業務監査、関連会社のISO認証の指導その他いろいろな仕事を並行してしてきた。
もちろん片手間仕事で所属組織の、ISO審査日程調整、会議室の確保、えらいさんのスケジュール確保、審査ではアテンドとか昼飯の手配、終わってからは費用処理もしたが、そんなことが仕事といえるかどうか、

碌な仕事のないISO事務局は自己免疫疾患(注4)のごとく暴走して、雇い主に害を与えるようになり、ISO事務局の、ISO事務局による、ISO事務局のためのお仕事を始めるのである。まさにリンカーンのごとく、いや小人閑居して(以下略)
彼らはアイソス誌などで集い、「管理責任者を動かしているのは私だ」とか「私が会社を動かしている」なんて 豪語 妄想を語っていた。聞くほうが恥ずかしいわ、
ISO第三者認証制度を悪くしたのは、認証機関と審査員じゃなくて、ISO事務局かもしれんな(笑)
中には10年目のISO事務局を名乗っている人もいるが、10年もそんなことしてないで、無用な仕事をなくすのが優秀なビジネスマンというものだ。


うそ800 本日、自覚したこと
ここ1週間ほど、我が愛しきウェブサイト「うそ800」をスマートフォン対応にせねばと、 スマホ 一生懸命スマホ対応策を考えておりました。
そんなわけで今週木曜日にアップするコンテンツを用意しておらず、それに気付いたのが火曜日の朝!
こりゃいかん、まあ更新が一度くらい欠けてもご訪問者はお怒りにならないだろうという安易な気持ちもありましたが、一度期待を裏切られると、もう二度とご訪問されないというリスクも大きい。
リスクは機会なんて妄言を語るのが流行っているようですが、リスクは可能な限り少なくするか避けなければなりません。

とにかくでっち上げねばと……このところ「うそ800始末」シリーズで、過去からの恨みつらみを書いてきていましたので、その線で行こうと。
早速手にしたISO対訳本を目をつぶって開き、指さしたのが管理責任者、というわけで管理責任者をネタに、バタバタとキーボードを叩いてできあがったのが本日の出し物。
いえ、嘘と想像を書いたつもりはございません。なにしろ20年にわたり審査員のいじめにあってきた身、ISO審査とか規格解釈に関わる恨みつらみはハンパじゃありません。どんな項番からでもどんなワードからでも、もちろん管理責任者からでも、ほんの1時間もあればこの程度の文は叩き出すのであります。できれば文章を叩き出すのではなく、審査員を叩き出したいのですが、
とはいえ私のボケかかった記憶だけでは心もとなく、机上にISO9001の1987年初版、1994年版、2000年版、2008年版、2015年版、そしてISO14001の1996年版、2004年版、2015年版を広げてキーを叩いたのは本当です。



注1
「ISO14001:2015 付属書A(参考)のA.5.3 組織の役割、責任及び権限」に従来いくつか羅列していた責任を特定の個人をアサインして管理責任者と呼んでもよく、呼ばなくてもよいという解説がある。
ISO9001:2015の付属書では、過去との関係について言及はないが、本文「5.3 組織の役割、責任及び権限」のa)c)d)が2000年版と同じであり、同じ役割に指名された者を管理責任者と称すると記載してないだけである。

注2
ISO14001:2015 定義3.1.2での環境マネジメントシステムの定義は下記の通り
マネジメントシステムの一部で、環境側面をマネジメントし、順守義務を満たし、リスク及び機会に取り組むために用いられるもの。
環境マネジメントシステムはシステムであるとは言ってない。

注3
ISO9001:1987「4.1.2.3 管理責任者」で定める管理責任者のお仕事である。

注4
自己免疫疾患(じこめんえきしっかん)は、俗に自己免疫とも呼ばれる。異物を排除すべき免疫システムが、病原菌などがないことから、自分自身の正常な細胞や組織に対して過剰に反応して症状を起こす疾患の総称。
寄生虫を排除したからだとかいう説もある。こちらへ


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