ISO第3世代 78.岡山動き出す2

23.06.12

*この物語はフィクションです。登場する人物や団体は実在するものと一切関係ありません。
但しISO規格の解釈と引用文献や法令名とその内容はすべて事実です。

ISO 3Gとは

岡山が課員の皆に報告書を送った翌日の朝である。岡山はひと仕事終わったと、のんびりと机上の片づけをしている。
そこに山内参与が現れる。

山内 「おい、岡山君。何か面白い調査をして報告書を回したっていうじゃないか」

岡山 「山内さん、そんな大したもんじゃありませんよ。そもそも私は環境監査も環境教育も素人というか無縁の人間です」

山内 「いやいや、わしも読んでみたいので一部ハードコピーを持ってきてくれ。プリントするのも面倒くさい。
それとさ、課内でその報告書の検討会をするって聞いた。ぜひわしも呼んでくれ」

岡山 「承知しました。
ちょっとお聞きしますが、私のレポートのこと誰からお聞きになりました?」

山内 「聞くまでもないさ。君が購入した本代や規格の代金は既に20万を超えて30万近い。上西君が承認して良いかと聞きに来たよ。その価値があるかどうかもわしも知りたい」

目玉飛び出す 注:JIS規格や対訳本の値段は目玉が飛び出すほど高い。
新書サイズで262ページのISO19011対訳本が4,290円。47ページのJISQ17021-1規格票が4,180円、15ページしかないJISQ17021-2規格票が2,200円、1ページ147円というと、金箔に印刷しているのか。

岡山がJIS検索のpdf画像を見て仕事できるとは思わないから、前回取り上げた書籍と規格だけで間違いなく20万円以上になる。
Guide62やISO10011-1なんて、今入手できるのだろうか? 中古本をかき集めたら……青天井!


****

数日後、岡山は柳田を除く課員全員と山内を集めて、環境監査の実態報告と改善策について報告会を持った。

岡山 「目的は環境監査を改善したい、その方策をまとめてほしいという磯原さんからの要請です。
私は環境監査など縁がない人間ですので、まず現状の環境監査の実態把握と、問題点の抽出から始めました。

それから改善ですが、環境監査のパフォーマンスを評価するには何を指標とするのかを考えました。監査の本などを見ると、まあまっとうなことを書いているのはありませんね。せいぜいが監査員の力量を向上させろとか、質問の仕方とかを断片的に書いてあるものが目立つくらいです。

そもそも力量って何かっていっても、これまたしっかりと定義しているものはありません(下記 注1)
ISO19011の初版で『専門知識・個人的特質・監査技能』の三点を記述していました。これは具体的にわかりやすい。でもなぜか、以降の版ではなくなりました。

我々が、当社の『遵法と汚染の予防(下記 注2)』を実現するための『専門知識・個人的特質・監査技能』のレベルを考えなければならないわけです。とはいえ、これも先ほど言ったなにをパフォーマンス指標とするのかがはっきりしてなければ進めない。
まあそんなレベルから始まりました」

注1:力量はISO9001で「意図した結果を達成するために、知識及び技能を適用する能力」と定義されている。とはいえ概念としてはそうだろうが、現実には曖昧模糊、ワケワカラン。

注2:「汚染の予防」とは廃棄物発生や事故による汚染だけでなく、資源やエネルギーを使用することも含む(ISO14001:2015 3.2.7)。

山内 「パフォーマンス指標と言う前に、パフォーマンスを定義せねばならないだろう」

岡山 「おっしゃる通りです。我々の存在意義が我が社の『遵法と汚染の予防』であるなら、法違反の発生防止、事故防止がパフォーマンスでしょうね」

山内 「とすると法違反と事故防止を総合するのか、個々に評価するのか?」

岡山 「ええとはっきりさせておきますが、ここでパフォーマンスといいますのは、環境監査のパフォーマンスです。私は環境監査で問題点を正確に摘出したかどうかをパフォーマンスと考えています。
そしてこの報告書では監査での指摘内容を評価しています。重大性とかは無視です。もちろんその指摘が遵法なのか汚染の予防なのかも関係ありません」

山内 「ああ、分かった。私は環境のパフォーマンスと思ってしまった。その考えなら指標はひとつで良いわけだ」

岡山 「それを前提に過去の監査報告書をしらみつぶしに読みまして、問題でないことを問題とした俗にいう『慌て者の誤り』と、問題を見逃した『ぼんやり者の誤り』を数えました」

上西 「『慌て者の誤り』は後からでも判断できるが、『ぼんやり者の誤り』を後から見つけることが理屈的にできるのか?」

岡山 「論理的にはできるとは言えませんが、実用的には残像を見つけることはできます。
具体的には、過去の監査報告書で問題になっておらず、その後の監査報告書で問題になったものが発生した時点が過去の監査時より早ければ、それは『ぼんやり者の誤り』だろうと推論できます」

山内 「まあ妥当だろうな」

上西 「だがその方法では、過去も現在も見つけていない『ぼんやり者の誤り』は計上されないぞ」

岡山 「そうですが……同じ理屈で過去も現在も見つけていない『慌て者の誤り』の存在もあるはずです。どちらにしても完全はありません。
それとですね、私の取り上げた指標は絶対的なものではなく、問題点の把握のためのツールです。代用特性といっても良い。厳密にしようとして進まないよりも、把握可能なものを指標とすることは常套手段です。
いずれにしてもこれは物理のような正鵠を外れたらダメというわけでなく、目的を果たす程度の判断ができればよい性格のものです」

上西 「いや、しかし……」

山内 「ちょっと待てや、上西君も言いたいことがあるだろうが、まずは岡山君に説明してもらおう」

岡山 「再確認しますが、私がパフォーマンス指標から何を見たいかというと、我が社で行っている環境監査において、いかほどエラー(誤り)が起きているのかということと、それはなぜ起きたのかということです」

山内 「分かった、それでどうなったわけだ?」

岡山 「なぜ起きたのかと申しましたが、直接的な原因だけでなく監査員によるエラー率の違いも調べました。その結果、監査員の経歴や専門などとの関連も見えてきました。
その結果の詳細はお配りしている資料を見てほしいですが、大まかにいえば監査員が何か一つの技術分野に詳しいほどエラーが少ないこと、それは担当する監査の分野でなくても良いことがあります。

それから監査員は管理職とは言いませんが、単なる担当者ではなくある程度の裁量そして部下を持っている人のほうがエラーが少ない、私が定義した監査パフォーマンスが良いと言えます」

注:監査における『慌て者の誤り』と『ぼんやり者の誤り』の発生状況のデータをとったことはないが、私の経験則である。
発生原因の第一は教えられたとおりの監査では直接的な原因止まりになってしまう。ということは、監査の方法が稚拙だと『慌て者の誤り』と『ぼんやり者の誤り』の発生は多くなるということだ。
認証機関などが開催している内部監査講習は、規格とのコンペアでしかない。ああいった表面的なものでなく、問題の背景を考えさせることが必要である。不適合を示す記述は即物的な規格とのコンペアになるが、それを演繹するには深く考えなければならないということだ。

会議室机

上西 「それじゃ、廃棄物の法規制を知らなくても廃棄物の監査ができるのか?」

岡山 「全く知らなくて良いということではありません。監査員として派遣される人は、環境管理部門の人であることを前提としています。ですから環境全般について大まかな業務を知っているという前提です。
廃棄物ならマニフェストのインプットをしたことがなくても、マニフェスト制度くらい知っていれば良いということです。

しかし監査とは、質問に対する説明を聞いて、技術的とか法的に適合しているか判断することではないと思うのですよ。質問に対して証拠を基に論理的に説明しているかを判断することだと思います」

上西 「はっ? どういうこと」

岡山 「相手の回答を、監査員の知識、例えば法の規制基準と比較して判断するのではなく、相手が法規制や会社のルールを提示して、証拠がそれに適合していることを説明しているかを判断すればよいということです」

上西 「もし相手が偽りの根拠を提示したら」

岡山 「もちろん監査は性善説でなく性悪説でいかなくちゃなりません。相手が提示した証拠が確実かを確認することでしょう。それに根拠を記録することで逆に証拠物件が残ることになります」

上西 「そういうことになるのかなあ〜」

山内 「それで改善策はどうなるのかね?」

岡山 「改善策としていくつか挙げております。
ひとつは、先ほど述べましたが、監査員の要件を『環境に関する専門分野における業務経験をもち、部下を持ち管理監督をしている』こと。

ひとつは、監査員教育では、法規制などの知識詰込みを止める。その代わりに論理的な考え方を教える、また過去の事例を元に大量のロールプレイングをする、写真や文書から異常を見つける練習など、実戦的なものとすること。
あのですね、試験勉強で一番効率的なのは過去問をすることです。環境監査で見つかる問題の種類は無限にあるわけではありません。私は過去の監査結果をめくりましたが、パターンとしては50ありません。

ひとつは、監査報告書の書き方ですが、証拠と根拠を明確に記述できることと考えます」

田中 「環境管理をしてきた身としては、岡山君のいうことにまったく同感だよ。それは監査員教育だけでなく、業務全般に共通することだ。

ただ私はそれに追加要求があるのだが、監査員に監査の意義を認識させること、それと監査対象の影響を教えることだね」

坂本 「田中さんの提案は、ISO14001の『7.3認識』にありましたね。仕事をさせるにはその仕事の重要性と問題が起きた時の影響を教える必要があると」

山内 「五十六の『やってみせ』には、仕事の重要性と影響を教えろというのはなかったな、ハハハ」

上西 「田中さん、後半が良く理解できなかったのですが、監査の意義と監査対象の影響とは何ですか?」

田中 「監査員に、もし監査で見逃しがあればどのような問題が起きるのか、また調査対象の影響というのは……例えば帳票に書き漏れがあったとき、それはどんな影響がありどんな問題が起きるのか、そういうことを教えることでしょう。

往々にして、自分のしている仕事の重要性を理解していないと見逃しをしたり、チェックが漏れたりします。
よく機械設備の事故では、細かい部品取り付け忘れとか部品締め付けが忘れたりが原因だったりします。ワッシャーでも小ねじでも、その役割を教えることで、チェックする意味を知れば見逃しが減ると思うんですよね」

ボルト座金座金

注:作業でもチェックでも、座金を使う意味(なかった場合どんな問題が起きるかと同義である)を知れば、付け忘れや点検漏れが減る。
他方「座金を忘れるな」と言うだけでは、ない場合の問題発生に考えが至らずおろそかになる。


増子 「田中さんのおっしゃること分かります。分別しないでゴミ捨てすると、後工程つまり私の部門ですけど、そこで分別するのにとんでもなく人手がかかります。そういう問題を各職場に伝えることで、捨てる人の分別意識が変わり、私たちの手間が大幅に改善されました」

上西 「必要以上に神経を使わせて仕事の効率が下がっても困るけどね」

増子 「まあ、そこは妥当な基準を決めるべきでしょう」

坂本 「私は監査教育を担当してます。先ほど岡山君が言った実戦的教育というと、写真や絵とか、またロールプレイングの脚本とか必要になるだろう。
審査員研修のように1例2例でなく、大量となると作成の手間は大変だ。誰が整備するのかね?」

岡山 「え〜、分担とか工数までは考えておりません。それは坂本さんの方で検討してくれませんか」

上西 「テキストなどの整備はおいおいするとしても、岡山君は今回提案した方法で、上手くいくことを実証しなければならないだろう」

岡山 「それは難しいですね。私は企画するのは得意ですが、業務に織り込むことは不得手でして」

石川 「配布されたものを見て思ったのですが、岡山さんのプランは包括的で素晴らしいと思うんですよ。でもそれにかかる費用や工数に見合って、監査のパフォーマンス指標が向上することを証明する必要があるんじゃないですか」

岡山 「いや〜、それはきついねえ。おっしゃる通りだけど、それは難しい。
TVコマーシャル1本打てば売り上げがいくら伸びるかは、過去の事例から試算できるかもしれないけど、監査の教育方法を変えると監査エラーがいかほど減るかというのは難しいなあ。

まずエラー件数が絶対的に少ないのですよ。現在年間60拠点くらい監査して、そこで見つかる不適合は300とか400件ある。その中で『慌て者の誤り』は約5〜7件、『ぼんやり者の誤り』は5件以下。有意差を示すにも統計的に処理するにはデータが少なすぎる」

上西 「発生件数が少ないということは、プライオリティが低く手を打たなくても良いということではないのか」

田中 「それは違いますよ。顕在化した問題を是正するなら良いでしょうけど、潜在している問題をいかに見つけるかが監査の役割じゃないのですか」

山内 「岡山君、現在発生している『慌て者の誤り』と『ぼんやり者の誤り』による失敗コストは、どれくらいになるのかね?」

岡山 「『慌て者の誤り』の場合、『遵法と汚染の予防』に反することはありません。発生コストは社内のトラブルだけです。
『ぼんやり者の誤り』となると、ケースバイケースですが、仮に先日起きた熊本の漏洩事故を監査で見逃したとすると、1,000万近くにはなるでしょう。補償とか慰謝料が発生したと考えると、数千万あるいはそれ以上でしょうね。
ブランド価値の低下とか株価への影響はもう試算不可です」

山内 「概算では現在の慌て者とぼんやり者の数字を半減できるなら、十分 元は取れるということだな」

上西 「ちょっと待ってください。私は根本的なところに疑問というか変だと思っているのです。
監査で誤判断があった、それを是正しなければならないというのは分かる。だが第一にすべきことは、業務において間違いが起きないようにすることではないか?」

岡山 「それは私に与えられたタスクではありません。通常の業務において問題が起きないようにするのは私の埒外です。
私は監査で問題を見逃すのがどうして起きるのか、それを防ぐことを考えろと言われたのです。そもそも私は環境監査の質向上です。定常業務の質向上ではありません」

上西 「それなら君は、監査の質向上でなく業務の質向上をテーマにすることを要求すべきじゃないのか」

磯原 「課長のおっしゃることも分かりますが、私は岡山さんに監査の改善をお願いしています。監査で検出された問題の対策をお願いしたわけではありません。
課長のおっしゃることをするにしても、監査の質向上もしなければならないわけで、岡山さんの考えてくれたことは十分に価値あることであり、対策もしなければならないことです」

上西 「さっき岡山君が言ったように、監査で指摘された問題より監査の誤判断が極めて少ない。まずは監査で検出された問題対策だろう」

坂本 「あのう〜、発言します。上西課長のおっしゃることは、私が磯原さんから指示されています。
私は環境管理業務の標準化と担当者の教育とされています。今、私は過去の監査報告書、事故報告書などを読みあさっているところです。
岡山さんはもう第一段階を終えていますが、私の力が足りないために私はまだそこまで進んでいません」

磯原 「坂本さんへ依頼した件の期限はまだきていません。というか岡山さんの納期もまだです。岡山さんの進みが早いだけです」

上西 「岡山君の仕事が監査の質向上といっても、そのアプローチについても非常に疑義があるよ。
岡山君が報告したように発生頻度が非常に低い。それをあれこれいじって指標を下げようというのは、さっき石川君も言ってたけど費用対効果など分からないだろう。
もっと確実な改善を図るべきだ」

磯原 「しかし間違えた"ものさし"で測った寸法を議論しても意味がありません。まずは"ものさし"である監査の質を向上する必要があります」

山内 「待て待て、上西君、まずはスタートラインを確認しよう。岡山君は監査の質向上を命じられたということで良いのか」

岡山 「私は監査の質向上を命じられたのではありません。監査の質向上策を命じられたのです」

磯原 「私は岡山さんに監査の質向上をお願いしています。みなさんに業務分担を説明したとき、私の名で作成した新任者の業務分担表を配りました。それに各位の実施事項と大まかなスケジュールを示しています。
そこでは岡山さんには『環境監査対応全般、具体的には監査員の教育、監査員派遣計画、監査結果の分析とフィードバック、及び当社グループの環境担当者教育制度の検討』をしてもらうと記述しています。
今回の報告書が、その最初の報告と理解していました」


岡山は着任した時に転勤者に磯原が説明した資料を引っ張り出して読みはじめた。

ペットボトルのお茶ペットボトルのお茶
ちょうどその時、柳田がお茶のペットボトルを持って会議室に入ってきた。ナイスアクションだ、クールダウンになるだろうと磯原は思う。
実は増子が議論が熱くなったことを懸念して、スマホで柳田にお茶の差し入れをメールしたのだ。

皆は話を止めてペットボトルのお茶を飲む。一服すると少し雰囲気が穏やかになる。

岡山 「私の仕事についてですが、磯原さんのおっしゃったとおりです。私の間違いです」

山内 「分かった。ともかくこれは岡山君の最初の調査報告書として立派なものだ。
詳細については吟味するとして、結論は監査員の選定と教育を見直すことにより、監査における誤判断を削減できるだろうということだな」

岡山 「そう考えています」

上西 「私は監査の質向上より、監査の問題点対策が最優先であると考えていると申し上げます。磯原君にはそれを伝えているが、磯原君は私の考えを理解していないようだ」

山内 「君の心配している業務の品質向上や、問題の予防と発生時のフィードバックについては坂本さんが担当している。磯原君は気を利かせて、君が言わなかったことまで手を打っただけだ。
では岡山君の報告書の詳細説明に入ってもらおうか」



タイトルは間違いであったか
岡山動き出すではなく……未だ動かぬ者あり、いや未だ目覚めぬ者ありか


うそ800  本日の主張

環境監査をしている企業は極めて多い。なぜなら「監査しない」とISO14001認証できないから。
だが本当はISO認証のために内部監査を行うことは必須ではない。案外それを審査員の多くはご存じない。そのことが内部監査のパフォーマンスより問題だな 😂
ISO14001で要求しているのは、環境監査をしろというのではなく、規格要求がルールに展開されているか、実行されているかを把握せよ、それを経営層に報告せよということだけだ。

注:ISO14001:2015の付属書AのA.2で「この規格では、組織の環境マネジメントシステムの文書にこの規格の箇条の構造又は用語を適用することは要求していない」と明記されている。
要するに規格でshallで書いてあることに対応していれば、その呼び名がどうあろうと適合であるということだ。

だから監査という名称である必要は全くないし、環境監査として行うのでなく会計監査と一緒にしてもよく、要するに規格要求を満たしているなら、名称や方法はどうでも良いのだ。

上記はあまり意味のある話ではない。下記はもっと大事な話だ。
もう10年くらい前だが、当時某大学院の博士課程の人が書いたレポート(論文とは言えない)に、ISO14001認証の効果としてPPC削減を取り上げて、認証の効果はあると結論していた。CINIIで見つけたので今もあるかもしれない。
笑ってしまった 😅
ISO14001認証がPPC減らしに効果があるとは思えないが、万一あると仮定して、PPC削減が「遵法と汚染の予防」とどうつながるのか?
プリンター用紙 まさかPPCが減った分、森林資源の保護になるとでも言うのか? でも、そんなことを言えば、森林認証が怒るぞ。
いくらなんでもISO14001を、そこまで貶めることはないだろう。ISO14001でPPC削減しましたなんて言えば、TC委員が泣くぞ。

PPC減らしのためなら、ISO認証など回りくどいことをせず、直接文書や資料の電子化、プロジェクターやデジタルサイネージの活用など考えたほうが確実だし応用がきく。
いやいや、不要なコピーをやめろと言えばいいじゃないか。

ISO認証の効果を表すのは「遵法と汚染の予防」の指標しかないと思わないか?



<<前の話 次の話>>目次



うそ800の目次に戻る
ISO 3G目次に戻る

アクセスカウンター