「分かりやすい文章の技術」 藤田 晃治good

出版社ISBN初版定価(入手時)巻数
講談社 4-06-257443-8 2004/05/20800全1巻

えー、この本を読んでいて昔読んだマニュアルバイブルを思い出しました。
今から20年近く前、私は作業手順書などを書く仕事をしておりました。その仕事では、いかにわかりやすい手順書を書くかということが最重要課題であったのです。 woman.gif
マニュアルバイブルは田舎町の町外れの週刊誌やエッチな文庫本しかおいていないような、ちっぽけな本屋(雑貨屋?)で見つけました。なぜそのような本屋に専門書といえるようなこの本があったのか?謎であります。きっと神様が私にチャンス与えてくれたのでしょう。
私はそれを手にして広瀬香美のように「おお!神様ありがとう〜♪」と感謝したのであります。
このダジャレ分かれば、35歳以上です。
私、広瀬香美が大好きで、アルバム全部持ってます。
「マニュアルバイブル」 エドモンド・ワイス 小林敦/訳good better best
出版社ISBN初版定価(入手時)巻数
啓学出版 4-7665-0268-X 1987/10/312800全1巻

マニュアルバイブルはそもそもコンピュータハードウェアやソフトウェアのマニュアルの作り方を述べてあるのですが、その作法は一般にも応用できるものです。この本では近い将来紙によるマニュアルはなくなり、画面上で参照するマニュアルとなるといっています。
既に現在ではオンラインヘルプが実用化され、この本で書いているハードやソフトのマニュアルの作り方は過去のものとなりつつあります。
なりつつあるというのは・・・ハードソフトメーカーはマニュアルを無くしてしまいました。
しかし、多くのユーザーが紙のマニュアルを求めてサードパーティー(?)のマニュアルを購入している所を見ると、紙のマニュアルは決して過去のものとなっていないようです。
文章の長さはどれくらいがいいのか?漢字の割合はどうあるべきか?レイアウトはどうあるべきか?
そういったことが述べられています。

残念ながらマニュアルバイブルもとうに絶版です。
木下是雄の理科系の作文技術もいいが、このマニュアルバイブルのほうがより具体的で、分かりやすい。

ところで、この私はこういった本を読んでいるにもかかわらず、書いている文章は行き当たりばったりで起承転結もない、おまえはバカか?と言われそうです。 
うーん、まあこれは生まれつきの頭脳によるものといいましょうか、非ノイマン系の論理構造といいましょうか・・・
KABU先生 いえ、本当は理由があるのです。私と同じことを論じている人はたくさんいます。
尊敬するKABU先生はまさにドクター論文そのもので、難しい論調で漢字が多く文章が長く、辞書を引き引き更にはひとつの文章あるいは文節を何度か読み直さないとなかなか理解できません。(それでも理解できなかったりして?)
相方はまじめ一直線、60年頃のスポ根そのものである。
スポ根:スポーツ根性ものの略で、巨人の星やアタックナンバーワンなどがある。戦後の貧しさが残っている時代の影を見る。
そういったスタイルが私は苦手だ。私はあくまでもまじめをやめておちゃらけで突っ走るしかない。
ところで、ウェブサイトを見て、開設者の性格などはわかるのだろうか?
相方 KABU先生が堅物か?相方がまじめ一方か?おばQがおちゃらけか?ということは一概に言えない。相方が謹厳実直であることは保証するが、KABU先生はなかなか面白く酒を飲むとそれが一層顕著になる。
私? 私が二重人格で実物に会ってみるとダジャレなんていわない実直サラリーマンということは・・・絶対にない。
霧衣様、Yosh様、証言してください。
要するに、同じテーマをさまざまに演奏する人がいてもいいし、それが面白みだと考えているに過ぎない。アンディウオホールが写実派より価値がないということはないと思うし、パロディがまじめなものより劣るとも思わない。
話がとりとめがなく広がっていくが、文章作法で大事なことは、基本さえ抑えておけばいいということではないだろうか?スタイルというのはあっていいことだし、個性がなくてはつまらない。

しかし、学校の国語では面白くもない物語を読んだり作文を書かせられたものだが、それが役に立ったかというと漢字の読み書きくらいしか役に立った気がしない。学校は実用文を読み書く練習をさせるべきです。寺子屋で読み書きを教えた時、その教材は大福帳や三行半(みくだりはん)だったという。(出展あり)
そういう勉強をした人が丁稚とか職人になったとき、習ったことは即実戦で役に立ったことだろう。
現代の国語教育でも、俳句を教えるのもいいが、Eメールの書き方、掲示板の作法を教えるほうがインターネットの荒海を渡る力量を与えることになるのではないか?そういう礼儀作法、要領を身につければ、ネットに絡まる無用な争い、ましてや殺人まで発展することはなかろうと思うのだが??



おお、大変なことを忘れていた。この本「分かりやすい文章の技術」は結構ためになる。
電車通勤一往復で読める。
この本に書いてあることの半分、いや3分の一でも実際のメールなどに応用できれば元は取れるのではないか?
もっとも私は以前から、文章の長さ、難しい漢字を使わない、漢字の割合は少なくなど実践していたつもりだ。


エッツ!漢字を知らないからだろうって!
「本当のことを言っちゃいけない」というお約束を破ったものは退場!




解法者様よりコメントをいただきました。(2004.06.18)
わかりやすい文章について
現代の国語教育でも、俳句を教えるのもいいが、Eメールの書き方、掲示板の作法を教えるほうがインターネットの荒海を渡る力量を与えることになるのではないか?そういう礼儀作法、要領を身につければ、ネットに絡まる無用な争い、ましてや殺人まで発展することはなかろうと思うのだが
言われて見ればそのとおりですね。
でも『わかりやすい文章』を書くこと、も加えていただきたい。
掲示板を見ても、何を言いたいのかわからないものが多すぎます。
管理人さんのように『要にして簡潔』とは行かないにしても、その半分でもね。
こちらは『法の専門家』の悪文にならないように気をつけておりますが。
いつもご指導ありがとうございます。
私の文章がわかりやすいなどと、ご冗談はいけません。私はダジャレかパロディのつもりです。
法律を読むのは私の商売です。もちろん環境関係の限定付きですが、
最近の法律は分かりやすい文章になっています。(もちろん、中身が適正かは別ですよ)
公害防止関係や消防法関係などは分かりやすい文章で、法律というより、学校で教えるべき文章という気がします。
しかし、ちょっと関わりがあると民法なども読むこともあるのですが・・・もはや日本語というより呪文です・・・私にとっては、
内容を理解する前に文章が日本語と思えないのです!
まさか!?解法者様は民法が『わかりやすい良文』とはおっしゃらないでしょうね?


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