平和主義とは何か? 2003.03.30
戦争反対!と叫んでいる方は「平和主義者」なのだそうです。
平和大好き 戦争反対 皆様、勘違いしてはいけません、彼らは「反米主義者」ではありませんし、「フセイン支持者」でもありません。
平和主義者なのです!

数日前、平和主義者と名乗るお方からお便りをいただきました。しかしながらメールアドレスもなく掲載を希望しないそうですので、私としては読み捨てるのみであります。
まあ、その内容とそれに対するコメントはおいといて・・・・

本日は平和主義について考えましょう。
まず、平和主義ってなんでしょうか?
インターネットで検索するとなんと我らが同志、水城先生の私流平和主義がトップではありませんが二番目か三番目くらいに現れます。スゴイ!
ところが水城先生は平和主義とは何かとは語っていません。
平和主義を定義せずに平和主義を論ずることができるのでしょうか?
もっとも私の仕事に密接な「環境基本法」では環境を定義せずに環境保全を定めているのですから、まあいいのでしょう?

「平和主義憲法」というホームページもあります。何を書いているのかと覘いたら、なんと日本国憲法とは平和主義憲法なのだそうです。イヤア、そのようなことを世界に向かって発信しようとする勇気に乾杯!
私なら恥ずかしくて穴に入りたい 

「平和主義」という本まであります。それも大学の先生がお書きになっています。なんか平和主義ってものすごい思想のようです。
その本の値打ちが本の紙代くらい価値があることを祈ります。

「平和主義とはエセ平和主義。それはただの「反米」である。」というウェブサイトもありました。
同感とはいいませんが、あいまいさを拒否する発言と態度には好感が持てます。

平和主義とはなんなのでしょうか?
    広辞苑によると
  1. 平和を理想として一切を律する思想上、行動上の立場
  2. 狭義には一切の戦争を悪として否定する立場
    はあ??
    英語ではpacifismが該当するのでしょうか?
    ではpacifismとはなんなのか? 複数の英英辞典を参照しました。
  1. The belief that all wars are wrong and that you should not fight in them.
    戦争は悪であり、戦ってはならないという信念
  2. Opposition to war or violence as a resort in the settlement of disputes.
    論争解決の手段としての戦争あるいは暴力への反対
  3. Refusal to engage in military activity because of one's principles or beliefs.
    軍事行動に従事することを拒否する思想や信念 お久しぶりです
  4. Nonresistance
    抵抗しないこと
ええと、なんだかふに落ちないんですが・・・
少し戻って、「主義」ってなんですか?
    再度広辞苑をひもときますと
     principleの福地源一郎による訳語
  1. 思想学説などにおける明確なひとつの立場。一定の主張。イズム
  2. 特定の制度、体制、または態度
    例として資本主義、経験主義などがあげてあります。
さあ、次に進みます。
資本主義とか共産主義というものは確固たる思想であり、体系でありましょう。相対するものが存在しなくとも成り立つ考えであります。
共産主義が崩壊しても資本主義は存在しています。
キリスト教は仏教がなくとも教義は成り立ちますし、仏教も同じです。
もっとも厳密に言えばキリスト教は旧約聖書がなければ成立しません。『ありてあるもの』ではなさそうです。
『ありてあるもの』とはキリスト教の神のことです。
キリスト教のサタンは神がなければ存在できません。
うちのトイレに紙がなければ困ります。
(スミマセン)
さて、平和主義というものは確固たる思想あるいは体系なんでしょうか?
なんて問うまでもありません。  平和主義とはそれがひとつの思想体系であるはずがありません。

戦争がなければ平和主義は存在できないのです。
ベトナムに平和を市民連合というのがありました。60年代のことです。彼らはアメリカのベトナム介入(侵攻ではありません。合法的に存在したベトナム政府との条約があったのですから)に反対しました。彼らの末裔が今イラク侵攻に反対しています。まあ、この2件は整合するとしましょう。
整合とは全く等しいことではありません。矛盾しないことです。

彼らはバルト三国へのソ連侵攻に反対はしなかったようです。
中国のベトナム侵攻、ベトナムのカンボジア侵攻に反対運動をした記憶はありません。
最近では中国の天安門事件とか気功弾圧にたいしても反対運動をしていません。
彼らは「平和主義ではなかったのでしょう」
平和主義とは国家間の争いに限定されません。 英英辞典の定義にあったでしょう! 論争解決の手段としての戦争あるいは暴力への反対ってね、
要するに行き当たりばったりなのです。
そんなものが「主義」であるはずがありません。
まとめに入りましょう。
平和主義というのが存在するのでしょうか?
私は存在し得ないような気がするのです。
    ちまたで「○○主義」と呼ばれているものはたっくさんあります。
  • 一点豪華主義・・・我が家のそれは夫婦の愛情です。(マジですよ)
  • 独身主義・・・・・・・控除の特典をなぜ活用しないのでしょうか?
  • 三現主義・・・・・・・品質管理の鉄則です。
  • しなやか主義・田中流というのもありました。剣法かお茶の流派なのでしょうか?
  • 恋愛主義・・・・・・・見合い主義というのもありそうです。
  • マスオ主義・・・・・単に奥様の実家に住むことをいいます。
  • ゴクミ主義・・・・・・分からなくても恥ではありません。
  • 巨人主義・・・・・・・私の相方はこの病気に侵されています。きっと虚人主義の間違いでしょう。
    旗幟鮮明にいたしますが私は六甲主義であります。
「平和主義」とはそういったレベルなのでしょうか?

反戦運動を平和主義と呼ぶのは語義的に、
論理的に間違っているのではないでしょうか?

それは主義ではなく、doctrine(教義)なのではないでしょうか?
年配の方はご存知ですよね? 戦後世界の構造を変えようとしたニクソンドクトリン
福田ドクトリンというのもあります。
そして今、ブッシュドクトリンが進行中です。

ドクトリンって主義や思想ではありません。早い話が施策・政策です。

「平和主義」って主義といえるようなものじゃありません。

イエイエ、ドクトリンでさえないのかもしれません。戦争反対と唱えるだけで、戦争のトリガとなった原因を考え除去しようとしないなら体系だった施策でさえあるはずがない。
『イラク侵攻反対!』と叫ぶ人たちはイラク侵攻の原因である大量破壊兵器の査察問題、もっとさかのぼったイラクの覇権主義をどうお考えなんでありましょう?
劣化ウラン弾の害悪を声高に叫ぶ人やテレビ局があります。
私は正直って劣化ウラン弾の危険性に関する知識はありません。
しかし、イラクが核兵器開発をしていたのは事実ですし、それよりもなによりも化学兵器をクルド人弾圧に使用したのは現実です。
なぜ、そういった人たちは『劣化ウラン!』と唱えるだけでなく、『化学兵器は悪だ!』と叫ばないんでしょうか?
品質管理の世界では『なぜを5回繰り返せ!』といわれています。
平和主義者の方々には品質改善やTQCは無理のようですね。

反戦運動をしている人すべてが、反米とか親フセインとはいいません。
心から問題解決に武力を行使することに反対だと信じておられる方もいる思います。
でも、その問題解決に武力行使以外のどんな方法をご提案されているのでしょうか?
メディアで報道されているのを見聞きする限り、なんらご提案はなさそうです。
それとも私の目と耳が壊れているのでしょうか?

簡単に「平和主義」なんて使われちゃ困ります。
主義と政策をまぜこぜにしないでください。
平和運動というのはあると思います。反戦運動というのもあるでしょう。
でも語義的に平和主義とか反戦主義というのはありません。


平和主義を自称する人々はいったい何を考えておるのでしょうか?
私には怪しい感じがいたします。
いえ、おおいに怪しいと疑っております。
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鉄血勤皇隊様よりお便りをいただきました。(2003.03.30)


武力行使以外の解決方法
佐為様 出張、御苦労様でした。
独り言で「平和主義」のところに「武力行使以外の解決策」がありましたが、武力行使以外の解決方法を、私なりに考えてみました。

国連査察団に、国連軍やアメリカ軍などを同行させて、査察に妨害したら武力をもって、イラクの妨害を阻止する。
これはスグに無理があると気づきました、イラクが抵抗すれば、即 戦闘が始まってしまうので危なくてしょうがない(笑)。
それに、そもそも私の考えでは、今回の武力行使は、査察行動の延長だと考えていますのでね。

たとえ話をします
私の少年時代の話ですが、友達と街で遊んでいて、警察官に職務質問されました、その警察官は顔見知りの人で「また、お前達か? モメゴト起こすなよ!!」と忠告されました、どうせ問題を起こす悪ガキ集団の私達ですが、「まだ何にもしてねーよ!!」と反抗しました、
すると警官は「まだ? という事は、これからするんだな!!」と怒鳴り、「ポケットの中身を見せろ!!」と言いました
そんな恐ろしい事はできません、
何故なら「バタフライナイフやタバコ」が私のポケットに入っていたからです(笑)
そこで私は「身体検査したいなら、裁判所の令状をもって来い!!」と身の程知らずの反抗をしました、悪ガキの身の程知らず反抗の悲しい結末は、殴られて無理矢理、ポケットを探られて 全てバレてしまい警察署に連れていかれました、警察署で私の身柄を引き取りに来た両親に私は「警官に暴力を振られた!! 人権の侵害だ!!」と生意気にも告げ口をしました、すると父親は「普段から法律を破っている悪ガキのくせに、都合のいい時ばかり、人権侵害を持ち出すなんて 卑怯な男だ!!」と言って、私に拳骨の嵐をくれました、
怒り狂った「父親」を止めてくれたのは、皮肉にもさっきの、警察官でした(笑)。

この私の少年時代の話からも解かるように、普段から悪い事をしている「悪ガキ(フセイン)」が身体検査(国連査察)に素直に応じる訳がないので、身体検査(国連査察)に応じさせるには警官の暴力(アメリカの武力行使)は仕方がないと、私は思います。
しかも「悪ガキのフセイン君」には、私の父親のように「説教と拳骨」をくれる、道理や常識のわかる、助言者がいないのです。
今回の戦争を、私ごときの「少年時代」に置き換えて考えて説明するなんて、「スケールが小さすぎて」、いささか恥ずかしい気持ちがしますが、私の投稿は「小学生でもわかる表現」という事を最優先に考えていますので(私の作文能力や知的レベルが小学生なみという噂もあります)、その辺りを御理解いただければ幸いです、

長くなりましたが、私の結論は「武力行使以外の解決方法は絶対にない!!」と言いたいのです。



いつもお便りありがとうございます。
国家間の抗争を犯罪とか個人間のトラブルと同じく扱える場合と、たとえることが無理なことがあると思います。
いえ、もちろん鉄血勤皇隊様のあげられた例はそのまま扱えると思います。

いわゆる911テロのとき、ある小学校の先生
『こどものけんかはやり返しを止めないといつまでも続く。
 アメリカの報復攻撃に意味はなく繰り返しを止めるべきだ。』
と語っておりました。
こういったたとえ話は論理的にハチャメチャでございましょう。

お互いにこのようなボケをかまさないように注意したいものです。






平和主義とは何か? パート2 2003.04.11
イラク戦争ももう終結のようです。
私は旗幟鮮明にしますが、アメリカの行動を支持します。
北朝鮮の脅威、中国の脅威に対抗するには日米同盟(正しくは米日同盟でしょうけど?)が必要です。
へんに善人ぶることなく、現実を認識し最善の選択をすべきと考えております。

まあ、そういうスタンスであっても、判断はそう偏ってはいないつもりです。

戦争反対を叫んだ人たちはどこへ行ったのか? さて、今回のアメリカのイラク侵攻に対しては多くのメディア、政党、老若男女、子供までが「戦争反対」と叫んでおりました。

そう叫んでいた人々に質問です。
さあ、今あなたはなにをするのでしょうか?何をしているのでしょうか?
いろいろなことを考えなければなりません。

テレビによりますとイラクの人々は『アメリカ軍が来て独裁者がいなくなった』と語っております。
そりゃ、面従腹背だよ、心は違うよ!と言うかもしれません。
日本がアメリカに負けたとき『アメリカ軍が来て独裁者がいなくなった』と語った人はいませんでした。(と父母に聞きました)日本は明日からどうなるのだろうか?とみな心配したのです。
口先だけでも『アメリカ軍が来て独裁者がいなくなった』とは言いませんでした。

フセインさんの選挙では得票率100%だったはず、
面従腹背はフセインさんに対してだったのかもしれません。
民主主義国において得票率100%なんてありませんよ!
そんなのは独裁国家、共産主義国家だけです。
たとえば旧ソ連、中国、北朝鮮なんかだけです。

初期のアメリカ大統領選挙で選挙人全員が投票するのはマズイとして1名がわざわざ対立候補に入れた事実があります。もっとも、これは全員一致という名誉は第一代大統領ワシントンのみであるべきだという理由だったようですが・・・
ユダヤの慣わしでは全員一致とはみなが興奮していて正しい議決ではないとして、無効だとか・・・
ローマ法王の選出は全員一致とか? まあ、ありゃ独裁国家だもんね 
あいすみません、いつもの調子で脱線続きです。

いずれにしても皆さんが、雨の中、 戦争反対! と叫んで守ろうとした対象は現実には守るべき価値がなかったとは思いませんか?
その事実をどうお考えになりますか?

あなたたちはだんまりを決め込んではいけません。
あれだけ大騒ぎをしたのですから、あなたたちはこの現実、この結果に対して今時点の考えを表明する義務があります。

『私たちはイラクの民族自決を尊重します。』とおっしゃいますか?
でも、テレビの中でイラクの人々が『アメリカ万歳』を叫んでいるのですから、その論理は使えません。

『私たちは戦争反対です。』とおっしゃいますか?
ならば、戦争せずにフセインを追放する術を提示しなければならなかったはずです。
それはアメリカ軍が軍事行動を起こす前から発言しなければならなかったことです。

『私たちはアメリカと日本にはとにかく反対です。』とおっしゃいますか?
それなら『戦争反対』ではなく『反米デモ』『反政府デモ』をすべきです。
それは倫理上、法律上決していけないことはありません。
しかし、反米デモを反戦デモと偽るのは倫理上いけないことですよ 

それともただ日本国民が忘れてくれるのを待つのでしょうか?
そういえば、アメリカ軍のタリバン攻撃の時に、アメリカはアフガニスタンの人々に受け入れられないと語っていたテレビ局、新聞、キャスターはその後何もいいません。
ひたすら時が過ぎ、人々の記憶が薄れるのを待ったようです。
『人のうわさも75日』・・・忙しい現在では『人の記憶も75時間』でしょうか?
残念ながら、私のような歳よりは物忘れをしないものですからそういった偏向メディアが反省も言い訳しないのを決して忘れません。

誤解ないように申し上げて起きますが、今回の戦争前からアメリカ支持とそれを支持した日本を支持していたのは『読売新聞』と『産経新聞』です。
こういった信念のある、また見通しの正しいメディアを取るようにしましょう。
ところで、反戦デモにご参加あそばれた子供たちへ一言、
自分たちが間違っていた事を反省しなさい。
私たちはだまされていた!なんて言っちゃいけません。
自分で考えることもできないなら、政治活動なんかせずに勉強でもしてなさい!


戦争反対を叫んだ方々、
弁明を待っております!







鉄血勤皇隊様よりお便りをいただきました。(2003.04.12)


平和主義 パート2
私のように「イケイケ、どんどん、やらんかい!!もっとミサイル打ち込まんかい!!ついでに自衛隊も行かんかい!!」とイラク攻撃を強烈に支持しておきながら、終盤戦でブッシュ組長が「イラクに民主化を」とか「圧政に苦しむイラク国民を解放する正義の戦い」などとほざきだすと、「民主化はよけいなお世話だろ!! 大量破壊兵器の排除とフセイン君の抹殺と親米傀儡政権の樹立だけで充分じゃないのか!!」と騒ぎ出す私は何なのでしょうか??
反戦平和主義者から見れば、もっもしかすると「大日本帝国復活を企む、戦争好きの反米男」なんて事になるのでしょうか? 
イラクの新政権は「大量破壊兵器の保持とテロ支援」さえしなければたとえ「独裁政権」であっても「拷問大好き秘密警察」がいても、「親日親米であればいいんでないか?」と私は思うのですが。
イラクの複雑な部族関係や宗教宗派の関係を考えますと、「独裁政権と強力な秘密警察」はある意味仕方がないとも思いますので、そう考えてしまいます。
民主化してしまうと、各部族、宗教宗派が勝手な事を言い出してはたして、国として、まとまる事が出来るのか?また「略奪や火事場泥棒」のような輩にまでブッシュ組長の推奨する「自由と権利」とやらを、くれてやる必要があるのか、疑問に思います。
アメリカは「日本占領政策の成功例」で自信を持っているみたいですが、日本は戦争に負けたけど「天皇陛下」を中心として一つに国民がまとまっていたし、イラクよりマシな、ある程度の秩序があったから成功したのでは?
それをイラクやアフガニスタンのような国にあてはめてみてもうまくいくの? と心配になります。
しかし今さら何を言っても遅すぎます、ここまできたら、「合衆国一家」のブッシュ組長になんとしても「中東民主化」を成功させてもらいたいです!!

毎度ありがとうございます。
アメリカは民主主義を唱えながら友好的であれば独裁国家であろうとなかろうと関係なく同盟を結んできましたし、これからもそうでしょう。
しかし、それはいけないことでしょうか?
国益なんていう表現をすると『サヨク』いえ『平和主義者』の方は『ウヨク』『反動勢力』と断罪しますが、まあ蟷螂の斧(かまきりの手)ですから恐がることもありません。
日本という国家は日本人(国籍を持つ人の意味です)の安全と利益を守るために存在します。同様にアメリカという国家はアメリカ人、特にその中枢部にいる人々の権益を守るために存在します。
だから、いかなる方法を取ろうともその目的を達成できなければ国家として役目を果たしません。
アメリカが考えることはいかにしてアメリカに有益で安定な中東を作るかということであるのは当然です。そのために自らの血を流すことも不思議ではありません。
そんなアメリカを批判、非難するのはまったくの無知か勘違いに過ぎません。
戦争反対を唱える新聞やテレビは無知や勘違いというより反アメリカでしょうけど・・・
同様に、日本という国家は日本にとってより良い条件の国際社会を作ることが日本人に対する責任です。そのために武力行使を選択することもありえると私は考えます。もちろん、60年前のように激情に駆られて後先を考えないで突っ走っては困ります。
戦争をしないのが至上ではなく、国民全体の安全と権益を確保するためにいかにするか?ということが重要なのです。
戦争反対!と唱える人たちはこの理屈を知らず、ただ手垢にまみれた理想(?)を唱えるにすぎません。
もちろん行け行けドンドンが有効か別の方法がより有効かは国民が議論すべきことだと思います。
日本の現実はそういった現実的、実用的な議論ができないのが最大の問題なのです。

日本人が、方法として戦争を選択すべきか否かということが国会でマスメディアで議論できるような環境となってもなんらおかしくないし、そうなるべきだと思います。

アメリカはもちろん、今回の参戦を拒否したフランスであっても「戦争すべきか否か」という議論があったわけです。
「日本は参戦すべきか否か?」という議論が堂々とできなくて「国益」はありません。

憲法9条があるって?
たった143字の空文が日本を日本人を守ってくれると信じている人がいるのであれば、その方は考えることができない人だと断定します。
そう唱える政党は無知なる人々の集まりであることは間違いありません。






月明かり様よりお便りをいただきました。(2003.04.14)


「平和主義とは何か? パート2」を読んで
こんにちは。月明かりです。
先日、反戦デモに関するコメントで自論を述べさせていただきましたが、今日は自戒の気持ちを込めてお便りを差し上げます。
佐為様の最後の言葉は、私にとって強烈なカウンターパンチとなりました。
ところで、反戦デモにご参加あそばれた子供たちへ一言、
自分たちが間違っていた事を反省しなさい。
反戦デモへの参加こそありませんでしたが、高校生くらいの頃は私も平和主義一直線の能天気サヨクでした。
ジョン・レノンのイマジンに感動し、コスモポリタンという美しい言葉にかぶれ、「国なんかいらない。世界は一つになればいい」と本気で考えていたものです。
国家という後ろ盾をなくした人間がどれほど悲惨な目に遭うか、まったく理解していなかったのですね。
今回の反戦デモを見て、参加者たちの嬉々とした表情に嫌悪感を抱くのは、そこにかつての自分の姿を投影しているからに他なりません。彼らに対する批判は、同時に自分に向けられた叱責でもあるのだということを、改めて認識させられました。
私たちはだまされていた!なんて言っちゃいけません。
そうなんですね。誰しも自分の非を認めるのはつらい。だから、とかく自分の失敗を他人のせいにしがちです。
  「学校の先生はそう教えたじゃないか」
  「戦後の日本を洗脳し、骨抜きにしたのは GHQ じゃないか」
だから自分たちは悪くない・・・たしかに、そういう一面もあるでしょう。しかし、そこで止まっていてはそれ以上の成長はありません。
私たちはどこかでその呪縛を断ち切らなければならず、それを可能にするのは、自分の判断力でしかないわけです。いつまでも被害者意識ばかりを強調し、周囲からの憐憫を期待して生きている限り、真の自立はあり得ないし一生幸福にはなれないでしょう。その典型的なサンプルがお隣の半島国家であり、悲しいことに多くの日本人が良かれと思ってやっていることが、実は彼らの自立を大きく妨げています。今では私も、おおむね現実的な考え方が出来るようになりました。社会人の端くれとして経験を重ね、公に奉ずることの意味も実感として分かって来ました。しかし、左いっぱいに振れた振り子が、反動で右に振れ過ぎることのないよう、常に自分の内面を監視しなければならないとも思っています。佐為様の言葉、しっかりと心に刻み込んでおきます。これからも、どうぞよろしくお願いします。


月明かり様、そんなに深刻に受け取られると困ってしまいます。
私も30年以上前は真剣に日本はどうあるべきか?なんて考えてはいませんでした。
ただし、周りには父親をはじめシベリア抑留者や満州からの引揚者などがたくさんいました。そういった方々から生活観のあふれる話を聞き育っただけです。
若い時のことを反省してもいたし方ありません。(月明かり様が若い時どうこうという意味ではありませんよ)
今何をするべきか?それがすべてだと信じております。

自分のなしたことはすべて自分のせいだということはおっしゃるとおりです。
オウム真理教の事件の時、「私たちはだまされていたのです」と語っていた人がいました。財産もなにもとられてしまったのですから同情はします。
でも、信じたのはその方です。オウム真理教が強制的に財産を没収したのではありません。
謙虚に「自分も悪かったのだ」と認めることが重要でしょう。
その上で新しい未来が開けるのではないでしょうか?





月明かり様よりお便りをいただきました。(2003.03.30)

「平和主義とは何か? パート2」を読んで (2)
こんにちは。月明かりです。
お返事ありがとうございました。すみません。佐為様に余計な気を遣わせてしまったかも知れませんね。
過去を悔やんで塞ぎ込んでいるわけではありませんので、ご安心ください。現在の自分で勝負するという佐為様の姿勢には、いつも励まされていますよ。
私はこのサイトが大好きで、お便りを書くときはついつい力が入ります。あまり力みすぎて、深刻そうな印象を与えてしまったのでしょう。
ただ私は、反戦デモに参加している中高生たちが、笑顔でお手々つないで歌っているさまをみると、ひどくもどかしい気がしてしまうのです。
私のような単細胞人間ですらインターネットのおかげで軌道修正しつつあるというのに、
「ネット時代の申し子ともいうべき君たちが、
いったい何をやっておるのだ」

といったところでしょうか。
やはりテレビや新聞の影響力には、まだまだ及びません。あるいは、今どきの子供たちにとっては、インターネットも学校の授業で易々と与えられてしまう道具であるため、かえって情報に対する飢餓感が乏しいのかも知れません。
いろいろ考え出すときりがなくなりますが、何といっても一番許せないのが、教育という名の下に子供たちを煽る輩です。こういう害虫を徹底的に駆除しないと、本当に国が滅びかねません。
今は草の根レベルでコツコツやるしかありませんね。 頑張ります!
お便りありがとうございます。
私が中学高校の頃、学校の先生とはすごく偉いといいますか、思慮深いと考えていました。
子供たちが小学校に入って参観日に行きましたら、こんな子供(先生のことですよ)がうちの娘を教えているのか!と大変不安になりました。
いえ、主義思想のことではありません。人間性とか人生体験といったことです。
そんな先生が生徒を引き連れて『戦争反対』と叫ばせていると思うと、こりゃあ大変ですよ。

最近、校長先生を民間から募集したりしています。
ところが既存の先生との軋轢で自殺したとかうわさされたりもしています。

ひとつ提案ですが、先生全体を民間の会社員、店員、運転手、自衛隊員などから採用したらどうでしょうか?
大学をでてなくても社会人としてまっとうに働いている人なら小学校や中学校の勉強くらい教えられます。
何よりも『社会ではそんな甘っちょろい考えじゃだめだよ!』ということを教えることができるでしょう。

もちろん、役に立たない先生は学校を去っていただき、社会でしっかり働いてもらいましょうね、
そういったことが本当のリストラかと・・・・


加藤様よりお便りをいただきました。(08.01.18)

昔の話。
はじめまして。加藤と申します。
いまさらながら平和主義とは何か?という記事をよんで、戦争反対者の弁明を聞きたい(?)とおっしゃられていたので思うこと言います。支離滅裂な文章になってしまったので、めんどくさかったらよまなくても結構です^^;
まず「アメリカがきてから独裁者がいなくなった」といってる、昔の日本は口先だけでもそんなことは言わなかった、と書いておられました。正直勉強不足で昔の日本人がアメリカに対してどう思っているかはわかりません。しかしそれと同じように私はイラク人じゃないのでアメリカの侵攻に対しイラク人がどう思ってるかもわかりません、日本のテレビでイラクの人間がそう言ってるシーンがうつっていることを元にそう語るのはそれこそナンセンスではないでしょうか?メディアとういうものがある視点(悪く言えば都合のいい視点)で情報を提供することは公然の事実であると思うのですが・・・
正直なところイラク戦争に関しては今でも反対でも賛成でもありませんが(卑怯かもしれませんね)大量虐殺兵器の存在や独裁国家であるからという理由で戦争を起こしたのどうかと思います。大量虐殺兵器に関していえば結局実在したかどうかもわからないままになっていますし、独裁国家であるという理由にいたっては論外だとおもいます・・・イラク人からの依頼があったのならば乗り込んでくるのはまぁ納得がいきます。しかしある国が独裁政治を行ってるからといって乗り込んでくるのは余計なお世話ではないでしょうか?悪くいえば侵略にちかいのでは?それでもしイラク人が喜んでいるのだとしても結果論にすぎないのではないでしょうか?
イラクの話にばかり注目してしまいましたが、純粋に戦争に反対か賛成でいえば反対です。おそらく日本が戦争をするというなら間違いなく大反対です。なぜか?死にたくないからです。周りの大事な人にもしんでほしくない。わざわざ死の確率をあげる必要がどこにあるんですか?かなり自分勝手な意見ですが真実ではないかと思ってます。
また、たしかに現在中国、北朝鮮の脅威に対して米軍の存在は不可欠であることは認めます。しかし逆に言えば米軍があるから日本が狙われる可能性もあがるのではないでしょうか?米軍がいることに感謝するのは少しおかしい気もします、米軍が日本に滞在している間の費用はほぼすべて日本持ちです、娯楽費(遊興費)までがです。それならば米軍が好意でいると考えるよりは日本が米軍を傭兵やボディガードのように雇ってると考えるのが妥当ではないでしょうか?
加藤様 お便りありがとうございます。
おっしゃるとおり、メディアはいい加減というか言いたいことを報道します。
だから独裁者がいなくなってよかったというのは一面です。そのとおり、では反論としてアメリカ反対という映像を持ち出さないといけないということもご理解いただけますよね。
少なくともそういう報道が禁止されていたとは思えません。
自分が死にたくないから戦争反対ということは、戦争しなければ死ななくて済むという保証がある場合のみ有効です。
チベットでは抵抗しない僧侶が多数殺されています。(証拠として多数のソースあり)
中国の西域でもしかり(証拠としてソース多数。見聞してきた人の話を聞きました。
自分が戦わなくても殺される状況であるなら私は戦いますし、それを止める人がいれば殺します。
戦争ってスポーツじゃありません。戦争したくなければ戦争しなくて済むなら、それは大変いいことです。
私も賛成です。



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