ピーターパン症候群 2005.05.05
昔、ピーターパン症候群なんてのがありましたね。大人になりたくない!子供のままでいたい!という人のことだそうです。

家内がいうには元々のピーターパンの物語は、大人になれないピーターパンが少年たちが大人になるとそれをねたんで殺してしまう、という恐ろしいお話なのだそうです。
私はその話を読んだことがありません。本当なんでしょうか?

大人とは何か?おとなの定義は?となりますと、ちと難しいというか人さまざまでしょう。
成人すること、選挙権を持つこと、結婚できること、自分で稼いで食べていること、死ということを認識すること、その他見方や立場によってもっともっとあるでしょう。

ピーターパン症候群の方は大人になりたくないわけですから、大人より子供のほうが良い状況であると認識しているのでしょうね?
おとなとは、それほどにもいやなものなのでしょうか? 何をとっても大人になることが楽しいこと、すばらしいこと、待ち望むようなものでないような気がしてきました。
あげくに現在は大人であることが揶揄(やゆ)される時代、オヤジ、オバンなどと呼ばれますが、決してよいニュアンスではありません。
あなた、おじん臭いなんて女子高生に言われて悔しくないですか?臭いのはお前の化粧だと言い返してやりたいところです。
年配の大人としては非常に辛い時代であります。
そうしますと、ピーターパン症候群は正しかったのでしょうか?

しかし大人って本当につまらないものなんでしょうか?
私はおとなというか既に初老でありますが、肩身が狭いなんて感じは・・・これっぽっちもいたしておりません。
私から見れば、子供は半人前、一人前の人間じゃないんです。社会の一員であるといえるのは大人だけであると言い切ってもおかしくない。
私が描いたもの・著作権は問題ない
それどころか、大人とは憧れる対象であるという社会だってあります。
アメリカのコミックのスーパーマンを御覧なさい。クラークケントは大人であり若者ではない。年恰好どうみてもある程度の年配に見えませんか?
対するルイスも小娘ではない。

映画ではケントは若者になってしまった。これは時代の変化なのだろうか?

アクション物のテレビドラマでも主人公はほとんどが年配者だった。
 ハイウエイパトロールなんて知ってますか?
 コンバットのサンダース軍曹だって若くなくベテラン(歴戦の兵士)だった。
 グリーンホーネットもしかり(日本人加藤の役で出ていたのがブルースリー)
 バットマンもしかり、ロビンは助手にすぎない。

ハードボイルド小説でも主人公はほとんど大人である。生活にくたびれた、酒を飲みタバコくさいどこにでもいるような中年男である。
博打ですったり、酒の飲みすぎで失敗したり、階段を駆け上ると息切れしたりする人間じゃないか。決してかっこよくもなく、スーパーヒーローでもない。しかし正義感と意思は固い。
そういう等身大のどこにでもいる人間像だからこそ親近感を持ち、目指すべき人間像だと思ったのではないか?
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おおっと、ラブロマンスだって若い女性は年配者にあこがれたのである。
証拠だって?
愛しきオードリーの映画で相手役が若造ってのはない!
「ローマの休日」のグレゴリーペック、「昼下りの情事」のゲーリークーパー、「シャレード」のケーリー・グラント、その他みんな相手役はおじさんである。

こんな小説、コミック、映画をみれば大人であることはすばらしいこと、当時の読者がそれにあこがれていたというメッセージを受け取りませんか?
多分アメリカでは大人がかっこいいと認識された時代があったのでしょうね。
いまではどうなんでしょうか?



本日の教訓

大人になりたくない!
なんていっちゃいけません。
大人になるのは子供の義務、この義務は税金や勤労の義務と違って決して逃れることはできません。
じゃあ、どうするの?
簡単です。
大人になることを楽しみ、誇りを持つことです。



ところで朝日新聞というのはピーターパン症候群じゃない・・・ピーターパンウイルスではないのか?
それは成長ホルモンを抑えるウイルスに違いない。
マッカーサーの教えを守り日本人を15歳のままにしておき、決して大人にさせまいと努めているようだ。
もちろんウイルスを撒き散らしているのはウイルスに完全にやられた人です。



まさか?日本人が大人になったら殺してしまうなんてことは? 




黒部様からお便りを頂きました。(06.11.23)
はじめまして。
「独り言」でのピーターパン症候群の文を読ませていただきました。
ピーターパン症候群かもしれない人というのは、「大人になりたくない人」、ではないと思います。
むしろ現在の世間で「自分は大人であると自覚してしまっている人」で、大人と子供を区別し、「子供っぽい」考え方は切り捨ててしまうような人ではないでしょうか。
いろいろな視点で物事を見ることができることこそが一番大事だと思います。
黒部様、お便りありがとうございます。
ピーターパン症候群とはウィキペディアによりますと、
ピーターパン症候群は、1983年にアメリカの心理学者、ダン・カイリー博士の著した「ピーターパン症候群(原題:Peter Pan Syndrome)」で提唱された精神疾患としての概念。一般の人はもちろん心理学の専門家の間でも使われてきた。この本の中で、ピーターパン症候群は「成長する事を拒む男性」として定義されている。
だそうです。
ですから、「大人になりたくない人」であって、『「自分は大人であると自覚してしまっている人」で、大人と子供を区別し、「子供っぽい」考え方は切り捨ててしまうような人』ではなさそうです。


黒部様からお便りを頂きました。(06.11.30)
以前ピーターパン症候群についてメールさせていただいた者です。
早速のお返事ありがとうございました。古い記事でしたのに、わざわざ調べてくださったようで。もうしわけないです。ありがとうございます!

『一般の人はもちろん心理学の専門家の間でも使われてきた。この本の中で、ピーターパン症候群は「成長する事を拒む男性」として定義されている。』
そうなのですよね。確かにピーターパン症候群は「成長する事を拒む男性」を指していると私も思います。
ですが、成長という定義がどうやらピーターパン症候群発祥の地であるアメリカと日本では、ずいぶんと違うようなのです。
「自分は大人であると自覚してしまっている人」や、大人と子供を区別し、「子供っぽい」考え方は切り捨ててしまうような人が、大人になれない人であるとは言えないでしょうか?成長する事を拒んでいるとは言えないでしょうか?
少し言いすぎではあると思いますが・・・。
『「大人になりたくない人」』・・・では大人とはなんなのか?という話になってきてしまいそうですね。

一つ、面白い意見のサイト様がありましたので、URLを載せておきます。参照いただければ幸いです。
http://members.jcom.home.ne.jp/masa-don/page/_j/peterpan.html
黒部様、お便りありがとうございます。
なるほど、勉強になりました。日本に紹介されたときに意味が逆転してしまったのですか?
語義が異なるなら特段議論する意味はありませんね。
しかしながら、これが正しいのだといってもなかなかとおらないこともあります。
「あたらしい」という言葉はもともと「あらたしい」だったそうです。「ちょうふく」とか「さっきゅう」なんてもう完全に反転しています。
私が誤解していたことは事実のようですが、現在「ピーターパン症候群について本来の意味は・・・」と語ってもなかなか通用しないのではないでしょうか?

名無し様からお便りを頂きました。(10.03.25)
たった今ピーターパン症候群と理想主義についての文章を拝見させていただきました。黒部さんのように具体的な事を書き連ねるつもりはないので単なる一個人の意見としてスルーしていただいて構いません。また若干失礼な言い方も含まれておりますので前もってご容赦願います。(おそらく同じような内容のメールが現に多数寄せられているのではないでしょうか)
どちらも問題の本質の理解が不十分で的外れな意見です。
冷静かつ論理的に考てみてください。正常な思考能力を持ち併せた人間が「大人になりたくない」なんて非現実的な事を本気で考えるでしょうか?
これはメディアが(意図的に?)ニート、引き籠りを中傷する目的で造り出した世論にすぎません。
また、思想と実行力とはなんの関係もありません。有能な人材が揃っているかどうかが全てです。ただ現在の日本の文化水準を考慮すれば現実主義の方が色々とやりやすいことは確かです。
極端な例かもしれませんが、社会が進歩すれば共産主義には資本主義以上の可能性があります。当分先のことでしょうけど。
名無し様 お便りありがとうございます。
しかしなんですねえ〜、名無しと名乗るのは前世紀のことと思っていましたら、21世紀でもあるのですか! ある意味感動です。
うーん、名無し様が私の意をお読みいただけたのか、どうなんでしょうねえ〜
意図を読み取れずに誤った木に吠えているような気がします。
ということで・・

あらま様からお便りを頂きました。(10.03.29)
佐為さま あらまです
名無し様の ピーターパン症候群を否定するご意見。
やはり、自分のことを グサリと指摘されると、反論しざるを得ないのでしょうね。
シー・シェパート、九条の会、日教組・・・
彼らは狂信的ですから何を言ってもダメ。
共産主義を信奉するに至っては、その人間性を疑ってしまいますが、彼らにとっては 唯一 自己を支えるモノなんでしょうねぇ・・・
こんな輩が無くなるまで、頑張らなければなりません・・・
あらま様 毎度ありがとうございます。
まあ、そんな深刻な大問題ではないと思います。
名無し様は国語の読解力が足りないだけではないでしょうか?
まあ、気にしない気にしない・・
といいつつ、こんな昔の駄文にコメントしていただいた名無し様にあらためて感謝申し上げます。



理想と現実 2001.10.06
理想主義者と現実主義者というと理想主義のほうが聞こえがいいですね、 
ところで、理想主義と現実主義って何が違うんですかね?
なになに、理想主義とは人生の意義をもっぱら理想、殊に道徳的・社会的理想を実現するための努力におく立場、空想的または狂信的態度を意味することもある。
現実主義とは一般に現実的なものを重視する態度(広辞苑)
ボク現実主義
すると現実的じゃないものを理想主義というんだ 、やっと分かった、社民党が理想主義というわけが、

私は現実的ですよ、現実社会では理想主義では通用しません。身近な話で恐縮ですが、コストを半分にできないならやめちゃえとか、外注工場で問題が起きて、ちょっと日帰りのつもりで行ったら解決するまで帰ってくるな!なんて言われ一月も家に帰れなかったことなど多々あります。現実社会において目の前に存在する問題を解決できる実務能力がなければ生きていくことはできません。サバイバルの極限状況であればあるほど目の前の危機を乗り越えなくては生き延びることはできません。

日本の国会を見ますと絶対政権をとる可能性のない政党ほど理想主義となります。だって、責任をとる立場にならないなら誰でも理想を語り、批判だけしていることができます。社会党の村山富市が総理になり観艦式で閲観したとき顔引きつってましたね。あれは日本の最高指揮官だということを肌身で感じて重責に震えたんじゃないですか。もう理想主義では通用しないと感じたんでしょうな〜
ピーターパン症候群という言葉があります。いつまでも大人になりたくない、子供でいたいという心理です。社民党や民主党など弱小政党には野党症候群というのがあるんじゃないですか?永遠に適度な少数野党であれば、いつも理想を語り政権党の揚げ足を取っていればいいんですからね
なんとかしてくれ〜土井さんがはんたーい、と大声を出して法案を止めようとしてますが、あれは絶対止められないという認識があるからこそできるわけですよ。自分の決断で法案を拒否できるならもっと真剣に考えると思いますね。

また、理想主義者は到達点しか考えないから、実際にプロジェクトを進めることはまず不得手です。だって、実行するはずがない計画しか考えてませんからほんとに実行するとなると何もできないんです。
テロ事件があって、国会議員の皆さんさまざまな行動をとっています。
募金運動したり、アメリカ大統領に報復作戦を止めるようにお手紙を出したり(実は私もテロ義捐金としてわずかでありますが募金いたしました。)
ちょっと考えなくちゃいけませんよね、
いやしくも国会議員なら募金やテロ反対の集会にうつつを抜かしているんじゃなくて、日本をテロから守るにはどうするんだということを真剣に論議して欲しい!

みんな自衛隊の派遣に目が向いているけどもっと身近な都市での生物化学テロ対策、ビルやアリーナからの脱出、救出の検討、不法滞在外国人に対する取締り、など日本が検討しなくちゃならないことはいっぱいある。
私は明日にでも日本でテロが行われるのでないかと心配してます。オウムのようなテロのランクで行けば素人クラスでもあのような大惨事を起こしたのですから筋金入りのテロリストならば東京で一万人規模の殺傷事件を起こすことは簡単でしょう。国会でこのことを真剣に、現実主義者も理想主義者も議論して欲しい。もちろん結論を出して実行に移してくれないと困ります。
理想と現実という表題と大幅に関係なくなってしまいましたが、私の思いを分かってくれましたでしょうか?


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