変なたとえだが、ゴルフがへたなのをクラブのせいにしている人のようではないか? あるいは、山登りに例えるなら、体力がなくて富士山に登れない人が、体力向上のためにエベレストにチャレンジするのは理屈に合わない。 |
内部監査をした後に問題が起きたとき、監査員の責任が問われないならそれは監査ではない。
|
不祥事があって認証を取り消した場合は、審査登録機関はお金をその会社に返却しているのでしょうか?審査所見報告書の結論は『・・・を以て、組織のEMSは引き続き規格ISO14001に適合かつ有効に機能していると判断します』となるのが通例です。
審査の際、故意に偽ったということが立証できなかったら、審査機関はその組織に対して「不適切な審査をして申し訳ない。審査のミスであり審査の力量がなかったので契約を解除してお金をお返しします」というべきではないだろうか?
遵法を保証したものではないと審査登録証に書いてあるが、規格適合を見ないとは書いてないのだから?
そんなことを考えると疑問が次々と湧き上がってくる。
認証した会社で不祥事があると「審査は抜き取りだから」といわれる。
抜き取り検査というのが科学である。買い手と売り手が間違える確率(危険率)を決めて取引することを契約する。抜き取りでISO審査するということは、審査機関は審査の間違い(AもBも)なっとくしているはずだ。
審査で見逃したことを「抜き取りだから」と簡単に言ってほしくない。
AQLを決めて契約したからには、買い手も売り手もそれを反故にすることは法的にも道義的にも出来ないのだから。
「もし」と書いたのは14001の要求レベルは固定されたものでなく、マネジメントシステムの継続的改善を要求しているのであって、もう卒業しましたなどと語ることは許されないからだ。
私の真意は「ISO14001を卒業したと考えている会社」は規格をよく読んでいないのではということなのだが・・・
相方! 詠んでて頭が痛くなりました・・・ 理解できません・・・(泣) 難しいこと抜きで、酒でも飲みませんか? |
専門家しか分からないということなら、それは重要なことではないのでしょう。
ポンポコ会社のたぬき社長はそんなささいなことに気を使ってはいけないのです。
ということは審査員や審査機関が語ることは経営者にとっては瑣末なことなのだろうか?
ところで酒を飲む話ですが、そういうのはISOのささいなこととは違い重要なことです。
葉っぱを渡して姿を消すなんてことはしないでしょうね?
はじめまして、SAGAと申します。 ISOを検索していてたどり着きました。 うそ800、独り言など興味深く拝読させて頂いております。 そのなかで「機械は叩く」で思わず笑ってしまいました。 聞いた話ですが宇宙ステーション(ミールでしたか)で機械が故障した際に地上の管制センターからの指示が「叩け」だったという逸話を思い出しました。 閑話休題 今、当社(私は経営者です)でISOの取得を考えています。 そのため色々調べようと検索した結果たどり着いた次第です。 実は周囲ではISOの取得が進んでおりますがそれを有効に活用している所はほとんど見当たらない状況です。 また、コンサルを名乗りISO取得を薦めに来る方々に「失敗例は数多く知っているのですが成功例を教えてください」と申しあげますとそそくさとお帰りになる状況でした。 私が見聞きした範囲でもISOを取得しそれを使いこなしている会社様は2つしか知りません。 その2つの会社様はまったく別の業種(林業と運輸業)ですがISO取得に関し共通していることがあります。 それは「経営者の覚悟」でした。 両方の会社様は社20人ほどの中小ですが会社内がバラバラでセクショナリズムが横行していたそうです。 そういった状況を是正し、社員とちゃんとしたコミニケーションを取りたいそれには皆と話あい社としての意思を統一できるツールとしてISOを取得したい、という必死の思いだったそうです。 私はそれを伺いISOと言うものは「社長の覚悟と方向の明示」が無いとうまく動かないのではないか、と思いました。 しかし現在当社にはろくな規定、規則がありません。 あっても古く実情に合わなかったり作業も作業者任せです。 これをちゃんとした基準、標準を造り作業の意味を問い直すために取りたいのです。 曖昧だったり無かったりする基準をハッキリしようよ、つくろうよ、と言う観点でのISO取得は町工場の過ぎたる背伸びでしょうか。 ISO取得を目指そう、と思いながら自分の覚悟に対し本物かどうか、自分自身で悩んでおります。 |
SAGA様 お便りありがとうございます。
なるほど叩くといっても古い人間ばかりではないということなら、少しばかり安心しました。
ISOの件、品質か環境かわかりませんので、仮に9001とします。
そもそもISO9001は品質保証の規格ですが、その用途として内部品質保証にも外部品質保証にも使えるということが売りでした。
お客様に安心感を与えることを外部品質保証、会社自身というか経営者に安心感を与えることを内部品質保証とも言います。
ISOの目的として、会社を良くするとか積極的活用とかいろいろな表現言い回しがありますが、SAGA様の狙いも基本的には内部品質保証であろうと思います。
じゃあそのためにISOは役に立つのかといえば、間違いなく役に立ちます。
ただし、その辺にころがっているコンサルタントの指導や、認証を受けることがイコールかと言えば、イコールではないかもしれません。優秀なコンサルとかまっとうな審査機関の場合は、イコールとなるでしょう。そういったケースが少ないのはSAGA様のおっしゃるとおりです。
経営者であるSAGA様のご決心であるなら、必ずや貴社の内部品質保証は確立することができるでしょう。そのためには認証を目的にせず、規格要求を要求としてではなく、会社の仕組みのあるべき姿のガイドラインと認識して現在の貴社の仕組みがそれに比べてどうか?と比較検討することをお勧めします。
現実の会社はすべてが大問題もなく事業を進めており、結果もそこそこ出しているわけですから、規格の項目が欠落しているとか、まったく考えたことがないなんてことはまずないと思います。
若干弱いところ、以心伝心でしてきたところ、個人の能力に頼り切っていたところなどはあると思います。そういったところをどう強化していくか、そのためには規格を読んで参考にされたら良いかと思います。
はっきり言いまして、ISOは漢方薬です。抗生物質のようにあっというまに熱を下げたりバイ菌をやっつけることはできません。
規格の項目を順次検討して貴社の仕組みを少しづつ改善していけば、1年とか2年後に後輩の育成に不安がなくなったとか、連絡ミスが減ったということになるでしょう。
ISOは素晴らしいと私は考えていますが、無制限に力があるわけではありません。単なる経営のツールの一つに過ぎません。ISOで会社を良くしようなんて言い回しを見かけますが、可能なのは作業レベルから管理レベルまででしょう。経営レベルにおいてはISOの担当範囲外です。
そういう限界を知り、良いところを使おうとすればきっとその価値をご理解いただけると思います。
ISO14001だって同じです。これをうまく使ってお金を儲けようと考えればよいのではないでしょうか。