大熊克二の場合


04: 嵐の予感

   
BXを所有して数カ月が経ちました。
納車直後に起きたLHM漏れ以来大きなトラブルも起きていません。まあ、キャブレターからガソリン漏れぐらいはありましたが・・
店の協力も得てエンジンオイル交換ぐらいまでは自分でできるようになりましたし、少しづつBXオーナーらしくなってきたかなあ??(笑)

  ああっ・・また1つBXを克服できた。
エンジンオイルとATFの交換だけでBXを知り尽くした気になって足取りカルく甲州街道を家路に向かう私にボビーコールドウェルの歌声が心地よく響いていました。

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で、調子に乗って今度はATFを交換することに・・
またもや店の協力を得てイロイロ教えてもらいながら進めて行きました。
使用したATFはモチュールのDEXRON 3。
BXの指定ではDEXRON 2になっていますが今では店でもこちらを使っているとか・・?

 
要領はエンジンオイルの時と同じようにただ「抜いて、入れる」だけです(笑)。この時は一度3L入れた段階で5分程エンジンを掛けシフトレバーを動かしてすぐ抜きました。こうすることによりバルブボティーと呼ばれるアリの巣のような細かなオイルラインに潜んでいる古いオイルを少しでも多く抜くことができるんだそうです。そして再び3L入れレベルゲージで量を確認したら終了です。

  バイクではちょこちょこ自分でやっていたもののクルマとなるとちょっと戸惑っていました。なにせあの1トン以上もある車体の下に潜らねばなりませんし・・でもしっかりウマをかましてやればナンのコトはありません、ただ大きいだけです??
  それから週間後、バイパスで大型車を抜くために一気に加速して次の信号待ちから発進しようとした時それは起こりました。いくらアクセルを吹かしてもクルマは前に進みません、ATのポジションを1、2、3、A いずれにしても同じです。
ガチャガチャやってるうちにようやくトロトロと進み出したのですぐ側のカー用品店の駐車場に避難し、店に連絡すると「しばらくエンジンを切ってから再スタートしてみてください。」とのコト・・15分ぐらい経った後何事もなかったかのようにBXは動き出しました。

数日後、店に持ち込むと急遽ATFを再交換し、試走・・またもた症状が再発しました!ドレンボルトを外すと交換したばかりのATFは既に真っ黒に・・しかもナニやらキラ
キラした粉が混じって??磁石を入れてみると針のような鉄粉がいくつも・・!!
自らテストしてくれた店の社長さん曰く「今まで溜まっていたスラッジがこの前換えたより洗浄効果の高いATFによって流れ出しバルブに詰まった可能性が高い・・」再々度ATFを交換し、とりあえず症状が出なくなったのでしばらく様子を見ることに・

    ・おそるおそる帰路に着きました・・
ああっ・・嵐が来そう・・??
 

(c)大熊克二
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