コンピュータ室運営日誌


1999年

6月のできごと

とにかく慣れさせる(6月1日)
何とか終了(6月3日その1)
β最終版の感想(6月3日その2)
また今年も(6月8日)
研修会準備(6月9日)
ホームページを作ろう(6月10日)
Web設定のお手伝いその(6月15日)
Web設定のお手伝いその2(6月17日)
コンピュータ研究委員会(6月18日)
郷土資料集編集委員会(6月22日)
新規加入のお手伝い(6月24日)
講師打ち合わせ会(6月30日)
back
コンピュータ教育の部屋へ



 とにかく慣れさせる(6月1日)

 昨日,3日後に迫った学校訪問の公開授業を急遽引き受けたものの,授業のアイディアがちっとも思いつかないので,昨晩は悩んでしまいました。

 日頃の授業では,教科の授業などとは離れて,コンピュータの操作練習的なことを行うこともあるのですが,公開授業では,子どもたちがコンピュータを使いこなし,コンピュータを効果的に活用している場面を見せなければなりません。

 ところが,これまでにクラスでやったことと言えば,キッドピクスで”お絵描き”のみ。それも2時間だけです。一人あたりせいぜい30分程度でしょうか。

 それに子どもたちは,1年生のときもそれほどやっているわけではありません。

 そんな子どもたちに何ができるのかな。



 どの子どもたちも確実にできることといったら,やはり”お絵描き”かな。キッドピクスを使った授業をやるしかないようです。

 その線でカリキュラムを検討してみました。

 国語,算数,音楽,体育,道徳は「キッドピクス」が使える場面が思いつかないのでボツです。

 生活,図工,学級活動なら,お絵描きの場面を設定できないこともないのですが,あえてコンピュータを使わせるほどのこともないような気がします。それどころか,マウスを使ったお絵描きは,手書きより難しいですから,かえってマイナスです。これではあえてコンピュータを使う意味がありません。


 さて,色々検討した(悩んだ)結果,図工に決めました。「線のかたちから」という単元に取り組ませることにします。この単元の前半部分では,目をつぶったり,両手を使ったりして,自由に線を引いて,かたちや模様を描いていく活動があります。これならコンピュータでもできそうな気がします。

 というよりも,キッドピクスには,色々な模様の線やスタンプがあるので,これを上手に活用させれば手書きでは表現できない,コンピュータならではの表現ができそうです。


 ということで,明後日の公開授業はキッドピクスでお絵描きです。色々な表現ができるよう,何はともあれ,子どもたちをキッドピクスに慣れさせなければなりません。

 そこで今日の授業は,「キッドピクス」の色々な機能を試させることを目的として,自由にお絵描きをさせました。




 何とか終了(6月3日その1)

 学校訪問がありました。

 昨日までの日誌に描いた通り,私は急遽コンピュータの授業を公開することになり,当初から予定されていた算数の公開授業と併せて,2時間連続で公開することになったのでした。コンピュータ室で行う図工が3時間目,教室で行う算数が4時間目です。


 さて,図工の授業の結果(というか反省)ですが,自由に描けるということで子どもたちは,とても楽しく取り組むことができました。しかしながら昨日の練習の影響からか,色々な機能を試すことに夢中になってしまう子が多く,描いては消し,描いては消しの状態で,しかも2人で一台のパソコンを使っているので,一人あたりせいぜい15分程度しか描く時間はありませんから,まとまった作品に仕上げることがなかなかできませんでした。

 ”描いては消し”の試行錯誤も,経験を積ませるためにはそれはそれで良いのですが,見せる授業としては,内容が浅く中途半端になってしまいました。

 試行錯誤も計算に入れ,1時間で完結させるのではなく,2時間計画にしたほうが良かったようです。失敗でした。


 ですが,何はともあれ,終わってホッとしています。(^^)




 β最終版の感想(6月3日その2)

 昨年末に初めてお会いして以来,半年ぶりにジャストシステムのMRさんとお会いし,今月末に発売される小学生向けワープロ「一太郎スマイル」について,お話を伺いました。前回は,私が勤務するM小学校までお越しいただいたのですが,今回は新居にお招きしました(^^)。参加者は,MRさん,みにてち氏ご夫婦,H先生,そして私の5人です。

 これまでの経緯ですが,昨年末にご来訪いただいた際には,製品紹介プレゼンテーション及びα版を使って,開発目的や機能等の説明をしていただきました。そして3月にはβ1版,5月からはFINALβ版を試用させていただいています。

 前回は,ほとんど予備知識もないままお話を伺ったのですが,今回は事前にβ版をお借りしていますから,授業の中での具体的な場面を想定しながら使い勝手を検討した上で,お話を伺うことができました。というか,またまた文句を言ってしまいました(^_^;。その感想を述べたいと思います。

 ただし,もちろん,あくまで個人的な感想ですので悪しからずです。

 昨年末にα版を見せていただいた際は,一度は日誌(具体的な製品名は一応伏せましたが(^_^;。)に掲載したものの,マスコミ公表前の掲載はまずいということで,数時間後にお蔵入りさせてしまったのですが,今回は掲載がずいぶん遅れてしまったため,もはや発売間近になってしまいしたので,何を書いても別に構わないでしょう。(^^)


 (お気に入りの点)
 
  「一太郎スマイル」は,大人向けに作られた「一太郎」シリーズの単なる焼き直しではなく,子どもたちの使い勝手を良くするための工夫や配慮が細部にわたってなされており,実によくできていると思います。特に素晴らしいのが,”ふりがな表示機能”と”辞書引き機能”を持つ「ドクターマウス」と小学生向け日本語入力システム「ATOKスマイル」です。私はこれだけでも,スマイルを導入する価値は十分にあると思いました。

 カーソルを合わせるだけでふりがなが表示される”ふりがな表示機能”や,瞬時に語句の意味が表示される”辞書引き機能”は,教科書中心の学習では,それほどありがたいわけではありませんが,今後ますます盛んになっていくインターネットを活用した学習活動においては,大いに役立ちます。

 たとえば,ホームページで情報を収集する際,あるいは,大人の方々とメール交流をする際,難解で意味不明な語句に出会うことも数多くあるはずですが,そんなときに,瞬時にふりがなや語句の意味が表示される「ドクターマウス」が威力を発揮するわけです。


 また「ATOKスマイル」の”学年別辞書”や”ローマ字・かな入力の簡単切り替え機能”によって,子どもたちの発達段階,あるいは能力差に応じて,入力環境を簡単に切り替えることができるため,他のワープロソフトと比べて格段に使いやすいものになっています。このような配慮は,「ATOKスマイル」だけでなく,製品全体にわたって行き届いています。

 パソコンというものは,もともと大人を対象として作られている関係上,子ども向けワープロであっても,細かい部分の作りはどうしても大人向けにならざるを得ない部分があると思って(あきらめて)いたのですが,「一太郎スマイル」を触ってみると,そうした子どもにとって不都合な点をできる限り排除し,さらに,発達段階,能力差までも配慮している点に改めて驚かされました。



 (気に入らない点)

 前回よりは良くなっているのですが,やはりお絵描きソフトとの連携です。

 α版では,お絵描きソフトとの連携がほとんど配慮されていなかったのですが,β版ではお絵描きソフトの起動ボタンがメニューの中に組み込まれ,文書作成中にお絵描きソフトを開き,描画や画像編集ができるようになりました。

 とはいっても,その位置づけはあくまで付加的なものであり,ジャストシステム独自の簡易作図機能などを優先させた関係上,ツールバーにはお絵描きソフトのアイコンは組み込まれていません。

 文書作成を中心とした使い方なら,まあそれで良いのですが,簡易作図機能は,html形式での保存には対応していませんし,画像ファイルの加工編集機能もありませんから,自作の絵と文書を組み合わせた作品を作ったり,デジカメで撮った写真などを加工しながら作業を行おうとすると,不便なのです。

 このあたりは,学校においてパソコンがどんな使われ方をするかにもよるのですが,少なくとも私たちの学校においては,使いづらいと思います。


 小学校におけるパソコン学習は,マウス操作主体のお絵描きから始まります。そして学年が上がるにしたがって,キーボードによる文字入力を行うようになります。その流れからいっても,小学生にとって,お絵描きはとても身近で大切な表現手段です。

 また,文字のみによる表現より,画像や音声などを組み合わせた表現の方が,多くの場合,具体的で明確です。そして,一般的傾向として,子どもたちは,文字を追って理解することよりも,絵を見て一目で理解することを好みます。ですから,「一太郎スマイル」を子どもたちに使わせるなら,ワープロ単体で活用させるだけでなく,たとえば,デジカメやスキャナを使って取り込んだ写真を組み合わせて作品を作らせるなどの使い方をさせたいです。

 そういう点からも,大人向け「一太郎」にとって「花子」は脇役であっても,子どもたちにとってのお絵描き(というよりも画像編集)機能は,とても重要な表現手段だと思うのです。


 以上の理由から,一応お絵描き機能が備わっているものの,脇役に過ぎない扱いになっているのは,とても残念な気がしました。

 言い換えると,「一太郎スマイル」は,単なるワープロ,あるいは”ワープロ+α”の存在に留まるのではなく,文字でも画像でも,そして音声でも,自由に編集し,表現できるツールであってほしいのです。



 ちょっと辛口過ぎたかな。




 (6月25日)

 どひゃー!もうすぐ6月が終わってしまいます。(^_^;

 今日現在,17日遅れです。


 昨日,「一太郎スマイル」サンプル版(=製品版)が届きました。

 学年別辞書や辞書引き機能,子ども向けの各種イラストやテンプレートなど,教員の私にとっては,使い勝手が良く,役立つ機能がたくさんあるので,早速インストールして使っています。


 また今年も(6月8日)

 「パソコン利用教育研究会」が開かれました。この研究会は,月一回のペースで開かれるのですが,毎回,会員の誰かが講師役となって,コンピュータ活用の実践例などを紹介するかたちで活動が進められています。

 本年度3回目である今回の講師役は”みにてち”氏です。

 みにてち氏は,「コンピュータ教育の部屋」開設以来の古くからの読者であり,仕事上では,毎年,研究会等で一緒に仕事をさせていただいる方です。今年も,「パソコン利用教育研究会」の他,「郷土資料集編集委員会」や「コンピュータ研究委員会」などで,一緒に活動しています。

 今回のテーマであるインターネットの教育利用については,みにてち氏は,地区で”公的”にインターネットが導入される以前(3年前)から,学級ホームページを開設したり,他校とネット交流するなど,先進的な取り組みをされており,実践を積んでいる方です。今日は,その実践例や成果,失敗談などが紹介されました。

 過去には,横一線,同一歩調で進めていきたい教育委員会や管理職からは,暴走気味に映ってしまったらしく,時には煙たがられ,おしかりを受けてしまったこともあるらしい(^_^;のですが,今となっては,氏の取り組みが,これから本格的にインターネット活用を進めていこうとする私たちの地区の教員にとっては貴重な財産となっているわけです。

 今回のみにてち氏の話を伺って,教育にインターネットを活用することが本格的,あるいは普通になりつつある今だからこそ,学校がホームページを開く意味,教育にインターネットを利用することのメリット・デメリットなどを,もう一度きちんと考えていかなければと思ったのでした。興味本位にとびつくだけでは,長続きはしないでしょう。



 さて,研究会の後で開かれた運営委員会で,次回7月6日の内容を話し合ったところ,ひゃー,講師役に私が指名されてしまいました。


 7月6日は,K子ちゃんとユーミンのコンサートに行くことになっているので,指定休(有給休暇)をとることにしているのです。

 他に講師のなり手がいないようなので,断るわけにもいかず,一度は承諾したのですが,うーん,やはり,せっかくとった休みなので,無理を言って9月7日に延期してもらいました。

 申し訳なかったです。


 テーマは,現在私たちの学校で(というか,私個人が),一番力を入れて取り組んでいる「子どもたちが作るホームページ」にするつもりです。


 それにしても,ふと振り返ってみれば,みにてち氏といい,私といい,講師役に指名されるメンバーもその内容も,昨年度と同じなのです。(^_^;

 人材不足かも。




 研修会準備(6月9日)

 明日(6/10)は第2回校内研修会が予定されています。

 コンピュータが導入されて以来,3年間(実質2年7ヶ月)で15回ほどの校内研修会を行なっており,主要な機器・ソフトの研修は昨年度までで一通り済ませてしまったので,そろそろネタ切れです。一方,先生方は,それぞれの機器・ソフトについて,通り一遍の研修では知識技能を十分に身につけることができず,消化不良気味になっているようです。

 そこで本年度は,新しい内容だけでなく,先生方の要望などに応じて,今まで行なった内容も実施していくことにしています。


 今回は,9月からの校内ネットワーク化,そしてインターネットの本格的な活用を見据えて,ホームページ作りを行うことにしています。ホームページ作りは昨年9月以来2回目です。しかしそのときは,研修内容として最初から予定されていたわけではなく,講師のK先生の意向により急遽実施することになり,体験的に取り組んだだけなので,本格的に行なうのは今回が初めてです。

 M小学校の場合,コンピュータ室にはまだインターネットが導入されていませんが,コンピュータ室内LANで活用しています。お互いの作品(ホームページ)を閲覧し合ったり,プレゼン的な使い方をしたりできるので,なかなか便利です。昨年度は私が担当した3年生の全クラスやパソコンクラブの他,5年生のクラスでホームページを作成し,室内LANの各クライアントから閲覧できるようにしました。



 さて,授業後に明日の研修会の準備を行いました。サーバー設定と資料作りです。

 作ったホームページは,そのままでは各クライアントから閲覧することができませんので,閲覧し合うことができるよう,あらかじめサーバーに設定しておく必要があります。

 M小学校のシステムでは,各クライアントで作成したファイルをサーバーで個別管理できるので,その個別管理用フォルダをIIS(Internet Information Sever)の仮想ディレクトリに設定しておきます。そして,先生方が作成するホームページのファイル名を指定(例えば”10.html”など)し,それらのページをトップページにリンクしておけば,更新結果がリアルタイムに反映されます。


 資料は,ホームページを作成する上で必要な技能を示した課題一覧を用意しました。それらを一つ一つこなすことによって,一連の手順を身につけることができます。





 ホームページを作ろう(6月10日)

 本年度2回目の校内研修会を行いました。今日のテーマはホームページ作りです。ソフトは「Netscape Communicator」付属のhtmlエディタ「Composer」を使いました。

 今回は,ホームページを作る上で最低限必要だと思われるいくつかの技能を課題(下記参照)として提示し,それらを一つ一つ取り組んでいただくかたちで研修を進めていきました。すべての課題をクリアできれば,ごく基本的な,あるいは子どもたちに教えることができる程度の,知識や技能が身に付いたと判断できます。


 さて,いつもと同じように,まず私が一通りの操作をやって見せてから,各人のペースで取り組んでいただきました。

 時間が短かったこともあり,最後までたどり着けた方はほんの2・3名で,ほとんどの方が時間切れ,あるいは途中でお手上げ状態になってしまったのですが,先生方の様子を拝見していると,以前に比べてマウス操作にしても,キー入力にしても,ずいぶん手慣れた感じになってきました。3年前に比べて先生方の理解や技能が格段に上達していることを実感します。(^^)

 間違えたソフトを起動してもそのことに気づかず,途方に暮れているといった場面(^_^;はさすがに見られなくなりました。


 また,「Composer」の操作方法は,一般的なワープロソフトと同じなので,今回の研修は,Windowsの基本操作の練習としても効果があったようです。

<ホームページの作り方>
1 背景を決める。
  ・色を選ぶ。
  ・画像を指定する。

2 文字を入力する。
  ・文字の大きさ
  ・文字の色
  ・位置(右寄せ・左寄せ・中央)

3 図形を貼り付ける。
  ・お絵描きソフトからコピー&ペースト
  ・画像ファイルを挿入(jpg・gif)
  ・位置(右寄せ・左寄せ・中央)

4 罫線や表を作成する。
  ・罫線を引く。
  ・表(行と列を指定)を作る。

5 保存する。
  注意:ファイル名は半角英数で
    :拡張子(html・htm)もつける

6 複数のページを作り,リンクする。
  ・文字からリンク
  ・画像からリンク







 web設定のお手伝い(6月15日)

 5年生のH先生が,9月に行なわれる研究授業の準備に取り掛かり始めました。授業に向けて,一学期のうちに子どもたちにホームページを閲覧したり,あるいはホームページを作るなどの練習をさせておきたいとのことです。

 今日は,ダウンロードした社会科関連のホームページを,コンピュータ室のサーバーにインストールする手順を紹介し,作業をお手伝いしました。

 コンピュータ室のサーバーは,まだインターネットに接続されていませんが,室内LANでWebが活用できるよう,Webサーバー(MS Internet Information Server)をインストールし,TCP/IPプロトコルで運用しています。ですから,ダウンロードしたホームページをサーバーにインストールしておけば,クライアントで閲覧することができます。

 この機会にぜひH先生にもそのやり方を覚えていただいて,サーバーの操作ができる職員を増やしたいと目論んでいるので,以下の2つのポイントを強調して話しながら,私が実際にやってみせました。

・ダウンロードしたホームページをインストールしたフォルダを仮想ディレクトリに設定する。あるいは,あらかじめ仮想ディレクトリに設定しているフォルダにインストールする。

・クライアントから閲覧できるようするためのリンク(あるいはブックマーク)は,ファイル指定ではなく,アドレス指定にする。


 しかしながらH先生,私が説明しながら操作している間中,別にメモをとるでもなく,ただただ不安げにうなずくばかりなのでした。

 大丈夫かなあ。

 がっかりです。




 Web設定のお手伝いその2(6月17日)

 前回の続きです。今日も授業後にH先生のお手伝いをしました。

 H先生は,子どもたちにホームページを作らせ,それを室内LANで公開する準備(というか練習)をしています。

 2日前に,ホームページをサーバーにインストールし,クライアントから閲覧する方法を説明したのですが,H先生がやってみたところ,ちっともうまくいかない(やはり!)とのことです。

 子どもたちに作らせたホームページを室内LANで公開するために,サンプルのHTMLファイルを使ってサーバー設定の練習をしたのですが,リンクがうまくいかないらしいのです。

 具体的には,「サーバー内で閲覧するとうまくいくが,クライアントから閲覧しようとするとうまくいかない」とのことです。

 ひゃー,もしかして...。

 「そのフォルダを仮想ディレクトリに指定しましたか?」

 「は?」

 「(室内LAN用ホームページの)トップページからのリンクはアドレス指定にしましたか?」

 「え?」


 えーん!先日のお手伝いはいったい何だったのか!(T0T)

 時間の無駄でした。

 ふぅ...。

 仕方がないので,「必要なことはメモするなり,頭で覚えるなりしてください。」と一言釘をさして(嫌味ですが)おいてから,前回説明したことを何度も念を押しながら再び説明したのでした。

 今回は私がやってみせながら手順を説明した後,H先生にも実際にやっていただくことにしたのですが,私が説明している間,またまたメモをとるでもなく,ただ見ているだけなのでした。

 それで覚わるのかなあ。とっても不満です。

 案の定,私が説明を終えて,H先生に実際にやっていただくようお願いしたら,一番最初の操作すら忘れてしまい途方に暮れている状況だったのでした。

 結局,私の言う通りに,操り人形のように操作するだけになってしまいました。

 がっかりです。

 自分のクラスばかりでなく,5年生全員計110人分のリンクをはる(注)ということで,何度もタイプミスを繰り返しながら,やっとやり終えたのは2時間後でした。 (注)子どもたちが作るホームページは,任意のファイル名をつけさせず,教師側が指定したファイル名にするので,あらかじめリンクをはることができます。


 今夜もとほほでした。


 前向きな姿勢の方のお手伝いをするのはやりがいがありますし,自分としても楽しいのですが,全くの他人任せや明らかな勉強不足の方に,同じことを何度も繰り返しながら説明するのはうんざりです。





 コンピュータ研究委員会(6月18日)

 コンピュータ研究委員会の情報教育部会が開かれました。

 過去二回開かれたコンピュータ研究委員会は委員全員が出席する全体会でしたが,私は,新婚旅行(^o^) や家庭訪問(-_-)などで出席できなかったので,今日が本年度の初仕事です。

 さて,私が所属する情報教育部会は,小学校と中学校との連携を図ることを目的としています。

 具体的には,小中9年間の系統性を踏まえ,小中それぞれの学年,発達段階において,子どもたちに何を学ばせ,どのような知識・技能を身につけさせていくかを検討し,立案していくことが活動内容です。

 このことは,今までは各学校,各担任レベルで考えてきたこと(全く考えていない学校もありますが(^_^;)ですが,それ故,ある学校では小学6年生で”お絵描き”程度,その一方である学校では小学3年生で”日本語入力”というように,学校間,そして教員間の格差が大きくなってしまいました。

 そこで今後は地区全体の取り組みとして進めていきます。そうすることで各学年間の連携,そして小中学校間の連携がスムーズに行われ,結果として地区のすべての子どもたちに一定水準以上の情報教育が行われることが期待できます。


 ただ,指導内容(あるいはリテラシー)を定めることは,先生方のアイデアや授業内容を制限することにもつながり,かえって教育効果を妨げることになりかねません。

 たとえば私は,gifアニメや音声が組み込めるなど表現力が豊かで,お互いの作品を鑑賞し合ったりする際にはワープロよりも便利だから,小学校3年生の子どもたちにホームページを作らせたり(子どもたちでは無理な部分は教師が補いながらですが)もしているのですが,それを例えば,「中学2年生で」というように決めてしまうと,系統的には矛盾がなくても,実際の授業では不便な場合があります。

 そのあたりを配慮しながら進めていくとなると,指導内容の上限・下限を設定しつつも弾力性のあるものにしていく必要があります。

 やりがいはありますが,”さじ加減”がなかなか難しそうです。




 郷土資料集編集委員会(6月22日)

 郷土資料集編集委員会が開かれました。

 今日は,本年度の具体的な活動計画,そして夏休みの作業予定を話し合いました。

 今年は2年に1度の改訂にあたる年なので,書籍版のスタッフはスケジュールに追われて大忙しですが,私たちhtml資料作成部会は,昨年度までで書籍版とほぼ同じ内容のhtml資料集を完成させたので,本年度からはマイペースで進めていけます。

 というか,これからが本番です。独自性を発揮できるのはうれしいのですが,それだけに創意工夫が要求されるだけに,昨年よりもむしろ大変かも知れません。


 キャップのみにてち氏の提案により,本年度の予定は以下のようになりました。

1 写真・図表の差し替えと追加
2 具体的な見学事例の追加
3 インターネットとの連携(リンクの挿入)
4 バグフィックス



 うーん,昨年まではデスクワーク中心でしたが,今年の夏は取材にも出かける予定です。

 暑い夏になりそうです。(^_^;





 新規加入のお手伝い(6月24日)

 4月末に職員室にインターネットが導入されたこともあって,私たちの学校でも,個人的にインターネットを始める先生方が増えてきています。私の知る限り,現在8名がプロバイダに加入しています。


 そして今日は,新たに二人の先生がインターネットを始めたいということで,プロバイダ加入及び基本設定のお手伝いをすることになりました。二人ともノートパソコンを使っているので,マシンを学校に持ってきていただき,夕方から職員室で作業を行いました。

 加入するプロバイダについては,3日前に,このページに載っている主なプロバイダの資料をプリントアウトして渡し,考えていただくようお願いしておきました。その結果,二人とも,オンラインサインアップができて,しかもすぐ利用できる(つまり私がその場で設定作業ができる)ODNに決めました。ODNは日本テレコム系のプロバイダで,日本テレコムには二人とも既に加入しているので支払い手続きも簡単です。


 さて,まずはT先生の設定です。T先生はわずか一週間ほど前にパソコンを購入したばかりで,未だWindowsの起動終了ができるかどうかすらも怪しい(^_^;全くの初心者です。(パソコンの初期設定やユーザー登録は一週間前に私が行いました。)

 学校の電話回線を借用(電話代はもちろんT先生が負担していますよ(^^))したので,faxが一時使えなくなり,他の先生に迷惑をかけてしまいましたが,作業そのものは極めて順調に進みました。マシンは,真っ新な状態でしかもモデム内蔵ですから,トラブルなどは一切なく,20分後にはサインアップ及びパソコンの各種設定を終え,ホームページを閲覧したり,メールを送受信したりできるようになりました。



 続いてI先生です。4月に大学に入学した娘さんが家庭でもインターネットを行ないたいとのことで,娘さんがノートパソコン持参で職員室にやってきました。

 娘さんはある程度パソコンが使えますし,先ほどの作業を見ていたので,加入手続きや設定作業の概要は理解しています。細かい説明は抜きにして,早速パソコンを立ち上げ,作業に取りかかりました。

 ところが,今度はオンラインサインアップができないのです。ダイアルアップは正常に動作しているので,おそらくODNには繋がっていると思うのですが,ブラウザが働きません。サインアップ画面が表示されないのです。試しに私が加入しているDTIに接続しても同じで,ダイアルアップ接続はできるのに,ホームページが開かないのです。

 私のパソコンもLANの設定をしていますが,このような症状になったことはありません。ネットワークの設定はおそらく間違っていないように思います。また,IEは学校接続用にプロクシーが設定されているので,何も設定されていないネスケを使いました。ちなみに,プロクシーの設定を外してIEで試してもダメなのです。何度やってもちっともうまくいきません。

 彼女のパソコンは,学校で強制的(^_^;に買わされたもので,あらかじめLAN設定がされていますし,専用プログラムが組み込まれ,起動メニューが校内LAN端末用になっています。

 よくわからないけど,校内LAN接続用に組み込まれた専用プログラムが影響しているのかなあ。

 うーん,困りました。

 私はマニュアルをろくに読まずに試行錯誤的にやることが多く,知識が浅いだけに,自分が今まで出くわしたことない現象に出会うと見当がつきません。勉強不足です。

 I先生の娘さんは,がっかりして職員室を後にしました。




 (追記 6月29日)

 I先生の娘さんのインターネット接続がうまくいったそうです。

 大学の教官?にお願いして,システムを再インストールしてもらい,その後で私がやって見せた手順通りにアクセスしたところ,無事オンラインサインアップ画面が表示されたそうです。

 うーん,同じシステムを再インストールしただけでうまくいくなんて...。

 いったい何がまずかったのかな。

 とにかく良かったです。(^^)





 講師打ち合わせ会(6月30日)

 夏休みのコンピュータ研修会の講師打ち合わせ会が開かれました。

 この研修会は地区の教育委員会が主催しているもので,全部で7つの講座があります。私は,昨年は周辺機器の活用講座を担当しましたが,今年は電子メールの活用講座を担当することになりました。

 昨年の講座では,スキャナやプリンタの増設など,事前の準備もそれなりに大変だったのですが,電子メールなら,事前にそれほど準備をしなくても何とかなりそうです。

 というよりも,いったい何をやればよいのでしょうか。3日分(計10時間)ものネタが思いつきません。(^_^;

 メール作成,送受信,アカウント設定...。

 うーん,どう考えても,たかが電子メールの使い方の研修にそれほどの時間が必要とは思えず,戸惑ってしまいます。ネタ探しをしなくては。


 あーそういえば,確かK子ちゃんの部屋には電子メールの本が何冊かあったのでした。

 そこで家に帰ってから早速本を借り,ページをめくってみました。

 なるほどです。(^^)

 電子メールのことだけでも一冊の本が書けるほど奥が深いのですね。添付メールとか,アドレス帳の活用,メールの整理,マナー・ネチケットなど,それなりにやるべきことはあるのかな。

 まあ,しかし,教員を対象とした研修会において果たしてどれだけの知識技能が必要なのか,未だ釈然としませんが,とりあえず3日間は持ちそうです。




back コンピュータ教育の部屋