1998年
12月後半のできごと![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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![]() 諸事情によりお蔵入りしました。(^_^; (お蔵から出しました) ![]() 某大手ソフトウェアメーカーA社の教育ソフト開発スタッフの方が来校しました。A社では現在小学生向けワープロソフト「JJJ(仮称)」を開発しています。(パッケージには「JJJ」の他,グラフィックソフト「HHH」やタイピング練習ソフトなども含まれるそうです。) 「JJJ」の開発に当たっては私の日誌を参考にしていただいたとのことで,今日は,私が日誌の中で主張してきた(愚痴ってきた?)点が反映されているかどうかについて意見を聞かせて欲しいとのことでした。 なお本日A社スタッフが来校し,「JJJ」を見せていただいた件について,日誌に意見・感想を掲載することは構わないが,社名・ソフト名を公表することは現時点では差し控えて欲しいとのことなので,社名・ソフト名はとりあえず仮称を使いつつ,感想を書くことにします。(しかし感想など書いたら社名など自ずとバレてしまうような気がしますが。(^_^;) また,「JJJ」の各機能について一部未完成の部分もあり,実際に私自身の目で確かめていない部分もありますが,単なる”受け売り”的なことは書きませんので,ご了承下さい。 では,「JJJ」の感想です。 まず全体の印象ですが,さすがワープロソフトの老舗メーカーだけあって,「JJJ」は実によく考えて作られていると思いました。ただ単にインターフェースを子ども向けに変えただけでなく,起動・新規作成から保存・終了に至るまで,文書作成作業の過程のすべてに渡って,子どもたちの使いやすさを追求したソフトであるとの印象を持ちました。 特に,A社の最も得意な分野である日本語入力機能には,学年別辞書やふりがな表示機能(これにはビックリ),さらには子どもたちが混乱しがちな”全角かな”と”半角英数”との切り替えを容易にするためのメニューが用意されているなど,学校現場において大変役に立つ便利な機能が盛り込まれており,充実しています。これらの点は他の教育ソフトと比べてはかなりの優位性を持つ部分だと思います。 また,保存メニューやファイルを個別に管理するための工夫等,ファイル管理について,子どもたちのちょっとしたミスから生じるトラブルを未然に防ぐような配慮がなされています。ファイル形式についても,大人向けワープロソフト「TTT」と同じファイル形式で保存できるとのことで,これも大変ありがたい配慮です。 ただし,新規文書の保存時に「文書1」という名で自動的に文書名が付けられる点は,一見便利な機能にも感じられますが,2人で一台のパソコンを使用する小学校においては,同じファイル名が付けられることにより,他の子どもの文書に上書きしてしまうなど,かえって混乱を招く結果ともなりかねないので再検討いただきたいところです。 以上のようにワープロ単体で見た場合は,大変素晴らしい機能を持つソフトであると思うのですが,実際に子どもたちに使わせるとなるともう少し改善して欲しい点もいくつか目に付きます。 特に気になったのはお絵描きソフトとの連携です。 小学校の授業等で使う際,単なる作文,つまりワープロソフトを単独で使う場面はそれほど多くないと思います。新聞,レポート,各種カード等,絵や写真を挿入しながら文書を作らせるような使い方をする場面の方がはるかに多いと思うのです。 そうすると,特に重要視されるのは,お絵描きソフトで作成した絵をワープロ文書中に簡単に貼り付けることができるかどうかではないでしょうか。その点スズキ教育ソフト「ハイパーキューブ」はよくできていると思います。 ところが「JJJ」は,コピー&ペーストについては,独自の機能を持たず,Windowsの基本機能にお任せなので,とりわけ私の学校のようにタスクバーを常に手前に出す設定にしていない場合だと,ちょっと使いづらいような気がしました。 せっかく「HHH」というお絵描きソフトも自前で用意しているわけですから,できれば,その2つのソフト間での連携を強化して欲しいところです。たとえば,文書作成中のワープロ画面と画像作成中の描画画面との間をボタン一つで自由に行き来できるような機能が加えられると大変ありがたいと思いました。 また,大人向け「TTT」にはついている簡易グラフ作成機能が,「JJJ」では削られているようですが,ぜひ取り入れて欲しいと思いました。 ファイル操作に関しては,どちらかというとスタンドアロン的な使い方をすることを前提としており,ネットワークに関する機能について目新しいものがない点が物足りないような気がしました。また,ファイルをhtmlで出力できる点は評価できますが,さらに一歩進めて,htmlを読み込んで編集できる,つまりhtmlエディタとしても使えるようになればありがたいのですが,その点は無理なのでしょうか。 それから日本語入力機能についてただ一つだけ不満に感じたのは,大人向け「TTT」に取り入れている大変ありがたい機能であるミスタイプの自動補正機能を,「JJJ」では,”デフォルトoff”で出荷しようと考えている点です。ミスタイプをコンピュータが自動的に補ってしまう機能は,学校現場ではローマ字学習の視点から望ましくないとの配慮によるものですが,それはやはり本末転倒ではないでしょうか。 私たちがワープロに求めているものは,正確なタイピングができる技能ではなくて,手書きでは実現できない便利で豊かな表現力であるわけです。せっかく子どもたちにとって便利で快適な表現ツールを提供すること目指して開発しているわけですから,中途半端に学校現場に配慮せず,「パソコンに不慣れな子どもたちのちょっとしたミスぐらいは自動的に直します」というようにむしろセールスポイントにしていただいた方が良いような気がします。 わざわざ遠方よりお越しいただいた挙げ句,結構きつい意見も述べてしまいましたが,開発途上にあるソフトに触れる機会を与えていただけたことは私自身にとっても刺激になり,とても楽しい経験でした。ありがとうございます。 もう少しじっくり拝見する時間が欲しかったです。 それにしても,果たしてここまで突っ込んだことを書いても良かったのかな。「構わない」と言われたものの読み返してみたら,不安になってしまいました。 早速メールしてみます。 ![]() 昨日の日誌「新製品α版の感想」は,やはりちょっとまずかったようです。 ごく個人的なページでのごく個人的な感想とはいえ,マスコミ宛に正式リリースする前に,新製品の情報が表に出てしまっても良いかどうか,私がやりとりしている方(開発担当?)の一存では判断できないので,広報担当の許可が降りるまで,掲載を控えて欲しいとのことです。 この件については,私は最初からA社の意向に従うつもりでしたので,全く異論はありません。 いずれまた掲載するつもりですが,とりあえずは勝手ながら私自身の判断で削除させていただきました。ご了承下さい。 ![]() 先日(12/15)の日誌に書いた,「ダウンロードしたホームページをサーバー(LAN)にインストールして,クライアントから閲覧させてもよいか」という問題について,色々調べてみた結果,どうやら現時点では一応OKではないかとの感触を持ちました。 当初私は,インターネットそのものが持つしくみから考えて,コピーしても構わないのではないかと考えていました。個人においてはブラウザのキャッシュやオフライン閲覧機能,企業・学校等においてはプロキシーの介在など,インターネット上の情報は,作者が好む好まざるに関わらず,コピーされる運命にあるわけですから。 ですが,改めて考えてみると,キャッシュやプロキシーというのは,アクセス速度の向上やセキュリティの確保など,別目的で利用されているわけですから,このことだけで”コピーOK”と判断するのはやはり強引すぎる気がします。 そこで,著作権の問題について,調べ直してみることにしました。 著作権法によると,教育目的のための利用には例外があり,書籍などを授業の過程で使用する目的で必要な数だけコピーし配布することは認められています。 どうやらインターネット上の情報もこれに準じて,特定の人間を対象とした一時的な利用に限るなら許されるようです。 ただし,有料ホームページやプログラムをコピーするなど,作者に商売上の実害を与える行為や,不特定多数を対象として配布することは許されないようです。また,ダウンロードしたホームページをため込んでライブラリ化するなど長期間に渡る利用も許されないようです。 そもそも事前に作者の了解を取っておけばこんな心配などしなくても良いのですが,現実には夜ダウンロードしたものを翌日の授業で使ったりしているわけでして...。 ![]() 2学期もコンピュータ室の利用状況は低調でした。 今年は記録をとっていないので正確な時間数は分かりませんが,2学期4カ月間で1クラスあたり平均5時間足らずじゃないかな。昨年の半分以下です。 10時間以上使用したクラスは,3年生3クラスに4年生と5年生がそれぞれ1クラスずつのおそらく5クラスだけです。特に3年生は研究授業を行った関係で,3クラスとも十分過ぎるぐらい使いました。4年生の1クラスは私がダウンロードしたホームページを活用した授業を行ったクラスで,5年生の1クラスはホームページ作りを行ったクラスです。 一方,コンピュータの授業を1時間もやらなかったクラスも,残念ながら4クラスぐらいあるようです。 昨年は,「とにかく使ってみよう」という雰囲気があったのですが,今年は,「あえて使う必要はないから使わない」という感じです。それに今年は,2年に1度の学習発表会(=学芸会)が開かれた年だったので,その準備・練習に追われ,コンピュータどころじゃなかったということもあるようです。 私たちの小学校では,「コンピュータの授業」というのは,まだまだその程度の位置づけなのです。 さて,少ないながらも,2学期のコンピュータの利用目的を学年別に挙げてみました。
こうして眺めてみると,今年はワープロソフト(キューブワード)の利用が激減しています。昨年は4年生以上のほとんどのクラスで使われていたのに,私が知る限り,今年はゼロです。私が受け持つ3年生でも,ワープロは使わずに,日本語入力はすべてお絵描きソフト上で行わせました。 そして激減したワープロに取って代わるように,今年はホームページ作成ソフトが使われ始めています。 これも時代の流れかな。 ![]() 終業式でした。子どもたちは午前中で下校です。 午後からは,長期休業中の恒例行事となっているコンピュータ室の環境整備を始めました。 初日の今日はサーバー内のデータの整理です。 夏休み中に壊れ,修理を依頼していた増設HDが,4ヶ月近くも放置されていたために,ファイル管理にはずいぶん苦労しました。 OS(NT3.51)とWebサーバー(IIS1.0)がインストールされているAドライブには,容量が1.5GBしかないにもかかわらず,子どもたちが作成したファイルやWebファイルなど,ほとんどすべてのファイルを置いていたため,一時は空き容量が400MBほどになってしまったのです。 小学校では画像やサウンドを扱うことが多いので,放っておくとパンクするのは時間の問題です。 そこで,増設HD(Bドライブ)を新品交換した際に,Web関連のデータをBドライブに移すことに決めていたのですが,リンクを書き換える面倒も手伝って,これまでなかなか移行作業が進みませんでした。 今日はまずこの作業から取りかかりました。 ダウンロードした各種ホームページの他,10月の研究授業で子どもたちに作らせたホームページ(約100名分)など,ほとんどすべてのWebデータをBドライブに移しました。その結果,Aドライブの空き容量が400MBあまりも増え,850MBほどの空き容量を確保することができました。 これで当分は安心かな。 それでも全校児童(約600名)がコンピュータをまともに使い始めると間に合わなくなってしまいそうです。 ![]() コンピュータ室の環境整備2日目です。 今日は掲示物の貼り替えと(PCの)壁紙の変更を行うつもりで学校に行きました。 現在コンピュータ室にある掲示物は,「ミニ新聞」と「調べ学習のレポート」(2種類)です。いずれもワープロ文書に,絵,写真,グラフなどを挿入して作ったもので,なかなかの出来栄えです。しかし,昨年私が受け持った子どもたちが作ったものなので,ほぼ一年間更新していないのです。 そこで遅まきながら冬休み中に掲示物を貼り替えておこうと思い,本年度の子どもたちが作った作品を片っ端から見てみたのですが,今の掲示物の代わりになるようなものが見あたらなくて困っています。使えるのは,研究授業で取り組んだ「好きな本の紹介カード」ぐらいかな。 掲示板を子どもたちの作品の発表の場として考えるなら,今の子どもたち(3年生)が作った作品でも良いのですが,私は,コンピュータを使うとどんなことができるかというアイディアを先生方に提供する意図を持って掲示板の活用を考えているのです。ところが3年生レベルでは他の見本になるようなものはなかなか作れません。困りました。仕方がないですけど。 本年度中はやっぱり今のままにしておこうかな。 壁紙は,かやすがさんのカレンダーを使わせていただいています。毎月20台のPCの壁紙を取り替えるのは少々面倒なのですが,子どもたちがとても楽しみにしているので止められません。 ところで,壁紙を替えるためにすべてのクライアント(20台)を起動してみたら,5台のクライアントの画面が真っ黒になっていたのです。 困るなあ。 以前も同じことがありました。FDは挿入されていないし,ディスプレイの電源をONになっているし,再起動しても直らないので,何か重大なトラブルが起こったのではないかと焦ってしまったのですが,よくよく調べたらディスプレイの明度調整を最も暗いレベルにいじってあったことが原因でした。 今回も同じです。 真っ黒な5台以外にも,数台のディスプレイの明度が低くなっていました。 おそらく担任の指示によるものでしょう。 どういう目的でそうしたかは分かりませんが,きちんと元通りにしてくれなくっちゃ困ります。 私が気付いたから良かったものの,他のクラスの授業でこんなことが起こったらパニックになりますよ。 今夜はクリスマスイブだというのに相変わらずです。(^_^; 冬休みに入ってから毎日泳いでいます。 疲れ気味,眠いです。 ![]() コンピュータ室の環境整備3日目です。 今日は戸棚の整理をしました。 コンピュータ室が設置されて以来,2年4ヶ月,室内の様子は相変わらず殺風景なままなのですが,戸棚の中はどんどん荷物が増えています。というか,私の私物がどんどん増えているのです。 ビデオカメラ,ビデオテープ,FD,MOディスク,CD-ROM,プリンタ用インク,PHS,データ通信カード,電源延長コード,プリンタケーブル,RGBケーブル,マウス,ビデオキャプチャカード,乾電池,各種印刷用紙,ホチキス,朱肉(笑),雑誌,缶ジュースなどなど。 しかもそれだけでなく,戸棚に入りきらないものは部屋の片隅にさりげなく置いてあるのです。 ノートパソコン,プリンタ,イメージスキャナ,そしてパソコンとプリンタとイメージスキャナの空き箱などなど。 公私の区別をきちんとつけるため,次から次への私物を運び込んだ挙げ句,気付いてみたらこんなにもたくさんありました。 すでに というか,これじゃやっぱり公私混同だなあ。 整理はしましたが,結局何も持ち帰りませんでした。 ふぅ。 ![]() 2・3度使っただけで再び壊れてしまったプリンタが,ようやく修理から戻ってきています。どうやら本体には異常は無く,インクが不良だったためだそうです。(そんな理由はだったとは...。ちょと恥ずかしいです。) そこで,大丈夫だとは思いましたが,一応念のために,インクを取り替えてテスト印刷をしてみました。 ところが,やっぱり正常に印字できないのです。 このインクもおかしいのかな。(以前のインクと同時に購入したものです) 何となく釈然としません。またインクを買わなくちゃならないのかなあ。新しいインクに替えたら本当に直るのかな さて,コンピュータ室の環境整備の4日目です。 今日の作業はクライアントの大掃除(=HD内の”迷子ファイル”の削除)です。すべてのクライアント(20台)の怪しそうなフォルダを片っ端から調べてみました。 その結果,今回は,子どもたちが間違えて保存してしまった”迷子ファイル”は,それほど多くはありませんでした。コンピュータ一台あたり,せいぜい1個か2個ぐらいです。 コンピュータが導入されて2年4ヶ月ですからね。先生方も子どもたちも,正しい保存の仕方をようやく覚えてくれたようです。 うーん,というよりも,ただ単に2学期はコンピュータがあまり使われなかっただけなのかも。(<可能性大) いずれにしてもこの程度なら,年に何回も調べる必要はないかも。 ところで最近の傾向としては,ディスクトップに不要なショートカットが作られているケースが増えてきました。まあこれも全部あわせてもせいぜい10個ぐらいでしたので,ほとんど実害はありませんが。 さて,コンピュータ室の環境整備冬休み編は明日で終わりにするつもりです。 部屋全体の大掃除をして一年を締めくくろう。 ![]() コンピュータ室の環境整備5日目です。 そういえば今日は日曜日でした。冬休み中の,しかも日曜日にわざわざ学校に出かけることもありませんね〜。(よほどヒマらしい。とほほ。) さて,ソフト・ハード関連の作業は昨日までに済ませたので,今日は室内の掃除のみです。 1時間ほどかけて,本体の周りや机や棚の上などを雑巾で拭き,床に掃除機をかけました。 これで終わりです。年明け5日ごろまでは学校には行かないつもりです。 あ,年賀状を印刷するために行くかも。というか,行かなくちゃ年賀状が作れません。プリンタはコンピュータ室に置きっぱなしなので...(^_^; |
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