コンピュータ室運営日誌


4月後半のできごと



試運転(4/16)
校正(4/17)
DTM(4/19)
パソコンクラブ(4/25)
DTM大作戦2(4/26)
第1回研修会(4/28)
DTM大作戦3(4/29)
パソコンクラブ2(4/30)

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 試運転(4月16日)
 何となくあわただしい毎日。
 じっくり考えながら仕事をすることって,最近とても少なくなってきたような気がします。
 時間がほしいです!

 久しぶりにコンピュータの授業を行いました。というか,コンピュータで遊ばせました。子供たちがコンピュータに触るのはほぼ1ヶ月ぶりです。

 まず初めに,子供たちに手伝ってもらい,いくつかのソフトウェアの起動チェックを行いました。昨年末に,ベ××セ「マ××××ク」など3本の新しいソフトウェアが導入されたり,春休みに,メニューに登録するソフトを変更したりしたので,正常に起動するかどうか,少し不安があったのです。

 私の学校に導入されているソフトウェアは,画面の解像度や色数などの動作環境が,それぞれに異なっています。それらを,いったんWINDOWSを終了させることなく,メニューから連続して起動させても異常が起きないか,ちょっと心配だったので確かめてみましたが,その点は大丈夫だったようです。

 それから,html形式で編集した資料を閲覧するブラウザをインターネットエクスプローラからネットスケープに変更したので,ネットスケープを起動させてみましたが,こちらは私の設定ミスでうまくいきませんでした。3年生がもうすぐ活用する予定なので,早急に直しておきたいです。

 15分ほど起動チェックを行った後,残りの時間は,子供たちに好きなソフトを選ばせ,遊ばせてみました。

 クラス替えをしたので,今年のクラスの子供たちは,どのソフトが好きか興味があったのですが,人気No1は,「マジックフライト」というタイピング練習のソフトでした。

 「キッドピクス」などのお絵かきソフトや「HOVER」などのゲームソフトより,子供たちに人気があったとは意外でした。

 操作方法は簡単だけど,内容は適度に難しく,しかもゲーム性があるところが子供たちにウケたのでしょうか。


 別件ですが,今月下旬,業者の方にソフトウェアの講習会を行っていただけることになりました。
 この講習会は,某ソフトウェアを導入したら無料で実施いていただける講習会なので,10日ほど前にFAXで申し込んでいたのですが,業者からの確認の連絡がなかったのです。何か向こうに手違いがあったようです。
 希望した日が迫ってきているので,どうしたのかなと思い,こちらから再度連絡してみたら,すぐに決めていただけました。




 校正(4月17日)
 2日前からコンピュータ教育ガイドブックの校正を行っています。

 コンピュータ教育関係の仕事は,私にほぼ一任されており,自分の考えで進めていけるので,やりがいはあるのですが,校正作業なども私一人でやらなければなりません。操作手順のマニュアルなどは,どれだけ苦労して作成したものでも,一つでも記述ミスがあると,役に立たなくなってしまうので少し不安です。

 一応数名の上司に原稿を見ていただいたのですが,コメントは一切ありませんでした。内容が内容だけに仕方がないのですが,結局私一人でやらざるを得ません。

 日曜日に大急ぎで作成したので,読み返してみると修正すべき点がいくつも見つかりました。大幅に文章を書き直さなければならない部分も出てきました。

 26ページ中18ページに朱が入ってしまいました。


 それから,日曜日にはまだ未記入のままだった,コンピュータ室使用時間割も作成しました。コンピュータ室を使用できる時間は,1クラスあたり週1時間です。他に理科室,図工室,音楽室,体育館などの使用割り当てがあるので,それらと重ならないよう配慮し,なおかつ担任以外の教員が授業を受け持つ時間も避けながら,全20クラスに割り当てていきました。

 来週の月曜日(20日)に先生方に提案する予定ですが,なんとか土曜日には印刷できそうです。




 DTM−アナログからデジタルへ−(4月19日)
 DTM(ディスクトップミュージック)を始めました。

 趣味としてではなく仕事です。

 今年の仕事上の最大の悩みは音楽をやらなければならないことです。高学年の音楽は,専科の先生が受け持つことが多いので,私はこれまで幸いにも音楽の授業をやらなくてもよかったのですが,今年ついにやることになってしまいました。

 私は片手でピアノを弾くことすらできないほど不器用な人間です。

 途方に暮れ,藁にもすがる思いで,テクノコム「MIDISCAN FOR WINDOWS」を購入しました。

 このソフトは,印刷された楽譜の画像イメージをスタンダードMIDIデータに変換するソフトです。1年ぐらい前から近所のパソコンショップの店頭に置いてあり,以前からちょっと気になっていたソフトでした。これまでは「面白そうなソフトがあるな」と思っていたものの,別に必要はなかったので,店頭で時々手に取って見ていただけでしたが,本日ついに購入しました。

 学校には教科書準拠の音楽CDがあるので,範唱を聴いたり,カラオケで歌ったりすることはできるのですが,音楽CDでは,細かい部分の練習はできません。

 MIDIデータなら,フレーズ単位で練習をしたり,パート別に練習をしたり,曲の速さを変えたりすることができます。それに音源があれば演奏する楽器を変更することも可能です。

 そういうわけで,期待に胸を膨らませて購入した「MIDISCAN」ですが,試用した結果,「何とか使えるんじゃないかなあ」という手応えを感じました。

 イメージスキャナで楽譜を読みとり,それをMIDIデータに変換するまでの所要時間はわずか5分程度です。読みとりミスがあると修正に時間がかかりますが,教科書程度の鮮明な楽譜ならミスはないようです。

 教科書の楽譜から読みとったMIDIデータです。
   こいのぼり(サイズ1KB)

 暗闇の中に一筋の希望の光を見つけたfukufukuでした。




 パソコンクラブ(4月25日)
 本年度,第一回目のクラブ活動がありました。私の担当は,当然,というか,やはりパソコンクラブです。

 物珍しさもあり,パソコンクラブは大人気です。入部希望調査では,4−6年の児童約340人のうち,80人が希望していたそうです。コンピュータの台数や他のクラブとの兼ね合いを考え,結局26人の子どもたちがパソコンクラブで活動することになりました。

 今日は,本年度の活動内容を考えるために,パソコンクラブでやってみたいことを一人一人に話してもらいました。

 多くの子どもたちが望んでいる活動内容は,私にとってはちょっと意外でした。

 子どもたちがやりたいことの第1位はキーボード操作(主に日本語入力)の練習です。26名中17人がやりたいと答えました。

 教育用ソフトウェアは,なるべくキーボードを使用せず,マウスだけでほとんどの操作ができるよう配慮されているものが多いのですが,子どもたちの心の中には,「パソコンを扱うということは,キーボードを自在に操作することなんだ」という気持ちがあるようです。(オトナも同じかな)

 実は私は,ゲームなど,もっと気軽に楽しめることを望んでいると思っていました。でも考えてみれば,この子たちはパソコンクラブに希望して入部したわけだから,キーボードの練習をしたいと答えても,別に不思議ではないと思い直しました。

 それから,お絵かきをしたい子が15名でした。

 私が最も多いだろうと予想していた,ゲームをやりたいと答えた子は7名しかいませんでした。

 その他では,教科の勉強がしたいという子が4名,インターネットをやってみたいという子が2名いました。

 先日,先生方に本年度の方針を提案した際,子どもたちの表現力を伸ばすためには,日本語入力などのキーボード操作の技能を高めることが必要なので,できるだけ練習させてくださいとお願いしたのですが,子どもたち自身もそのことを望んでいることが分かったことは,私にとって新たな発見でした。もちろんこれはクラブという同好の士が集まる集団の中での話ですが..。

 クラブの方は,学級とは違って本当に好きな子だけが集まって活動するわけですし,活動内容も自由に決めることができます。少し高度なことにも挑戦させてみたいです。どんな事ができるか,他の学校の様子なども参考にしていきたいです。


 やっと一週間が終わりました。今週は,コンピュータ教育の職員への提案,野外学習の打ち合わせと準備,授業参観,某研究会への出張などがあり,HP関係では,取材依頼が来たことに対して,その対応の仕方の相談や教頭への報告などをして,実にあわただしい一週間でした。

 明日から連休です。
 たまっている仕事を少しでも片づけたいです。ふうぅ。




 DTM大作戦U(4月26日)
 先日,教科書の楽譜をMIDIデータに変換するソフト「MIDI SCAN」を手に入れたことにより,音楽教育の推進に向け,一筋の希望の光を見いだした私は,さらに事態を好転させるべく,次の作戦を実行(=衝動買い)しました。

 今日は,ローランドのPCカード音源「SOUND Canvas SPC-55」とローランドのステレオスピーカ「MA-8」を購入しました。(購入金額3万5千円也)

 コンピュータ室には,すべてのパソコンにローランド「ミュージくん」がセットされており,MIDIキーボードもあるので,DTM環境は一通り整っていますが,音楽の授業はやはり音楽室でやりたいのです。

 購入商品を物色している最中に,「MIDI SCAN」の他にも,楽譜のイメージデータをMIDIデータに変換するソフトがローランドやヤマハから発売されているらしい(しかも機能が充実している)ことを知り,一瞬心が動かされましたが,今日はなんとか思いとどまりました。もう少し「MIDI SCAN」を使ってみます。

 さて,ドライバのセットアップ作業はあっけないほど簡単にできてしまいました。WIN95が発売されて間もない頃は,設定方法がややこしかったり,説明書通りにやってもうまくいかなかったりして,niftyのフォーラムやメーカーのホームページで情報収集をしたり,最新(修正)ドライバをダウンロードしたりしていたのですが,あれからもう1年以上も経過したのでメーカーさんもいろいろ勉強したのですね。(でもセットアップマニュアルはまだWIN3.1のままですよ。)

 それにしても「SPC-55」はいいですね。今まではローランドのソフトウェア音源「VSC-55」を使用していたのですが,迫力,というか,音の響きが全く違います。初めてソフトウェア音源でカラオケを聴いたときは,その表現力に感動したのですが,本物の音源と聴き比べるとソフトウェア音源などまるでおもちゃです。

 セットアップ作業の後は,インストールされているMIDI対応ソフトを試聴したり,nifty内マスターネットからダウンロードしたカラオケ曲を何曲か楽しみ,本日の作戦を終了しました。

     現在のDTM環境

 明日こそは,たまっている仕事を片づけなくては!
 (今日のDTMも一応仕事ですが...。)




 第1回研修会(4月28日)
 本年度初めてのコンピュータ研修会を行いました。

 今日は,今年3月に導入された教育ソフト「マ××××ク」(ベ××セ)の研修です。マ××××クには1年から6年までの各教科の教材がラインナップされており,年間を通して活用することができそうなので,早速第1回目の研修会で練習することにしました。

 今回は,業者の方に来ていただいて実施しました。(無料です!)

 研修会は,最初にマ××××クの概要などについて,業者の方の(少々長い)説明を聞き,その後実際にマ××××クを操作しながら,ソフトの機能や特徴を学んでいくという流れで進められました。

 今回の研修は,先生方のにぎやかな話し声や笑い声も聞かれ,とても和やかな雰囲気で行われました。また,このソフトは”ダブルクリック”を必要としないので,その点でも先生方が安心して操作できたようです。

 昨年度の経験からいうと,先生方自身が楽しみながら操作できるソフトは,子どもたちにも評判が良かったので,なかなか期待がもてそうです。

 ただ,このソフトは,パソコンに向かって一人で学習するようなドリル・チュートリアル的なソフトではなく,あくまで主役は先生と子どもたちであり,普段の授業の中で補助的に活用することを考えて作られているソフトですから,私達自身がどの場面でパソコンを使うかを考え,授業を組み立てていかなくてはなりません。その点が,このソフトの良いところであり,難しいところでもあります。

 さて,いくつかの教材を操作(試用)した後,ネットワーク機能の操作練習を行いましたが,こちらはあまりうまくいきませんでした。

 マ××××クのネットワーク機能は,WINDOWS NT3.51のネットワーク機能を利用し,画面イメージやメール(テキスト)が転送できるようになっているのですが,送受信がうまくいかないパソコンが何台かありました。

 業者の方の話では,簡単な設定ミスなので研修会終了後,すぐ直しておくとのことでしたが,研修会終了後40分以上過ぎても作業が終わらないようなので,様子を見に行ったところ,結局原因が分からないとのことでした。金曜日にもう一度来校して調べてみるそうです。

 これまでファイル転送はうまくいっていたので,どうやらNT3.51ではなく,マ××××クの方に原因があるようですが,また新たなトラブルが発生してしまいました。

 私の学校のパソコンは,何か新しいことをすると,必ず何か新しいトラブルが起こるような気がします。

 色々と難しいようで,業者の方も大変ですね。ご苦労様です。


 研修が終わった後の先生方の感想ですが,
「日頃の授業が中心でパソコンが脇役という考え方は評価できるが,授業のどの場面で使えばよいかが難しい」
「今日使ったような教材なら,わざわざパソコンでやらなくても,これまで通りのやり方でやった方が子どもたちには分かりやすい」
など,少々否定的な意見が多かったようです。





 DTM大作戦3(4月29日)
 先日(4/19,26)に引き続いて,ピアノが弾けない私が音楽の授業を実施するため,DTMによる授業研究に取り組んでいます。DTMといっても,私の場合は教科書の曲を指導する事が目的で,作曲とかアレンジとか高度なことはもちろん考えておりません。

 今日は,MIDI演奏ソフト(シーケンスソフトと言うらしい)の検討&練習を行いました。

 日曜日にパソコンショップで物色したときはあまり良さそうなものがなかったので,とりあえず手持ちのソフトを検討しました。

マスターネット「シングる」
 現在愛用しているカラオケソフトです。音色(楽器)を変えたり,キー(音程)やテンポ(速さ)を変えることができます。また,四分音符8個単位で早送りと巻き戻しができます。四分音符8個単位というのがちょっと変かな。

ヤマハ「歌楽」
 以前使用していたカラオケソフトです。キーやテンポを変えることができますし,拍手機能があって楽しいですが,曲の途中から演奏することはできません。失格です。
 ところでこのソフトは困ったことにアンインストール機能がありません。ちょっと試してみただけなのにHDのゴミになってしまいました。フォルダごと削除しても大丈夫かなあ。

ローランド「MIDI FILE PLAYER」
 「Vミュージくん」に付属していたソフトです。音色を変えたり,キーやテンポを変えることはできます。また,1小節単位での早送りと巻き戻しができます。操作ボタンが小さいので,マウスが使いにくそうです。

インターネット「Singer Song Writer Lite」
 以前衝動買いしたものの,難しそうだったのでこれまでほとんど使用していないソフトです。音色を変えたり,キーやテンポを変えることはできます。任意の小節から曲を演奏することもできます。作曲用のソフトなので,よく分からないボタンがたくさんあります。


 以上,比較検討した結果,作曲はやらないけれど,「Singer Song Writer Lite」が一番使いやすそうです。任意の小節から演奏できるのはこのソフトだけですから。


 ところで,楽譜変換ソフトについて,ITさんから大変参考になるメールをいただきました。ITさんによると,楽譜読みとりソフトには,他にヤマハ「スコアリーダー」とカワイ「スコアメーカー」があり,使用した結果,カワイ「スコアメーカー」の方が格段に優れているとのことです。

「スコアメーカー」の優れた機能として
・強弱記号、反復記号、速度記号も認識できます。
・音楽帳を使えば、歌詞も入れられます。
・印刷できます。(ヤマハはできませんでした。)
・使い勝手がいい(と思います。)

などが挙げられるとのことです。

 また,私が調べたところ,値段もヤマハが68000円,カワイが39800円ですから,その点でもカワイの方が良いですね。

 私が先日購入した「MIDI SCAN」は,希望小売価格24800円(実売18000円程度)と安いのですが,機能が貧弱で駄目なようです。特に反復記号を認識できないのは致命的です。

 トホホです。

 現在のDTM環境と投入金額




 何かアイディアはないかな−パソコンクラブ2−(4月30日)
 本年度2回目のクラブがありました。

 今年1年間,クラブ活動をどのように進めていけばよいか,良いアイデアが浮かばないのも,最近の悩みの種の一つです。

 週1時間で,年間30時間近く活動するのですが,「これだ!!」というものがありません。最初から行き詰まっている状態です。

 先週,子どもたちに,クラブでやりたいことを聞いたとき,ワープロやお絵かきなどが上手にできるようになりたいとの意見が多かったので,とりあえず,今日はお絵かきソフトの練習をしましたが,そこから先の見通しが立ちません。

 クラブ活動だから,日頃の授業を離れて,自由にやりたいことができるのだけれど,私の貧困な発想では,普段の学級での授業でやりそうなことしか思いつかないのです。

 どこかそこらへんに良いアイデアが転がっていないかな。

 今のままでは,日頃学級で行われているコンピュータの授業の補習授業のような存在になってしまいます。

 自由にやりたいことができるということは,とても難しいことです。




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