コンピュータ室運営日誌


7月のできごと


地元の業者さんの支援(7/3)
第3回コンピュータ委員会(7/4)
新しいおもちゃ(7/5)
失望(7/6)
本物を体験させたい(7/7)
邪道かも−個別学習の試み−(7/11)
お手伝い(7/15)
夏休みの研修(7/16)
反省,というか,愚痴かも(7/19)

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 地元の業者さんの支援(7月3日)

 地元の業者さんにMS「NetMeeting」をセットアップしていただきました。

 「NetMeeting」は,MS「インターネットエクスプローラVer3.02(IE)」に付属しているソフトウェアで,インターネット電話やチャット,ホワイトボードなどの機能があります。

 同じ地区のK小学校が,無料でセットアップしていただいたという話を伺っていたので,私も軽い気持ちでお願いしたのですが,なかなか大変な作業だったようで恐縮しています。2人の方に来ていただいたのですが,それでも1時間半もかかってしまいました。


 MS「NetMeeting」そのものの話は次の機会に譲るとして,今日は,このような作業()を無料でやっていただくことの是非について考えてみました。(注:「NetMeeting1.0」をインストールし,各クライアントにTCP/IPを設定したそうです。それから,IEも3.02にバージョンアップしていただきました。)

 出入りの業者さんに,このような作業を無料でやっていただいくことに対しては,おそらく賛否両論あるでしょう。

 同業者の方は,こうしたことを「けしからん!」と思われるかも知れません。本来なら数万円あるい数十万円もの作業料をとられるはずですし,このような馴れ合いが日常的に行われると,他の業者が入り込む余地が無くなってしまう恐れもあります。官民癒着に結びつくと心配される方もいらっしゃるかも知れません。

 ですが,私達にとっては,こういうかたちでご協力いただけることは本当にありがたいことです。

 私はこういうことも民間ボランティアの一つとしてとらえています。

 我が国の学校教育の現状や今後の学校教育の在り方を考えたとき,色々な分野において専門的な知識を持っている方々に協力していただくことは,大変望ましいことだと私は思います。

 特にコンピュータ教育については,人材的にも予算の面から考えても,私達だけでできることには限りがありますから,こういうかたちで民間の方の協力が得られることは大変ありがたいことです。現にアメリカでは,全米の小学校をインターネットで結ぶ「NetDay」キャンペーンがボランティアベースで行われていますし,我が国でも,「こねっとプラン」というプロジェクトに多くの民間人が参加しています。例えばNTTは,「こねっとプラン」参加校のHP作成を支援する活動を全国規模で繰り広げています。


 協力していただく方が出入りの業者さんであっては,やはりまずいのでしょうか。全く利害関係のない方からの協力でなければならないのでしょうか。

 私はむしろ学校の実状を詳しく知っている地元の業者さんに快く協力していただけることが,最も望ましい姿ではないかと思うのです。

 こういう考え方って,やはり受け入れられないのかなあ。



 文系人間の集まり−第3回コンピュータ委員会−(7月4日)

 第3回コンピュータ研究委員会が開かれました。この研究会は,各学校のコンピュータ担当が参加し,コンピュータ室の運用や教員の研修について検討する事を目的として活動しています。

 コンピュータ担当とはいうものの,全員素人ですし,私も含めて”文系人間”の集まりですから,少々専門的な話題になると,用語の言い間違いや勘違い発言などが数多く飛び交います。

 それでも何となく話し合いが進行していくのは,曖昧な部分を想像力を働かせて自分なりに解釈できる”文系人間”であるがゆえの強みではないでしょうか。不謹慎にもふとそんなことを考えてしまいました。


 さて,本日も各校のコンピュータ研修の実施状況が報告されましたが,結果は前回とほぼ同じでした。

 計画的に職員研修を実施している学校からは今回も実践例が報告され,それなりの成果を挙げているようですが,その一方で,いまだに職員研修がほとんど行われていない学校も数校ありました。また一段と学校間の格差が広がったようです。

 そうそう,職員研修を行っていないにもかかわらず,最近コンピュータ室の利用が増えてきたとの報告もありました。

 なるほど。コンピュータ室は冷暖房完備ですからね。


 次に,各学校の問題点についての情報交換が行われました。その中で最大の話題となったのが,「サーバーが立ち上がらなくなった」との報告です。

 赤い字で,”パリティ何とかエラー”というメッセージが表示され,サーバーが立ち上がらなくなってしまったそうです。これまでに3つの学校で起こっており,原因は増設メモリの不良(あるいは劣化)によるものらしく,メモリを差し替えたら正常に戻ったとのことでした。

 それにしても地区の十数校のうちの3校で発生したトラブルですから発生率が高いです。


 最後に,コンピュータ委員会の今後の活動計画について話し合われました。

 本年度は,コンピュータ室の管理運用の仕方と,教科学習における効果的な活用法などについて研究を進めていくことになりました。

 昨年度作成した研究報告書は,苦労して作成したにもかかわらず,先生方にとってはあまり役立つものとはなりませんでした。


 本年度は,”単なる自己満足”あるいは”研究のための研究”になってしまうことのないようにしたいです。



 新しいおもちゃ(7月5日)

 忙しいです。1学期もあと2週間足らずとなりました。

 今の時期は,テストの採点やノート点検,そしてそれらを集計する成績処理に大忙しです。子どもたちも,最近毎日のように行われるテストにうんざり状態です。

 午後から冷暖房完備の静かな書斎(=コンピュータ室)にこもって,ずっと成績処理関係の仕事をしていました。

 仕事の合間に,先日地元の業者さんにセットアップしていただいたMS「NetMeeting」で遊びました。インターネット電話,チャット,ホワイトボードなど,子どもたちが喜びそうな機能が色々あります。


 中でも私が一番注目している機能は,”アプリケーションの共有”です。これにはおどろきました。まだ機能を試している段階ですが,ずいぶん役に立ちそうです。

 使い方は簡単です。共有したいアプリケーションを起動しておき,「NetMeeting」のメニューからそれを指定してやるだけです。それだけで,会議に参加しているメンバー全員の画面にそのアプリケーションが表示され,共有(あるいは遠隔操作)ができるようになるのです。

 2人同時に操作することはできませんから使い方は限定されますが,電子辞書や電子図鑑なら,交代で検索させるような使い方ができます。そうすればパソコン台数分のアプリケーションを購入しなくてもよくなるので経費節減になります。


 早速いくつかのソフトウェアを共有させ,その使い勝手を調べてみました。
  • 「駅すぱあと」
    出発点と目的地を入力し,その経路を表示させることができました。なるほど。遠隔操作なのに文字の入力もきちんとできるようです。
  • 「ペイント」
    お絵かきツールです。ホワイトボードと同じように,複数のパソコンで共同作業を行うことができました。
  • 「Singer Song Writer Lite」
    サンプル曲を演奏させてみました。別のパソコンから曲が流れてきました。ああそうでした。遠隔操作ですから,アプリケーションを起動させたパソコンからしか曲が流れてこないのは当然ですね。

 今日(7/6)も午後から学校に出かけるので,手持ちの百科事典ソフトや図鑑ソフトなどを持っていき,試してみたいと思っています。楽しみです。




 失望(7月6日)

 昨日に続いてMS「NetMeeting」の試用を行いました。

 今日はCD-ROM百科事典やCD-ROM図鑑の,”アプリケーションの共有(及び遠隔操作)”を試みたのですが,トラブルが頻発してしまいました。


MS「Oceans」(海洋図鑑)
 検索及び画像の表示はうまくいきましたが,動画(AVIファイル)の再生はコマ落ちをしてしまいました。


ORACION「渡良瀬橋」(森高千里)
 CD-ROMを挿入したら,ドライブからガガーッという異音が発生しました。少し不吉な予感がしましたが,一応スタート画面が表示されたので,実行ボタンをクリックしてみたところ,システムエラーが表示され,フリーズしてしまいました。CD-ROMを取り出して調べてみたら,表面に円形の傷が付いていました。(汗)

 再度挑戦しましたが,やはりドライブから異音が発生し,フリーズしてしまいました。

 CD-ROMに異常がないかチェックするために別のパソコンでも起動してみましたが,異音は発生しなかったものの,やはりフリーズしてしまいました。

 どうやらCD-ROMが壊れてしまったようです。(泣)


MS「DENGEROUS CREATURES」(動物図鑑)
 CD-ROMを挿入したら,またもやドライブからガガーッと異音が発生し,フリーズしてしまいました。だめです。CD-ROMを取り出して調べてみたら,やはり円形の傷が付いていました。

 どうやらこれも壊れてしまったようです。(泣)


MS「DINOSAURS」(恐竜図鑑)
 異音が発生するパソコンはあきらめて,別のパソコンから起動することにしました。実行ボタンをクリックしたところ,”メモリ不足で起動できません”とのメッセージが表示され,強制終了してしまいました。

 そこで,パソコンをリセットして再度挑戦したところ,今度は正常に起動しました。ただし動画については,画面が真っ黒になってしまい正常に再生されませんでした。(泣)


 どうやら,グラフィックを多用するこの種のソフトは大量にメモリを消費するようです。

 
MS「ENCARTA97」(百科事典)
 正常に起動しました。

 ところが,共有している他のパソコンに表示された画面が変色しているのです。このとき「画面にフィルタがかかってます」とのメッセージが表示されていましたが,何か関係あるのでしょうか。

 プログラムを共有させると色が変色してしまうなんて,MSもやることがちょっとセコいのでは。

 色は変わってしまいましたが,検索機能は正常に働きました。

 しかし,動作がずいぶん緩慢です。(怒)


アスキー「ガラパゴス」(生物図鑑)
共有させたとたんに真っ黒な画面になり,フリーズしてしまいました。(汗)共有している他のパソコンも同様です。

 アプリケーションを起動させたパソコンをリセットして再起動するまで,すべてのパソコンが使用不能の状態になってしまいました。(泣)



 アプリケーションを共有できるなどという夢のような話は,やはりそう簡単には実現できないようです。はあぁ。

 失望しました。



 おまけに,「NetMeeting」が正常に起動しないパソコンも2台ありました。
 タダでセットアップしていただいたので,業者さんには言いにくいです。ふうぅ





 本物を体験させたい(7月7日)

 覚えたばかりのMS「NetMeeting」を,早速クラスの子どもたちに紹介し,遊ばせてみました。

 今日はチャット機能とホワイトボード(お絵かき)機能を紹介しました。

 最初に,電話のかけ方とチャットやホワイトボードのやり方を,私が実際にやって見せながら説明したのですが,予想通り子どもたちは大変興味を示してくれました。


 さて,私からの簡単な説明を終え,早速子どもたちに自由に遊ばせてみました。

 「NetMeeting」のメニューは,大人向けのメニューなので少し心配でしたが,子どもたちは一度見ただけで操作方法を覚えてしまったようで,すぐに教室中で交信が始まりました。チャットでしりとり遊びをしたり,ホワイトボードで共同作品を描いたりして,パソコン越しのコミュニケーションを楽しんでいました。

 交信する前に,わざわざ交信したい相手の所まで行って,「今からかけるから待っててね!」と声を掛け合っていたのが,なかなかほほえましかったです。

 最後に,子どもたちを集めて,「みんなはコンピュータ室の中だけでお話をしたり,絵を描いたりしたのだけれど,インターネットをやると世界中の人とこういうことができるんだよ」と話したら,子どもたちからは一斉に驚きの声があがりました。

 「先生も世界中の人たちとお話ししているの?」
 「もちろん!」(嘘です)

 いつかぜひこの子達に,コンピュータ室内のお遊びではなく,本物の交信を体験させたいです。


追記:
先日(7/4)の日誌の話題について,「えんぴつのない教室」のkatagiriさんから,アドバイスをいただきました。

「パリティ何とかエラーというのは、おそらく現在ではNEC特有のトラブルだと思います。というのも、メモリに「パリティチェック機能」を要求するパソコンは、最近では NECのPC98シリーズぐらいのものだからです。」

ありがとうございました。PC98シリーズの「パリティチェック機能」は,ずいぶん厳しいようで,メモリを固定する位置がほんの少しずれただけでもエラーが出ることがあるようです。まだ保証期間内(1年以内)なので,メモリを交換してもらったり,それでも駄目なときは本体を交換してもらうなどのサポートがなされているとのことです。





 邪道かも−個別学習の試み−(7月11日)

 あと1週間ほどで1学期が終わってしまいます。

 うれしいけれど,この3ヶ月間を振り返ると反省すべきことも多く,もうひとがんばりしなくては,という気持ちです。

 1学期は,野外学習の準備などで授業の進度がかなり遅れてしまったため,教科書をどんどん進めていく授業になってしまいました。その上,出張がたいへん多かったため,授業後などに面倒を見ることもできず,できない子はできないままの状態になってしまいました。

 特に算数が深刻です。

 そこで,今日は,1学期の算数の復習を行いました。

 使用したソフトは,「スーパーCAI」の算数シリーズです。このソフトは,授業で教えるのと同じようにプログラムが進行していく学習指導ソフトです。最初に問題の解き方が図解で分かりやすく説明され,その後で練習問題を解いていく形式になっています。正解すると次のステップに進み,問題の難易度が上がっていきますが,間違えると問題の解き方が解説され,同種の練習問題が出題されます。

 これまでも,授業のまとめの復習で何度か行わせたのですが,今回は,1学期に学習した内容の中から,学習したい内容(プログラム)を子どもたちに選択させました。

 このソフトは,問題の解き方が丁寧に解説されるので,子どもたちにとって大変学習しやすく,授業の復習には最適です。授業で学習したことを忘れてしまって,本来なら私がつきっきりで教えてやらないとできない子でも,画面に表示される解説を見ながら,自分のペースで進めることができます。

 先生の代わりにコンピュータが授業を行うような学習指導ソフトは,現在のコンピュータ教育の流れからすると邪道かもしれませんが,このようにそれぞれの子どもの学力に応じた学習をさせたいときには,個別学習ができる学習指導ソフトは大変役に立ちます。

 でも,学力アップのためとはいえ,やはりコンピュータにコントロールされて学習するというのはあまり望ましくないかなあ?




 お手伝い(7月15日)

 隣のクラスのM先生の授業のお手伝いをしました。今日で2回目です。

 M先生は,本年度から私たちの学校に赴任してきた方で,しかもパソコンについては全くの初心者なので,コンピュータの授業については全くのお手上げ状態です。4月以来一度も授業を行っていませんでした。

 なんとか覚えていただこうと思い,授業後に一緒に練習を行ったこともありますが,結局わけが分からなくなって途中で投げ出してしまうな状態だったのです。

 私が受け持つ5年生については,昨年度私が他のクラスの授業のお手伝いをしたりして,ある程度の知識や技能は身についています。そしてできれば今年も,私のクラスだけでなく学年全体のレベルを引き上げていきたいと考えています。

 ところがこのままでは,コンピュータの授業が一度も行われないまま1学期が終わってしまいそうだったので,M先生のクラスのコンピュータの授業をお手伝いしたいと申し出ていたのですが,自分の授業を他の人にやってもらうのは気が進まないとのことで,なかなか承知していただけませんでした。

 そこで,5年生については,昨年度何度か他のクラスの授業のお手伝いをしているので,私がM先生のクラスの授業を行っても,子どもたちは別に違和感を感じないであろうことなどを話して,ようやく授業をやらせていただく運びとなったのです。少し強引に話を進めたのですが,一緒に授業を行った方がM先生自身もこれから授業を行う上で参考になるのではと思っています。


 ところで,昨年度からの私の経験や他の学校のコンピュータ担当者から伺った話を考え合わせると,コンピュータ担当の私達からみて一番教えやすいのは,40歳代の主婦の教員だと思います。

 この年代の主婦の方は,ほとんどの方がパソコン初心者なのですが,自分が初心者であることをはっきり自覚しているので,分からないことは本当に細かいことでもとことん聞いていただけます。そして納得がいくまで何度でも聞き返しながら練習される方が多いのです。また,トラブルが起こったときなども,すぐに私に連絡していただけるので,その場で解決方法を説明したり,操作のミスなどを教えてあげることができます。

 特に私の学校の場合は,今年は,チャレンジ精神旺盛な40歳代主婦の先生方の利用が最も多いのです。

 逆に,教えにくいのが30歳代男性教員(内緒!)です。この年代の方はそこそこにパソコンが使える方が多く,それなりに自信を持っている方が多いのですが,それがかえって災いして,事前に練習を行わずに中途半端な知識のまま授業を行い,途中で困ってしまうことがあるようです。

 例えば,文書は作成できるけれど,それをサーバーに保存する方法が分からずに,わけの分からぬ場所に保存してしまい,せっかく作成した文書が行方不明になってしまうようなことが起こってしまいます。

 どの先生がどんなタイプかは,研修会の様子を見ていれば分かります。

 ですが,大人同士ですから,なかなか口に出しては言えません。



 今日の話題は,数少ない経験や伝聞からの感想であって,一般論ではありません。偏見に満ちた内容なので,30歳代教員の方は,どうか不快な気持ちになりませぬようお願いいたします。




 夏休みの研修(7月16日)

 通知表が完成しました。
 個人懇談会が終わりました。

 学期末までにやらなければならないことはまだまだありますが,ようやく夏休みが見えてきた感じです。


 当然のことながら,子どもたちが休みだからといって,私達教員も休みになるわけではなく,夏休みもそれなりに仕事がありますが,やはり精神的にはずいぶん楽になります。

 夏休みの私たちの仕事には,水泳や部活動の指導などの他に,各種研修活動への参加があります。

 今年は,地区でかなり大がかりなコンピュータ研修会が予定されていて,多くの教員が参加することになっています。研修会は初級コースから上級コースまでの6つのコースに分かれていますが,私は,各学校のコンピュータ担当者を対象とした上級コースに参加します。

 上級コースのねらいは,コンピュータ室の管理運営責任者としての資質を身につけるということです。

 さて,「コンピュータ室の管理運営責任者としての資質」とはいったいどのようなものでしょうか。研修会の要項に目を通してみました

 研修内容は,
・ネットワークコンピュータの活用について
・コンピュータ室の保守管理について

 となっています。

 なるほど。


 具体的なプログラムは次の通りです。

(1日目)
・LANの基礎知識について
・プロトコルについて
・ネットワークドライブの設定について

(2日目)
・WindowsNT Severについての基礎知識
  (ドメイン管理とクライアントの設定)
・WindowsNT Severのセットアップの実習

(3日目)
・WEBの設定と活用
・WEBアプリケーションの作成の実習


 うーん,3日目は何となくできそうな気がしますが,1日目と2日目はかなり難しそうです。

 コンピュータ室の管理運営責任者である以上,ネットワークおよびサーバーの管理運用技術は修得しておく必要があるということでしょうか。こんなことまで私達教員に要求されるとは思いませんでした。

 私はこれまで,機器やソフトウェアの操作方法や活用法などを先生方に教えたり紹介したりするような取り組みをしてきたのですが,それだけでは駄目なのですね。ため息が出そうです。

 それにしても,WindowsNT Severのセットアップの実習までやらなくてはならないとは,ちょっと不可解です。


 教材は「WindowsNT4.0システム管理入門−基礎編」です。事前に目を通しておくように指示されています。

 ざっと目を通してみましたが,とっても難しそうです。


 大変な夏休みになりそうです。ふうぅ。




 反省,というか,愚痴かも(7月19日)

 うれしい!
 今日から夏休みです。
 
 とにかくたくさん寝ます。
 そして,体調をすっかり回復させます。

 それから,休暇をたっぷりとって見知らぬ土地を旅したいです。


 でもその前に,1学期のしめくくり,というか反省をしておかなくては。


 昨年度に比べて,各クラスのコンピュータ室の利用回数が激減しました。

 昨年度は「先生方も子供たちもコンピュータの使い方を覚えよう」という目標で進めてきましたが,本年度は「教科の学習で活用しよう」ということに重点を置いて進めています。

 私個人としては,学校の時間割の中に「コンピュータの時間」があってもよいのでは,と思っていますが,現実にはそのような時間はありませんので,国語,算数など各教科の学習の中でコンピュータを活用する方法を考えていかなくてはなりません。このことが先生方にとって大変な重荷になっています。

 現状では,先生方にとってコンピュータは,やはり「とっつきにくく気難しくて面倒な機械」であるわけで,授業で使うどころか,ちょっとしたお遊びに使うだけでも一大決心がいるわけです。

 本音を言うと,本当は先生方にもう少し勉強してもらいたいのですが,何かの代わりにコンピュータが導入されたというわけではなく,これまでの教育活動の中にコンピュータが割り込んできたわけですから,この忙しい中,コンピュータの練習のための時間を生み出すのがなかなか困難な状況であることもよくわかります。

 それに,コンピュータの使い方をある程度覚えたとしても,
”コンピュータが使える”イコール”授業ができる”
 ではありません。

 コンピュータを操作できることは授業を行う上での必要条件にしか過ぎません。コンピュータの操作方法を覚えることより,コンピュータを授業の中でどう使っていくかを考えることのほうがはるかに難しいです。

 いっそのこと私のように,学習効果などはある程度無視して楽しんでいれば良いのですが,教員というのはやはり律儀でまじめな方が多いので,授業が遅れることを覚悟してまで,お遊びに時間を費やすことはできないようです。

 それで結局はごく少数のやりたい先生だけが使用するという状況になってしまっています。

 ではどうすれば良いのか?

 うーん。難しいです。

 結局愚痴になってしまいました。






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