コンピュータ室運営日誌


夏休み前半のできごと


スイッチが分からない(7/25)
予習(7/27)
夏休みの研修会(7/28)
夏休みの研修会その2(8/5)
シール貼り(8/8)

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スイッチが分からない(7月25日)

 水泳指導を終え,帰る準備をしていたら,同じ学年のM先生に呼びとめられました。コンピュータの練習をしていたら変なメッセージが表示され,うまくいかなかったとのことです。

 M先生は,この4月に転勤してきた方でパソコン初心者なので,私がお手伝いして2度ほど授業をおこなったのですが,それがずいぶん心苦しかったようで,この夏休みに一人で練習をしていたのでした。

 さっそく,M先生が書き留めておいたメッセージを拝見したところ,それはクライアントがサーバーに正常に接続されていないときに表示されるメッセージでした。おそらく,サーバーを立ちあげる前に,クライアントを起動させてしまったのでしょう。

 その旨を話したところ,M先生は,間違いなくサーバーを先に立ちあげたというのです。そこで,いっしょにコンピュータ室に行き,M先生がおこなった手順を確かめてみることにしました。

 すると,やはりサーバーではなく,クライアントである教師用パソコンを先に起動させていたのでした。というか,知らず知らずのうちにクライアントを先に立ち上げていたのでした。

 M先生は,ディスプレイのスイッチをパソコンのスイッチだと勘違いしていたようで,パソコンのスイッチのつもりでディスプレイのスイッチを切っていたため,パソコンのスイッチは,最初から”ON”の状態になっていました。そうすると教卓にあるメインの電源スイッチを入れると,まっさきに教師用パソコンが起動してしまうのです。

 そして,パソコンのスイッチだと思いこんでいたディスプレイのスイッチは,当然のことながら”OFF”になっていました。ですから,画面には何も表示されないため,知らず知らずのうちに教師用パソコンが起動していることには気付かなかったのでした。


 今日のこの一件で決心がつきました。各種機器のスイッチ類のところに,注意事項を記したシールをペタペタ貼ることにします。

 これまでずっと先生方には,試行錯誤をくり返しながら,徐々に手順を覚えていただければよいと思って,パソコン周りには何の表示も注意書きもしておかなかったのですが,やはり,「教師用パソコンのスイッチ」「サーバーのスイッチ」「触るな!」など,明示しておいたほうが良いようです。

 つくづくそう思いました。




 予習(7月27日)

 明日はコンピュータ研修会があるので予習を行いました。

 予定では,第1回目の明日は,
 ・LANの基礎知識について
 ・プロトコルについて
 ・ネットワークドライブの設定について

 となっているので,研修会のテキスト「WindowsNT4.0システム管理入門−基礎編」(ソフトバンク)の該当ページを開いてみました。

 OSI参照モデル,Ethernet,Token ring,CSMA/CD方式,IEEE802.5,ODI,NDIS,TCP/IP,IPX/SPX,10BASE-5,HUB,ISA,EISA,PCI,...。

...頭が痛くなりました。風邪でぼんやりした頭には難しすぎます。というか,頭の中がすっきりしていても私には難しすぎます。

 パソコン初心者の先生方が,WIN95の研修を受けているときも,きっとこのような心境なのでしょう。

 このことについて,先日YYさんから励ましのメールをいただきました。

 もし、夏休みの研修内容を理解されたら、HomeLANとかも自分で出来ますよ!出来れば、楽しんで、知識を吸収しちゃってください!受け身になっちゃうと、いっぱい用語が出てきたりして、辛くなったりしがちですから...

 そうですね。昨日メールのお返事を書いていて元気が出てきました。

 今回の研修に対してやる気が起きなかった最大の理由は,研修で学んだことが実際のコンピュータ室の管理・運営にどう役立つか分からないという点にありました。役に立つかどうか分からないのに,わざわざこんな難しいことを学びたくなかったのです。

 ですが,考えてみると,日ごろ自分のパソコンや周辺機器・ソフトなどをいじっているときは,はっきりした目的などなくても,ただの好奇心からあれこれ試して楽しんでいます。

 明日は,自分自身が楽しむつもりで研修を受けたいと思います。




 夏休みの研修会(7月28日)

 コンピュータ研修会に参加してきました。

 サーバー,ネットワーク関係のことは,苦手意識というか,抵抗があったのですが,実際にやってみるとなかなか楽しいものでした。

 研修会には,WINDOWSCEマシン「CASSIOPEA」を持参しメモをとりました。説明を聞いたり,パソコンの操作をしながら,気づいたことを入力していきました。長い文章を入力するのは少々つらいですが,覚え書き程度にメモをとっていく使い方なら,この「CASSIOPEA」はとても便利です。

 もちろん今日の日誌は「CASSIOPEA」にメモしておいたことを編集しながら書いています。


 さて,研修プログラムは次の通りでした。
1 ネットワークの基礎知識(講義)
  ・LANについて
  ・プロトコルについて
2 ネットワークの設定(実習)
  ・共有ドライブの設定
  ・ネットワークドライブの設定


 1については,専門用語を駆使した難しい講義ではなく,実際の接続に必要な知識のみについての説明でした。助かりました。

 2の実習は,今日はクライアント上の設定が中心でした。実際の操作手順は,ロータススクリーンカムというソフトで作成された教材が用意されていて,視覚的に確認できたのでとても分かりやすかったです。

 ローカルドライブやフォルダに共有の設定をして,他のパソコンからファイルを開いたり,サーバーのフォルダをクライアントのドライブ(ローカルドライブ)として設定したりしました。

 驚いたことに,共有の設定をすれば,他のパソコンのプログラムを動かしたりすることもできるのですね。以前の日誌でMS「NetMeeting」の機能を利用して電子辞典などを複数のコンピュータから操作する使い方を考えていたのですが,このやり方の方が簡単です。

 それから,WIN95マシン同士の一対一の接続(ピア・ツー・ピア?)の実習も行いました。これなら,自宅のパソコンも簡単にLANが組めそうです。

 次回は,WindowNT4.0の基礎知識及びセットアップ,そしてLAN構築の実習です。サーバーの操作が中心なるようですが,
「見かけは難しいがやってみると簡単」
とのことなので,楽しみにしています。




  夏休みの研修会その2(8月5日)

 今日も「CASSIOPEIA」持参し,メモをとりながら受講しました。 ゆずさんに教えていただいた「親指二本打法」がとても役に立っています。

 今日の予定は,
・WindowsNTServerについての基礎知識
・WindowsNTServerのセットアップ及びLAN構築実習
 でしたが,
 基礎知識に関する説明は一切なく,いきなり「WindowsNTServer」のセットアップから始まりました。


 作業内容は,1台のパソコンをサーバーとして設定し,そこに2台のパソコンをクライアントとして接続することです。

 あらかじめケーブルを接続しておいてから,セットアップを開始しました。

 最初に出てきたのが,フォーマットの選択画面です。講師の先生の指示で,FATのパーテーション削除し,NTFSに変更します。

 NTFS...?

 近くにみえたインストラクターの方に質問しました。

「NTFSとFATはどう違うのですか。」
「NTFSはNT独自のフォーマットなので,セキュリティが強固になります。外部からの読み書きに制限をかけやすいのです。」
「ありがとうございました」


 さて,フォーマットとHD検査が終わり,続いてネットワーク接続関係のセットアップが始まりました。

 ここからが正念場ですね。いろいろ選択肢があって難しいです。

 さっぱり分かりません。

 とにかく講師の先生がいわれたとおりに実行しました。
(このあたりは用語が難しく,進行も速かったので,メモはとれませんでした。)


 途中,ノートパソコンをLANに接続する方法を教えていただいたので,メモしておきました。

・小学校では100VG用カードを使用する。
・今後導入される中学校では100BASEのカード買うべき。

 うーん。よく分かりませんが...。


 それはさておき,1時間半ほどかけてNTのインストールが終わりました。説明を聞きながらでしたので,正味1時間程度でしょうか。全体の雰囲気はWIN95のセットアップとよく似ていました。


 休憩をはさんで,次はユーザー管理とクライアント側の設定です。

 サーバーの方は,ユーザー名とパスワードの設定などを行いました。クライアント側は,前回の研修会で設定したとおりなので特に変更する箇所はありませんでした。


 これだけの作業を地元の業者さんに依頼すると50万円とのこと。

 えっ,50万円!?
 なんと,これだけで50万円ですか。

 今回の研修会で,なぜNTのセットアップの実習を行うのか,大いに疑問だったのですが,なるほど,こういうわけだったのですね。

 私たちが自分で行えばタダですからね。

 次回は”WEBの作成”と”サーバー上でのWEBの設定”についてです。




 シール貼り(8月8日)

 午後からは久しぶりにコンピュータ室で作業を行いました。

 今日の作業はシール貼りと掲示物作成です。機器のスイッチ類のところに注意事項を記したシールを貼り,教卓付近の壁に機器の操作に関する簡単なマニュアルを掲示しました。

 以前から何名かの先生方に「いろいろ機械があって,どれがどのスイッチか分かりにくいし,間違えると困るので,シールを貼るなどして分かりやすくしてほしい」と言われていたのですが,パソコンの起動方法など,最も基本的な機器・ソフトの使い方については,何回か使えば覚わるだろうし,試行錯誤をしながらでも覚えていただければよいと考えていましたし,シールをペタペタ貼るのは好みじゃなかった(これが最大の理由かも)ので,何もしませんでした。

 ですが,1クラスあたり平均週1回も使われていない状況では,各種機器・ソフトの使い方どころか,機器の名称やスイッチ類の場所さえもなかなか覚えていただけないようです。

 未だどの機器がどんな働きをするのかが分からず,パソコン本体とディスプレイのスイッチの区別すらつかない状況では,いつまでたっても授業が行われる見込みがありません。

 降参です。

 先日の件もありますし,目立つようペタペタシールを貼りました。

  • サーバー常時ON さわらない
  • PC−SEMI常時ON さわらない
  • 教師用パソコン
  • メイン電源 サーバー起動
  • ディスプレイ さわらない
  • プレゼンター,マイク電源スイッチ 


 もっと早くからやっておけばよかったかもしれません。誤算でした。


 よく使用する機器の簡単マニュアルについては,コンピュータ教育ガイドブックにも記してあるのですが,いちいちガイドブックを開いて該当ページを探さすのも慣れない方にとっては大変そうなので,一目で分かるように,壁に掲示したり,クリアホルダー(透明の入れ物)に入れて机上に置いておきました。

 さあ,これで夏休み前半の仕事は終わりました。


 私の「夏休み」が始まります。




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