コンピュータ室運営日誌


1998年

9月後半のできごと


簡単ですね(9月16日)
これなら大丈夫(9月17日)
時間の読みが難しい(9月18日)
初心者への教え方(9月19日)
続,教え方(9月21日)
初心者から学ぶもの(9月26日)
お試し授業−Y先生の巻(9月27日)
コンピュータリテラシー(9月28日)

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 簡単ですね(9月16日)

 10月に行われる研究授業では,お絵描きソフトで作成した絵をhtmlエディタ(Netscape Composer)で編集させ,簡単なホームページを作らせるつもりでいるのですが,絵と文字だけではちょっとつまらないので,さらにWAVEサウンド(.wav)も組み込ませて,「しゃべるホームページ」を作らせてみたいと,昨日急に思い立ちました。

 そこで,何度練習しても未だ「お絵描きソフトの画面に表示されている画像をコピーし,htmlエディタの画面上にペーストする操作」を覚えていただけない状況であるにも関わらず,恐る恐る遠慮がちにこのことを先生方(2名)に提案してみました。

 「あのう,絵や文章だけでなく,子どもたちの声もホームページに載せたいのですが...。」

 そしたら,何と!

 「それは面白そうですね。」
 「絵を貼り付けるだけならすぐに終わってしまいますからね。」


 あれれれれ?

 あれほど難航していた操作が,いつの間にか,

 ”すぐに終わってしまう”操作

 になっています。

 いつも途中でわけが分からなくなってわめき散らして悩んでいたY先生から,そのようなお言葉が発せられるとは!


 思わず拍子抜けしてしまいました。というか,とっても嬉しかったです。


 どうやら,この連休中にずいぶん特訓したようですね。「機械音痴」向けマニュアル(自作)を渡しておいた甲斐がありました。


 さらにそれどころか,今回新たに取り入れようとしている音声の録音・保存作業さえも,あらかじめ用意しておいたマニュアルを見ていただきながら紹介したところ,

 「わりと簡単ですね。」

 と言われてしまいました。


 ついこの前までは,コンピュータの授業をやるのが嫌で嫌で仕方がなかったY先生ですが,たった一つのきっかけでこんなにも自信がついてしまうのですね。





 これなら大丈夫(9月17日) 

 現在,10月に予定されている研究授業に向け,学年全体で準備や練習に取り組んでいます。今日もまた,授業後に自主研修会を行いました。今月に入ってこれで8回目です。


 本番(研究授業)に先立って,”お試し授業”を行うことになっているY先生のクラスでは,いよいよ明日,子どもたちに,「お絵描きソフトの画面に表示されている画像をコピーし,htmlエディタの画面上にペーストする操作」「音声をWAVEサウンド(.wav)として録音し,保存する操作」を教えることになっています。

 この2つは,今回の研究授業の成否の鍵を握る最も重要な操作です。

 ところが私は,この2つの操作をY先生が”自力で”やり遂げるところを,まだ一度も見たことがありません。


 連休中に猛特訓したためか,昨日のY先生はかなり余裕が出てきた様子だったので楽観はしているものの,やはり少々心配です。


 そこで本日の研修会では,明日の”予習”(Y先生が自力でできるかどうかの確認)を行うことにしました。



 さて,その”予習”の結果ですが,期待していた通り,バッチリうまくできました。(私が用意したマニュアルを時々見ながらでしたが)

 私自身の目でそれを確かめることができ,ホッと一安心です。

 この調子なら明日の授業はきっとうまくいくことでしょう。



 考えてみると,パソコン嫌いで,しかも全くの初心者であるY先生に対して,わずか2週間あまりのあいだに,

・お絵描きソフトの各種描画機能の操作
・(お絵描きソフト上での)日本語入力と文字修飾
・ブラウザの基本操作
・htmlエディタのごく初歩的な操作
・異なるウィンドウ間でのコピー&ペースト
・マルチメディアタイトル作成ソフトを使っての音声入力


 これだけのことを要求してきたわけで,ずいぶん無理を強いたものです。


 ですが今では,マニュアルを見ながらとはいえ,これらすべてをほぼマスターしたのですから,全く頭が下がる思いです。





 ええ,昨日は気絶睡眠でした。

 一日遅れですが,はずしたくないネタなので,アップします。


 時間の読みが難しい(9月18日)

 10月に行われる研究授業に向けての練習として,Y先生のクラスで,

・お絵描きソフトの画面に表示されている画像をコピーし,htmlエディタの画面上にペーストする操作
・音声をWAVEサウンド(.wav)として録音し,保存する操作


 を行いました。

 「コピー&ペースト」「音声入力」も,Y先生のクラス,というか3年生の子どもたちにとっては”初めて”の経験です。”お試し授業”を行う他のクラスの授業を先行させているので,本番(研究授業)を行う私のクラスではまだやっていません。

 そこで,当初の予定にはなかったのですが,”初めて”取り組む子どもたちの様子をぜひ見ておきたいと思い,急遽,授業を参観させていただくことにしました。



 さて,子どもたちはとても張り切って取り組み,多少の戸惑いや失敗はありましたが,「コピー&ペースト」「音声入力」も,ほぼ全員が無事やり終えることができました。しかしながら,時間がずいぶんかかってしまいました。

 本番では,これらの操作を20分(一人あたり10分)でやらなければならないのですが,今日は約60分(一人あたり30分)もかかってしまいました。

 これは大変な誤算です。

 大人(私)がやれば,3分程度でできてしまうのに,”初めて”とはいえ,これほど時間がかかってしまうとは。やはり小学3年生にここまで要求するのは無理なのかな。もう少し練習させたとしても20分(一人あたり10分)以内に短縮するのはかなり難しいかも。

 うーん,授業の構想を根本的に見直さなくてはならないのかなあ。

 しかしながら,「コピー&ペースト」「音声入力」は,今回の研究授業の”目玉”なのです。子どもたちはとても楽しそうに取り組んでいましたし,確かに時間はかかり過ぎましたが,能力的にみて,決してできないことでありません。

 計画を変更せずに何とか時間内におさめる方法はないかと思案しています。

 コンピュータを使った授業は,時間の読みが難しいので,先行実施している他のクラスの様子を参考にしながら授業構成を考えているのですが,私自身が教えれば,子どもたちはもう少しテキパキ操作できるのではないか(傲慢です)との気持ちもあり,そのあたりの見極めが難しいです。





 今日も朝から学校にいます。

 運動会の準備やら「30人31脚」の練習やらで一日が過ぎてしまいそうです。(9/20 11:30)



 初心者への教え方(9月19日)

 昨日参観したY先生の授業では,子どもたちの活動の様子を見るの目的だったのですが,Y先生の教え方も大変興味深く拝見していました。というのは,コンピュータ操作の教え方が私とはまるで違っていたのです。

 私は,研修会で先生方に教える際も,授業で子どもたちに教える際も,教えたい操作内容をいくつかの”まとまり(ステップ)”に分けてから教えています。(注:以前,いくつかの”まとまり”に分けることを「課題分割」と書いたのですが,neantさんによると,この場合に「課題分割」という用語を使うのは適切ではないとのことです。)

 まず私が最初のステップをやって見せ,それから先生方(あるいは子どもたち)に実際に操作していただき,それが済んだところで次のステップに進む,というやり方をしています。私が今まで受けた研修会でもそのようなやり方をしていましたし,それが普通のやり方だと思っていました。

 ところがY先生は違うのです。

 Y先生の教え方は,”クリック”ごとなのです。

 Y先生が”アイコンA”をクリックしたら,子どもたちも一斉に”アイコンA”をクリックし,次にY先生が”アイコンB”をクリックしたら,子どもたちも一斉に”アイコンB”をクリックするというやり方なのです。

 つまりY先生の操作と子どもたちの操作とがほぼリアルタイムで進んでいくのです。(注:先生のパソコンの画面は,教室正面のスクリーンに拡大表示されているので,子どもたちはそれを見ながら操作します。)

 なるほど,確かにこのやり方なら子どもたちが失敗する確率はかなり少なくなりますね。

 そういえば私も,日ごろの授業ではそのような教え方をすることがあります。例えば漢字の書き順を教えるときとか水泳のクロールの手のかき方を指導するときなどです。考えてみればこういう教え方って,小学校では日常的に行われています。

 でも,このように理屈抜きで体得させるやり方は,コンピュータの操作を教えるときにはあまり効果的ではないような気がしました。

 ここでふと思い出したのが,先日の”機械音痴”の話題です。Y先生の教え方を見ていると,一連の操作の流れに全く区切りがありません。どうやらY先生の頭の中では,教えたい操作内容が下位課題に分かれていないらしいのです。

 別の言い方をすると,私は,「コピー&ペースト」は今回の授業だけでなくこれからも使う場面が必ずあると思うので,これを機会にやり方を覚えてもらおうと考えているのに対して,Y先生は,今後の活動に役立たせることはまるで念頭に無く,この授業での「コピー&ペースト」が成功すれば良いという発想だと思うのです。


 それで授業後にその話をしたところ,もう一人のS先生も,Y先生と同じやり方をしているそうです。まとまり(ステップ)ごとに教えると,子どもたちが途中で忘れてしまいそうなので心配だとのことでした。

 確かにそうなのです。

 私のようにまとまりごとに教えるやり方だと,先生方も子どもたちも途中で忘れてしまうのです。それでいつも私は手順を記したマニュアルを用意したり,同じことを何度も繰り返して教えたりしなければならない羽目になってしまうのでした。

 それではいったいどういう教え方をすれば良いのか。

 コンピュータの教え方って難しいです。



 仕事をしに学校に来ているのに,日誌を書き始めてすでに3時間も過ぎてしまいました。

 さあ,仕事仕事!






 続,教え方(9月21日)

 10月に行われる研究授業に向け,他の先生方と取り組んでいく中で,”機械音痴””子どもたちへの教え方”といったテーマがクローズアップされてきました。

 私たちの学校では,今のところは,「子供たちは喜んだ」「センセイたちはパニックに陥った」という状況なのですが,教え方を誤ると,近い将来には学校においても,大人たちの社会と同じように,”パソコン不適応”が出現してしまうような予感すらしてきました。

 考えてみれば,コンピュータが普及し,ネットワーク社会が進展していく中で,その流れについていけない方々をどのようにして救ってやるかという問題は,今後ますます重要になっていくと思われます。

 そこでこの問題についてもう少し考えてみることにしました。


 ”機械音痴”や”課題分割”については,neantさんよりアドバイス(日記&メール)をいただき,ずいぶん参考になりました。ありがとうございます。

 今回はneantさんからご紹介いただいた手法をたたき台にして,考えてみることにします。

(以下の文章は,neantさんの文章からの引用ではなく,すべて私の言葉で書いています。文責はすべてfukufukuにありますのでご承知おき下さい。))


 私(fukufuku)は,まず手順を設定し,それを下位課題(?)に分割することを考えたのですが,neantさんによると,初めに手順ありきでは駄目なのです。

 手順を覚えてもらうための”区切り”として下位課題に分けるのではなく,課題を実行するためにはどんな下位課題が要求されるかを洗い出し,それから手順を決めていくべきであり,そうすることで応用が利きやすくなり,身に付けた知識なり技能なりを他の場面で生かしていくことができるようになるとのことです。(ただし,そうすると場合によってはいくつもの手順が考えられるため,混乱が生じてしまう恐れもあるとのことです。)


 このことは,私自身の経験と照らし合わせても大いに納得できるところです。


 さて,それではこの考え方を,「小学校」という場にどのように取り入れていけば良いのでしょうか。


 子どもたちに教える際にも,課題を達成するためにはどんな下位課題が必要とされるかを考えさせることは有効だと思います。それが無理だとしても,今自分が何をしているかぐらいのことは意識させながら教えていく必要はあると思います。

 先日のY先生のようにやはり”操り人形方式”では,その場限りで終わってしまい,応用が利かないような気がします。その上結果的に子どもたちに丸暗記を強要することになり,”パソコン不適応”を出現させる一因となりかねません。


 しかし,いくら応用が利きやすいからといって,下位課題を組み合わせて手順を決める作業までもを子どもたちに要求するのは,ごく一部の優秀な子どもなら可能でしょうが,クラス全員を相手にするわけですから,発達段階から考えて,かなり無理があるような気がします。手順を決める作業は,多くの場合,教師がやった方が良いように思います。

 しかも課題達成には直接関係ない余分な知識を教えるのは避け,必要最小限のことだけを教えながら最短の手順で達成できるように導いてやった方が良いと思うのです。子どもたちに教える場合には,応用の利きやすさよりも,教える内容全体がシンプルであること,つまり覚えやすいことを優先させなければならないと思うのです。



 こんな風に考えていくと,小学生の子どもたちにコンピュータの操作を教える際には,今何をしようとしているかを常に意識させるとともに,応用の利きやすさをある程度犠牲にしてでもできるだけシンプルに教えていこうとする姿勢が大切なのではないかと思います。


 うーん,強引に結論づけてしまったような気もします。果たして理解していただける文章になっているかどうか。




 初心者から学ぶもの(9月26日)

 10月に行われる研究授業の準備をしています。

 私が行う本番の授業(研究授業)に先だって,他のクラスでも私のクラスと同じように取り組んでいただいているのですが,当初の計画(あるいは設計)のままでは,少々不都合な部分も出てきているので,手直しをしました。

 他のクラス(3年生)の担任は2人いて,一人は全くのパソコン初心者のY先生,もう一人はパソコン歴推定10年(ただしよく使うのはDOSソフトで,Windowsの経験はあまり無い)のP先生です。

 今回の授業に対するお二人の取り組み方は対照的です。

 Y先生は,授業後にコンピュータ室に何度も足を運んで特訓しています。そして授業の進め方やソフトの操作について私によく質問してきます。

 一方P先生は,ほとんど意見も言わず,黙々と一人でやっています。

 両者を比べると,私にとってありがたいのは,実はY先生です。

 パソコン初心者のY先生は,私が立てた授業計画やWebの基本設計について,難しい部分や面倒な部分について愚痴って率直に言ってくれるので,私は新たなアイディアを考え出したり,見落としていた部分に気づいたりできるのです。

 DOS時代からパソコンを使っているP先生には,おそらくパソコンとは”面倒なことを強いられるもの”という認識が染み付いているのでしょう。ですから私が決めたやり方に対してさほど疑問を抱かず,文句も言わず,忠実に実行しようとしている(言い過ぎか?)のじゃないかなと思うのです。

 もちろん両者の対応の仕方の違いには,性格的なものも多分にあるのでしょうが。



 それでそんなことを考えていたら,本当に使いやすいソフトはパソコンをよく知っている人間の手だけでは生み出すことはできないのではないかと,ふと思いました。

 Windowsって,一見使いやすそうに見えても,ちょっと何かやろうとすると複雑な操作を強いられます。実は決して素人の手に負える代物ではないと思ってしまうのは私だけでしょうか。「ヘルプ」なんて,肝心のところでは意味不明の用語を並べ立てているだけで,ちっとも親切じゃないでしょう?



 明日は運動会です。早起きしなくっちゃ。





 雨で運動会が中止になってしまいました。
 あーあ。
 当初の予定通り,明日は休みで,運動会は明後日です。

 休みの回数は変わりませんが,何だか損した気分です。


 お試し授業−Y先生の巻(9月27日)

 10月12日の研究授業まであと2週間に迫ってきました。今日はY先生のクラスで”お試し授業”を行いました。”お試し授業”とは,本番(研究授業)と同じ内容で,本番に先だって行う授業のことです。ここで出された問題点を修正して,私が本番の授業に臨むことになっています。

 ですから,Y先生やY先生のクラスの子どもたちは,私や私のクラスの子どもたちと同じことができなければならないわけで,授業後に何度も自主研修を行うなど,パソコン初心者のY先生にはかなりの苦労(というよりも苦痛かな?)を強いてきました。それでも本日,授業直前のY先生はかなり不安そうなご様子でした。


 ところで今日の”お試し授業”では,私が計画した授業の時間配分がうまくいくかどうかが最大の関心事でした。

 授業は,お絵描きソフトで作成した画像をホームページに貼り付け,音声をwaveサウンドファイル(.wav)で保存して,”しゃべるホームページ”を作成する前半部分と,出来上がったホームページを閲覧し合い,感想を発表したり,反省点をまとめたりする後半部分に分かれていて,今回の指導計画では,前半部分を25分,後半部分を15分,その他の活動を5分に設定してみました。

 ところが先日Y先生のクラスで行った練習では,前半部分だけで60分(一人あたり30分)もかかってしまったのでした。これを何とか半分以下の時間に短縮しなければなりません。

 そこでY先生に無理をお願いして,これまでY先生がやってきたやり方−先生が”アイコンA”をクリックしたら,子どもたちも一斉に”アイコンA”をクリックし,次に先生が”アイコンB”をクリックしたら,子どもたちも一斉に”アイコンB”をクリックするというやり方−ではなく,私がいつもやっているやり方−まず先生が一通りやって見せてから子どもたちにやらせるやり方−に変えていただくことにしました。このやり方だと,途中で操作の仕方を忘れてしまってついていけなくなる子どもが出る恐れは高いのですが,時間は確実に短縮できます。


 さて,このようにして授業を進めていただいたところ,前半部分がY先生の説明を含めてわずか20分程度でできてしまいました。Y先生の説明が5分として,残りの15分を2で割って,一人あたり7分しかかかっていません。平均7分ではなく最大7分なのです。練習時(60分)の何と3分の1に短縮したのです。

 子どもたちの上達ぶりには驚くばかりです。



 Y先生の教え方の上達ぶりにも驚きました。




 今日は代休日でした。

 ふと気がつくと仕事が溜まっています。

 休みの日に片付けてしまうとずいぶんラクなのに,今日は一日中遊んでしまいました。

 それで今,日誌を書きながら仕事しています。



 コンピュータリテラシー(9月28日)

 某上司より,「遅くとも今月中に!」と依頼されていた,コンピュータの授業を増やすために先生方に課すノルマコンピュータの授業を効率よく進めていくために先生方に提示する努力目標を作成しています。

 それでいったい何を作っているのかというと,「コンピュータリテラシーの発達段階別一覧表」です。”コンピュータリテラシー”とは,コンピュータを活用するための基礎的能力のことです。つまり,子どもたちに修得させるべき知識や技能を発達段階に応じて定め,それを一覧表にまとめる作業を行っているのです。

 この事について先日私が抵抗したのは,コンピュータの授業を増やすため,これをノルマとして先生方に課そうしたからあって,”コンピュータリテラシー”の一覧表を作ること自体は,小学校6ヶ年に渡って系統的な指導を進めていけるメリットを考えると,むしろ好ましいことだと思っています。


 さて,他の学校の例などを参考にして,私が考えたコンピュータリテラシーは以下の通りです。(変更の余地あり)

低学年 ○コンピュータに慣れ,簡単な操作ができる。
・コンピュータの基本的な名称が分かる。(マウス・キーボード・プリンタ・CD-ROM等)
・電源を入れたり,終了したりすることができる。
・マウスの基本操作ができる。(クリック・ドラッグ)
・自分の作品を保存したり,開いたりすることができる。
・お絵描きソフトを使って絵を描くことができる。
中学年 ○コンピュータを使って,楽しく学習ができる。
・日本語入力に必要なキーの名称が分かる。
(エンター,スペース,BS,DEL等)
・キーボードを使って短文を入力することができる。
・お絵描きソフト上で文字を加工・編集したりすることができる。
・絵などを貼り付けることができる。
・ブラウザの操作ができる。
高学年 ○コンピュータを使って,目的にあった学習ができる。
・目的に応じたソフトを選ぶことができる。
・キーボードを使って文章を入力することができる。
・表計算ソフトを使って,表やグラフを作ることができる。
・スキャナやデジタルカメラから取り込んだ画像を開いて,編集することができる。


 ただしこれをまともに実施するためには全校体制での取り組み,つまりすべての先生方がそれなりの知識・技能を身につける必要があるわけで,未だ多くの先生方が初心者レベルの域を脱していない現状では,先生方にとって大変な重荷になることが予想されるため,今までは見送っていたのでした。

 しかしながら,6年間を見据えて効果的な指導を進めていくことを考えると,早かれ遅かれいずれは全校体制で進めていかなければならないわけですから,突然始めるよりは,あらかじめ先生方に提示し,心の準備をしておいていただいた方が良いのかも知れません。

 それに考えてみれば,すでにコンピュータが導入されて丸2年が経過した今でも,いったい何をやればよいかさっぱり分からない先生方も存在するわけで,そういう方々にとっての一つの指針として,この一覧表が役立てていただけるように思います。


 そういう意味では,必要性を感じながらも今まで放置してきたのは間違いだったのかも知れません。



 それにしても,子どもたちに修得させたいのはごく基本的な操作ばかりなのに,先生方の力量が心配で,心の準備が必要というのは,考えてみると少々情けない話です。

 ぬるま湯体質ですね。やっぱり。



 明日こそ晴れるかな。

 運動会があるつもりで毎日早起きをするのはしんどいです。











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