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とぜんそう98年1月分

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98/01/06
掲示板の方に97年十大ニュースは油断ならないから年明けにと書いたのはこれを暗示していたのかと思うくらいのニュースが昨日出張帰りの車のラジオから流れた。

星新一氏死去。

一応今年のニュースではあるが亡くなったのは去年の暮れ、やはり個人的には97年最大の出来事である。

高校に入って江戸川乱歩を読んでいるうち、解説にやたらと名前の出てくるこの作家に興味を持って初めて読んだのが『ノックの音が……』(講談社文庫)。あとは雪崩。

ここだけの話、PC−VANのSIG・アマチュアライターズクラブでのデビュー作「水底の天使」は「人造美人」というタイトルだったのである。だからどうしたといわれても困るが(ちなみに星新一氏の処女短編集のタイトルが『人造美人』)。
コペンハーゲンにある人魚姫の像の首がなくなっているそうな。何とも無粋なことをするやつもいたものだ。特に思い入れがあるわけでもないけど。
昨日の中日新聞夕刊に、愛知県内で十六歳の少年が起こした乗用車激突・横転事故の記事が載っていた。で、記事の最後に「少年は無免許だった。」と書いてある。

今現在軽自動車免許制度があるわけでもなし、誰が十六で乗用車の免許を持ってると思うのだろう。
98/01/09
大好きなホームページのリンクアイコンができていた……が、あまりのでかさに採用見送り(苦笑)。
星新一氏死去は5日の昼のニュースで伝えられてたそうだから、その日のうちにワイドショーで取り上げてたんではなかろーか(って、誰に答えてるんだ?)。
「ゆきやこんこん」は「雪や来む来」の変化だと昔読んだけど、CD−ROM版「大辞林」(三省堂)にはこんなのも収録されてるなあ。
こん こん
一 (副)(「と」を伴って用いることもある)
(4)雪や雹(アラレ)がしきりに降るさまを表す語。「―と大降りになり出した往来の雪/星座{武郎}」
と思ったら、ちゃんと書いてあるじゃないか。
ゆき【雪】
―やこんこん
〔「こんこん」は「来ん来ん」で、「降れ降れ」の意〕雪が降るとき、子供がそれを喜んでいう語。

98/01/13
ここも「世間の圧力」になったのかどうかはしらないが、例のリンクアイコンがダイエットしていたので採用
『聖書の謎を解く』(三田誠広著、ネスコ刊)を読了。素人向けの聖書の入門書だが、とても面白い。聖書を知らない人はそう多くないだろうが、いかに異文化の産物とはいえ自分が見事に聖書を表層的にしか読んでいなかったのを思い知らされた。

福音書作者の作為も当然入っているだろうが、旧約聖書をきちんと理解していないと新約聖書は読めないというあたりがまず新鮮。更に、旧約聖書も物語性ばかりでなく、その底流の「人間の罪」を読まないといけないという、これまた宗教書なんぞ読まない素人では到達できない領域がある。そして、ユダヤの王と罪の女たちの系譜の中からイエスが生まれ、全ての罪を贖うために十字架にかかる意味がわかりやすく書かれている。

キリスト教徒には常識なのかもしれないが、ばりばりの仏教・儒教・神道の中で生まれ育った私には目から鱗の一冊だった。別に入信するつもりはないけど。
98/01/15
また関東で大雪だそうである。

毎度のことながら北国の人からあんなの降ったうちに入らない、何を騒いでるんだと言う声が聞かれる。まー、犬が人に噛み付いてもニュースにならないというやつではあるんだけど、東京の一大事は全国的にも一大事という「東京タコ」((C)岐阜県知事)の意識に依るところも大きいんだろうなあ。経済・流通を考えれば無視もできないけど、取材の楽さも見落とせない。何せ颱風のたびに強風の中に立つ連中なのだから>マスコミ

やはり住んでいる人数が違うので一気に視聴率などに結びつくからかな(邪推)>首都圏の大雪報道
98/01/16
ええと、報道に関して批判的な書き方はしたものの、たまにしか積もらない雪のやっかいさは一応理解しているつもり
ところで、「一部の船や飛行機で欠航したり欠航することが決まっている便があります」などという報道をよく耳にしたが、なんか変。「欠航したり欠航する」というように聞こえるからだろうか。「欠航することが決まっていたり欠航した便があります」と言えば、時系列はややおかしい気がしないでもないが、すんなり耳に入るのではなかろうか。
98/01/22
18日に熱海から戻ってみると、留守電に叔母の訃報が入っていた。普通の人生を歩んできた人に61歳はちょっと早いと思う。

どうか安らかに>叔母さん
通夜の終わった後で集まって話をしていたら、従妹が競馬専門紙のトラックマンになっていることが判明。予想の◎や△を付ける人である。彼女の予想は回収率が結構いいらしく、雑誌にも紹介されたと彼女の父親が自慢し、それを聞いた従兄弟たちはさっそく彼女の電話番号をメモしていた。

帰りの新幹線で一緒になったので、「弟は医学博士で従妹は売れっ子トラックマン。みんなすごいねえ」というと、従妹はこともなげに「沢山おるんやもん、いろいろあるよ」。

なるほど、考えてみれば私は兄弟と従兄弟併せて30人近いわ。これだけいれば中には以下略。
そうそう、熱海だけど一応モバイル環境としてPHSとリブレット70を持参。が。つながらない。PHSにはアンテナマークが表示されるのに何度かけてみても回線がふさがっている状態で、呼出音が聞こえない。

試しに同行者の携帯電話からすぐそばのPHSにかけてみると、「電波が届かないところにいるか、電源が入っていない状態です」。

電源が入ってアンテナと電波マーク二つが並んでるんだってば。

あとから来た人が一言。「使えねー」。

駅に戻ったときに確かめてみると、しっかり「圏外」。部屋の中でも角度によっていきなり圏外になっていたし、どうも何かの電磁波を勘違いして表示していたとしか思えない。本気でPHSと携帯電話の併用を考える今日この頃である(病気)。
98/01/25
土曜日に仕事で各務原の方へ出かけたら、夕方には吹雪、帰るころには路面凍結。結局ビジネスホテルに一泊したのであった(「軟弱者っ」(セイラ=マス・談)。

98/01/29
knowinglyの日記によると、高島俊男氏が『週刊文春』に連載している「お言葉ですが…」の単行本第2集が出ているらしい。さっそく書店に走らなければ(と思ってからすでに3日。3軒目の書店でようやく発見)。

この人の本は「面白くてためになる」を地で行っていて、読んでいて飽きることがほとんどない。ページを開くたびに発見の連続で、一昨年の単行本第1集の時には久しく忘れていた「活字を読む楽しみ」が一気にあふれ出してきたものだった。

ただ、2冊目に読んだ『本が好き、悪口言うのはもっと好き』(大和書房)で少し気になることがあった。

(眠いので続きはまたこんど)
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庵主:matsumu@mars.dti.ne.jp