とぜんそう2000年7月分

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00/07/06

夏ばてちう。ふう。


祝・復活>お笑いパソコン日誌


知人のところでパソコンソフトの使い方講座。お孫さんをデジタルスチルカメラで撮影したものの、パソコン側に取り込んだ画像を編集できないという。

いってみると、なにやらライブラリ何とかという html ファイルをダブルクリックし、ブラウザで日付別のページを選択して画像を表示するのですが、これがこのまま編集できないのはどうしてだ、ということらしい。

どうやらデジカメ付属のソフトが USB 接続と同時に起動し、画像を HDD に保存しながら閲覧用の html ファイルも作るようで、知人はブラウザ表示された画像がそのまま編集できると思いこんでいたのでした。おまけに画像表示もスクリプトかなにかでやっているみたいで、保存したり壁紙に設定したりできないし。

うーん、なんだか便利なような不便なような。

けっきょく、URL から画像ファイルの在処を調べ、画像編集ソフトでお孫さんの部分を切り取って、携帯電話(インターネット接続もできるカラー表示のやつ)の背景画像にしてさしあげました。

本日の教訓:「小さな親切 大きなお世話」


岡山の金属バット事件、岡山県警が少年の特徴を記したチラシを配布ということですが、人捜しのためのチラシに個人を特定できないようにというコンセプトの表記を使ってなにか意味があるのかと思っていたら、今日になって容疑者逮捕。

どうも新潟を走っていたトラック運転手たちのあいだで昨日あたりから話題になっていたようで、自転車も別のものに乗り換えていたそうだからチラシの直接の効果ではないらしい。

本気で少年の身の安全を考えたなら、もうちょっと融通をきかしてもよさそうな。


朝日新聞のお笑い系投書コーナーによると、最近の女性は電車の中で化粧をするばかりではなく顔の産毛処理までおこなうそうな。

となると、あとしばらくしたら脇毛の処理やら服の着替え、果てはもっと下の方のむだ毛処理まで電車の中で見られるようになるかもしれません。

え、やだなあ、お客さん、すね毛ですよ、すね毛。


国際捕鯨委員会(IWC)年次会合が閉会

反捕鯨国が提案していた南太平洋クジラ禁漁区設置は否決されたものの、十年一日のごとく出ている日本が調査捕鯨を行わないよう求める決議は可決。まあ痛み分けといったところでしょうか。

再来年の年次会合開催地は下関だそうで、秘密投票になると反捕鯨の急先鋒・ニュージーランドでの開催より日本を選ぶあたりの参加諸国の良識に期待したいところ。

ところで、ちょっと前には反捕鯨のスローガンは「鯨を絶滅させるな」だったのですが、科学的調査でこれは一部の鯨に限られると判明。

次には「鯨は人間の次に賢いから殺してはいけない」。じゃあ鯨よりあほな人間は殺していいのか、じゃなくて、賢いから殺すな、賢くないから殺していい、なんてのは典型的な差別意識、選民意識。

てな批判があったのかどうか、今年聞いた反捕鯨関係者のキーワードは「経済」でした。曰く「捕鯨なんて経済的に小さな産業に日本がこだわるのが理解できない」、曰く「捕鯨は経済的に終わっているんだからやめた方がいい」。

しかし、朝日新聞によると今年の IWC 年次会合では、

 一方、日本は小型沿岸捕鯨のためにミンククジラ50頭の暫定捕獲枠を求めたが、賛成12、反対18、棄権2で否決された。(略)ただし、ミンククジラ捕鯨の停止によって網走市など沿岸捕鯨基地を抱える地域が受けている打撃を緩和するために「IWCが早急な努力を行うことを再確認する」という決議が賛成16、反対13、棄権3で採択された。決議案は条約付表の修正を伴わないため、単純過半数で採択される。


ということで、捕鯨停止で打撃を受ける地域は現実に存在するわけだからそんな小さな市場ではないし経済的に終わっているとも思えないのですけどね。

実際のところ、ほんとに終わっている産業だと思うのなら、いちど科学的調査に基づいたぎりぎりのところまで捕獲枠を広げてみればいいのです。

近所の寿司屋の話では、鯨肉が高いのは単なる希少価値。大量の鯨肉が出回れば価格が下がる理屈なので、もし産業として終わっているなら価格が下がってもそっぽを向かれるはずだから、そのときこそほんとに鯨市場は崩壊するでしょう。

供給しても売れないなら供給が続くわけありません。ほうっておいても捕鯨は小さくならざるをえないし、それでも捕獲枠をひろげろ、などとは主張できなくなります。いかがざんしょ。


『シャカリキ!』(1)〜(3)(曽田正人、小学館)、
『けだもの会社カンパニー』(2)(唐沢なをき、集英社)など。

00/07/12

梅雨明けが近いせいか暑苦しい日が続いてますので、暑気払いにちょっと首筋のあたりが涼しくなる話でも。


先日竹下元総理の葬儀に関するニュースを聞いて思い出しました。

たしか「落選運動」とかいう活動をしている人が、竹下元総理が健康上の問題を理由に衆議院議員選挙立候補を取りやめたことをさして、あれは自分たちの活動の成果だ、とのべた新聞記事を読んだことがあります。

となると、あの運動をしているのは呪殺すら可能な祈祷集団だったり


てなことを書いていたら突如原因不明の高熱を発して倒れてしまったので、話題を変えて、と。

『中日スポーツ』によると、郵政省が暴力傾向の強い子ほどゲーム時間が長いという調査報告を出したそうな。

さらに、格闘系のゲームが好きな子の方が「いじめられる方にも悪いところがある」と、いじめを容認する傾向にあるのだとか。

なるほど、納得。そういうことならば津の


という話題を展開しようとしていたらいつのまにかあぶらげをくわえて裏の藪をかけずりまわるようになってしまったので、呪い関連の話はさけることに。

新作を心待ちにしているライターさんがいるのですがその人は書きはじめるまでがのろ


なんだかいきなり人中に一本拳を喰らって人事不省に陥ってしまったので、気分を変えて。

樺太からロシアへ間宮海峡を越えて渡る人は恐ろしい目に遭うといいます。なにしろ旧称タタール海峡


いいかげん書いてるこっちが寒くなってきたので寝ます。

00/07/13

『タイムライン(上)(下)』(マイクル・クライトン、酒井昭伸訳、早川書房)読了。

じつは一ヶ月以上前に読み終わっていたのですが、いそがしさにかまけて感想を先延ばしにしておりました。まあいそがしさのためばかりでもないのですが。

素粒子の特殊な性質を利用してつくったタイムマシンで中世への旅行を企画していたハイテク企業が小さなほころびから壊滅的打撃を被っていく様子を、中世での冒険と重ねて描いていく時間もの SF。

で、中身ですけど、時間 SF のお約束と冒険小説のお約束でかためた優等生的娯楽小説、といったところでしょうか。特にエピローグ部分などは、時間 SF を読み慣れている人には、またか、といいたくなりそうなあれ。

途中似たようなパターンが繰り返し現れてげんなりしたりもしましたけど、それでも最後まで読めたのはまあそれなりの出来ということかもしれません。

すでに映画化も決まっているということですが、その前提で書いたような小説の見本といってはいいすぎでしょうか。


『虚無戦記』(7)(石川賢、双葉社アクションコミックス)、
『あしたのジョー』(1)〜(4)(高森朝雄原作、ちばてつや作画、講談社漫画文庫)など。

00/07/17

勤め帰りに NHK ラジオ第一放送を聞いていたら、西暦1900年のパリ万博で録音された「オッペケペ節」のレコードがかかりました。当時の現地でも喝采を浴びたそうです。

しかし、メロディなしでリズムに乗せて調子よくまくしたてる「オッペケペ節」は聞くからにラップ(よく知らないから勝手なことをいう)。案外ラップのルーツはこのへんだったりして。


その存在はaMIさんからの情報で存じておりましたが、あらためてラジオのスポーツニュースでその名を聞くとやはり脱力>松山坊っちゃんスタジアム

ところで、『坊っちゃん』(夏目漱石)への地元の評価は相変わらず好意的なのでしょうか。


讀賣新聞だったかに連載している童謡・唱歌にまつわる話をまとめたものが岩波書店から出ていたのでちょっとのぞいてみました。すると「證城寺の狸囃」について、野口雨情が書いた詩から作曲の中山晋平が改作したことが紹介された上で、現在雨情の全集にも収められていないが理由はわからない、みたいにのべられておりました。

この件については以前紹介した『これでいいのか、にっぽんのうた』(藍川由美、文春新書)に、雨情が旅行中で改作の許可を得ることができず、主宰者の責任で雑誌『金の星』に掲載、あまりの改作にさすがの雨情も顔色を変えたと伝えられている、と書かれています。

もとの詩と改作後の歌詞も並べて紹介されてますが、なるほど、これでは全集にもいれたくないわなと思うほど変更されてます。

これらのいきさつを知っていれば理由は自ずと想像がつくと思うのですが、はたして讀賣新聞ではそこまで調べなかったのか、はたまた知ってはいたが憶測の域を出ないのであえて書かなかったのか。いずれにしてもちょっと不親切というか不完全燃焼というか、けっきょくそこだけ読んで棚に戻してしまいました。


『マッハ Go Go Go』(1)(吉田竜夫、扶桑社)、
『ドリームス』(19)(七三太郎原作、川三番地作画、講談社コミックス)など。

00/07/18

おかえりなさいまし。お疲れさまでした>朋輩

「二度と来るんじゃないよ」といわれてきたり……するようなところじゃないか。アリゾナも襲撃しそこなったようだし(残念)。

おなかはもう大丈夫? この夏休みは忙しくなりそうですが、ひまを見つくろってまた肉でもつつきにいきましょ。


FinePix40i を衝動買い。

記録画素数432万(総画素数:ハニカム配列の240万画素)、Motion JPEG 方式で連続最長80秒の音声付き動画撮影、そのうえ最大64MBまでの MP3 オーディオ再生可能。おまけにこれまでの FinePix とくらべて小さくて軽い。

思わず手を出してしまったものの、よくよく見たらスマートメディアは別売り、添付の充電器とニッケル水素充電池の組み合わせだとフル充電に13時間で AC アダプタもついていない。けっきょく、予備のスマートメディアだのなんだので4万円以上の上乗せ。

でも、一番痛いのが特に撮りたいと強く思う被写体もテーマもないこと。さーて、なんに使いましょかね。

00/07/19

先週の土曜日あたりから蝉が鳴き始めたと思ったらすぐに梅雨明け宣言。自然の仕組みというものはうまくできてるもんですね。

しかしこのあたりは秋口につくつく法師が鳴き始めるまでずっと油蝉ばかりでもうひとつおもしろくありません。実家の方にいくと蜩やらみんみん蝉なんかもいて、変化を楽しめるのですが。

ところでふと思いついたのですが、「せみ」ってのは純然たる訓読み、つまり「やまとことば」なのでしょうか。

以前、週刊文春連載の「お言葉ですが…」(高島俊男)で、「紙」の読みである「かみ」はもともと音読みだったというのを読んだことがあります。

「木簡」や「竹簡」の「簡」が文字などを書き留めておくものという意味で「かん」と呼ばれ、あとから発明された「紙」にもこの読みを当てはめたものが少し日本語訛の入った「かみ」なんだそうで、意味を表した読み方ではあるものの出自は音読み。

で、「蝉」の音読みは「セン」(漢音)または「ゼン」(呉音)だからひょっとすると、と考えたわけです。調べてみると広辞苑第五版の漢字解説に 字訓「せみ」は字音「セン」の転 という記述が見つかりました。

しかしここで新たな謎が出てきます。「せみ」が「蝉」の音読みからできたというなら、この読みができる以前の日本人は蝉のことをなんと呼んでいたのでしょうか。

じつは今読んでいる『完本 文語文』(山本夏彦、文藝春秋)にこんなことが書いてあります。狼がきたというたとえ話はわが国古来の昔話ではなくイソップではないかと調べるくだりから。

 蝉と蟻、兎と亀、都の鼠と田舎の鼠などイソップが続々出てきた。蝉と蟻は蝉のいない国ではキリギリスになっている。わが国では蝉がいるのにキリギリスになっている本が多い。


このことから、もしかするとイソップの寓話が日本に伝わったころには日本には蝉がいなかったのではないかという仮説を立てることが不可能ではなくなります。では日本にイソップが伝わったのはというと、同じく『完本 文語文』から。

日本では安土桃山時代から古い馴染である。ポルトガルの宣教師によってこの寓話はもたらされ、江戸時代を経て小学読本にまではいって、わが国古来のお伽噺とまちがえられるにいたった。


ここに、蝉は安土桃山から江戸期にかけて日本に渡ってきた帰化動物だったという証明がなされたのであります(どーん)。日本にいなかった動物にやまとことばの名前がつくはずはなく、音読みから虫の名前ができたのも当然のことといえましょう(どどーん)。

え、百人一首にも入っている蝉丸は平安前期の人で、源氏物語の三帖めが「空蝉」?

……本説を取り下げます。


別冊宝島522『インターネットの安全な歩き方』(宝島社)など。

00/07/20

出勤前に NHK 総合テレビの天気予報をながめていたら、最高気温予想が34度。

今日も暑くなりそうだなと思いながらもういちど画面をよく見ると、予想温度の数字が青。つまり、最高気温が前日より2度以上低くなりそうだというのです。

あわてて前日の気温を調べてみたら、名古屋地方の最高気温は36.9度だったとか。うーん、この地方は湿度も高いし、ちょうどはだかの人間が全身にくまなくまとわりついてるぐらいの暑さだったわけか。

この想像を天国と思うか地獄と思うかで夏の乗り切り方が以下略。


きのうの分の油蝉ばかりのところ、時期的な話が抜けてるような気がしたのでちょっと修正。

ついでに以前の分を調べてみたら、自然の仕組みもけっこういいかげんだったことを思い出しました。

00/07/23

掲示板(旧)下忍さんから祝辞を頂戴しておりますけど(どうもありがとうございます)、トップページのアクセスカウンタがこのほど30000を越えました。これもひとえにみなさまのおかげと感謝しております。

これからも自分のペースでだらだらと更新していく予定ですので、よろしければおつきあいのほどを。


先日の「せみ」の話についてYOKOさんからうかがったところによると(いつもありがとうございます)、万葉集にも「うつせみ」が出てくるのだそうで、かなり古い言葉のようです。ちなみに「sim」もしくは「jim」と発音されると思われる漢字が使ってあるそうです。

19日分の中では恣意的に外して漢字解説の方を紹介したのですが、広辞苑第五版の用語解説の方にはしっかりと「(「蝉」の漢音が和音化したものという説と、鳴き声によるという説とがある)」と書かれておりまして、決定的証拠は発見されてないみたいですね。

広辞苑第五版には「蝉」の読みで「せび」というのも収録されてますが(せび【蝉】「せみ」に同じ。〈新撰字鏡2〉)、はたしてこれは語源に関係ありやなしや。

たとえば「蚊」の旁の「文」が羽音を表しているとしたら(広辞苑第五版の漢字解説では 「文」を、羽にある模様ととる説と、「ぶん」という羽音を表すとする説とがある)、「蝉」だって鳴き声を表している可能性が高いわけで、漢字起源にしろやまとことばにしろ、鳴き声が名前の元ということなのかもしれませんけど。


先日の朝日新聞の投書欄に中学校の教師から、未成年者の喫煙の原因は親や学校のしつけではなくて自動販売機だ、という趣旨の意見が掲載されておりました。タバコを自由に買えるような環境があるから未成年が喫煙するのだ、ということのようです。

生徒の喫煙に頭を悩ませているご苦労はお察しします。でも、自動販売機ってのは原因じゃなくて手段のような。現に私の行動範囲にはいくらでもタバコの自動販売機があったけど、中学高校時代を通じて一度もタバコを吸おうと思ったことないし。理由はこの中学校の先生が否定している親の意見。

個人的には未成年者の喫煙は未成年者の喫煙を禁じている規則そのものが原因と思ってました。規則破りってのはスリルも味わえるし自分が偉くなったように錯覚するのに最適なのですから。

たしかにたばこの自動販売機がなくなれば未成年者の喫煙は少なくなるでしょうけど、なくなりはしません。自動販売機がないならないで別の方法で入手するだけだと思いますよ。根絶するには世の中からタバコをなくすしかないのでは。


お笑いパソコン日誌で紹介されていた文体模写してくださいがおもしろい。

カフカの「変身」をいろいろな文体で書いているんですけど、今朝方にはテレビで『仮面ライダークウガ』を見ながら書いたとおぼしきグロンギ語まで出てきて、もう収拾がつかない感じですね。すばらしい。

ところで、最近見た新潮文庫版の「変身」では主人公が「グレーゴル・ザムザ」になってます。「グレゴール・ザムザ」で覚えた身にはすごい違和感(ざわざわっ)。この文庫では昔からでしたっけ?

ちなみにどこで覚えたかというと、テレビ版『マグマ大使』で箱根の大涌谷で突如湧きだした「グレゴール星雲のザムザ元素」。


『しゃりばり』(とり・みき、イースト・プレス)、
餓狼伝格闘士真剣伝説がろうでんグラップラーシュートでんせつ』(夢枕獏、板垣恵介、ヤングマガジンアッパーズ編集部監修、講談社)など。

00/07/30

『誤植読本』(高橋輝次編著、東京書籍)を購入。誤植に関するさまざまな人の随筆を集めたもの。半分近くまで読みましたが、すごくおもしろい。

自分の書いたものの誤植の紹介や、作家の書く原稿を尊重しろという意見、校正者のおかげで助かったという謝辞、はては誤植を利用して作品を独創的にしよう、などなど、各人各様の誤植に関する思いが紹介されています。

紹介されている誤植をいくつか拾ってみると、まず帯に「失敗は成功の墓」。続いて「引分の新記録」という見出しが記事を読んでみると「31分の新記録」。これなんかは「1日中山道」の世界ですね。

それから明治三十二年五月の「訂正号外事件」。当時の讀賣新聞がロシア皇帝について書いた社説の中で「無知無能と称せられる露国皇帝」とやってしまった。「全知全能」を読み間違えてのていたらくで、国際問題にもなりかねない、と大慌てで訂正記事を載せた号外を出したそうな。

誤植が社会問題になった例では、近衛文麿が戦時中に内閣を改造したときに朝日新聞が「新体制は社会正義でいく」という見出しを「社会主義でいく」としてしまって、すわ革命か、と兜町で取り付け騒ぎが起こったのだとか。

ほかにも、『西遊記』に出てくる「芭蕉扇」のことを書いたら松尾芭蕉に引かれたのか「芭蕉翁」に直されていて、「羅刹女」が火焔山に向かって「芭蕉翁」を振り回す『西遊記』が出現しかねないとか、禅研究の第一人者が「禅」を「褌」と誤植され、「褌の研究者」にされかかったとか、なんとも壮絶な世界が展開されてます。

まあそんなのばかりでもなくて、インボリウト函数の間違いを、そっちにはまったく知識のない校正者が数字の規則性だけを頼りに発見した、なんてエピソードも出てきてますけどね。

本に関心のある人は必読かと。


夏原さんの28日分の日記に書いてあった「首を振る」ですけど、私もこれだけなら否定の意味に受け取ります。肯定なら「首を縦に振る」のほうが。


掲示板(旧)でのROM男さんのご意見を受けて23日分を修正しました。

00/07/31

へい、とりあえず十連休のうち三日ばかり休めそうですので、別途お知らせいたしますです>朋輩

ところで、過去ログがないんでは参照できないからという理由でリンクはしてないんですけど、残す予定はないんで?


沖縄サミットが他の国に比べて100倍ぐらいの予算だったと英国の新聞で報道された件といえば、朝日新聞の投書欄にイギリス在住の女性の意見が掲載されていました。

この人の娘さんが不機嫌な顔で持ってきた夕刊にそういう記事が出ていたそうで、イギリス特有のシニカルな報道姿勢を考慮しても暗澹たる思いがした、娘も「サミットでなにが話し合われたかより先にこんなことが記事になるなんて、ほんとに恥ずかしい」といっている、みたいな内容でした。

まあなにを報道してなにを切り捨てるかはその新聞社の好みとはいうものの、この投稿者が気にする沖縄でのサミット開催の意義や話し合いの内容、サミット直前に起こった米兵による少女暴行などにまったく関心を示さずに予算だけを記事にしたのだとしたら、恥ずかしいのはその新聞社の報道姿勢でしょう。

おおかた、日本で開催するとサミットも金まみれになると報じた方が読者にうける、という判断でしょうけど、そうだとするとそんな記事ですなおに眉根を寄せてるようでは新聞社の思うつぼのような。

まあ実際にその新聞全体を読んだわけじゃないので、あくまで投書から受ける印象に基づく感想にすぎませんけど。


長州力と大仁田厚の対戦について、スポーツ系のサイトにこんな記事。

 ここが邪道が選んだ死に場所だ。バチバチ火花が散って、肉が裂けて鮮血が飛ぶ。先端が鋭く研がれた有刺鉄線に消防法ギリギリの200ボルトの電流。(略)


ほんとにこんなことが消防法に書いてあるとすると、かなりまぬけな法律のような。


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庵主:matsumu@mars.dti.ne.jp