とぜんそう2000年9月分

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00/09/03

asahi.com の記事によると、アメリカで軍人記念講演の施設を壊した高校生9人(被害額45000ドル)に対して、テキサス州の地方裁判所は服役刑ではなく付帯義務付きの保護観察処分を言い渡したそうです。

で、その条件というのが「退役兵をただのお年寄りと思ってもらっては困る」として、第2次世界大戦をあつかった映画「プライベート・ライアン」を見なさい、というもの。

ほかにも、

 第2次大戦で米兵が果たした役割を紹介したベストセラーを読むことも要求。1000語の反省文を書き、日本軍による真珠湾攻撃記念日の12月7日までに提出するよう命じた。


とのこと。

アメリカはまだまだ「リメンバー・パール・ハーバー」のようです。


仕事のストレスがたまっているせいか、いつのまにやら i モード携帯電話を買っていました。

しかしこれはおもしろい道具ですね。表示画面が小さいのと入力に手間がかかるのは措くとして、情報やデータへのアクセスは予想以上に手軽。おまけにメニューリストに登録されているコンテンツはユーザ登録しないと使えないから、料金回収もしやすい(ちゃんと利用料金が払われていることが前提ではありますけど)。商売にもなりやすいわけですね。今度「i モード」の名付け親といわれてる人が書いた『i モード事件』(角川書店)を買ってみるかな。

とはいえ、インターネットと同様、新しいメディアにつきもののセキュリティホールをねらったいたずらもあれこれ出てきているようで、先日の110番への自動ダイヤルに続いて asahi.com で新たないたずらが紹介されています

なんでも、特定の英数字や記号を組み合わせた文字列を含むメールを開くと、携帯電話内のソフトウェア上で膨大な演算処理を始めようとするために20分ほど画面が動かなくなって、その間電話も i モードも使えない状態が続くんだそうで。

記事によると、

 ドコモでは、昨年末に発売した502シリーズ内に組み込まれたソフトウエア文字列反応する可能性が高いとみて、機種の特定を急いでいる。


ということで、文字列のほうがプログラムに反応してしまうとは i モード畏るべし。

00/09/11

九死に一生を得た思いとはこのことで、東海地方を襲った豪雨のまっただなかをなんとか無事に帰宅できました。

一時間におよそ100ミリという大雨のせいで会社のそばの県道が川と化してしまい、対向車が波を立てると自分の車がゆらゆら揺れるは、ドアから水が浸入して床に溜まるは、ガソリンが残り少ないのに渋滞で身動きできないは、今度こそもうだめかと思いましたよ。

なにしろ、ときどききらめく稲光の中、県道より低いところにある脇道に入って立ち往生したあげく乗り捨てられた車がぷかぷか浮かんで流れてるのをながめながら燃料計をにらんでるんだから。

ようやく渋滞を脱出したあとは、なんとか水と交通量の少なそうな道を選んで、ついでに一日分の食料を買い込んできたり。

さて、水がひいたかどうか、あすの朝には鳩でも飛ばしてみますか。

00/09/12

【水害情報(続き)】
残念ながら鳩のつがいは積み込んでいなかったので(謎)自分自身で出かけてみると、あんのじょう道路が大渋滞。会社方面へ向かう道路はどれもこれも動きゃあしない。

これ以上渋滞の中にいるとガス欠なので、いったん落伍してガソリンスタンドへ。

食事もとらずに3キロ足らずを5時間かけて移動して、目の前の国道23号を越えれば会社だ、と思ったら、パトカーのスピーカーから「この先は道路が水没して直進できませんので、23号線に迂回してください」。

私の青春を返せー。

ちなみに23号線に入ってしまうと大きく迂回しないことには会社に行けないのだが、南側からとなりの刈谷市を抜けて、目の前の境川を越えれば会社のある大府市だ、と思ったら、橋の手前に進入禁止のバリケードが築かれてましたとさ。

まあ家が水に浸かった人よりはましではあったのですけどね。とちゅうのバイパスから見下ろしたら、刈谷市のあたりで家が水に取り囲まれてたり、土手を流れる川の水位が土手の外の田圃より高かったり、年間降水量の三分の一がいっきに降るとこうも恐ろしい事態になるのかと思い知りました。

被害にあったかたにはお見舞い申し上げます。

00/09/13

【さらに水害情報】
きのうは南からアプローチして失敗したので、きょうは北の方からの出勤を試みてみました。

あれやこれやで3時間半かかってようやく近づいてみると、会社のあるあたりは未だに冠水したまま。会社の裏側の田圃がまるまる広大な沼になっていて、その中に社屋が浮かんでおりました。

普通乗用車ではとてもたどりつくことはできないので、近くの別工場に行ってみると、三三五五集まった同僚たちがなんだかかたづけものをしていました。ありゃ、と思ってまわりを見たら、フェンスの地上から1メートルぐらいのあたりまで白く汚れています。つまり、ピークにはそこまで水がきていて、なんでも夜勤の人やおとといの夜帰りそびれた人たちが消防や自衛隊に救助されたのだとか。

その場で復旧作業に参加することになったわけですが、いったいいつまでかかることやら。

ということで、きのうの被災見舞いは自分たちにも向かっていたようです。

00/09/15

【水害情報・ひとまづ完結】
で、おとといおどろいたのが会社近くの県道のありさま。

作業服と工具をとりに、同僚の車高の高い四駆で本社に向かったのですが、片側1車線の県道の両脇ばかりでなく道路の真ん中にさえ立ち往生して水没した車がごろごろしており、大型車一台が通り抜けるのがやっと。

屋根にまで泥がこびりついたうえにあちこちぶつかったりへこんだりした車が道に沿って並んでいる様子はまさに死屍累累。

同僚の話だと、5分か10分帰りが遅かったら私も同じ運命をたどったかもしれなかったようで、先日書いた「九死に一生」はそう大げさでもなかったみたいです。くわばらくわばら。

00/09/24

ネットで「国民調査」まで行われている(情報感謝>夏原さん)シドニーオリンピック柔道男子100キロ超級決勝戦の「疑惑の判定」ですが、その恐るべき真相をここでぶちまけましょう。

オリンピック開催地のシドニーが今年の IWC 総会の会場になったことは以前にも書きましたが、オーストラリアは世に隠れもない反捕鯨国。さらに今回の決勝戦の主審の国・ニュージーランドはそれに勝るとも劣らない反捕鯨国。

そして、先般日本は調査捕鯨の対象をミンククジラだけでなくマッコウクジラやニタリクジラにまで広げ、アメリカから大統領選挙がらみの人気取りもあって猛反発を食らったばかり。

もうおわかりでしょう。篠原選手は反捕鯨国の「意趣返し」を受けてしまったのです。柔道を「お家芸」とする日本に屈辱を与えるのにこれほどうってつけの舞台はありません。ついでにいうなら篠原選手の「竹」に「条」だったかの「しの」の字が出ないのも(情報感謝>YOKOさん)国際的陰謀なのです。(この文字の件続く))

つまり、あのニュージーランド人の主審は誤審と思われてもやむを得ない状況を的確に見極めてあのジャッジを下したものであり、実に高度な柔道センスの持ち主だったというわけですね。しろうと審判だなんてとんでもない。

などという戯れ言はともかく、以前にも書いたように機械的に時間や距離などを測ればすむ競技以外の審判は人間がやった方がいいと思っているし、主催者が決めた審判のレベルが低いならその競技会自体のレベルも低いものと考えますので、オリンピックの柔道はそこいらの市民大会あたりと同レベルなのかもしれないという疑いを抱き始めております。

それと、勝敗に関わる重大な間違いがジャッジにあると思ったら試合を放棄してでも抗議した方がよかったのでは、と個人的には考えますが、篠原選手は「柔」という精神修養も兼ねた「武道」をやっているからはらわたが煮えくりかえってもジャッジを受け入れ、対するフランス人選手は「JUDO」という「スポーツ」をやってるから世間が「誤審」と呼ぼうともルールに則ったジャッジをよろこんで受け入れるのかな、などとも。


【水害情報・補遺】
水があるていど引いたあとの県道を走っていると、立ち往生した車のなかにボンネットの上の方だけなにかにぶつかった痕のあるものがありました。なんでこんなところがと不思議に思っていたら、同僚の話を聞いて納得。

その同僚は水に囲まれて孤立した社屋にいて翌朝消防の救助ボートで助け出されたのですが、移動中ボートがなにかにぶつかったので驚くと、救助の人はこともなげに「あ、これは自動車ですね」。見ると水面からカーラジオのアンテナが。

深さ2メートル近い濁流では水中になにがあるかなんて見えやしない道理ですね。

あと、個人的被害は車に浸入してきた水で汚れたカーペットだけかと思ったら、助手席の下に設置してあったカーナビが水にやられておりました。古くて性能もよくないから買い換え時期を考えていたものではありますが、こういうかたちで壊れるといささか残念。

にしても、カーナビが故障したときによく電送系がいかれなかったものです。私の車に関しては今回の水害ではいろいろな幸運に恵まれたものだと改めて考えております。


え、ナベツネがリーグ優勝決定前に長島監督の無期限留任を決定? うーん。


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庵主:matsumu@mars.dti.ne.jp