「これでも朝日新聞読みますか?」 2008.04.05

出版社ISBN初版定価(入手時)巻数
ワック978-4-89831-117-22008年12月22日1400円全1巻


私はいい加減な男である。なにがいい加減かというとなにごともいい加減である。















たとえば本を買う場合・・
何か一つのテーマについて調べたい、知りたいというときは、本屋に行ってタイトルを見て関連ありそうなものを5・6冊買う。本屋に行く暇がない時はネットで同様にタイトルを見て選ぶ。
電車の中つりでおもしろそうだというのがあると、家か会社にたどり着くとすぐにアマゾンで注文する。
ネット販売に「監査」とか「ISO」などの言葉を条件として登録していているので、それに合致する新刊が出ると毎朝メールが来る。タイトルが気に入ったら買う。
だから手元に届いてから「しまった!」ということは多いし、読んでから価値がないと思うことも多い。たいがいの人は本屋で手に取り、中をぱらぱらと見て、買う価値があるか、値段に見合っているかを熟考するのではないでしょうか?
だから私の本に対する投資効果は低く、貯金が残らないのかもしれない。
図書館を使うという発想はない。
なぜかというと、以前話したように私は本を読むとき、中にアンダーラインをひいたりマーカーで色をつけたり、耳を折ったりするからだ。本というオブジェクトが大事であると思っているのではなく、その情報、アイデア、思想というものに価値があると考えているから。
それに私の自由時間に図書館が開いているわけがない。最大なことは経済観念というものが身についていないのだろうと思う。
知人、友人に図書館を活用している人は多い。私と違って自由時間があり、経済観念が進歩しているのだろう。

さてこの本を買ったのもそんないい加減なおばQ流購入法で手配した。タイトルからしてよさげだったし、著者が山際澄夫とくれば間違いないと思ったから。
しかし手元に届き「しまった」と思いました。だっていつも読んでいる月刊WILLの掲載された記事が多かったというより、ほとんどだったから。
とはいえ、転んでもただでは起きない私である。斜め読みをしてアドレナリンがドバッと溢れ、朝日新聞に対する憤りを改めて感じたのである。
怒りは食欲を増す。この本はめげたとき、食欲のない時のクスリになるのではないだろうか?
いやまてよ、メタボになりかけの私がこの本を読んで食欲を増し、完璧なメタボになったらまずいのではないだろうか?
読むクスリではなく、読む劇薬だったりして 

まあ、ダジャレだけでは終われない。
これほど朝日はだめ、早く消えなさいと言われたら、朝日新聞も反撃しなくちゃいけません。
まだその動きはないようなので、私が代わりに書いてみた。

「これでも朝日新聞を読もう!」

ちまたには私たちを批判する本が売られていると聞く。日本は言論の自由だからどのような主義を唱えてもよい。私たちはこのような心無い中傷に反論することもないと考えている。しかしちょっと待ってほしい。気になることがある。この本をそのまま信用してしまう人もいるかもしれないことだ。言論の自由だからといって、この本のように一方的な論を進めてよいのか考えて見たい。















まず私たちはこの本で冒頭に書いているような「うどん屋の釜」ではない。なぜなら「いうばっかり」ではなく、過去半世紀の活動を通してその成果を出しているからだ。
実例をあげよう。
中国の文化大革命報道は私たちの金字塔といってもよい。外国のそして日本の報道機関がぞくぞくと中国を離れたとき、私たちはジャーナリズムの精神を忘れずにかの地にとどまり、中国の宣伝放送を日本に伝えるという偉業をなしとげた。
また、日本国民の飽くことなきニュースを求める願いに応えんと、ニュースがない時は自らがサンゴに傷を付けてもニュース報道するなど120%の努力をしてきた。
もちろん勇み足もあった。ダイオキシン報道では事実と異なること、私たちの報道による風評被害で訴えられた。しかしこれもダイオキシンの危険性を日本国民に伝えることは大事だと考えたからだこそなのだ。いや、かえって国民に批判する力が付いたのではないかと考える。
エッツ、最近はダイオキシンの毒性そのものにも疑問が出ているのですか?

「これでも朝日新聞を読みますか?」はこういった基本的ことを無視している。説明責任を果たしていないのは私たちではなく、「これでも朝日新聞を読みますか?」ではないだろうか。
内外に様々な波紋を呼んでいるこの本に異論が噴出しているのは事実だ。現代史はまだ歴史の評価を受けていないし、だからこそ私たちは最善を求めて考えている。議論が尽くされていない、あるいは国民の合意が得られていない現代史について、真の評価を考え、また問題の本当の解決策を求めるには冷静に落ち着いて考えることが必要だ。

なにごとにも即断は禁物である。冷静な対応が求められる。ジャーナリズムとは何かと、私たちはもっと真剣に考えていきたい。


かなり朝日新聞的言い回しをちりばめてみたのですが 

ネットからダウンロードできるソフト(オンラインソフト)にもいろいろな種類がある。私が大好きなのはもちろんフリーソフトである。
朝日不買運動
読まない、買わない、読ませない
このTシャツを見たら手を振ろう!
お金を払うのはあまり好きではない。といってもお金を払わず無断借用するほど中国や韓国のごとき知的財産権無視はしない。
オンラインソフトの中には、カンパウェア(ドネーションウェア)といって利用者がプログラム作成者を応援する意味で自主的にお金を払うソフトもある。
この本はカンパウェアならぬ、カンパブックと考えればよいのだ。
つまり、読む価値はもちろんあるが、読まなくてもよいのだ。この本は価値があるぞ、売れぞということを示すために、サヨク、朝日新聞、そして正論派、一般市民に知らしめるために1400円カンパしたと思えば良いのだ。


本日のお誘い

さあ、あなたもカンパしましょう



木下様からお便りを頂きました(08.04.05)
朝日を批判する本について
これは今に始まったことではなく、結構昔からあるようです。私も何冊か持っていますが、「『日本から朝日新聞が消える日』片岡正巳、閣文社」は1991年に第1刷発行となっています。またその他に、実家に送ってしまったので手許にはないのですが2冊ほど持っています。こちらは第1刷発行が昭和となっていた気がします。またGOOGLEで検索してみたところ、この片岡氏は朝日批判の本をいくつか書いているようですね。
 一つ気づいたことがあるのですが、報道を批判する本は何冊かあっても特定の報道機関を批判した本は朝日新聞とTBSに対するものしかないんじゃないでしょうか?読売、産経、毎日、日経、中日等のみを名指しで批判している本を探してみましたが見当たりません。
木下様 毎度ありがとうございます。
おっしゃるとおりです。古くは「朝日文化人―この日本をどうしようというのか 」なんて1967年頃からありました。
ただ、そういった本を孤軍奮闘させないということが大事なのかと考えています。
朝日を批判する人、本があっても、国民が関心を寄せないと、泡の如く消えてしまいます。それこそが朝日の思うつぼ
だから、カンパウェアのように、読んでも読まなくても本を買って、声援を送ろうということを言いたかったのです。
もちろん、本を買わなくても、図書館にあの本を買ってくださいというのもひとつの声援でしょうし、ネットで宣伝するのもあります。
本に限らず、おかしいよと街頭でネットで発言することでもよいのです。

やよい様からお便りを頂きました(08.09.16)
天声○語風に…
会社では日本経済新聞をはじめ建通新聞という業界新聞をとっています。
この建通新聞は建設業の業界新聞でありどのがどの物件を受注あるいは落札したとか新しい工法の研究とかが載っている新聞であり、それが毎日のように営業の方はそれを情報収集のために読んでいます。

日本経済を知るために日経新聞、業界を知るために業界新聞をとっているという事は自分でも分かるのですが朝日新聞をとっている理由が分からないです。

読んでいる記事は国際社会?事件?それとも地方の出来事か?…と思って横から見るとテレビの番組欄とスポーツ欄と天気予報だけしか読んでいません。
しかもそれが役に立つ場面は事務所内だけでの会話だけで社外では使われてないようです。

時々思うこと…就職先を間違えたのだろうか?

※実話です。
やよい様 この世の中、理屈で割り切れないのはたくさんあります。やよい様が知らないわけがいろいろとあるのではないでしょうか?
言うじゃありませんか、義理と人情って
義理の例をあげると、昔世話になった人からなんとかアサヒを取ってくれと言われて、義理を欠いちゃいけないと購読したってこともあります。
近所にどんな仕事をしても長続きしない中年男がいて今は新聞の勧誘をしてたとしましょう。あいつにもこの秋子供が生まれるんだってね、じゃあ祝儀代わりに新聞取ってやろうかというのが人情。
あるいは、フーテンの寅さんの映画で片思いの人が学生だったので寅さんは勉強するのではなく眼鏡をかけました。
それと同じく、大学生が読む、インテリが読むというのでアサヒをとって見たというのかもしれません。
2ちゃんあたりで聞く話ですが、詐欺まがいというのもあるそうです。「こんちわ、ヨミ●●新聞です。とってくださいよ」「ヨミ●●なら頼もうとしてたところだ」と契約して翌朝配達されたのはなんとアサヒ!契約書を見直すとアサヒとかいてありました。そんな詐欺があるそうです。貧すれば鈍す、売れない新聞は大変です。
やよい様の同僚が北朝鮮のスパイで暗号を解くのにアサヒを使っているのかもしれません。昔新聞の特定の記事が乱数表の解読に使われていたとか
あるいは、私に想像もできないような深遠な理由によってやよい様のところで購読しているのかもしれません。
いやあ、なかなか面白いですね〜

やよい様からお便りを頂きました(08.09.18)
私の為に特設会場?!
今回はちょっと朝日○聞の書き方をまねてみました。
まねた部分は分かるかとは思いますが「時々思うこと…就職先を間違えたのだろうか?」という一行の前に普通は「それからどうしてどのようになってそう思ったのか?」という説明や理由などを無視した事です。
でもまねて分かったことは本家を越えることは難しいです。
あれは激しい練習そして厳しい修行を重ねてようやく到達するプロの領域です。
それと新聞ですが、どうも「私の知らない事情」ですが本当に事情は無いようです。
あと会社の新聞ですが単に購読しているだけで深い意味とかは無かったようでした。
灯台下暗しと言いますが、まさか会社の人が○朝鮮のスパイとは気が付きませんでしたw
佐為様、私の身を案じてくださりありがとうございます。
最後に私のお便りで特設会場(?)ができてしまうとは…常連さんを差し置いて図々しいことをしてしまいましたねぇ〜。 V^ー^)
やよい様 毎度ありがとうございます。
なにしろ閑古鳥の鳴いているホームページですので、やよい様の一言にホロリとしてしまいます。
アサヒを超えようなんて、そんなむちゃな!
捏造、偏向、ごまかしの才能は遠く厳しいのです。

やよい様からお便りを頂きました(08.09.20)
調子に乗って第2弾
自衛隊の輸送機が頭上を飛んでいた。
たしかここは基地に近いはずだ。
憲法が改正されたらまず徴兵制が復活して日本が戦争できる国になる。
そして政府は若者を兵隊に仕立て市民に不安と恐怖を植え付け政府への批難の声を封じるだろう。
そして市民の目を欺きながら自衛隊の軍備を強化しその力でアジア諸国へ侵出するだろう。
その時、私の上を飛んでいた輸送機もアメリカの空母から飛び立ったB−52と一緒に誰かの頭上に爆弾を落とすと思うとぞっとする。
今の日本人はかつてアジア諸国に多大な迷惑をかけたことをもう忘れたのだろうか?
製作時間は30分程度です。
作りながら「よくこんな不思議な事を書けるもんだ。」と思いました。
そして自分では最初に「天声人○」と思っていたんですが、投稿したあとに気が付きましたがこれは「朝日新○に投稿する市民」の文章だと気が付きました。
自分で作ったとはいえ読んでも突っ込みどころ満載な文章です。
やよい様 毎度ありがとうございます。
評価点は・・・・可というところでしょう。それに何ですか!30分もかかったとは、メッですよ
プロパガンダの鉄則は、大量に、速やかに、いたるところに、です。そのアジテーションの文句を作るのに30分もかけたとは、先生は悲しいです。
まず、B52が空母から飛び立つというのは、わが愛しき福島ミズポのセリフで、あまりの無知さに袋にされたことを知りませんか?

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文句を言うだけじゃ信用されませんよね、では私も一つひねってみましょう。
自衛隊の輸送機が頭上を飛んでいる。
あの飛行機が10分飛ぶのにどれだけの燃料を使うかと想像した。私の軽自動車が一年間に使う以上なのだろうか?
それは私の納めた税金で賄うのだろう。
それをホームレスの人たちや介護に使えばどれほどの効果があるのだろうかと思う。
人は武器を持つと使おうとする、武器を持たなければ使うはずがない。
日本に武器も軍用機はいらないとおもう。
今の日本人はかつてアジア諸国に多大な迷惑をかけたことをもう忘れたのだろうか?
こんな文章2分でかけるでしょ!
ところでこれだけじゃ面白くないのでもう一案作ってみました。
自衛隊の輸送機が頭上を飛んでいる。
かってスクランブルが毎日のようにあったそうだ。今でも年に250回あるという。10年前まではソ連・ロシアがメインだったが、現在は過半を中国が占める。私たちの国日本は決して安全ではないのだ。
日本に外国の軍隊が攻めてくるなんて想像すると胸が苦しくなってしまう。
武装しなければ戦争は起きないなんて間違った考えをしている人がいる。ユーゴや旧ソ連の国々でのできごと、アフリカ難民を思えばそれは全くのウソ
私たちは独立国家として自衛隊がしっかりと我が国土を守ってほしいと思う。
頭上を飛ぶ飛行機にその思いを伝えたい。
お願い!私の家族を守ってほしい。
そして息子が大きくなって日本の防人となってくれたら私は心からそれを誇りとするだろう。
私の頭の中はもうガラクタが一杯で・・・困りました。

やよい様からお便りを頂きました(08.09.20)
調子に乗りすぎてしまいました。
B−52は無理でも航空母艦に離着艦し一番大きい航空機はC−130という輸送機です。
当初は航行中の空母への物資輸送という目的でC−130が空母への着艦が行われましたが、この時は飛行甲板の艦載機を全て艦内に収納して「何も無い状態」にしないと不可能でした。
補給のためとはいえ1機の為に何十機の航空機をいったん艦内にいちいち格納する手間やリスクを考えたら効率的ではなく後に登場したC−130よりも「小さい輸送機」が登場したためこのような事はしなくなりました。
だからといってC−130より小さいサイズの航空機なら空母で使える!ということにはなりません。
…そこらへんの説明は省略させてください。
C−130の空母着艦の資料を添付されいましたが、ウィキペディアでフォレスタルと検索すると乗っています。
それに「空母からB−52…」は最初に誰が言ったのか知っています。
すみませんでした今後気をつけます。
これからもご指導、ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。
やよい様 冗談ですよ、冗談、
別に私が先生ではありません。ただ歳をとっていますので知識というわけではなく過去の出来事はそれなりに知っています。
フォレスタルなんて今の若い人は知らないでしょうけど、私の少年時代に就役、ベトナム戦争のとき大活躍、火災事故、大型機の着艦もそんなことは新聞で読んでいました。
そもそも、F4ファントムが使えるようになったのは、二次大戦の空母が引退しフォレスタル級が就役したからです。それまではクルーセイダーが海軍の主力戦闘機でした。
私はミリタリーマニアでした

はくさい様からお便りを頂きました(2012.04.20)
天声人語について
中三男子です。
学校で毎週朝日新聞の天声人語をノートに書き写す宿題がでます。
私はできればやりたくありませんが提出しなければ成績が下がります。
このホームページを見て本当に朝日新聞が嫌いになりました。
感想に「朝日新聞は左寄りの新聞で嫌になります」と書くわけにもいきませんし困っているので、何かアドバイスをいただけたら嬉しいです。
はくさい様 お便りありがとうございます。
日本人よ誇りをもての主催者で、おばQと申します。といっても頭がおばQなだけです。
文章を拝読しますと、とても中学生とは思えません。ひょっとして成人の方ではないのでしょうか?
別に嫌いな文章を書き写すことをしてはいけないということはないでしょう。
単に読むより、文字に書くということによって、より深くその論理といいましょうか、話のつじつまがわかります。
そういうことにより、天声人語の良い点悪い点が一層よく理解できると思います。
ガリレオは地動説を唱えましたが、彼は天動説の大家でした。アインシュタインだって従来の理論をよく知っていたからその矛盾を考えたのです。
本当に天声人語がおかしいのか、あるいは私を含めた朝日批判が間違っているのかは、よく考えなければなりません。
先生がそういう宿題を出されたということは、ありがたいことと受け止めて頑張りましょう。
きっと良い成果があると思います。

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