ISO謎の言葉 09.03.15

私がISOマネジメントシステム規格に関わって早18年になる。より正確に言えば、ISO9000s規格に関わってから18年である。もっとも1987年版ではマネジメントシステム規格などと僭称せず、品質システム規格と名乗っていた。
まあ長年ISOと付き合ってきたが、今でも知らないことが多く未熟を感じる。
【僭称】(せんしょう)
身分を越えた称号を勝手に名乗ること。また、その称号。(例)「帝王を―する」

さて、未熟を感じるのはどんなときかというと、聞いたことがない言葉、学んだことのない言葉、難しそうな言い回し、そんなものに出会ったときである。
18年やってきたなんていっても、私などまだまだ駆け出しですから、ご存じの方はぜひともご教示をお願いします。


本日の最大の謎
ISOに関わる最大の謎は、私の頭からなぜこれほどくだらない文章が出てくることかもしれない

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休みの日はキーボードを叩くのが止まりません。
時間とおいしいコーヒーがあると、永遠に文章を書いているのではないかと危惧いたします。 


ぶらっくたいがぁ様からお便りを頂きました(09.03.15)
つまり、文書化される前に通知や議事録で仕事はどんどん進みます。教育訓練なんて絵に描いたようにしているわけないでしょう。内部監査だって定期的にあるわけはない。法違反だって起きるだろうし、事故も起きる。
企業経営は生き物ですから、変化は日常茶飯事です。仰せの通りだと思います。
ところで、「内部監査」と「マネジメントレビュー」についてはISO9001もISO14001も「あらかじめ定められた間隔で」とあります。私にはこれが解せません。なぜ定められた間隔というシバリがあるのでしょうか?
生き物である企業経営において、現実にはこれらがタイムリーに行われているのは当たり前といえます。重大な事件や経営を左右する事象が発生、あるいは発生しそうであれば、しかるべき責任者が関係者に状況や事情を確認し、その結果は経営層に報告され、経営層が判断を下します。
これを半年に一度とか、年に一度とか固定化してしまえば、経営に重大な支障が出るのは火を見るよりも明らかです。
次に解せないのが、「環境方針に『外部に公開する』という文言がない」とか「環境目的と環境目標とが明確に区別されていない」などと枝葉末節に渡って念入りに指摘してくださる審査員が、なぜ「内部監査及びマネジメントレビューが“あらかじめ定められた間隔”で実施されていません」と言わないのでしょうか? 規格の文言にこだわるのなら、徹底的にこだわるのが筋というものです。中途半端はいけません。

毎度ありがとうございます。
「あらかじめ定められた間隔」でありますが、間隔の原語インターバルは周期と言うよりも単なる間隔、だからあらかじめ定められた間隔ではなく、計画したとおりに実施しなさいという意味らしいです。
「中小企業のためのISO9000」によると初版では1年間隔くらいでよいとありましたが、第2版では会議でもインターネットの活用でも、文書でもよいとあります。まあ実際の会社ではいろいろあるでしょう。規格がすべての会社の仕組みを書くわけにはいかないので、この程度ならよしとしましょう。
一般的に審査ではマネジメントレビューを行ったとき、次回の開催時期を決めておけばよいと判断しているようです。


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