ケーススタディ 力量12 経営に寄与する審査

12.06.27
ISOケーススタディシリーズとは

藤本は環境保護部に居所を変えてから4か月、出向予定まであと2か月となった。藤本はISO認証機関に出向と言われてからずっと、ISO認証の意味を考えている。
藤本部長
自分の仕事の意義を理解しなければ良い仕事はできないのは当然で、藤本はそれを見つけようとしている。
すべての仕事は会社に役立つことが目的である。では会社の目的は何かといえば、過去より多くの人が考えてきたが、ドラッカーもそう語っているが、一般的には、会社が存続することだと言われている。すべての組織というものは、生物と同じく、自己保存が最終目的となる。それをおかしいとか、手段が目的化していると否定してもしょうがない。もちろん企業は単に存続すればよいわけではなく、存続して継続して社会に貢献していくことが使命であるはずだ。
大航海時代の企業とは一つのプロジェクトであり、一航海一企業ということが多かった。それに対して今の企業は終わるつまり期限を定めて清算する予定はなく、いつまでも永続することを前提としているので、ゴーイングコンサーン(going concern)と呼ばれる。
ゴーングコンサーンでないのは、清算企業あるいは時限措置の行政機関くらいだろう。例えば、JESCOはPCBを無害化処理するための国策会社として2004年に設立され、2016年に解散のはずだった。しかしPCB処理が大幅に遅れているから、ゴーイングコンサーンになる可能性もある。

ではISO認証機関とは、どのような製品あるいはサービスによって社会に貢献しているのだろうか。
ISO認証機関はサービス業である。これは私が言うまでもなく、帝国バンクであろうと統計調査であろうと、ISO認証機関は「他に分類されないサービス業」というカテゴリーに入る。経営コンサルタントなどと同類というわけだ。
ではサービス業とは何かといえば、形ある製品ではなく役務(えきむ)を提供するものをいう。認証機関はいかなる役務を提供して、審査を受ける会社にどのような効用を提供しているのだろう?
経営コンサルならその会社を良くするノウハウ、あるいは講習などにより知識や手法などを提供する。公認会計士は法的な仕組みに基づき、その会社の財務会計に客観的なお墨付きを与える。ガードマン会社は警備というサービスを通じて安全と安心を提供している。
ここで外部から提供する役務には二種類あることがわかる。ひとつはその会社自身でも行うことができるものであり、もうひとつは法規制などにより外部から調達しなければならないものである。コンサル、ガードマンなどは前者であり、公認会計士は後者である。税理士は前者と後者の部分がありそうだ。
公認会計士のお仕事についても委託しないこともできる範囲もあるが、省略

さて、ISO審査員及びISO認証機関が提供している役務とは何だろうか?
第三者認証というお墨付きを与えるということは明白だ。それはその組織、その会社が独自にはできないことだ。今の話で言えば後者に当たると言える。
もっとも第三者による客観的な裏書でなく、自分自身が大丈夫と宣言する自己宣言もなくはない。考えると例外ばかり出てきて話が進まない。

ところで現在では認証機関の多くは、認証審査において規格適合確認とその裏書だけでなく、「経営に寄与する審査」を行うと語っている。「経営に寄与する審査」というものがいかなるものか判然としないが、ニュアンスとすると前者・・すなわち社内調達できるもの・・に位置づけられるのだろうか?

藤本の頭の回転はいつもここで止まる。「経営に寄与する」とはなんだろうか?
もちろんISO審査ではルール上コンサルはできないことになっているから、そこのコンフリクトはどうなのかという疑問がある。とはいえ、それは経営に寄与するものが何かを確定した後でないと、判断のしようがない。
藤本もつい最近まで開発部長として数百人の部下を持ち、いくつもの開発プロジェクトを指揮監督していた。つまりそれらに関わる人・物・金の管理とスケジュール遵守と成果を出すために判断し、命令し、フォローするということの繰り返しをだ。
とはいえ己を経営者というのは少し恥ずかしい。経営者というのは企業全体を統括する人を言うと思う。自分がしていた役割なら上級管理者というべきだろう。まあ経営の末端を担っていたと言ってもうそではあるまい。
さて、そんな仕事をしていた者として藤本は考える。ISO審査でどのようなサービス、あるいは情報提供によって「経営に寄与する」と言えるのだろうか?
ISO審査で提供するものは固有技術ではないだろう。もし固有技術を提供するというなら、審査員はその分野の先端技術を知っている必要があるが、それはありえない。まさか審査において他社をみているから、そのテクノロジートランスファーをします程度では、先端技術に関わっている者には笑われてしまうだろう。
とすると、ISO審査が提供するものは管理技術となる。さて管理技術とすると・・・藤本は今まで採用したり参考にした種々の管理技術を思い返した。プロジェクト管理というものがある。前世紀末だったと思う。プロジェクトをいかにスケジュール通りに推進させていくかという技術であった。あれにより、確かにプロジェクト崩れ対策になったしスケジュール管理は緻密になった。だがその効果は大ではあったが、管理に寄与したとは言えても経営に寄与したとまでいえるものだろうか?
知識の構造化、SSMなんて言葉もあったのを思いだした。藤本自身はあまりよく理解していなかったが、データベースの構築に当たってその考えを活用したと聞く。それも開発管理への貢献は大きかったと思うが、経営に貢献したと言えるだろうか?

昔もう四半世紀も前、1980年代のこと、売り上げを上げるよりも、財テクが利益を生み出すなんて言われた時代があった。当時聞いた話だがシャープでは営業利益より財テクの利益の方が大きかったという。当然、どの会社も同じようなことをしていたのだろう。そしてそれがオーバーヒートして、バブルとなり、それがはじけた。
結果としてはじけたのはともかく、財テクであろうと、利益を出すことは経営に寄与すると言ってよいだろうと思う。もっとも松下幸之助は、土地を転がして利益を出すことは企業の理念に反するとして戒めたそうだ。それも一理ある。
ともかく経営に寄与するとは、結果として企業の損益に大きな貢献をしなければ口にできないような気がする。

管理技術が経営に寄与するかどうかといえば、最上層の企業経営には結びつかないように思う。もちろん固有技術について考えても、特許を取るとか大発明をしたとしても、会社を大きく成長させるようなものは非常にまれだろう。多くは会社の石垣を積む石の一つになる程度だろうと思う。そして実際は特許をとっても石垣の石にもならず、特許登録のお金を払うだけで売り上げに貢献しないほうがはるかに多い。藤本が過去30年間にとった特許はかなりの数になるが、実際に製品に使われたものは2割程度だった。それでも分のいい方だと思う。ともかく経営に寄与するということはそうとう重いものであるはずだ。
そもそもISO9001やISO14001認証などワンノブゼムで、経営の観点から見たらごみみたいなものだろう。
いちゃもんが付くかもしれない。その前にこちらをお読みいただいてからいちゃもんをつけてください。
果たして経営に寄与するとはなにか? そのような審査が可能なのか? 藤本にできるものなのか?

藤本は気分転換しようと立ち上がり給茶機に行った。コーヒーを注いで一口飲む。ここのコーヒーは給茶機にしては美味いといつも思う。コーヒーで少し気分が良くなり、環境保護部を見回す。
山田である
山田課長
環境保護部に席を移して4か月、あと2か月で出向かといささかセンチになった。ここでいろいろ勉強させてもらったなあと思う。同時に審査員としてやっていけるのかという不安もある。山田がなにかと気を使ってくれて、いろいろと勉強の機会を作ってくれるし、ISO規格とか環境管理に不明点があれば教えてくれる。いまだかって山田が「わかりません」と言ったことはない。即答できなくても半日もあれば回答あるいは解決の方向を見つけてくる。あいつはここに来てまだ4年少々と聞くけど、大したものだ。陰でそうとう努力しているのだろうと思う。
そんなことを考えていると、山田が立ち上がって給茶機のところに来てコーヒーを注いだ。

山田
「藤本さん、なにかお困りごとでもありますか?」
藤本
「おお、いいところに・・・話をしたいのだが、ちょっといいかい?」
山田
「もちろんです。あっちに行きましょう」
と打ち合わせコーナーに行く。

藤本
藤本は座るなりこう言った。
「山田さんは、私がコーヒーを飲んだりしていると話しかけてきますね。様子を見ているのですか?」
山田
「もちろんです。私は他の方が忙しく働いているか、息抜きをしたいのか、話しかけてよいのかを常に見ています。そして私に話をしたいと考えている人を見ると、こちらから声をかけるようにしているのです。オットもちろん、他人に気を使うばかりでなく自分の仕事はちゃんとしてますよ」

藤本
藤本はそれを聞いて感心した。
「なるほどね、山田さんはそういうのを営業で身に付けたの?」
山田
「残念でした。環境保護部にきてからです。廣井さんを真似したのです」
藤本
「廣井部長が?」
山田
「彼は自分に話しかけても良いときと、話しかけてほしくないときを明確にボディランゲージで表現しています。そしてまた、他の人の様子を見て話しかけるときと、話しかけてはいけないときを見ています。ここには彼の目下しかいないわけですが、廣井さんはそういうことには大変気を使っています」

藤本はそれを聞いて感心した。自分は今までそんなことを気にしたことはない。用があれば誰にでもいつでも声をかけた。そして確かに自分が忙しいときに声をかけられたこともあった。そういうことを防ぎ円滑にコミュニケーションをとることに気を使わなければならないのだ。
藤本
「いや、廣井さんがそういうメッセージをボディランゲージで発信していたかはともかく、山田さんがそれを理解できるということが真実なのではないですか。
ともかく勉強になりました。私も今から真似をしよう」
山田
「藤本さん、お話はコミュニケーションについてではないのでしょう?」
藤本
「そうなんだ、経営に寄与する審査という言葉を聞いたことがあるでしょう。あれってどういう意味なんだろう?」
山田
「聞いたことありますよ。でも認証機関の宣伝文句でしょう。この本社のISO認証している認証機関もそう語っています。私がここに来てもう4回くらい審査を受けていますが、果たしてなにか経営に寄与したことがあるのかというと・・わかりませんね」
山田は笑った。
藤本
「調べると結構多くの認証機関がそんなことを語っている。
日本検査キューエイ品質方針「申請組織、登録組織等の経営力及び品質向上に寄与する。」、日本化学キューエイ品質方針「マネジメントシステムの効果的な維持及び計画的改善に寄与する」、日本環境認証機構「JACOは「経営改善」に寄与できる審査を基本方針としています」、ベターリビング「ビジネスモデルの改善に寄与するマネジメントシステムの審査」、日科技連「組織に役立つ審査」、その他にも、もっとあるだろう。
実を言ってこのキャッチフレーズの意味をずっと考えているんだけど、わからない。『経営に寄与する審査をお願いします』と言われたらどうしようかと悩んでしまうよ」
もっとも藤本の顔を見れば、悩んでいないことは明白だ。
山田
「藤本部長、まず私はこの言葉は認証機関の単なる宣伝文句だと考えています。
ということはとりあえず置いといてと、まじめに考えてみましょう。
まず定義をはっきりしなければ議論のしようがありません。まず経営とはなんでしょうか? 経営に寄与するとはなんでしょうか? この二つをはっきりさせないと話になりません」
藤本
「山田さんが言うとおりだ。経営ってなんだろうね。会社のトップを経営層というのだから、いわゆる役員の仕事を意味するのだろうか?」
山田
「経営に寄与すると言っても、経営層が経営を行うときに役に立つことなのか、あるいは経営層が下の者を使うときのツールになるものなのかという二通りありますね」
山田はホワイトボードに絵を描きだした。

経営とはなんぞや

山田
「経営というのはいろいろな意味がありますが、一つは経営層って言われるように事業の方向を決めて命令するという機能でしょう。ここでそれを@とします。社長とか役員は間違いなくここに含まれまる。藤本さんとか廣井さんのような事業所長クラスはどうでしょうか? 経営層ではなく管理監督層かもしれませんね。
もうひとつ経営とは事業を営むことそのものを意味することもあり、そうすると企業活動全部を意味します。ここではAとしておきましょう。
次にさっき申しましたように経営そのものに使う情報あるいは手法としますと、それは@そのものになります。
もうひとつは経営層が決定したことを実行させるときのツールと考えるとBとかCということもあります。あるいはもっとほかにも考えられるかもしれません。
さて経営に寄与するというなら、ISO審査が今述べたどの意味の経営に、どのように貢献するのかを明確にしてもらわないとなりません」
藤本
「なるほど、経営と言ってもいろいろな使い方、意味があるのだね」
山田
「考えることはもっとあります。@の経営とは、事業戦略を立てること、人事制度とその運用、財務会計のみっつの要素からなると言われています。もし@とすると、それはこのみっつのどれに貢献するのだろうかというのが次の疑問です」
森本
「ちょいと、お待ちなせえ、」
森本の声がしたので二人はギョットして顔を上げた。
森本
「エライさんのお話に加わるのは恐れ多いのですが・・
僕も一応ISO14001の審査員補に登録していましてね、審査員評価登録センターというところからCEARという季刊誌が来るのです。ちょうど数日前に最新号が届いたところです」
山田
「そういえば私のところにも来ていたな、まだ読んでいないけど、おもしろいのがあったのかい?」
森本
「今回のNo.45号(2012年6月)に『第2回組織に貢献する内部監査(1)』というものがありました。その中で経営に貢献する内部監査をしようとあるのですが、そこでは『優れた経営システムとは、@ロス(不良、機会損失、棚卸ロスなど)及び経費の削減、A経営サイクルのスピードアップ及び工程短縮と効率アップ』とあるのです」
藤本
「わかったぞ! 森本君、要するにISO審査や内部監査でいう経営とは、@の経営層の経営ではなく、管理レベルあるいは担当レベルの活動という意味なのだな」
森本
「僕はそう思います」
藤本
「つまり経営に寄与する審査とは、経営者を支援したり、経営者が参考にするものではなく、現場レベルの活動を支援したり、参考にするものだということか?」
森本
「そればかりではありません。ネットに載っている認証機関やコンサルタントが語っている経営への貢献とか経営への寄与というのはいわゆる経営の観点のものではなく、単に会社を良くしようというものがほとんどです。」

森本

「というか考えてみれば、真の経営層が活用するような手法とか情報が簡単に手に入ったり、発見することができると思いますか?」
藤本
「なるほどなあ〜、というとわしは経営に寄与する審査とは何かなんて悩むことはなかったのか。単に品質改善とか棚残の削減アイデアをささやけばよいということか?」
山田
「しかし現場レベルのこととしても、それが本当に実効性があるのかということになると、非常に難しく、安易にものを言うのは危険ですね」
藤本
「まさしく」
森本
「ところで更なる問題ですが、経営に寄与する審査と言っている認証機関が、現場レベルでも改善したということを聞いたことがありません。経営に寄与する審査をしているが、それは双方が秘密にしているのでしょうか?」
山田
「もし審査を受けた組織が大手企業、例えば当社のようなところであれば、それを指導するということは経営コンサルとしてやっていけるレベルでなければならないでしょう。それもわずか二日三日の訪問で結果を出すことは不可能ではないでしょうか?」
藤本
「あるいは世の中の一般的な手法を知っている人が、何も知らない中小企業に行って鳥なき里のコウモリってなことをしているのかねか?
どうも羊頭狗肉って感じがするね・・・」

本日のまとめ
私が書くものは駄文である。しかし駄文なら簡単にかけるというわけでもない。この文章をキー入力するのに要した時間は2時間程度であるが、考えるのに要した時間は2時間ではない。日頃からずっと考えていたことである。
もちろん私はISO第三者認証制度について、いつも考えているつもりだ。認証の意味、価値、効果、矛盾、欠点、欠陥について、そしてその問題の対策、改善策、将来性について・・
ひょっとして認定機関の方、認証機関の経営者よりも質・量ともに考えているのではないだろうか。普通の審査員より、はるかに考えていることは間違いない。
嘘だろうって!?
私以上に考えている人がいるかもしれないが、私が一生懸命に考えていることは嘘ではない。
ともかく「経営に寄与する審査を行います」と語る認証機関が多々あるけれど、その経営の寄与がどういうものか、どういう形で提供するのか、内容を明示している認証機関はない。はたしてそう語っている認証機関(s)は経営への寄与とはなにかをどう考えているのだろうか?
ぜひとも知りたい。
いやそもそも、「経営に寄与する審査を行います」と語るなら、提供するサービスの仕様を明示しなければ詐欺ではないのだろうか?
そして「経営に寄与する審査」は、第三者認証制度の信頼性を上げることにつながらないことは間違いないように思う。それは論理的に説明できる。前述したが、サービスには社内調達できるものと、外部調達しなければならないものがある。第三者認証機関としては、内部調達できるものを誇っても己の存在意義を向上させる意味がない。外部から提供する認証そのものの価値を向上させなければならないのは自明だ。仮に経営に寄与するコンサルが素晴らしくても、それは認証機関を止めてコンサル会社になることを意味する。それも経営戦略として悪い選択とは言わないが、第三者認証事業の信頼を上げたり事業拡大にはつながらないと言える。

本日の願望
私はISO評論家を名乗ろうかと考えている。だが、自称してもなにもしなければ意味がない。どこかの認証機関で講演とかコンサル依頼でもしてこないものだろうか? もしご依頼があれば、喜んで対応したい。もちろん無償で、手弁当で・・
お断り
私は既に引退して年金ももらえる身、仕事が欲しくてあくせすしているわけではござらぬ。勘違いなさらぬよう



ぶらっくたいがぁ様からお便りを頂きました(2012/6/28)
「経営に寄与する審査」とか、類似の表現を謳い文句にしている認証機関は多いですね。というか、これを謳っていないところがあるのだろうかというぐらいです。
そして私は、認証機関側から売り込んできたり、あるいはこちらからアプローチする都度、「貴社がいう"経営に寄与する審査"とは何か?」と尋ねるようにしております。認証機関を選ぶにあたっての重要なポイントだからです。
ところが驚くことに、今までこの質問に明快に答えた認証機関はたった1社しかありません。答えに詰まったり、しどろもどろになったり、意味不明のことを言うばかりです。いかにただの宣伝文句にすぎないかがわかるというものです。
ちなみに私は、「経営に寄与する審査」とは、「結果として経営(会社の業績)にプラスに働く指摘になるよう心掛けている」ぐらいの意味に捉えております。現場のロス、効率の悪さ、表面化していないリスクといったものが、審査を通じて炙り出されればそれで御の字。カッコよく言えば「付加価値」。要するに「オマケ」。
それ以上望むのはムリでしょう。そして、認証機関の役割を超えていると思います。

たいがぁ様 ありがとうございます。
その1社はなんと答えてくれたのでしょうか?気になります。
なお、藤本部長に伝えておきます。安心して審査員になれ、生きて帰ってくるなと

答えの内容よりも、毅然と答えた態度と信念に感服した次第です。
ちなみにその1社とは、現認証機関であります。

たいがぁ様 納得です
なるほど・・・閻魔帳にメモメモ

名古屋鶏様からお便りを頂きました(2012/6/28)
ある年、鶏の工場で審査があった時にトップマネジメントが審査員に「是非、経営に寄与する審査をお願いしたい」と言ったことが。
後になって「経営に寄与する審査ですか?」とトップに聞いたところ「あ?当然だろ?高けー金を払ってんだから『何も経営に寄与しない』審査なんてされてたまるか!」と・・・

鶏様
御社のトップマネジメントは間違えています
経営に寄与することを期待するなら、ISO認証よりも、そのゼニを経営コンサルに払うべきです


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