うそ800はうそか?

2013.06.29
この文は、私の分家のブログに書いたものを元に、加除修正したものである。そちらをお読みになった方も二番煎じかなんて言わずに、ぜひご覧ください。

お酒 少し前、ネットで知り合ったISO関係の方とオフラインで会い飲んだ時に、その方から「うそ800に書いたことについてイチャモンが付いたり、論破されたことはないですか?」と問われた。
そういえばと過去を振り返った。私がウェブサイトを開設してから12年になる。いやはや長い年月だと我ながら感心したが、その間いろいろなことがあった。イチャモンが付いたことはゼロではない。
たとえば、私が著しい環境側面の決定を点数で行うことについては徹底的に批判しているが、それについてのコメントはいくつも頂いている。


規格や法規制の解釈についてのお問い合わせは多い。
もちろん私にわからないことはたくさんある。
でも分らないことをそのままにしておかない、いやそのままにしておけないのは私の性分である。分らないことがあれば、JABに問い合わせしたこともあるし、いくつもの認証機関に問い合わせたこともある。ISO-TC委員に問い合わせたこともある。
法規制であれば、環境省、経産省、消防庁、各自治体などに問い合わせたものだ。
だから長年やっていると、分らないことは段々と少なくなってくる。それはこんなウェブサイトを開設しているおかげだ。難しいご質問を頂くことはありがたいことです。
勉強でもスポーツでも、自分を伸ばす方法は、学ぶだけでなく、教えることが必要だ。


現役時代、私は公害も廃棄物も化学物質管理もしていた(私は電検とかエネルギー管理士の資格はない)。ここにはそんなことを元に書いているわけだが、それを見て「廃棄物法規制の理解がおかしいのではないか?」という質問は一見の客だけでなく、同志からもツッコミを受けたことは数え切れない。
私は頭の中で考えただけということは、実は書いていない。ほとんど、いやすべては自分の体験したこと、失敗経験、成功体験を、固有名詞をぼかして書いている。
私に、それほど想像力があるはずがない。うそを書くよりほんとのことを書く方が簡単で楽だ。ただ固有名詞はぼかすとか、いくつかの事例を組み合わせたりしている。
それと実際に仕事をしているわけだから、結果としてシマッタということになっては、私は失職してしまうかもしれない。だから失敗しないように、分らないことは行政に問い合わせして行動していた。

世の中には廃棄物コンサルとか名乗っている人がいるし、廃棄物専門の弁護士などと自称している人もいる。はっきり言う。そんな人と関わってはいけない。
廃棄物専門の弁護士が「裁判を起こしましょう」なんてよく言うが、そんな言葉に乗せられて裁判を起こして、その結果、勝っても負けても、彼らはちゃんと手間賃を取るわけで、損をするのは私たちに決まっている。
150年前のカリフォルニアのゴールドラッシュで一番儲けたのは、金を見つけた鉱夫ではなく、法手続きをしたりトラブルの裁判に関わった弁護士だったそうだ。
廃棄物コンサルの場合は、弁護士法との関係を良く考えることが必要だ。

もちろん私が書いていることを金科玉条としてもいけない。というのはこのウェブサイトに書いてあることであっても、廃棄物行政は法令だけでなく、行政、自治体の解釈によってなされるところが大きく、A県では合法だが、B県では違法ということもは珍しくない。例えば特別管理産業廃棄物の該非は、県によって異なるのだから。
また行政の判断は時と共に変化しているので、2年前、3年前の解釈や運用が今通用するかについては保証しかねる。
行政に聞いてそのとおりすれば最悪でも罰則を食らうことは絶対にない。企業で環境担当を務める人は、そこんとこをちゃんと押さえておかないとだめです。
だから述べたように「分らないことは行政に問い合わせして行動すること」をお勧めする。
その他さまざまな問い合わせをいただいた。
ともあれ、まっとうなというか私が納得できる、異議、抗議、いちゃもんは今までなく、当然私が間違いだと考えて修正したことはない。
過去には規格改定があったときコンテンツを修正したことはある。もっとも今はめんどくさいので規格改定になっても変えていない。読者は私のアップした日付を見て判断するだろうと考えている。

アイソス その他傍証であるが、私がアイソス誌に寄稿したことは何度もあるが、それについても異議、抗議を受けたことは一度もない。
ついでに言えば実名で他の雑誌にも何度か書いているが、異議や苦情を受けたことは一度もない。正直に付け加えれば褒められたこともない。
またうそ800をご覧になったノンジャブ認証機関の社長から「ガンバレヨ」という激励のメールを頂いたこともある。だから私の書いていることは、真にISO規格を理解している人には、概ねご理解いただいているのだと考えている。
JAB認定の国内系認証機関の社長より、JAB認定でも外資系やノンジャブの社長の方が、ISO規格の理解が深いといっては間違いだろうか?
ご存じの方、お便りください。

そんなふうにここに書いているすべては私の経験に裏打ちされているので、嘘だなんて言われてもおとなしくハイわかりましたというわけがない。もしご意見を頂いたけたら、大いに議論したい。認定機関や認証機関の幹部の方なら大歓迎だ。
私はなにごとも一方的に否定はしない。それに議論は私の好物のひとつでもある。
ただ以前も書いたが、審査員研修機関で有益な側面があるなんて話を聞いて、感心しているような陣笠審査員やISO担当者は議論に参加するのはご遠慮願いたい。
なお、私がご質問に回答しても「回答になっていない」とか「もっとわかりやすく説明しろ」とおっしゃる方がいるが、これほどくだけた私の話をご理解いただけないようでは、ISOではなくもう少し国語の勉強してほしいと思うところである。

しかし実を言ってこんなウェブサイトが存在する、存在できるという現状、しかもそしてそれにいちゃもんも来ないという事実、それはすなわち日本のISO認証制度に問題があるということで、芳しくないことなのである。もっともだからこそ私はウェブサイトを作って日本中に叫んでいるわけであるが、

うそ800 本日のうぬぼれ
駄文とはいえ、これほど大量の文章を書いているとは、私に才能があるのだろうか?
え、サルがキーボードを叩いているだけだって?
その可能性も否定できないが、サルがキーボードを叩いてまともな文章になる確率を考えると、その確率は非常に低いと言えるだろう。
ちなみにISO認証の信頼性が低下しているとJABは語ったが、その危険率あるいは有意水準はいくらなのだろうか?

うそ800 本日予想されるご質問
本日は固有名詞がバレバレで、非常に好戦的とか挑戦的と思われた方、あなたは正しい。
私は最近、日本のISO認証制度はもう末期で救いようがないと思うようになった。このまま崩壊するのか、目を覚ましてくれるのか、どちらにしても言いたいことを叫ばなければ私の存在意義がないように感じている。



ぶらっくたいがぁ様からお便りを頂きました(2013/6/29)
もし報告書でもなんでも自分の名前の代わりに人の名前を書くと、有印私文書偽造、それを使えば同行使という罪になる(刑法159条・同161条)。

うーん、これは微妙だと思います。
同法の対象は「権利、義務若しくは事実証明に関する文書若しくは図画」ですから、審査報告書は証明書といえるでしょうか?
審査報告書は、あくまで事実を記しただけで(まあそれも大いにアヤシイのですが)、証明しているとまではいえないと思います。
よって、「無罪!」

おお、たいがぁ様 突っ込みありがとうございます。
私も審査報告書は頭にありませんでした。あんなものそもそも重要性がありませんから。
そうじゃなくて調査報告など経営上の決定に影響を与えるもののイメージでした。
噂ですが、某総研の研究者が作成した報告書を、その総研の上の方が大幅修正して依頼者に提出して云々という(以下略)そんなものはそれこそ虚偽になるかと

名古屋鶏様からお便りを頂きました(2013/6/29)
そう言いえば随分前に鶏がアイソスに寄稿したときにも、あれだけハデに書いたのに何処からも「反論が来た」という話は聞きませんでした。もっとも「あんなバカ、言ってもムダ」と思われただけかも知れませんが・・・w

おお、鶏様、失礼いたしました。
2012年1月号でありましたね。
鶏様の省エネゴッコ批判は私よりも歯に衣を着せず、へたすりゃブスッと
包丁
ご無事でよかったですねえ

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