2016.02.10
2016年になったと思ったら、あっというまにもう1年の1割が過ぎた。いやはや、時の経つのは早いもの、歳をとるのが早いのもわかる。
さて念頭に1年の計をたてたものの、1割の時間が過ぎたからその1割を達成したかといえばかなり疑問だ。ISOに限らず、objectiveを作ったなら、targetもしっかりと決めて、定期的にチェックし、フィードバックをかけなくてはならない。
ISO認定機関や認証機関が集まって作り上げた
『マネジメントシステム規格認証制度の信頼性確保のためのガイドライン対応のアクションプラン』というのがあるが、そもそも最終目標も明確でなく、実施事項も明確でなく、途中時点の達成目標もなく、こんなものアクションプランじゃないんじゃないかと思えるものがあったが、あれは今どうなったのだろうか? 埃をかぶりカビ臭いにおいを放つだけとあいなったのだろうか?
ISO認証制度を批判しているこのサイトとして、己が計画倒れとか言い放しでは批判する資格がないことを認識している。
さもないと『某アクションプラン』のように計画倒れ、名前負けになってしまう。
それではまさに紺屋の白袴
批判している身としてはそこまで堕ちてはいけないと・・
よって年頭に掲げた今年の目標が第一10分期どこまで達成されたかを確認し、第二10分期に反映したい。
年初にあげた
今年の目標は下記の通りである。
項目 | テーマ | 達成目標 |
運動 | スイミング | 年間累計 400キロ以上 |
平泳ぎ200m泳げるように |
ストレッチ | 人並みに柔軟になること |
体重 | 61〜62キロの範囲に維持する |
趣味 | けん玉 | 1級 |
英会話 | 会話のラリーが続くこと 会話学校のテキストを暗記する★★ |
映画 | 15本以上観る |
読書 | 120冊以上(小説除く) |
政治活動★ | デモ | 20回以上参加する |
意見メール発信★ | 国内外合わせて200件以上 |
実績はどうだろうか?
■運動
- スイミング
36日目である2月5日までに泳いだ累計は39キロで年間目標の400キロのほぼ1割であった。よって予定通りである。
平泳ぎはあまり真面目に練習していない。というかあまり乗り気ではないのだ。
乗り気でないならなぜ当初の計画に載せたのかということが問題になるが、新年の抱負を多少は賑やかにしたかったというのが本音であった。
- ストレッチ
昨年末から週一回トレーナーを頼んでストレッチの指導を受けている。肩甲骨や鎖骨が固まっていて柔軟性がなくなっているということで、毎週指導を受けると、それを翌週まで毎日一生懸命に自宅やジムでストレッチに励んでいる。
その結果であるが、思いがけないことだが25mをクロールのストローク数に顕著に現れた。以前は22ストロークくらいだったのが、トレーナーの指導とマッサージを受けた翌日は18ストロークくらいになる。これはものすごいことだ。私の行っているフィットネスクラブでは16ストロークで泳ぐ人はいない。18なら十分目立つ。もし12ストロークで泳いだらコーチ級だろう。じゃあ、いつも18ストロークで泳げるかと言えばもちろん泳げない。コーチの指導を受けた翌々日になると19ストロークにおちる。マッサージの効果がなくなってしまうのだろうか? いやそれは残念ではなく、まだまだ改善の余地があると喜ぶべきことである。
ともあれ順調だろう。
- 体重
先週健康診断を受けたが61.9キロであった。計画通りである。もう誰にもメタボなんて言わせない!
ちなみに身長は166センチで昨年より1センチ縮んだ。これはちっと不満である。二十歳のとき168センチ、退職した4年前164センチだった。昨年若い時の状態に戻ったと喜んだのだが・・
いや、きっと測定誤差に違いない。
■趣味
- けん玉
なにかでけん玉はボケ防止と運動不足解消になると喧伝されていたので、昨年11月から始めた。
今年の目標はけん玉1級であるが、1級の要求事項と今のところの達成状況は下表のとおりである。
種目 | 合格条件 | 第一10分期 | 判定 | 今後の見通し |
大皿 | 10回中3回成功 | 9割成功 | OK | |
小皿 | 10回中3回成功 | 9割成功 | OK | |
中皿 | 10回中3回成功 | 7割成功 | OK | |
ろうそく | 10回中3回成功 | ときたまできる | NG | たぶん大丈夫 |
とめけん | 10回中3回成功 | まったくできまへん | | 自信なし |
飛行機 | 10回中3回成功 | | | 見当もつきまへん |
ふりけん | 10回中3回成功 | | | できない自信がある |
日本一周 | 10回中3回成功 | | | 無理! |
世界一周 | 10回中2回成功 | | | 不可能! |
灯台 | 10回中1回成功 | | | ・・・ |
けん玉には段位まであるから1級は易しいのかと言えば、まったくそうではない。1級とは、普通の人が普通の努力をしてみななれるレベルではなかったのだ。
いやあ、道は遠いですねえ〜、今年中に1級というのは無理みたいです。
いや何年かけても無理かもしれません。
でも無理というのが分かっただけでもすばらしいことです。ソクラテスおじさんも言ってます。無知の知を自覚するのが第一歩、第二歩があるかどうかはともかく・・
- 英会話
私の行っている英会話教室のテキストを丸暗記したんですよ。すごいでしょう。薄いと言えど、25章あって、それぞれ4セクションからなり、1セクションが約120語で構成されています。よし、全部暗記したぞと思ったらお正月あけテキストが新しくなりました。
ということで、ただいま再度チャレンジ中です。まあ会話の文章って基本的なとこは似たようなものですがね。
もっとも暗記しただけではだめなんです。会話のラリーを続けるとは相手がこう来たらこう返すという剣道の試合のようなもので、常に覚えたセンテンスを自在に取り出せないとならないわけで
会話を暗記すれば会話ができるのかというご質問があろうかと思いますが・・・
人がコンピュータと会話して(実際にはキーボードで入力しモニターで返事を見る)、相手がコンピュータと認識するかというテーマがありました。実際に実験すると、コンピューターが会話の応答のパターンを返し続けると人間は人間と会話していると認識するそうです。
英会話だって似たようなものでしょう。つまり私が定型文しか知らずとも、相手が投げてきた文章に見合ったものを引っ張り出して数詞とか固有名詞を入れ替えて返すことによって会話は成り立つと考えてます。
とはいえ全部覚えるのも大変、自在に取り出せるようになるのも大変なんですよ。おっと、それができることを英語が話せるというのでしょうか?
- 映画
数日前家内と「オデッセイ」を見たのが今年最初です。予定より1本遅れです。
それなりに面白かったですが、後半で突如NASAが中国に打ち上げの支援を要請するってのが意外でしたね。この映画を撮影中は、米中蜜月状態だったのでしょうか? 今はオバマも対中姿勢をかなり硬化させていますね。今なら日本の
JAXAに打ち上げを依頼してきたかも?
とここまで書いてあとで気が付いたのだが、国際宇宙ステーションはアメリカ、ロシア、日本、カナダ、EUが協力して1998年から打ち上げ運用している。だからこの映画で日本やロシアに依頼するというのは話題になるわけがなかったのだ。この映画で有人火星ロケットを打ち上げたときもニュースになるには、その時点で友好国でないであろう中国に依頼することでなければならなかったのだ。
ということは中国とはこれから数十年協力関係にないぞというメッセージなのだろうか?
いや、物事は考えると深いものである 
- 読書
10冊読了、これも予定より2割遅れです。一応ここでは専門書や教養関係に限定しており、けん玉のハウツウ本とか池波正太郎や藤沢周平はカウントしていません。そういったものも10冊くらい読んでいるのですが・・
正直言うと、2ちゃんを見ていると本を読む暇がありません。いけませんねえ〜
■政治活動
- デモ
慰安婦の日韓合意反対とか朝日新聞への抗議活動など3回参加しているので、まあ計画通りでしょう。
- 意見メール発信
慰安婦の日韓合意、韓国とのスワップ反対などについて、首相官邸、関係省庁への抗議メールを約10件発信しています。これも少し未達かな?次の10分期に挽回するように頑張ります。
■その他でありますが、
退職してからいろいろとしたいこと、関心のあるクラブなどに顔を出したり参加したりしてしまい、ちょっと手を広げすぎたように思います。毎週、予定がびっしりで、用があって顔を出さないと催促されたりいささか多忙です。
実を言って、いつもいろいろな方から、趣味のクラブとか小旅行のお誘いとか、麻雀へ引きこもうとする悪の手が伸びてきているのです。どれにも参加なんてできません。
それで今年に入って一つのクラブを脱退、一つの趣味の勉強会を脱退、その他付き合いをすこしずつ減らしている。2ちゃん流に言えばFOというのだろうか。
その代りマンション内の行事や会合などに積極的に参加しようと思う。まあ隣人たちからやいのやいの言われているのでこれも渡世の義理
本日の提案
某ISO団体もアクションプランの進捗状況を公表すべきです。
もちろん数値で表してほしいですね。誰が見てもあんなもの定量化可能ですから
2016.04.04
今回の話は、最近読んだ本から始まる。それは「人生を変える80対20の法則」という本である。
タイトル | 著者 | 出版社 | ISBN | 初版 | 価格 |
人生を変える 80対20の法則 | リチャード・コッチ | CCCメディアハウス | 9784484111094 | 2011.07.22 | 1728円 |
パレートの法則とかパレート図というのは誰でも知っていると思う。昔イタリアにいたパレートさんという学者が、ほんのわずかな人たちが富のほとんどを保有しているという事実を発見した。パレートさんが見つけたからパレートの法則、単純だね!
その後多くの人がいろいろなことについて調べたら、どんな物事でもわずかな種類が多くの割合を占めるということを見つけた。例えばライン不良ではほんのわずかな種類の不具合が不良全体の8割も9割も占めているのが普通だし、資材購入では上位数品目で購入代金の8割9割になっているのも一般的だ。車や家電品など多くの商品で少数の会社がマーケットシエアの多くを占め多数の会社がおこぼれを分け合っている。
家計の支出は家族構成で大きく異なるが、住居費、食費が大きいことはいずこも同じ。
パレートの法則はそういう傾向になるという事実を語るものであるが、それへの対応としてABC管理という発想が生まれた。これは費用や納期を管理するとき、すべてに対して同等の手間暇をかけるのではなく、金額がかさむとか、問題になりやすいものをAランクとして重点的に管理し、それ以外をBとかCにランク付けしてそれらにはあまり力を入れないということだ。100万円のものを5%コストダウンできれば5万円になるが、10万円のものを1割下げても1万円、同じ手間暇をかけるなら効果の大きいことをした方が良いのは直感的に分かる。ABC管理は資材調達や在庫管理に使われるが、パレートの法則がほとんどに適用されるようにどんな用途にも使える。
私も仕事の上ではそういったことを当たり前のテクニックとして使ってきた。しかし自分の人生において、人生なんて言うといささか大げさだが、なにか判断するときの際に参考にしてきたかというとそうではなかったと白状する。
自分のことの決定においては、過去からのしがらみ、その時の気分、一緒にいる人の反応などによって影響されてきたことは否めない。
さて、この本では事業とかビジネスではなく、個人生活や日常においてこのパレートの法則、著者は平たく80対20の法則というが、これをいかに使うかということの解説の章がある。私はここを読んでたいそう感動した。
一例をあげると「当初に計画した倍のインプットを投入して達成できなければ目標を変えろ」というのがある。うーん、痛いことを言われたね。よく一旦目標にあげるとそれが金科玉条となり、それに拘って無駄なことを続けることってありますよね。いや、私の場合はそのものズバリであった。忍耐強いといえばポジティブに聞こえるが、愚直というのが本当だろう。
そんな風な行動をするのは、私ばかりではない。あるかないか分からない伝説の宝を探し求めたり、出るか出ないか分からない温泉を何十年も掘りつづけたり、好きな人に振られても諦めきれずにストーカーになったり、そんな思考と行動は客観的に見てアホそのものです。
せっかくこの本を読んだのだから、私の暮らしに生かさねばならない。
私の場合、今年の目標としてけん玉1級になろうという目標を立てた。しかしけん玉を始めてから4か月が過ぎた今、1級は遥かかなたということが分かったし、あと8か月精進しても1級は無理なのははっきりした。とはいえ毎日時間をつぶして練習しているのも事実。
こんなときに現状を踏まえた対応としては、
・ |
更なるリソースを投入して1級を目指す。
つまり毎日30分練習していたのを1時間あるいはそれ以上にする。
|
・ |
現実に合わせて目標を修正する。
1級が無理なら3級にと目標を下方修正する。
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・ |
この「80対20の法則」に従えば、目標を放棄するということになろうか、
|
考えれば迷うことはないのははっきりしている。私がけん玉を始めようかと思ったのは、たまた
まけん玉がボケ防止、バランス感覚の維持に良いと聞いたからである。けん玉は私にとって義務でもなければ、なにかしがらみがあるわけでもない。コンテストにでようとしているわけでもない。今までまったくけん玉などしたことがなかったが、過去4か月けん玉をしたおかげで一応子供相手に遊べるくらいにはなったから良しと判断してもばちは当たるまい。と思うことにした。その分の時間を興味を持った他のことをすればいいのだ。
この本は、普通日常生活で楽しみといえる時間は2割くらいで、楽しくない時間が8割だという。おっと、楽しくない時間の8割が仕事というわけじゃない。自分の自由時間でさえ、楽しいと思えるのは2割しかないというのだ。だから楽しいことをする時間をもっと増やして自分が楽しまなくちゃいけないよという。
そんなことをいうと、いくら楽しいことをしても常に楽しい時間は2割にとどまるんじゃないかなんて突込みがあろうかと思う。確かに働き者のアリ、普通のアリ、怠け者のアリの比率は2:6:2で、働き者ばかり集めるとその中から普通のアリ、怠け者のアリが現れるという。
それに対してこの本の著者は、楽しいことの時間をドンドン増やしていけば、ほんとに楽しいことは2割かも知れないが全体の楽しみが増えていくのだからいいじゃないかという。確かにそう思える。私には、
ではけん玉をだけでなく、今年の自分の目標、そして自分が今していることを再評価しなければと思った。
私は囲碁クラブに入っているが、その目的は私より年上の老人の相手をしてやろうと思ったからである。私と囲碁の関係を考えれば、いくら精進しても私が5段6段になれるとは思えず、それ以前に強くなりたいとも思っていない。20年くらい前は碁会所に入りびたりだったのは事実だが、今は碁に興味がない。たまたま周りからぜひ指導してほしい相手してほしいと言われて・・というだけのこと。じゃあ、これも手を引いて別のことに時間を使った方がいいんじゃないかと思う。
もちろん別の見方をすれば、つまらない、楽しくないという時間を楽しいものにするということもある。老人のヘボ碁の相手をするのが楽しくないなら、碁を打ちながら話を楽しむという発想もあるだろう。隣人との交際と考えれば苦しみではないだろうと思う。それでも楽しくないというならすっぱりやめても良い。
その他、周りの人から山に行こうとか、麻雀しようとか、絵を描こうとか、いろいろと誘われそれなりに付き合っているが、以前から本当にしたいことをしたいなと思ってきた。
もちろんやったことのないものは数多いわけで、実際にやってみなくちゃ面白いか面白くないか分からないこともある。市民講座に、スポーツや趣味をいろいろとトライするというコースがある。そういった講座に参加していろいろとかじってみるべきかもしれない。
ともかくそんなわけで2016年第1四半期の進捗を振り返り、考えた。
今年の目標は下表のとおりだった。
項目 | テーマ | 達成目標 | 1割時進捗 | 第一4半期進捗 |
運動 | スイミング | 年間累計 400キロ以上 | 39キロ | 88キロ |
平泳ぎ200m泳げるように | 真面目にせず | 真面目にせず |
ストレッチ | 人並みに柔軟になること | 個人レッスン 実施 | 個人レッスン 実施 |
体重 | 61〜62キロの範囲に維持する | 61.9キロ | 61.5キロ |
趣味 | けん玉 | 1級 | 8級程度 | 7級程度 |
英会話 | 会話のラリーが続くこと 会話学校のテキストを暗記する | まあまあ | それなり |
映画 | 15本以上観る | 1本 | 2本 |
読書 | 120冊以上(小説除く) | 10冊 | 20冊 |
政治活動 | デモ参加 | 20回以上参加する | 3回 | 8回 |
意見メール 発信 | 国内外合わせて200件以上 | 10件 | 約20件 |
結果は上の表のとおりだが、プロセスを振り返ると・・・・
■スイミング
3月になってから風邪をひいたり、オーバーワークで肩を痛めたりで予定を下回ったのはやむを得ない。なにせ2月には13回プールに行き37キロ泳いだが、3月は10回で23キロしか泳いでいないのだ。これから順調なら400キロは達成できるだろう。それに400キロというのにあまり意味はなく、健康維持できるなら良いのだ。
平泳ぎについては、もうやる気がないので目標から落とすことにしよう。
■けん玉
これは既に当初の計画の倍以上の時間をの投資してこの程度であり、もはや達成困難と判断されるから、目標から落とす。
■英会話
これは当初の予定通り続行。ただもっとまじめに予習・復習しよう。
■映画、読書
映画も何本観るということが目的じゃなくて、興味を持った映画を観れば良いわけで数値目標が重要なわけではない。読書もしかり。
■政治活動
当初の予定通り続行。
今年は参院選も衆院選もあるからこれから盛り上がりそう。
私のような者でも天下国家に役立っているって思えば、それが勘違いであっても楽しいじゃないですか。
いろいろ考えて、今年の目標を次のように見直した。
項目 | テーマ | 年初目標達成目標 | 目標修正 |
運動 | スイミング | 年間累計 400キロ以上 | 同左 |
平泳ぎ200m泳げるように | 削除 |
ストレッチ | 人並みに柔軟になること | 同左 |
体重 | 61〜62キロの範囲に維持する | 同左 |
趣味 | けん玉 | 1級 | 削除 |
英会話 | 会話のラリーが続くこと 会話学校のテキストを暗記する | 会話学校のテキストを暗記する |
映画 | 15本以上観る | 数値目標削除 |
読書 | 120冊以上(小説除く) | 数値目標削除 |
政治活動 | デモ | 20回以上参加する | 数値目標削除 |
意見メール発信★ | 国内外合わせて200件以上 | 数値目標削除 |
| 博物館・講演会 | なし | 時間が空いたとき、気が向いたところに行く |

本日の結論
ISOの目的目標もこんな風に見直さなくちゃならないのではないか?
いや、ISO業界そのものも・・・
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