異世界審査員40.料亭その2

17.11.23

*この物語はフィクションです。登場する人物や団体は実在するものと一切関係ありません。
但し引用文献や書籍名はすべて実在のものです。民明書房からの引用はありません。

異世界審査員物語とは

もし第一次大戦に、第二次大戦のときの戦車とか飛行機が現れたらどうなるだろう?
戦車も飛行機も第一次大戦からあると言っても中身は桁違いだ。第一次大戦に登場した最初の戦車は装甲が8o鉄板で被弾経始(ひだんけいし)など考えておらず側面は垂直だったから、小銃弾が当たると貫通したらしい。だから対戦車ライフルなるものが登場した。手に持つライフルで戦車が攻撃可能だったのだ。
もちろん対戦車ライフルは対人用と違い口径12mmくらいあった。
第二次大戦になれば、日本の九五式軽戦車がいかにちゃちいといえど小銃弾ははじき返した。もっともそのときは対戦車砲というものが現れていた。
第一次大戦の飛行機
飛行機も同様に第一次大戦時は最高速度は初期は200km/h末期でも300km/h、第二次大戦では初期で500km/h以上末期は600km/h以上だからほぼ倍だ。搭載する機関銃も第一次大戦時の口径7.7mmから12.7mmや20mmあるいはそれ以上と強力になっていた。
第二次大戦の飛行機
もちろん形態も第一次大戦時の複葉や三葉(注1)から単葉となり、木製や布張りから全金属性となった。
当然、進歩した武器を持っている方が圧勝するだろうが、時計が止まるはずはない。各国は出現した新兵器をベースに兵器や戦術の研究が進むから、すぐに追いつかれ追い越されるだろう。
そして20年後の第二次世界大戦になれば初めからジェット機が当たり前となり、対戦車ミサイルが飛び、結局攻守双方の兵器が進歩してどっこいどっこいになるだけのような気がする。

F22


一国が最新技術の情報を得て先進兵器を生み出したとして、その国が秘密を守り軍事先進国という地位を守り続けることは不可能だろう。スパイもいるだろうし、いくら先進兵器と言えど相手側に破壊されたり鹵獲されたりして、その技術は知れわたる。コソボで撃墜されたF117からステルス技術がロシア・中国に渡ったと言われる。F22は技術漏洩を恐れて実戦で使われたことがないとも聞く。

ということは未来の知識や技術を生かすには、武器ではなく政治、外交にその知識、情報を活用するしかないのだろうか。あるいは先進の技術や歴史の流れを知ったところで、それはいっとき有利であってもすぐに陳腐化し平均化するのは止めようがないのだろうか。
それとも一国が革新的な技術や知識を持つことにより、歴史の流れは全く変わってしまい、他に先んじた技術も知識も役に立たないものになってしまうのか?
いやはや、どうなるのか見当もつかない。ただいわゆる架空戦記などで第二次大戦にステルス戦闘機とかイージス艦を持って行って、連戦連勝するというお話があるが、仮に緒戦はそうなってもいっときのことに過ぎないだろう。人間はまったくの無から想像することは難しくとも、存在するという情報さえあればほとんどのものは作り上げることができる。アドバンテージはいっときのものだろう。

しかし過去に未来の進んだ兵器を持ち込むことは可能だろうか? 持ち込むことは可能だろう。しかしどう考えても継続的に持ち込むことはできないだろうから、過去の世界で生産できなければどうにもならない。
現実にそういう例は非常に多い。レオナルドダヴィンチはヘリコプターからグライダーまで考えたそうだが、それを作る技術が追い付かず絵に描いた餅で終わった。バベッジの計算機もしかり、要するに技術がなければなにもできない。

戦争でなくオーディオを例に考えてみようか。エジソンが円筒の側面に溝を削る蓄音機を作ったのは1877年、円盤のレコードが現れたのは1887年、塩化ビニールの円盤は1940年代、LPができたのは1948年、CDは1977年、現在ではメディア不要で音楽そのものが売買されるようになった。かって引っ越しのたびにLPレコードを捨てたり、CDを捨てたりした私は身軽なのがいい。世はハードからソフトへ、所有から利用へである。
さて、もし1940年代にCDが現れたらとしたらどうなるだろう。そんな状況を想像しようにも、半導体もない、光ピックアップもない、変調・復調の技術もない、その前に高い周波数の搬送波が作れない、ピックアップ駆動モーターもなく位置制御もできないなんてことでアリエナイということになるのだろうか。とにかく何を考えても全体的というか総合的な技術レベルが高くないとどうにもならないと思われる。
同じように第二次大戦に誘導弾で武装したジェット機が飛び、イージス艦が存在したならば、それを裏付けるというか支える技術、新材料が存在しなければならず、それを使った兵器は核を除いてもとんでもないものとなり、その結果、第二次大戦は起きず、仮に戦争になったとしても別の形、例えば代理戦争とか非対称戦とかになるのではないか。
北の王子様 いずれにしてもオーバーキル時代に国家総がかりの4年もかけた全面戦争にはならないだろう(注2)
そんな戦争が起こる可能性は、現状では北朝鮮だけだ。この駄文が完結する前に、北朝鮮対反北朝鮮連合との核戦争が起きないことを祈るばかりである。

妄想があちこち彷徨ったが、言いたいことはふたつ、アイデアだけでそれを裏付ける技術がなければ物ができないこと、革新的なものが現れればそれまでの延長ではなく位相が変わるだろうということだ。

翌日、伊丹が出社すると工藤が心配そうに話しかけてきた。

工藤社長
「伊丹さん、お顔を見てとりあえずは安心しました。どんな塩梅あんばいだったのでしょうか?」
伊丹
「予想していましたが南武少佐だけでありませんでした。憲兵の岩間少佐という方がいまして、この方の質問がメインでした」
工藤社長
「料亭で尋問というわけでもないでしょうが、どんなお話で結果はどうなったのでしょう?」
伊丹
「容疑者というよりも情報源として使いたいとのことでした。情報提供については否応は言えないでしょうけど、私は技術などと同じく軍事とか歴史の情報をこちらに伝えて外乱を与えるのはどうかと思うのですよ」
工藤社長
「私はこちらの国民ですから、先進技術だけでなく兵器や戦略や作戦についての情報も持ち込んでくれたらうれしいですがね」
伊丹
「どうでしょう、先日の自動小銃もこちらの技術では作れないと聞いて、いささかホットした感じではあるのです。もし戦車とか飛行機とか外国より数十年も先んじたものを装備したらどんなことになるのか想像もつきません」
工藤社長
「私も想像もつきませんが、戦争で負けるより勝つ方が好ましいですね。伊丹さんの世界では本土に敵が攻め込まれた経験ないでしょうけど、こちらでは扶呂戦争のときロシア軍が北九州、島根、鳥取に上陸し結構内陸まで攻め込んできました。
我が国の戦艦が自分の国に向けて艦砲射撃をしたのです。そんなことが起こるなんて、それまで想像もしませんでした。今からわずか8年前のことです。
今でも山陰の海岸では砲弾で崩れた石垣とか神社の鳥居などが残っています。あんな経験をすると、我が国が他国よりも優れた武器を装備してほしいという思いは強いですね」
伊丹
「なるほど、私の世界では空襲はありましたが、敵軍が上陸してきたという経験は沖縄の一部を除けばありませんからね。学生を戦場に送るななんて寝ぼけたことを言う人もいます。自分たちの町や学校が戦場になるという発想はできないようです」
工藤社長
「アハハハハ、この国ではそんなことを言えば呆れられますよ。わざわざ出かけなくても、向こうから攻め込んできますからね。こちらでは『故郷を戦場にするな』と言われてます」
伊丹
「ともかく私は従来通りの仕事を続けられるようです。向こうからの物品を調達する依頼があるそうですが」
工藤社長
「こうなってしまえばある意味、伊丹さんも安心して暮らせるのではないですか。もう身のあかしを気にすることはないでしょう」
伊丹
「そう考えるしかありませんね」


数日後、早速岩屋少佐から連絡が来た。新世界技術事務所に憲兵上等兵が書面を持ってきた。伊丹が受け取って中を拝見すると指定された日時に出頭せよとある。承知した旨回答する。すると口頭ではダメだというので書面にする。どうも杓子定規である。今後こんなやり取りが続くのだろうか。
中野中佐辻中佐
中野中佐辻中佐

数日後の午後、憲兵司令部に行くと会議室に案内される。
部屋には岩屋のほか二名の士官がいる。岩間が紹介する。

岩屋憲兵少佐
「こちらが伊丹さん、こちらは参謀本部の中野中佐と辻中佐だ」
伊丹
「伊丹と申します。どのようなお話か存じませんがよろしくお願いいたします」
岩屋憲兵少佐
「伊丹さんのことをあらまし説明してある。こちらの二人が伊丹さんから直接お話を聞きたいというので」
伊丹
「私のことはもう憲兵だけでなく関係者には周知されたわけですか。ということは私は犯罪を犯さない限り自由に仕事をしても良いと理解してよろしいのですね」
岩屋憲兵少佐
「そう理解していただいて構いません。実を言って伊丹さんには警護をつけています。お断りしておきますが、監視とか逃亡させないためでなく、他から害をなされないようにという身辺保護です」
伊丹
「それはありがたいのかどうか、私の商売に差しさわりがなければよいのですが。もし憲兵に目を付けられているなんて噂がたって仕事の依頼が来なくなっては困ります」
岩屋憲兵少佐
「砲兵工廠の方は差しさわりないでしょう。それに皇族や高官それに重要な学者には警護が付いてますから、警護が付いているから噂になることもないでしょう。
伊丹さんがどこでどのような仕事をしているかは把握していますが、いずれも我が国にとって重要であると認識しています。ですからその継続は問題ないというか、ぜひとも継続してほしいと考えています。だからこそ伊丹さんに万が一のことがあっては我々が困ります」
伊丹
「わかりました。それでは本題に入っていただけますか。
辻中佐殿、中野中佐殿、知っていることは何でも話しましょう。ご質問なりご依頼なりお話しいただけますか」
中野中佐
「事前に二人で質問を打ち合わせてきた。私がまとめてお話したい。
まずひとつはそちらの世界の歴史、国内と世界の流れを教えてほしい。ああ、今ここでというわけではない。参考図書などを集めて、そのサマリーを講義してほしいのだ。もちろん歴史というのは勝者の記録だから、ひとつでなくて多面的にいろいろな観点の書物を集めてほしい。我々はそれらを熟読するつもりだが、概略を1日くらいで説明してもらいたい」
伊丹
「承知しました。何日くらい時間がもらえますか。また図書は1部ではなく人数分となりますと結構な金額になると思います。もちろん1両2両の話ですが。それはご負担いただけますね」
中野中佐
「可能な限り早くといいたいが半月か一月くらいでなんとかならないかな。
お金についてはもちろんだ。正直言ってまだ正式な予算はないので事前に見積もりを出してほしい」
伊丹
「承知しました」
中野中佐
「今言った一般的な歴史のほかに、戦史というか1900年以降2000年くらいまでの我が国、いやそちらの日本国の関わった戦争と世界で行われた戦争について知りたい。そういった書物などを集めてほしい」
伊丹
「日本の関わったものについてはわかりました。
ただ世界全般については正直言って網羅的なものはあるのかどうかわかりません。もしそれを早急にとなりますと私だけでは手が足りませんが、そちらの希望納期とかどうでしょうか」
岩屋憲兵少佐
「伊丹さん、奥さんがいますよね。今は向こうの世界にいるようですが。奥様にそういった仕事をやっていただけないでしょうか。女中さんも大勢いてお暇なようですし」
伊丹
「アハハハハ、よくご存じですね。
今後いろいろなご要望があるでしょうから、それも含めて家内に調査とか本を買うとかしてもらいましょう」
中野中佐
「それから主たる武器の時代的進化というか、飛行機とか戦車とかイメージはお分かりでしょうけど、そういったものをまとめてもらいたい。もちろんそれについても我々は詳細をこれから勉強するつもりだが、概略を説明してもらえば手っ取り早い」
伊丹
「分かりました。これも資料と1日コースということですね。これも概要を示して家内に資料を収集させましょう。おっとご安心ください。家内は軍事について何も知りませんが、私も知らないから同じですよ。家内も普通の頭を持っていて大学も出ていますから大丈夫でしょう」
中野中佐
「喫緊の課題として、現在緊張が高まっている欧州でのことだが。そちらの世界での開戦から終戦までの流れをまとめたもの、できれば詳細がいい。使用された武器、会戦、その他」
伊丹
「承知しました。こちらと向こうの歴史は似ているようで若干違います。向こうの世界では開戦は2年後ですが、こちらではどうか分かりません。まああと半年くらいは勃発しないでしょうけど」
中野中佐
「向こうの世界での、国内の事件、変動など現時点から今後10年くらいに起こるものを詳細について資料を集めてほしい」
伊丹
「分かりました。
気になっていることを、ひとつ申し上げておきます」
中野中佐
「なんだろう?」
伊丹
「こちらでは皇帝陛下といいますが、向こうは天皇陛下と称しています。向こうの明治天皇は今年7月30日に崩御されました。お断りしておきますが、こちらの歴史と向こうの歴史は違います。違いますが一応心に留めておいていただきたく」
中野中佐
「うーむ、分かった。辻さん、岩間さん、これは機密だ」
岩屋憲兵少佐
辻中佐「承知」
伊丹
「以上で大体でしょうか。
私からのお願いがあります。それは私からの情報提供は陸軍に限定してほしくない。歴史は向こうの世界と同じとは限りませんが、兵器などはそのアイデアなどはこちらでも十分に活用できるはずです。ですから海軍も情報共有をしていただきたいと思います。私自身、同じことを二回するのは面倒です。
以前から砲兵工廠での講義には海軍工廠からも参加していただいており、関係は悪くないと思います」
中野中佐
「安心してくれ。ここには陸軍参謀本部の人間だけだが、それについては海軍と協議済だ。伊丹さんの講義などには双方から出席する」
伊丹
「それを聞いて安心しました。私の世界の海軍と陸軍は犬猿の仲と言われています」
中野中佐
「余裕があるときは犬猿の仲でいられる。ここもそうだった。しかし敵が上陸してきて、まさに国家存亡の危機になったとき以来、我が国では陸軍と海軍は一体で運用されている」
伊丹
「それは大変結構なことです。これからの新兵器開発は、より高額に長期間かかることになります。例えば機関銃などは海軍も陸軍も同じものを使うとか、飛行機も共通にするとかしないと開発費ばかりかかります」
中野中佐
「そういうことを徹底しないといけないな。弾丸も共通化することも必要だ」
辻中佐
「もう時間ですな。伊丹さん、一席設けておりますので・・」


4人は憲兵司令部を出てすぐの料亭に場所を移す。

岩屋憲兵少佐
「先日のところは高いんですわ。ここはあそこほど格調が高くはありませんが、客のほとんどは身内の者なので話が漏れることはありますまい」
お酒
中野中佐
「では伊丹さんにこれからもよろしくということで、乾杯」
伊丹
「正直言いまして私は向こうの世界では単なる一市民でした。ですから政治とか軍備などに詳しくありません。依頼された仕事は一生懸命にするつもりですが、あまり私に期待されると困ります」
中野中佐
「いやそんなに深刻にとらえることもありません。我々だって伊丹さんにおんぶにだっこというわけでなく、あくまでもそちらの歴史を参考にするだけです」
伊丹
「実は私はそれについて疑問を持っているのですよ」
辻中佐
「どのようなことでしょうか?」
伊丹
「向こうの世界とこちらの世界は違う。しかし技術とか機械はどちらの世界でも同じ効用を持ちます。向こうの機械を此方に持ち込めば同じ仕事をしますから、こちらの世界が独自の努力で進歩していくよりも急速に進化していくことになります。
それはこの世界を大きく乱してしまい、向こうの歴史との違いを更に大きくしていくだろうと思います」
中野中佐
「もちろん我々は外国に比べて我が国がより急速に進歩していくことを目指しているわけだが」
伊丹
「本来の進歩よりも外乱によって加速された進歩は悪影響をもたらすのではないかと危惧するのです」
岩屋憲兵少佐
「それは分からないな。良い方に変わるのか、悪い方に変わるのか」
中野中佐
「少なくとも向こうの歴史を参考にして、こちらの世界ではそうならないように動くことは可能ではないだろうか」
伊丹
「しかしそうなりますと、ますますこちらの本来の歴史からも、向こうの歴史からも離れていく。向こうと違い中国と戦争しないという選択をしたとき、別の国と戦争をするようなことになると、かえって悪化するのではないか」
辻中佐
「伊丹さんの話ぶりでは何もしない方が良いとお考えのようですね」
伊丹
帰らざる河
「歴史というか時代は運命論のように脚本が書いてあるわけではないと思うのです。
我々は時代という激流を川下りしているようなもので、途中で降りたり引き返したりできません。ひたすら舟を転覆させないように岩にぶつけないようにと操るだけです(注3)そのときの対応は状況を把握して最善を選択し行動しなければなりません。もし事前に余計な情報あれば、かえって判断に迷いや対応ミスが起きないかと懸念します」
分からなかった人はパス
辻中佐
「しかし外部の情報を受けずにいれば、無事激流下りができるわけではない」
伊丹
「もちろんそうですが・・・・外部からの情報は外乱に過ぎないのではないかと思うのです」
中野中佐
「伊丹さんの言い方をすれば、過去より数多あまたの国々が川下りをしてきたわけだ。そして岩にぶつかるとか転覆した国はすべて滅んできた。
我々はそうならないように、祖先から受け継いだこの国を次の世代に渡さなければならない。そのためにはあらゆる手を尽くしたい。それだけだよ」

うそ800 本日の疑問
今日持っている20世紀の情報をすべて1900年の日本に伝えたら、歴史は変わるだろうか?
良い世界になっているのか、悪くなっているのか、できるなら 試してみたい 柿落葉(オソマツ)

<<前の話 次の話>>目次


注1
第一次大戦の飛行機
第一次大戦は飛行機の黎明期で単葉機・複葉機・その他が混在した。単葉は1枚翼、複葉は二枚翼で、三葉とは3枚翼の飛行機である。
 二枚以上をすべて複葉機という言い方もある。
レッドバロンと呼ばれたリヒトホーフェンの愛機フォッカーDr.Iは三枚羽根である。実はこの飛行機は車輪の間にも小さな翼があり四葉機とも言われる。図の赤い飛行機 参照)
注2
オーバーキル(Overkill)とは過剰殺戮、過剰攻撃などと訳され、元は地球上の人間を何度も殺すほどの核兵器があることを意味した。相手に対して強大すぎる武装を意味したりする。
注3
この比喩は某書籍のパクリだ。ご存知かな? ただし50年も前の本だ。

異世界審査員物語にもどる
うそ800の目次にもどる