74歳にして思う

23.05.01

奥の細道ではないが、月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人(月日とは永遠の旅人であり、来ては去る年も旅人)である。時はとまることなく流れ、そのおかげで我々は、 旅人 なにもせずとも自動的に年を取っていく。
歳をとるだけなら良いが、歳を取ると、体も心もどんどん老化していく。これはあまりうれしくない。不老長寿というけれど、若い姿で長生きしたい人は多いだろうけど、ヨイヨイになりボケても長生きするのは好まないだろう。

人は老若を問わず常に老化しているわけだが、普通に暮らしていて、昨日よりあるいは先月より、年を取ったとか体力が落ちたと感じることはない。

歳をとったと感じるのは時間的に区切りがついたとき、具体的には年があけお正月になるとまた一つ年を取ったと思う人もいるだろうし、誕生日に年を取ったと思う人もいるだろう。
あるいは何かイベント、例えば大掃除で重いものを持ってこんなはずではと思ったり、電車に間に合うようにと急いで足がもつれたり、市民体育祭で走って1年前より記録が悪く不思議がったりする。

私の場合は、嘱託をやめて浪人になった日付になると、またひとつ年を取ったと思う。それはゴールデンウイークの時期、まさに今だ。


そんなわけで毎年4月末頃に、私の「ひとりごと」には「退職して1年」とか「老人の生き方」なんて題して、老人になって感じたこと・思うことを書いている。他人から見ればつまらない小話であるが、当人にとっては老いの指標と思って書いている。
とはいえ退職して11年も経つともう退職した時から数えてもあまり意味はない。引退してからの生活がもう常態となって、会社勤めは既に遠い過去だ。となると働いている暮らしと比較して「退職して〇年」という表記は実情にそぐわない。

そんなことを思ったので、今年からタイトルは書いたときの数え歳にすることにした。まだ誕生日は来ていないが、昭和24年生まれの私は今年74歳になる。よって今年のタイトルは「74歳」とした。前期高齢者最後の年である……とはいえそれに何の意味もない。

どうせ書くのは個人的なことであり、読む人が感情移入するとか、何かを得るとかを期待するものでもない。他人から見れば私の人生はちゃらんぽらんだろうけれど、自分なりに真剣に考えて真剣に生きているつもりだ。そんな暮らしの中で感じたこと、考えたことを書く。
自分があと何年生きるか分からないが、5年後10年後に生きているなら、この文章を読んでそのときより少し若かった2023年には、どんなことをしていたのか、何を考えていたのかを思い出せば、少しは楽しみになるかもしれない……と思って書く。目的はそんなものだ。
前振りはここまでとして、過去1年間のできごとで記憶に残ったことを書き記す。


昨年2022年は一言でいえば、コロナワクチンの副反応でひどい目にあった悪い年であった。
コロナウイルス怖いぞ 世の中、コロナに感染した苦しみやその後遺症の報道や語る人は多いが、ワクチン接種の副反応とその後遺症が語られることは少ない。これは政府とかワクチン接種を推進する方面から、圧力がかかっているのではないかとしか思えない。

私たち夫婦は、昨年2022年3月にコロナワクチンの3回目接種した直後から、夫婦共に下痢と腹痛と悪寒で寝込んだ。家内は1週間で起きだしたが、私は4月上旬まで3週間寝込んだ。常に腹の調子がおかしくて、布団に入っていなくてもトイレに数秒以内で飛び込めるところにいないとまずいのである。

私はコロナワクチンの副反応でひどい目になったことで、政府や日本の医療を責めるつもりはしない。何事も100%良いとか100%悪いということはまずない。何かを採用するときは、そのメリット・デメリットを天秤にかけて、デメリットよりメリットが大きければ採用することは正しい選択だ。
ワクチン接種をしないために全国で亡くなる人より、ワクチン接種したことで亡くなる人がそれより少なくなるなら、ワクチン接種を推進することは正しい判断だと私は思う。

そういうことを言うと、ワクチン接種しなくても全員が感染するわけではない……とかいろいろと条件を付けて議論する人がいるが、とにかく期間を定めて、コロナによる死者とワクチン接種による死者を比較するものとする。

より大きな危険に対応するためなら、小さな危険を覚悟して予防することは悪いことではない。それを決めるのが政治である。政治とは利権とか主義思想ではなく、可能な限り多くの人が幸せになる選択をすることだ。
政治家は開拓者ではなく調整者なのだ。

もちろんワクチン接種による国全体の死者が少なくなっても、自分がワクチンの副反応になってしまうと、ワクチンを打たなければ良かったと思うかもしれない。
だが国民全体で見ればワクチンを打ったほうがベターなら、ワクチンを打ったことによる犠牲者はその運命を受け入れることも仕方がない、それは私自身であっても受け入れることを納得する。

しかしワクチン接種によって寝込んだことについて、これは許せないという思いをした。これを忘れることはできない。
それはワクチン接種の副反応対応をしっかりしてくれないことだ。私夫婦が寝込んだ時、まずはこれは副反応だろう、仕方のないことだと思った。しかし症状が1週間で収まらず2週間を過ぎると、自分は大丈夫なのだろうか、異常ではないだろうかという心配が大きくなってくる。私の欲したのは、それがコロナワクチンの副反応であるか否か、副反応ならどれくらい続くのか・終了するのか、後遺症としてこういったものが残りますという情報が知りたかったわけだ。
だがワクチン接種時の配布資料を見ても、ネットをあさっても、そういう情報は載っていない。

下痢と悪寒に2週間耐えたがとうとう我慢できず、コロナワクチン副反応相談センターとかいうところに電話した。しかしかなりの時間待たされてから電話に出た者が、私の症状を聞いただけで「ワクチン接種ではそれほど長期になることはありません」と断定して電話は切られた。取り付く島もない。副反応相談センターどころか副反応拒絶センターである。対応した井筒さん(女性)を恨みます。まさか偽名ではあるまい。
コールセンターの回答者が医師なのかどうか知らないが、ほんの1・2分症状を聞いただけで診断を断言できるとはさすがコロナの専門家(皮肉だ)。


その後も病状は回復せず、もう我慢できずにかかりつけの内科に行った。早く行けばよいのにと言われるかもしれないが、どこの病院も医院も、コロナの恐れがある人は診察に来るなと表示している。だから最大限我慢していたわけだ。
我慢できなくなったこともあるが、ワクチン接種後の日数と症状からコロナではないだろうと判断して、医院を訪ねた。

医者に症状を説明すると「それはワクチンの副反応だ」と即断された。そしてワクチン接種の副反応で半月以上苦しんでいる人はいないどころか多いこと、言い換えれば私のような症状は珍しくないという。だから安心しろと言われた。副反応相談センターの語ることと正反対ではないか!
正直言って医師にそう言ってもらえて安心した。

前述したように私はコロナワクチンの副反応に怒っているのではない。正しい情報を出さないことを怒っているのだ。
副反応があることはしかたがないとして、それならば相談センターは正しい情報を提供すべきだろう。「あなたのような症状は副反応ではない、あなたの症状はワクチンと関係ない」というのではなく、それは「それは副反応です、もう少し我慢すれば回復します」と言ってくれれば安心できたのである。最悪でも「副反応ですから我慢してください」でも良い。

かかりつけの医者から整腸剤とかビタミン剤をもらって飲んだ。あっという間に下痢、悪寒は止まった。正常な暮らしができるようになったのである。


日常生活ができるようになってから夫婦で話し合い、こんなワクチンはもう接種しないと決めた。ワクチンが悪いとは思わないが、ワクチン副反応相談センターなるものは、絶対に許さない。そんな情報非公開のアブナイことに関わりたくない。

それ以降、わが夫婦は4回目と5回目の通知が来たが接種していない。いや摂取しないというのが正しい。我々はワクチン禍よりコロナに感染することを選んだのである。


ところがこの問題はそれで終わったわけではない。
トイレット 実はその後も、5月中旬、9月中旬、11月初め、11月末から12月初めと下痢はコロナと同様に第5波と続いた。下痢はいったん始まると2週間くらい続き、一日に20回から30回も布団とトイレを往復することになり、その間は外出できない。

2023年になってもからも1月20日から30日まで第6波がきた。
インターバルと寝込む日数は多少ばらつきがあるが、症状はワクチン接種後と全く同じで原因はワクチン接種の後遺症と考えている。

現時点1月の第6波を最後に4月末の今まで発症していないから、ワクチンの副反応は終息したのか、はたまた第7波が来るのか、想像つかない。
しかしワクチン接種の後遺症が起きても、私は原因がわかり、どの程度ひどいのかを知ったから、第2波以降は安心してというとおかしいが、精神的に我慢できるようになった。


ところでコロナワクチンの副反応に見舞われた結果、自分の健康は非常に脆弱なのだと実感させられた。まさにダモクレスの剣である。

コロナワクチンの副反応と、老化は関係ないと思われるかもしれない。
そうではない。
交通事故とか怪我で寝込んだり入院すると、怪我が治っても歩けなくなったりボケが進むとよくいわれる。
当然だが体を動かさないと関節は固まるし、動こうという気持ちを失ってしまう。そして人間は社会的生物だから、人と会う、話をするということがないとボケてしまう。

私の場合、3週間寝込んだせいで、体が変わってしまったように感じる。
まず体重がある。私は毎日風呂上りに体重を図っている。退職したとき68キロあったが、会社を止めてから毎日フィットネスクラブに通い、できるだけ歩くようにし、また掃除や洗濯などの家事をすることで、大体62.5キロを中心にプラスマイナス0.5キロくらいで推移していた。
それがコロナが流行してからフィットネスクラブが休館したり、ジムの運動にいろいろ制約ができて2020年末には64キロまで増加した。2022年からフィットネスクラブに限らず公民館なども正常化し運動も出歩くことも多くなり、体重は再び減少して、めでたしめでたしになるはずだった。

ところが2022年3月にコロナワクチンの副反応によって下痢が3週間も続いたことで、体重はなんと60キロを切った。二十歳前に戻ったようだねとジムの仲間に言われて、ふざけんなと思った。運動やダイエットでの体重減と、病気で痩せたのでは筋肉も違うし、体の動きも全然違うのだ。
あれから1年経った2023年4月の今も61キロ前後で推移している。家内はもう少し体重があったほうがというが、増えないのである。


この関係を考えるとどうも納得いかないのである。

コロナワクチン接種前コロナワクチン接種後
インプット食品食品内容も量も変わらず
矢印矢印
プロセス体重62.5kg体重61.0kg
矢印矢印
アウトプット水泳2.5kmで疲れない水泳1.7kmで疲れ果てる

注:私はスイミング以外にも、ストレッチや散歩などをしているし、家事だって掃除、洗濯、風呂洗いなどしている。
しかし水泳はフィットネスクラブのプールでゆっくり泳いで400kcal/h、4倍の距離のウォーキングに相当するといわれるから、2.5km泳げば10km、1.7kmなら7km歩くことに相当する。買い物や散歩ではそれほど歩かない。
ストレッチの運動量は30分で90kcalと言われる。これはスイミングなら15分である。
洗濯は30kcal、掃除は100kcal、風呂掃除は50kcal……大したことはない。

上の図を見て、左右のつり合いが整合性が取れているようには思えない。
エネルギー摂取量一定で運動量一定なら、体重は一定値で安定すると思う。じゃあコロナワクチン接種以前と同じで、運動量を3割らしても体重は以前より減少した一定値を保つのだろうか?
摂取エネルギーが同じで、運動量が減るなら、体重は以前より増加した値で推移するのではないだろうか?

それとも定期的な下痢で消化器からエネルギー摂取効率が低下してのだろうか? 仮に2カ月に10日食べないとすると摂取エネルギーは17%減になるから、泳ぐ距離が3割減とつり合うのだろうか?
どう解釈しても納得できない。


ともかく今は2019年以前と同じ食事をして同じ運動をしているのだが、体重は以前より1.5キロ少ない状態が続き、ものすごく疲れやすい状況である。

もちろんコロナワクチンの副反応だと断定はできないのはわかる。
可能性は三つ考えられる。

とまあ、コロナワクチンの第3回接種によってかどうかはともかく、2022年から私の体調は大きく変化した。
コロナ前は、毎日連続で1.5〜1.8キロ、合計で2.5〜2.7km泳いでいた。それが2022年以降は連続で500〜600m、1日の合計がなんと1.7kmと激減している。正直言って疲れてしまい長く泳ごうとしても泳げないのである。
2019年以前に比べて動きに切れがなくなり疲れやすくなったのは間違いない。体力も気力も大幅低下して、どこに出しても恥ずかしくないオーセンティック正真正銘の/本物のな老人の出来上りだ。


「十五、十六、十七と私の人生暗かった♪」と藤圭子は歌ったが、2020から2023年と私の人生暗かった、大きな転機でありそれは悪いほうへの大変動だった。
それもコロナ流行のせいではなく、ワクチン副反応への行政の対応による人災であると私は叫ぶ。

4月28日はゴールデンウイーク前の最後の週末だった。年寄りにはゴールデンウイークなど関係ない。毎日がゴールデンデイである。だが休日祝日は混むから、それを避けるようにしている。
そのせいかどうか4月最後の平日は、老人でフィットネスクラブは大盛況であった。

めったに来ない顔も見える。コロナも下火になったおかげで、今はプールサイドでの会話禁止なんてこともなく、挨拶・近況報告でにぎやかだった。
コロナ流行で自宅にいれば仲間にも会えず、流行が収まって皆ホッとしたようだ。
私もまた下痢の日々が来ないように期待したい。



うそ800 本日の願い

1年後も生きていて「75歳」というタイトルで書けるなら、うれしいことを書きたい。書けるようなことがあってほしいと願う。
ジャンボ宝くじで5億円当選とかいいですねえ〜

いやいや、私はそんな銭ゲバではありません。
 例えば北朝鮮が心を改めて核開発を放棄するとか
 中国が尖閣諸島に茶々を入れたのは誤りでしたと謝るとか
 韓国が竹島をお返しします。お許しくださいと言ってくるとか
そう言われたなら許してあげましょう。
竹島は日本の領土尖閣は日本の領土
竹島は日本の領土尖閣は日本の領土
そこまでいかなくても、体力が65歳の時に戻るとか、息子娘の花粉症が治りますようにとかでもいいです。

おっと誰に願うのでしょうか?
小野田寛郎は「去年一年ありがとうございましたと言っても、今年もお守りくださいと願ったことはない」と語った。
となると私は、北朝鮮の心を改めさせること、中国を反省させる、韓国に正しい歴史教育をしなければならない。
これは……ちょっと骨だね 😥





ふとし様からお便りを頂きました(23.05.09)
いつもお世話になっております。ふとしです。

毎更新、楽しく読ませていただいております。
ワクチン後遺症が長く続いておられる件、大変ですね。
私も3度目接種の際に後遺症に悩まされました。
2度目までは特に何もなかったのですが、3度目の後は、頭痛、発熱、吐き気、めまい、といった症状が1ヵ月近く続きました。
50年近く生きてきて、この期間が一番辛かったですね。

相談窓口には私も電話しました。
「何か別のご病気にかかられたかと思いますので病院へ」のような回答でしたね。めちゃくちゃ腹が立ちました。
その後、大きな病院へかかりましたが、副反応でしょうね、と言われました。
「同じような症状の人が沢山居る、僕(お医者様自身)もそうだった」と言われ、とても安心したのを覚えています。

Twitter等で、副反応による死者についての記事をよく目にしましたが何故かテレビ等では全く見ませんでしたね。
結構な人数の子どもや老人が亡くなっているそうですが。。。
私自身、暫くしてコロナに感染してしまいましたが、自覚症状は2~3日で治りましたし、軽症で済みました。
軽症だったのはワクチン3回接種のおかげかもしれませんが、副反応など危険な一面もあることをもっと報道すべきと思います。

現状はかなりの偏向っぷりですね
「100%正当化するつもりドゥ(笑)」みたいな映像、私も当時見ました
「ではない」を「だ」と聞こえるように編集したやつですよね。
「こんな人たち」も演説妨害してた中核派のことだったかと思います。
まさにマスゴミ。テレビは本当に信用できませんね。

ふとし様 毎度ありがとうございます。
ふとし様もワクチン接種でひどい目にあいましたか! 同情いたします。聞くくとけっこういるようです。
ワクチンに副反応があるのはある程度当然だと思いますが、行政のワクチンなんとかセンターの対応が最悪ですよね。
そんなことはワクチンのせいではない、帰れ!と言われるだけでは苦しんでいる人(私)は救われません。
忘れたいと思いますが、私の場合また再発するかもしれず戦々恐々です。

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