「日本は世界で一番夢も希望もある国です」 金 美齢 goodbetter

出版社ISBN初版定価(入手時)巻数
PHP研究所978-4-569-69201-22007年08月950円全1巻

私は日本で産まれ、日本で育ち、ずっと日本国内で働いてきた。配偶者も日本人であるし、子供たちも日本にいる。私はこれからも日本で生き、そして日本で死ぬだろうと思う。短期間外国で仕事をしたこともあるし海外旅行も何度か行ったが、基本的には日本しか知らないといっても間違いない。
じゃあ、日本が良い国か、悪い国か分からないじゃないか? と思われるだろうか?
そんなことはない。
自分がその場に行かなければわからないならば、多くの人が持っている知識は本当かどうか分からないではないですか。
sun.gif たとえば日本人の100%近くは、地球が太陽を回っていると考えていると思う。太陽が地球を回っていると思っている人は学校に行かない子供くらいだろう。しかし天動説地動説を御自身で説明、証明できる人は1割もいないと思う。
自分の体験では疑問を持たなくても、自分の知識では立証できなくても、ほとんどの日本人が地動説を信じていることは人に聞いたからに過ぎない。実を言って私たちの知識というのはほとんどが伝聞である。伝聞といってはおかしければ教えられたからに過ぎない。
人間が月に行ったことだって、テレビで見たり本で読んだり聞いたから知っているだけであって、本当に月に行ったかどうかは分からない。現実に人間は月に行っていないと主張している人々はたくさんいる。
そんなことを言う人は無学な人だけだ、責任ある地位にいる人はちゃんと物事をわきまえているだろうとお考えだろうか?
日本の某政党は外交は国連主体で進めると語っているところがある。かように国連を正義と信じている人が、国連の実態を知っているとは思えない。ちょっと国連憲章を読んだり、過去の紛争に国連がいかなる対応をしたのかを知ればそのようなおかしなことは言わないと思う。
朝鮮戦争はいまだ終結せず国連軍は存在しているが、かの政党はその実態をどう考えているのだろうか? オザワさんにお聞きしたところである。

話にとりとめがない。
言いたいことはこうだ。
人はその場にいなくても、いろいろな報道や情報を基に、それが現実かうそか、正しいか間違っていることかを演繹あるいは類推することができる。いや、私たちが生きていくこととは、そういう論理的判断の積み重ねであるということだ。
私たちは毎日テレビを見て、新聞を読み、知り合いやその他からいろいろな情報をもらっている。
実は私はテレビを見ないし、新聞も読まない。しかしインターネットで常時ニュースをウオッチしているし、町の電光掲示板のニュースだけでも為替相場や株価など相当な最新情報が入ってくる。
そして何事でもちゃんと調べたいときにはテレビも新聞も不向きで、本とかインターネットの方が深みもあるし信頼性も高い。
そういった情報を基に、世界にたくさんある国の中で夢も希望もあるところとはどんなところなのだろうか? と考えることは無駄ではない。
それは頭の体操にもなるし、今の自分の暮らし、自分の国の姿を考える良い機会でもある。
もちろん考える人の立場や思想によって結論は異なるだろうし、違う判断をすることは間違いではない。 そういった情報を基に客観的に自分を日本を見つめなおすということは大事なことだ。
「客観的って言ったって主観的客観じゃないか、本当に客観的に見ることなんてできないさ。そんなことを考えても意味ないよ」というような声が返ってきそうな気がする。
確かに人は完全に客観的になることはできない。それなら自分を見つめなおすことは無意味なのだろうか?
振り返ってみれば、誰でも与えられた情報を基に人生の選択をしているのではないか?
このバッグよりこっちの方が見栄えがするわという他愛のないものから、AさんよりBさんの方が頼りがいがあるからAさんと結婚しようとか、マンションを買うか一戸建てを買うかということも完全に客観的になれないにしても、与えられた条件を天秤にかけてより良いほうを選んでいるに違いない。
自分の国について考えるにしても、完璧な情報は手に入らないし、自分が完全に客観的に見つめることができないなど当然のことだ。
ただ、できないよ、意味ないよ、というのではなく、与えられた情報を基に、灰色の脳細胞を使って論理を進めるということが人間である意味なのではないか?

そんなことを踏まえて日本が自分にとってなんであるのか?
自分はそれを最大限に生かしているのか、無駄にしているのか?
を考えてみて欲しい。
もちろん日本についてだけでなく、ご家族、そしてご自身についてもじっくりと考えるべきだと思います。

しかしこの本は分かりやすいタイトルである。
実際に読んでもタイトル以上のことは書いてない。
金美齢さんは、あなたたちはこのように恵まれた環境なのだからそれを自覚して一生懸命生きていかなければならないのよと諭しているだけである。
金美齢さんは私の大好きな人の一人です。
私が尊敬する人は女性だけでも他に、曽野綾子さん、桐島洋子さん、緒方貞子さん、呉善花さん、櫻井よし子さん、小池大臣などなどたくさんいらっしゃいまして・・多情多恨でございます。 
でも日本人は自分がいかに幸せか心の中では知っているようだ。
毎度申し上げておりますが、本の内容やあらすじを書くのは御法度でございます。 



愛国無罪様からお便りを頂きました(07.09.08)
佐為様しばらくです。
衆院選結果については、あれこれ言っても終わったことですから言いません。佐為様は今でも、「日本人を信じられない。」との心情であることは、お察しできます。
金美麗女史は「日本は世界で最も格差のない社会だ。」と述べられています。私は、「日本人」についての考え方が少し変わってきました。「国家」や「政府」に対して、「甘え」があるのではないか、と最近考えるようになりました。豊かさを得て、少しでも「不満事項」があると、政府の責任にし、又、マスコミもそれを煽る。結果、「民主党」を勝たせた訳ですが、よく考えると、「自民党」の中でも党是である「憲法改正」に反対している者がいる(加藤・山崎他)し、「民主党」内には、少数ですが、それの賛成議員もいるのです。次の衆議選に期待しましょう。特に「麻生」氏には期待大です。何を言いたいのか、訳の分からぬ文章になってしまい申し訳ありません。
愛国無罪様 毎度ありがとうございます。
甘え!というのはしつけの問題ですね。
少子化によってか親が子供を大事にしすぎです。欲しいものを買ってやるから我慢ができない子供になるのです。
娘が小学校に入る前でしょうか?テレビで魔法を使う少女のアニメがありました。その子が持つ魔法の杖のおもちゃを売っていたのですが、我が家では買ってやりませんでした。娘はほしくてほしくてたまらず、割り箸をセロテープで張り合わせ、銀紙をその上に貼り魔法の杖を作りました。これには娘が可哀想で、無理して買いました。
パンとサーカスという言葉がありますが、結局国民のレベルに応じた政府・国家しか手に入らないのは当たり前のことなのでしょう。
私の文もとりとめがありません。

キンタロス様からお便りを頂きました(07.09.10)
こんにちは。佐為様の「日本は世界で一番夢も希望もある国です」を読んで日本人の夢について思ったことを書かせていただきます。
ある博物館に行った時の話です。
昔、陶器片や石にお経などを書いて地面に埋めたと言うような風習に倣い紙に自分の夢を書いてボードに貼るという企画をやっていました。
大人と思われる字は結構現実的なことを書いていたのですが子供の字で書かれていたものには「世界平和」とか「戦争がなくなりますように」とかが結構見受けられました。
子供の夢が「野球選手になる」などではなく、「世界平和」です。ただそういう思想の親子連れ集団がたまたま大挙して来ただけなのかもしれませんが、子供が夢を書く時に「世界平和」などと書いてしまうような、自分とはあまり関係のないような抽象的な夢を持たせてしまう親に驚きました。
佐為様の書かれたことと関係ないことを書いてもワザワザコメントしていただけるので申し訳ないです。

kansin1.gif キンタロス様 いつもありがとうございます。
欲しいものというのは年齢、環境、状況によって異なると思います。一般的に誰でも自分の身の周りから関心が高く、更に時間的にも近い方が関心が高く、縁が遠くなったり、時間的に先のことになれば関心が薄れていくでしょう。そのような抽象的でかつ自分に直接的関わりのないようなことをわざわざ書くのかと思うとヘンですよね?
そのような立派なことを書いたお子様は将来は政治家とか宗教家とか教育者になるのでしょうか?
ところで「そういう思想の親子連れ集団」とは聞いただけで恐ろしい感じですね。以前、アメリカのロッキーに旅行に行った日本人の子供が「アンニョン」と叫んだとどっかの新聞記事にありましたが、これまた・・・・


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