日本人下士官論 2006.05.02

わたしが語るのはすべて昔話である。1960年代中頃のことであるが、【日本人は下士官である】と唱えた本があった。もちろん下士官がいるなら、士官も兵隊もいる。その本では、「士官は白人国家、兵隊はアジア、アフリカの国々である」と語っていた。
今の人にとっては下士官とはなにか?わからないかもしれない。簡単に説明すると、どの国の軍隊でも階級、簡単に言えば位(くらい)がある。
「兵隊の位で言うと・・」といえば山下清の世界である。そういう表現が通用した時代もあったのだ。
oogo.gif 軍隊の階級は上から将官、士官、下士官となり、兵となる。この階級は思いつきでできたのではなく、長い歴史で形作られてきた。旧約聖書にも当時の軍隊の階級について書いているところがある。
「わたしは、あなたたちの部族の長で、賢明な経験に富む人たちを選んで、彼らをあなたたちの長、すなわち千人隊長、百人隊長、五十人隊長、十人隊長とし、また、あなたたちの部族の役人とした。」(申命記1-15)
しかし大昔、軍隊の階級はこまかくありませんでした。司令官と参謀と下士官と兵隊くらいでまにあっていたのです。それが時代とともに将官だけでも大将・中将・少将・代将などと細分化されてきました。
もちろん人事処遇という意味も大きかったのでしょうけれど・・
★★★★★
★★★★
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日本では機械的に将・佐・尉に大中小を機械的に組み合わせて呼んでますが、英語ではキャプテン(艦長・海軍大佐)、コマンダー(指揮者・海軍中佐)、ルテナン(副官・中尉)など呼称にその語源の名残りを残しています。
40年前中国は軍隊の階級をなくすという実験をしたが、階級のない組織は戦争ができないとわかり、すぐに階級を復活した。
会社だって部長、課長、掛長とか階級(職階)がなかったらちょっと仕事を進める上で困るのではないかな?

さて、日本人下士官論に戻ろう。要するに一番えらいのが白人とその国家、次が日本と日本人、そしてその下にアジア人やアフリカ人とその国家があるというのだ。今の人ならそんな論を聞いたなら、「そんな馬鹿な!」と即座に応えるだろう。
人種差別だと言うかもしれない。それも当然だろう。
しかし、当時は「そうかな〜」と思わせるものがあった。もちろん当時は既にアジア・アフリカの多くの国々は独立し、国連にも加盟してはいたが・・・いまだ国家としてまた経済も熟していなかった。
中国・韓国・北朝鮮
を特定アジアと言う


中華人民共和国南朝鮮北朝鮮
現時点でも、中国、韓国、北朝鮮を見れば成熟国家どころかまともな国とは思えない。
まあ、昔そんな発想があり、ある程度人々の同感を得たという事実があったということだ。

しかし、日本人下士官論あるいはそういった認識は、いまだに日本人の心の奥底に根を張っているのではないかというのが本日の考察である。
進歩的とか日本を指導すると自称している新聞は、実は自分たちの意思を主張していない。社説やカラムをよく読むと、己のウィルが全然ないことに気がつく。面白いことにその新聞は社説で「私たち」という一人称を好んで使うのだが、語っているのは中国や韓国の主張なのである。彼らは中国や韓国の利益の主張を日本国内で代弁しているとしか思えない。
【私たち】の意味はどんどん変わっているようである。 
私たち 1.一人称複数
   ↓
2.新聞社の論説委員のこと・必ずしも複数とは限らない
   ↓
3.中国や韓国のこと
私自身はその新聞が、「私たちは考える、日本はこうあるべきだ、日本人はこうあるべきだ」というオリジナリティのある主張をしたのをみたことがない。
下士官というのは上官の命令を兵に伝える存在である。もちろん本当の軍隊で下士官が自分の考えで兵を動かしてはしめしがつかない。しかし中国や韓国の下士官であるマスゴミはひたすら上官の指示を待ち、上官の命令で新聞を書いているようにしか思えない。
長い間、下士官勤めをしていると、主体性というものがなくなってしまうのでしょうか?
おっと、そんなことを言えば本物の下士官から苦情を頂くでしょう。
長い間、自分は一人前でない子供だ、あるいは奴隷だと考えているとそういう行動しか取れなくなってしまうのでしょうね〜
medaka4.gif
水槽をガラスで仕切っていると、中の魚は何度もガラスにぶつかって、やがてガラスを取り除いても元々ガラスがあったところから向こうには行こうとしなくなるそうです。大人になれないメディアは魚並みなのでしょうか?

ときどき朝日新聞に「アメリカの識者の日本に対する意見」というのが掲載されている。私はアメリカのメディアを直接見ているわけではないので、それが真実か否か良く知らない。また真実であっても、それがアメリカのマジョリティなのかマイナリティなのかも分からない。
我が友Yosh様に「朝日新聞はさかんにアメリカが日本の中国に対する政策を懸念していると報道しています。実際はいかがなのでしょうか?」とお尋ねしたところ、「八八じゃあ」という返事が返ってきた。
「八八??」
新たな謎に改めてお問い合わせしたら「はっぱ六十四、すなわち無視」とのことでありました。
私のダジャレと違い、Yosh様はかなりハイレベルであります。 

Yosh様からお便りを頂きました(06.05.03)
「アメリカの識者の日本に対する意見」に関して、
彼の新聞社が引用する/引用している「アメリカの識者の日本に対する意見」は彼の新聞社の論説に調和する論説全て亦は一部分であることを知るべきでしょう。また彼の新聞社が言う「アメリカの識者」は紙上にて明言していないのであれば、はたして引用した意見を述べた「アメリカの識者」が存在するや、も考慮してその論説を判断すべきでしょう。
それらの疑問があればその論説は八八とすべし。が私の本意、です。

朝日新聞の立場はなにか?
多分下士官以下で斥候と看做す。その斥候(敵方に密通しているやも知れんが)が観てきたことを中途半端に報告したり、責務を怠り報告を捏造して。そして、将軍や参謀本部へ己の私見を述べて、聞き入れないとみるや騒ぎ立てている。と思うがいかがなものか?
Yosh様 いつもご指導ありがとうございます。
仰せの通りです。
最近の話ですが、クリントイーストウッドの南京虐殺映画はまったくのガセネタと判明したそうです。
偏っていないと思われる読売新聞が報じても真実でないということも多々あるのですね。十分肝に銘じます。
おっと偏っていると思われる新聞については言わずもがな・・・

同志、KABU先生は日本人が自在に英語が読めるようになり、アメリカをはじめとする外国の報道に接するようになったら日本のマスゴミ・報道機関は壊滅するという。
報道の質が問題であること、偏向していることがバレバレとなるからだという。

朝日新聞にとって日本人下士官論はいまや中国が士官、日本が下士官に置き換わったのだろうか?あるいは中国が士官、韓国が下士官、日本が兵隊と位置付けられたのかもしれない。
ところで、下士官は兵から憎まれることに決まっているのです。「あの高地を取れ」でも「ハートブレイクリッジ」でもしかり、日本人が下士官である限り朝鮮や中国から恨まれるのは当然です。士官である白人は絶対に兵隊から恨まれない。
たとえが悪ければ会社で考えて見ましょう。社員から恨まれるのは中間管理職と決まっています。刃傷沙汰の犠牲は部長・課長が相場。間違っても取締役が刺されることはありません。 
私ははっきりいう。日本は下士官でもなければ兵隊でもない。もちろん士官でもない。人間は、そして国家はすべて平等・対等であり、己の生き方を決定する権利と義務を負うということである。

護憲主義、平和主義者という人々は、自分は一人前ではない、誰かの指示を受けないと行動できないと自白しているのだ。憲法を守れとはすなわち他人のお情けにおすがりすることである。
だって日本国憲法の前文にちゃんと書いてあるではないか!
「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して・・」

非武装宣言都市などというのは文字とおり「私は一人前ではない」と大声で叫んでいるに等しい。自分を自分で守らないで誰が守ってくれるのでしょうか?
man3.gif 非武装宣言都市というのは、占領軍に殺されても、強姦されても、略奪されてもいいということなのですよ。
護憲論者、平和主義者というのはマッカーサーとその左巻きの子分が気まぐれでつくった「目刺しの頭」をありがたがり、念仏を唱えている亡者である。己だけが地獄に落ちるのはかまわないが、日本を道連れにしないでほしいものだ。
昔見たアメリカの南北戦争を描いた映画のラストシーンを思い出す。
戦争後、奴隷だった黒人少年が農場主の奥さんに聞く。
「この道をずっと歩いていっていいんですか?」
奥さんが応える
「走って行ってもいいのよ」
いまだ自分の意思で道を歩くことさえ思いもよらない子供である新聞社、革新政党、学校の先生、護憲主義者、平和主義者、早く大人になってください。
日本人は自信を持たなくちゃいけないよ。
天上天下唯我独尊などとほざくわけではないが、神の下ですべての人は平等・同等なのだ。
いつまで子供でいたいとか、一人前でないと卑下することはなく、また責任を回避することはできない。



本日の確認

己の道は自分が選び、己のしたことの責任は己が負う・・
 これ自然界の掟なり
責任を負いたくないなんて、許されません。






KK様からお便りを頂きました(06.05.04)
日本人下士官論...orz...
まず始めにショッキングな事柄から...
先日調べてショックだったのですが、アメリカという国家はプロテスタントしか大統領になれない。つまり、プロテスタントによる政教一致国なわけです。
唯一例外はジョン・F・ケネディがカトリックですが...はい。暗殺されましたね。彼の国では、WASPのカーストとプロテスタントという支配構造があるわけです。
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★昭和天皇の戦後のお言葉です。
大東亜戦争の遠因(昭和21年)
この原因を尋ねれば、遠く第一次世界大戦后の平和条約の内容に伏在している。
日本の主張した人種平等案は列国の容認する処とならず。黄白の差別感は依然残存し加州移民拒否の如きは日本国民を憤慨させるに充分なものである。
又青島還付を強いられたこと亦然りである。かかる国民的憤慨を背景として一度、軍が立ち上った時に、之を抑へることは容易な業ではない。
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はい、第一次大戦から一環して日本は人種平等を謳っていたのですね。
そして、ことごとく握りつぶしたのは白人です。彼らが平等主義者などと思ってはいけません。
KK様 毎度ありがとうございます。
おっしゃるようにWASPというのはエスタブリッシュメントというのか身分が上なのか、アメリカを牛耳っているそうですね。
W:ホワイト
A:アングロ
S:サクソン
P:プロテスタント
ケネディが大統領になろうとしたとき、WASPの壁、カソリックの壁を越えようと広報や活動をしたというのを読んだことがあります。
話は飛びますが、終戦から数年後のこと、日本の教科書で総理大臣から道路工夫まで30くらいの職業のランクが絵になって載っていたそうです。道路工夫の人が子供の教科書を見て苦情をいい改まったということを聞いたことがあります。
絵ではありませんが、同じようにWASPを筆頭に、スカンジナビア、ドイツ、イタリア、東ヨーロッパ、アイルランド、ギリシアなどなどのアメリカでの出身国によるランキングというかはしごを見たことがあります。
日本はどうだったか興味がありますか?
イタリアと同じでしたね。
60年頃のことだったと記憶しています。
また苗字によってそれが選別されるので、移民はイギリス系に見えるようなスペルしたとか。日系の人もつづりを変えたとかいう話を聞いたこともあります。
もっともWASPの定義(範囲)も時代と共に変わっているとのことで・・・アメリカに住んだこともない私には分かりかねます。
いずれにしてもアメリカはもう白人の国ではないでしょう。そしてそれはますます加速されているようです。もはや60年代ではありませんから公民権を制限することもできないでしょう。公民権運動が力を得たのはベトナム戦争といわれてますが、アメリカのような国で兵役についた人に選挙権を与えないことは不可能です。
私が懸念するのは中国人の顔をした大統領が生まれたときに、日米関係がどうなるかということです。
中国人の増加であと数十年で実現するような悪寒が・・・


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