草戸千軒入門
草戸千軒
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草戸千軒入門


 どんな遺跡?

 鎌倉時代から室町時代にかけて(今からおよそ750〜450年前)存在した、中世の町の遺跡です。

 どこにあるの?

 瀬戸内海のほぼ中央、広島県福山市を流れる芦田川の中州とその周辺にある遺跡です。町がもともと中州にあったわけではないのですが、大正末期から昭和初期にかけての河川改修工事で川の流れを付け替えた結果、遺跡の中心部が中州として孤立することになりました。

 どんなものが出土したの?

 鎌倉時代から室町時代にかけての町の跡から、そこでの生活の様子を示す数多くの資料が出土しています。
 食事の道具、その食事を作る料理の道具、実際に食べた物の残りかす。暖房器具や化粧道具、履き物など身の回りの道具。職人たちが仕事に使った道具。貸したお金とその利子をメモした木の札など。
 こうしたさまざまな資料から、この町で人々がどのような活動に従事していたのか、このまちがどんな役割を果たしていたのかが明らかになってきます。

 どんな町だったの?

 「草戸千軒」の町は、海上交通・河川交通・陸上交通の交わる芦田川の河口近くにありました。そのため、芦田川下流域から福山湾岸にかけての地域経済の拠点として、さまざまな物資がこの町に持ち込まれ、取り引きされていました。また、漆塗りや鍛冶などの手工業生産に従事する職人も、この町を活動拠点にしていました。こうして、多くの物や人が集まる町には、お金も集まってきます。お金を貸して利子を取る、金融業に携わる人もいました。
 このように、草戸千軒の町は商工業の盛んな、にぎやかで活気あふれる町だったのです。

 もっと知りたい!

 「草戸千軒」についてもっと知りたい時、まずは、この先のページに進んでください。
 それでももの足りない時、広島県立歴史博物館をたずねてみてください。発掘調査の成果が展示されています。
 近くの図書館などで調べる場合は、こんな本を探してみてください。

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suzuki-y@mars.dti.ne.jp
1998, Yasuyuki SUZUKI, Fukuyama, Japan.
Last updated: June 10, 1998.