コンピュータ室運営日誌


1997年

10月後半のできごと


自主研修会(10/16)
コンピュータを活用するための準備(10/17)
自習用秘密兵器(10/19)
写真資料集(10/24)
メッセージ送受信ソフト(10/25)
コンピュータ名とユーザー名事件(10/26)
ユーザー名事件,早くも解決(10/27)
CD-ROM装置の不良と著作権の問題(10/28)
久しぶりのパソコンクラブ(10/30)
初心者向けムービー(10/31)

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 自主研修会(10月16日)

 夕方,環境整備を行うためにコンピュータ室に入ったら,4年生の先生方が自主研修会を開いていました。

 今まで動きの鈍かった4年生もついに始まったかという感じです。

 4年生は,3人の担任のうち2人が,WINDOWSの基本操作ができない程度の技量なので,コンピュータを使った授業はこれまでほとんど行っていませんでした。ですが,2学期から他の学年がコンピュータを使った授業に積極的に取り組み始めたこともあり,最近子どもたちからの突き上げが厳しいらしく,そろそろ何とかしなければということになったようです。


 研修内容は,ワープロ文書の中に,お絵かきソフトで描いた絵を貼り付けた作品づくりの練習です。

 うーん,最近は校内のあちらこちらでこの練習が行われていますね。日誌にも何度か書いてきました。

 どうやら先生方には,1学期に行ったミニ新聞づくりの研修会の印象が強烈に残っているようです。あの研修会の内容が,これほどまで大きな意味を持つとは思ってもみなかったのですが,学習指導用ソフトを使わずに,子どもたちにコンピュータを活用させようとすると,小学生レベルではやはり「ワープロ」と「お絵かき」なのでしょうね。

 コンピュータを活用する目的の一つに,子どもの表現力を伸ばすことが挙げられるのですが,この2つを組み合わせるとそれなりに見栄えのするものができますし,さらに発展させて「写真」や「グラフ」なども組み込むことができるようになれば,色々な教科での表現活動に生かしていくことができます。


 さて,今回の研修会でも,先生方がとまどっていたのは「コピー&ペースト」の作業でした。

 ワープロ・表計算・お絵かきなどの機能を持つ「ハイパーキューブ」という多機能ソフトを使っているのですが,「キューブワード」と「キューブペイント」との間でのウィンドウを切り替えながらのデータ操作が,先生方にはずいぶんややこしく感じられるようで,ウィンドウを切り替えなければならないのに新しいウインドウを開いてしまったり,すでに開いているファイルを再度読み込もうとしたりしてしまいます。


 今日は,1時間ほど練習していたようですが,まだまだ子どもたちに教える自信がないので,授業を行う前にもう一度自主研修会を開いて復習するとのことです。

 がんばれ4年生!

 応援してます。





 コンピュータを活用するための準備(10月17日)

 M先生のクラスで授業を行いました。前回同様,M先生も生徒の一人となって私の授業を受けました。

 今回はグラフ作成の練習です。グラフ作成は,ワークシートへの入力さえきちんとできれば,自動的に作ってくれるのでそれほど難しくはありません。

 子どもたちの作業としては,まず「全角かな」で項目名等を入力し,次に「半角英数」に切り替えて数値を入力することになります。

 MS「Excel」なら,全角数字で入力しても数値として処理してくれますが,練習で使った「キューブカルク」は,全角と半角をきちんと使い分けなければならないので,その点が少々面倒です。過去の経験からも,子どもたちがよく間違えるのはこの部分だということは分かっていたので,事前の説明でかなり強調しておきました。


 さて,子どもたちは,たいした混乱もなく順調に作業を進めることができました。ほとんどの子どもたちが無事グラフを作成することができました。

 M先生も,「今日はそれほど難しくなかったし,分からなくて困っていたら近くの子どもたちが教えにきてくれたので,大丈夫でした。」とのことでした。


 私がこれまで教えてきた,「ワープロ」「お絵かき」「グラフ作成」「コピー&ペースト」等の練習は,子どもたちにコンピュータを活用させるための準備にしか過ぎません。

 これらの技能を使って,今後どのようにコンピュータを使わせていくか,それがM先生の腕の見せどころです。




 自習用秘密兵器(10月19日)

 今週水曜日に,3週間ぶりにパソコンクラブが開かれます。

 現在ホームページづくりに取り組んでいるのですが,前回は,出張および会議のため,顧問2人が不在となってしまいました。そして,3週間ぶりに開かれる次回も,顧問2人が出張のため,不在になってしまいます。

 前回は,「ホームページ作成簡単マニュアル」を用意して”自習”させたのですが,ファイルを半角英数で保存することや,画像を組み込んだりする操作があまりよく分からなかったようで,子どもたちはずいぶん混乱していたようです。

 私が実際にやってみせ,それを見ながら操作方法を覚えていた子どもたちにとっては,文字で書かれたマニュアルなど何の役にも立たないことを痛感したのでした。


 さて,次回は,かねてから密かに考えていた”自習用秘密兵器”を使いたいと思います。

 それは,ロータス「ScreenCam」というソフトです。

 このソフトは,画面上の動作を録画再生するソフトです。マイクからの音声も同時録音できますし,実行形式(.EXE形式)で保存できるので,それを各パソコンにコピーしておけば,スクリーンカムがインストールされていなくても再生することができます。


 早速地元のパソコンショップに出かけました。

 「ScreenCam」は12800円でした。ところが,「1-2-3」「WordPro」「Freelance」などがセットになっている「SuperOffice」も12800円です。

 うーん。この価格設定は理解に苦しみます。「SuperOffice」が12800円なら,「ScreenCam」単体の値段は2000円ぐらいにしてくれれば良いのに。

 ちょっと迷いましたが,「SuperOffice」を購入してしまいました。「1-2-3」も「WordPro」も必要ないのに貧乏症ですね。プレゼンソフトの「Freelance」が少し気になりましたが,先週購入したMS「PowerPoint」と使い比べる根気はありません。

 それで,結局インストールしたのは「ScreenCam」のみでした。


 さて,実際に使ってみた感想ですが,予想以上に便利なツールだと思いました。操作方法もきわめて簡単です。画面上に表示された録画ボタンを押せば,画面上の動作やマイクからの音声が自動的に録画・録音されるのです。

 やりかたは簡単ですが,言葉や操作を間違えたりすると最初からやり直さなければならないのでその点は大変でした。あまり長時間だと失敗する確率が高いので,今回作成した「ホームページ作成ガイド」は6つのステップに分け,それぞれ2〜3分程度としました。

 1 画像の作成と保存のしかた
 2 背景画像の設定のしかた
 3 文章の入力のしかた
 4 作業の続きを行う方法
 5 画像を組み込む方法
 6 ブラウザで表示する方法



 2時間ほどかけて録画作業を終え,実行ファイルを他のパソコンにコピーして再生してみたら...,

 録画したときの画面の解像度が失敗でした。 800×600で行ったのですが,そうすると640×480の画面では画像がはみ出してしまって,うまく表示できないのですね。

 幸いにも,業者さんが作成した「特製メニュー」に登録すれば,起動時に解像度を切り替えることができるので,少々面倒な作業ですが,メニューに登録することにしました。


 さあ,準備は整いました。これでうまくいくでしょうか。


 今回は必要ありませんが,あとは「リンクのはり方」を作っておきたいです。


 (10月22日追記)

 自習についての指示を行い,「ホームページ作成ガイド」の使い方を教えるために,子どもたちに休み時間にコンピュータ室に集まるように連絡していたのですが,連絡がうまく届いていなかったらしく,子どもたちはあまり集まりませんでした。困ってしまいましたが出張の時間が迫っていたので,説明不十分のまま,出張に出かけてしまいました。





 写真資料集(10月24日)
 
 5年生の理科「動物と人の誕生」という単元で,動物と人の受精から誕生までの様子を学習しています。その学習活動の一環として,図鑑等で調べた色々な動物の産卵や出産の写真にコメントをつけさせる作業を行いました。

 子どもが行う作業は,スキャナで取り込んだ写真をワープロ画面にペーストして,簡単なコメントをつけるだけなので難しくはありません。むしろ今回は,クラス37名分の写真をスキャナで取り込む私の作業のほうが大変でした。

 子どもたちの作業と同時進行で行ったのですが,子どもたちの作業は1時間足らずで終わったのに,私の方は,全員の写真をスキャンし終わるまでに2時間以上もかかってしまい,平均して約1時間もの間,子どもたちをボケーッと待たせてしまいました。


 さて,時間はかかってしまいましたが,できばえのほうはまずまずで,子どもたちの手による37枚の「写真資料集」が出来上がりました。

 次回は,今日作った作品を,ビデオプロジェクタからスクリーンに拡大投影して,鑑賞会を行います。




 メッセージ送受信ソフト(10月25日)

 来月行われる公開授業の指導計画(指導案)を立てています。授業は11月23日に行われるのですが,今月中に指導案を提出しなければなりません。

 授業の内容は,「食生活」「将来の夢」「親子関係」など,自分が興味のあるテーマについて,調査,集計,分析し,グラフや図表などを使って発表するものです。

 これまでコンピュータを活用した授業は,たとえば「ミニ新聞作り」のように教科の学習には直接関係ないことを行うことが多かったため,そのための時間確保が難しかったのですが,今回は,国語の学習としてカリキュラムに位置づけられており,10時間かけて行なう学習活動なので,コンピュータでの作業のために特別な時間を使わずに済みそうなので助かります。

 公開する授業は,10時間目に行う「発表会」です。ただ発表し合うだけではつまらないので,もうひと工夫したいと思っています。

 今考えているのは,ネットワークツールを使って,発表を聞いた感想を発表者に送信するというものです。

 使用するツールは「IP Messenger」というLAN用メッセージ送受信ソフト(フリーソフト)です。普通のメールソフトだと,メーラーを立ちあげてメールを開かなければならないのですが,「IP Messenger」を使えば,送信したメッセージが受信先のディスクトップ上に表示されるので大変便利です。

 1996年窓の杜大賞でも「窓の杜管理人特別賞」を受賞しているので,信頼性もに高いのではないかと思います。

 先日の授業で試しに子どもたちに使わせてみたところ,いつも授業開始時の挨拶に使っているMS「NetMeeting」よりも簡単で使いやすいとのことでした。





 コンピュータ名とユーザー名事件(10月26日)
                ・・・難しいです。(泣)

 午後から学校に出かけ,雑務を済ませた後,コンピュータ室で作業を行いました。

 今日の作業は,メッセージ送受信ソフト「IP Messenger」(昨日の日誌)のオプション設定の変更および「よっしーポップアップ」のセットアップです。

 「よっしーポップアップ」は「IP Messengr」と同種のメッセージ送受信ソフトですが,「IP Messenger」よりも機能が豊富なので,子どもたちにとってどちらが使い勝手が良いか,比べてみようと思ったのです。


 さて,20台のパソコンに「よっしーポップアップ」をセットアップし,試用してみたところ,困った問題が起こってしまいました。

 メッセージの送信先として,現在接続されているコンピュータのユーザー名の一覧が表示されるのですが,何故か2台のコンピュータのユーザー名が表示されないのです。2番と5番のパソコンのユーザー名である「USER02」と「USER05」が見あたりません。(私の学校の20台のパソコンには,ユーザー名およびコンピュータ名として,それぞれにUSER01〜20が設定されているようです。)

 「IP Messengr」にも同じような機能があるので調べてみたところ,

2番のパソコンが,ユーザー名「USER19」,コンピュータ名「USER02
5番のパソコンが,ユーザー名「USER16」,コンピュータ名「USER05

 あれれ。

 2番と5番のユーザー名が,それぞれ19番と16番のパソコンのユーザー名になってしまっています。

 これはいったいどういうことでしょうか。だいたいユーザー名とコンピュータ名(マシン名)の違いすら私には分かりません。

 ちなみに,

19番のパソコンは,ユーザー名,コンピュータ名ともに「USER19
16番のパソコンも,ユーザー名,コンピュータ名ともに「USER16

 です。

 他のパソコンもユーザー名とコンピュータ名が同一になっているので,この状態が正しいはずです。


 どうすればよいかよく分かりませんでしたが,とにかくネットワーク関係のメニューを片っ端から開いて調べてみた結果,ネットワーク上のコンピュータ名はそれぞれ,「USER02」,「USER05」と正しく表示されているので問題ないようです。ところがネットワークにログオン時のユーザー名は,2番のパソコンが「USER19」,5番のパソコンが「USER16」となっていました。

 原因はどうやら導入業者さんの設定ミスですね。セットアップ時に,20台のパソコンの端から数えて2台目をうっかり”19”としてしまい,5台目を”16”としてしまったのでしょう。


 ユーザー名を修正すれば解決しそうです。おそらくログオン時に表示されるユーザー名を修正すれば良いのでしょう。

 ところが私の学校のパソコンは,業者の設定により自動的に処理されるので,通常のログオン画面は表示されません。困りました。

 業者さんのミスらしいということは分かったのですが,今回は業者さんには文句を言いづらいです。私が独自にセットアップしたソフトウェアで発生した問題ですし,今回のミスに起因するトラブルはこれまでまったく起こっていなかったのですから。

 うーん,ユーザー名を変更(修正)するためには,もう一度ネットワークのセットアップを行なわなければならないのでしょうか。

 全く自信がありません。さて,どうしましょう。



 「IP Messenger」はユーザー名とコンピュータ名の両方から接続相手を判断しているらしく,子どもたちが使っても不都合は起こりませんでした。ところが,「よっしーポップアップ」の方はユーザー名からしか接続相手を判断していないらしく,「USER05」と「USER02」が欠落してしまったようです。




 こんな初歩的なミスはしてほしくないなあ。





 ユーザー名事件,早くも解決(10月27日)

 導入業者さんの設定ミス?により,2台のパソコンで同一のユーザー名が使われ,メッセージ(メール)の送受信ができなかった問題(昨日の日誌)ですが,無事解決しました。

 昨日の時点で,原因はどうやらネットワークに接続する際のユーザー名の設定が間違っていることによるものであることがわかりました。

 そのユーザー名の設定ですが,

 WINDOWSパソコンでは,WINDOWSを起動する際,WINDOWSのログオンを優先するか,ネットワークのログオンを優先するかの設定ができます。

 「WINDOWSログオン」を選択した場合は,ネットワークに接続されているときだけ,ユーザー名とパスワードの入力が要求され,「Microsoftネットワーククライアント」を選択すると,ネットワークに接続されていなくても常にユーザー名とパスワードの入力が要求されます。

 しかし,私の学校のパソコンは,おそらく業者さんの設定によるものと思われますが,ネットワークに接続していても,ユーザー名とパスワードの入力を求めるネットワークのログオン画面が表示されずに,自動的に処理されてしまうため,ユーザー名を変更することができず困っていたのでした。


 さて,解決方法ですが,業者さんの設定では,WINDOWS起動時の設定が,「WINDOWSログオン」を優先になっていたのですが,これをネットワークログオンを優先(「Microsoftネットワーククライアント」)に変更したら,ユーザー名とパスワードを入力する画面が表示されたのです。

 早速,ユーザー名を正しいものに変更したら,無事メッセージの送受信ができるようになりました。助かりました。


 この件について,山口佳彦さん(メールにて),たけやさん(お客様リスト)からアドバイスをいただきました。ありがとうございます。
 どうも日誌の内容について,私が勘違いしている部分もあるようです。大変参考になります。ありがとうございます。



 それから,別件ですが,

 今日サーバー内のファイルを見ていて気付いたのですが,知らないうちにネットワークドライブが3つも作られていました。

 これは,ドライブ内のファイルの内容から判断して,H先生が行ったことに間違いありません。

 早速H先生に事情をたずねてみたところ,全く身に覚えがないとのことでした。しかし,一昨日サーバー内のファイルをいじっていたことは確かで,もしかしたらそのときに何かおかしなことをやってしまったかもしれないとのことでした。

 うーん,こういうのは困ります。私の学校では,サーバーにはセキュリティ対策がまったく行われておらず,すべての職員が「アドミニストレータ」のレベルで自由にサーバーの操作が行える状態になっています。

 ですが,これまでは私以外の職員は,恐がってサーバーに触れることはありませんでした。

 自分自身がそうであるように,試行錯誤的に色々な機能を使ってみながら,操作方法を覚えていくことについては,私は否定しません。

 ですが,自分が何をやったのかさっぱり分からない状態というのは困りものです。




 CD-ROM装置の不良と著作権の問題(10月28日)
   −第5回コンピュータ研究委員会−

 地区の小学校のコンピュータ担当者が集まるコンピュータ研究委員会が開かれました。各学校で起こっている問題点について情報交換が行われたのですが,その中で気になる話題が2つありました。


 一つは,いくつかの学校でCD-ROM装置が故障するトラブルが発生しているとの話題です。

 私の学校でも,すでに1台のCD-ROM装置が交換されていますが,現在新たに2台の状態がおかしく,CD-ROMをセットしても時々認識しなくなってしまったり,ガガーッと異音が発生したり,CD-ROMの表面にキズがついてしまうなどのトラブルが発生しています。他のいくつかの学校でも似たような状況が発生しているわけで,1996年9月ごろNXXV13シリーズに搭載されたCD-ROM装置には重大な欠陥があるのではないかと勘ぐりたくなってしまいます。(問題発言か)

 製品の信頼性という点でNXXパソコンを高く評価していた私としては,大変不満な状況です。


 それから,インターネット利用する際の著作権の問題についての話題が出ました。現在,地区のいくつかの小学校では,コンピュータ担当教員などが中心になって,授業で使えそうなホームページを丸ごとダウンロードし,それをコンピュータ室のサーバーにコピーし,クライアントから閲覧できるようにしています。私たちの学校でもやっています。

 私たちの学校の場合はまだインターネットに接続できる環境が整っていないということもありますが,サーバーにコピーした方が実際に接続しながら閲覧するよりもコストがかかりませんし,時間もかかりません。また,あらかじめ不必要な情報を除外しておけるので,子どもたちが戸惑うこともなく快適に閲覧することができます。

 自分のパソコンにダウンロードし,個人で閲覧することについては何の問題もないと思うのですが,このように,ダウンロードしたホームページを,別のコンピュータにコピーし,複数のパソコンから閲覧することは,法律上問題はないのでしょうか。また,ただ閲覧するだけでなく,学習活動の一環として,ホームページの写真や文章等をコピー&ペーストしてレポートを作成させることもあります。このような行為は許されるのでしょうか。

 ご承知のように,書籍等については,問題集やドリルなどを除いて,教育利用のために書籍の一部をコピーし授業等で配布し活用することは法律上認められていることです。ですが,コンピュータソフトウェア等のデジタルデータについては,全く同一の複製物を作成することが可能であることから,教育利用においてもコピーは認められていません。


 学校でのインターネットの利用が普及するにつれ,今後著作権(あるいは知的所有権)をめぐるトラブルが頻発することでしょう。インターネット上に公開されているデータをどのように活用していけばよいか,どこまでの行為が許されるのか,現在まだはっきりした基準は無いように思います。

 難しい問題です。




 久しぶりのパソコンクラブ(10月30日)

 パソコンクラブが開かれました。子どもたちの面倒を見るのは久しぶりです。

 クラブの時間は週1回ありますが,遠足と修学旅行のためクラブが2回中止になってしまったので,今月は今日で3回目です。しかもクラブが開かれた過去2回は,出張や会議のために私は出席できなかったので,クラブに顔を出したのはほぼ1ヶ月ぶりです。


 さて,ホームページづくりに取り組んでいるわけですが,自習をさせていた2回は,「ホームページ作成マニュアル」を用意したり,ロータス「ScreenCam」で「ホームページ作成ガイド」を用意しておいたにもかかわらず,子どもたちの作業はあまりはかどっていませんでした。

 ホームページづくりを始めたのは2学期からなので,やはりまだやり方がよく分からないのかと思っていましたが,今日の様子を見ているとそうでもないようで,今日の子どもたちは,それほど戸惑っている様子もなく,楽しそうに,そして熱心に取り組んでいました。

 もう少し経験をつませれば大丈夫かもしれませんが,始めたばかりの今の段階では,困ったときにアドバイスしてくれる人間がいないと,安心して活動できないのですね。

 もしかしたら,無意識のうちに私が,クラブの子どもたちを,失敗することを恐れて何もできない子どもにしてしまったのかもしれません。

 うーん,考えてみれば,私は他の先生方よりは,子どもたちがどんなところで失敗するかが予測できるので,いつも先回りして教えているような気がします。そんな細かい指導の積み重ねが,子どもたちを臆病にさせてしまったのかもしれません。

 少々反省気味です。


 クラブの子どもたちにとって,パソコンはまだまだ気軽に使いこなせるツールではなかったということは,私にとって意外な発見でした。





 初心者向けムービー(10月31日)

 午前中に2時間の空き時間があったので,ロータス「ScreenCam」で,「ワープロの基本操作」と「コピー&ペーストのやり方」を説明したビデオ(ムービー)を作成しました。

 現在私たちの学校では,コンピュータを積極的に活用しているクラスとそうでないクラスとの差がかなりあるのですが,その最大の原因が,担任の先生のパソコン操作技能の習熟度にあることは明白です。

 お絵かきソフト程度なら,適当に遊ばせておけば子どもたちが勝手に操作方法を覚えてくれますが,ワープロあたりになると,やはり教える側の技量が大きくものをいうわけで,例えば日本語入力のしかたすら分からないようだと,教師も子どもも途方に暮れてしまいます。

 そこで,基本的な操作方法を覚えていただくためのムービーを作っていこうと思い,その第一弾として3分ほどのムービーを3本作りました。

 画面上の操作とマイクからの音声を同時に録画録音していくのですが,失敗しても途中からのやり直しはできません。というか,複数のムービーを作ってつなぎ合わせることはできるのですが,手順がとても面倒そうです。

 それで,失敗する度に最初からやり直したのですが,3分間,いっさいミスをせずに操作し,しゃべり続けることって本当に難しいですね。それぞれ10回ずつぐらいやり直してしまいました。


 さて,夕方コンピュータ室で作業をしていたら,4年生の2人の先生がコンピュータ室にやって来ました。2人ともパソコン初心者で,2学期になってコンピュータ室で練習する姿を見かけるようになりました。

 WINDOWSの基本操作もまだあまりできないのですが,いよいよ明日の授業でワープロによる文書作成を行うことにしたので練習したいとのことです。実は,午前中に作ったムービーは,この2人の先生方に使っていただくことを想定していたので,タイミングが良かったです。

 2人の先生に午前中に作ったムービーを見ていただいたところ,早速明日の授業で子どもたちに見せたいとのことでした。

 私が作ったムービーは,わずか3分の中に色々な操作方法を紹介しているので,本当は,担任の先生が一通りの操作方法を教えた後で,復習として子どもたちに見せると良いと思いますが,自分たちが教えるよりこのムービーを子どもたちに見せた方がよっぽど分かりやすいとのことなので,使い方は2人の先生にお任せします。

 授業の様子は,明日詳しく教えていただけるとのこと。楽しみにしています。




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