●雑誌「子どもの村」3月号(昭和23年)に掲載された作品です。
ヨーロッパやエジプトなど各地の町の何気ない風景を描いたものです。
茂田井武は22歳の時(昭和5(1930)年)、放浪のたびに出かけました。
京城、ハルピン、モスクワ、そしてパリへ。
モンパルナスに下宿をかまえ、日本人クラブで皿洗いや雑用をしながらパリの下町での生活が始まりました。
茂田井はそのなかで、たくさんのパリの子どもや女性、働く町の人々の絵を小さな画帖に描きとめていきました。
戦後、茂田井はこの旅についての記事を子どもの雑誌やおとな向けの雑誌などに掲載しています。
今回HPに掲載した「子どもの村」の記事は、そのうちのひとつです。
茂田井武は、雑誌「子どもの村」にカットや挿し絵をたくさん描いています。
関英雄の「空とぶ船」(連載12回)でも挿し絵を担当していました。
|