(その14 1999.8.27)

あれっ、もう8月も終わりなのか、というのが実感で、家の建築
工事をしていると本当に時の経つのが早いなぁ、と感じますね。

自己紹介の項でも書いてますように、私自身は一人旅が趣味
なのですが、今年の夏は結局、仕事だ家づくりだで、基本的に
県内とあとせいぜい仙台ぐらいまでしか足を伸ばせていないもの
だから、ちょっと残念なんですよね。もっとも、来週から一週間
名古屋市に出張することになったので、その行き帰りに学生時代
の友人と飲んだり、神奈川の実家にも久々に立ち寄る予定です。
ちょっとだけ旅行気分入っていたりして・・・。

名古屋でも時間見つけていろいろ探検してみたいものです。可能
なら、ドラゴンズ(隠れファン)ナイターも見に行きたいし(笑)。

ただ、来年の夏は家が出来ている訳だし、考えてみれば手取りの
半分はローン他の住宅関連出費で消えていく訳だから、一点豪華
主義でどこかに旅行に行くこと以外は、おうちでのんびり過ごすのが
多くなりそうではあります。今いる公舎では、鉄筋コンクリが熱持つ
ことによる灼熱地獄のため、とてもゴロゴロしようとは思えないけれど。

そんな訳で、このHPの読者で、興味持たれた方がいらしゃいましたら、
是非遊びにいらしてください。何のおもてなしも出来ませんが(ご飯
ご馳走になれれば更に嬉しかったりもする)、快適な(はずの)宿だけは
ご用意出来ますので(笑)。郡山駅からも福島空港からもそれぞれ車で
20分程度のロケーション(そして、徒歩20分ぐらいのところに水郡線の
無人駅もある−但し列車は2時間に1本ですけど)ですから、(早くも
予約が入っていますが)東北旅行のベースとされてもよろしいかと
存じます。

ただ、職場の上司とも折衝して来ましたが、やっぱり中通り地方に転勤
になるまでは週末居住用になりそうです・・・。かくなる上は、是非来年の
春に動けるよう強く要望しましたが、人事だから、どうなることやら。
(やっぱり最近やっかみも出て来たし・・・)。動けると、完成後半年
以内の居住となるので、住宅ローン控除も受けられ、あらゆる意味で
万々歳なんですけどねぇ。

だったら、契約・着工を延ばせば良かったのではないか、と言われ
そうですけど、ローン控除貰っても、金利が1%上がってしまえば、
控除期間中の15年トータルの総負担額では損しますからねぇ。
(扶養家族のいない独身者の場合、定額よりは定率の方がうれしい)
特別減税のお陰で、払っている所得税額(適用になれば最初の11年
間は全額還付になりそうだけど)も大分安くなったので、すなわち還付
金額も2割減な訳で、割り切れないこともないんですよね。

マクロ的な視点でみれば、景気動向も不安定で、また経済対策が
必要になってくるかもしれず、そうしたらやっぱり財源は赤字国債
でしょうし、そうなると長期金利は上昇圧力にさらされ、住宅ローン
金利も更に上昇傾向となりますよね。場合によっては、消費税率
も・・・。100円のアイス買ったときは5円ですけど、2000万の
おうち買った時は100万円。それが・・・となれば、1年ぐらいの
積立分など、吹っ飛んでしまうことでしょう。だからといって、仕事で
見て来ていることもあり、駆け込みだけはしたくないし。
生活者としての視点に立てば、そう冷静に計算してしまうのですが、
やっぱり変わっているのかなぁ。

でも、「ゆとりのある生活(特に定年後)」のベースって、自分で建てる
にしろ、親とかから受け継ぐにしろ、「減価償却の終わった家」だと
思うんですけど、どうでしょうか。

それはさておき、ただ痛いのは、いくら安い公舎とは言っても、
住居費や光熱費がダブルでかかって来ること。今から、職場での
飲み会については職場積立でやるもの以外については基本的に
辞退させていただく旨、宣言させてもらっています(いつも決まった
メンバーで、というのも生産性ないと考えてますし)。節約にも更に
磨きをかけないといけませんよね。緊縮財政の中でも医療保障は
手厚くしましたし、自分としてはそれでやっていく自信はあります。
自己破産するよりは首吊るタイプということもありますが、そうすれば
保険も出る訳だし、いざとなれば・・・。

それは冗談としても目標あるから、(多分余り真似は出来ないと思う
けど)それはそれで面白いですよ。逞しくやって行きたいものです。


工事もいよいよ大詰めなので、一週間福島を離れる事については
ちょっと複雑な心境ではあるんですけどね。取り敢えず、今度の週末
中継上京する際に、現場にも立ち寄って最新状況だけは把握して
おいて、後は福島に帰ってから気合い入れることにしましょう。
このHPはデスクトップパソコンで作成してますので、更新は帰ってから
となりますが、出来るだけ早く対処したいと思っています。
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その13でも記載した外壁施工で余ったレンガなのですが、まあ
外構に振り向けられるお金がいよいよ無くなって来た、ということも
あり、時間はかかっても自分でアプローチとかに貼って行こうと決め
ました(駐車場とかも、しばらくはビニールシートでも引いてしのごう
かと思っています)。取り敢えずは引き渡し時にメーカーさんの方で
山砂入れて整地はしてくれるそうですが・・・。

さて、いつまでもそのレンガを野積みにしておく訳にも行かないので、
段ボール持ってきて、そこに詰めようかと思ったんです。ところが
詰めてみると、一箱に50枚詰め込むのが精一杯で、山が全然減ら
ない(!)。この分だと軽く10箱は超えそうで、箱を持ってみるとこれが
重いのなんの・・・。絶対腰痛めそうだったので、諦めてビニールシート
近くのホームセンターで買ってきて被せました。両親からは「盗まれる
かもしれないから、別に保管しておいた方がいいのではないか」と
言われましたけど、あの重さでは盗めたら拍手送りたくなるぐらい(笑)。

あの重さのレンガが全面に貼ってある訳だし、おまけに屋根は瓦です
からね。相当に重量級なおうちになっていることでしょう。杭打っておいて
正解でしたね。

で、レンガの小山を動かしてみたら、早速生き物の住処になっている
ようで、コオロギやらトカゲが多数這いだして来ました。やっぱり周囲は
山林ですし、自然は豊かだなぁ、と感じますね。そりゃこれだけのお金
かかった「山」ですから、居住性も良いでしょうし(笑)。とはいえ、ゴキブリ
が出て来なくて良かったです。そうしたら卒倒していたことでしょうから。


結局、内装の大工さんは22日の日曜日まで入っていました。お一人で
作業されていたこともあるけど、当初お盆休みを挟んで20日までの
予定が延びて、休日返上となったようです。大変ご苦労様でした。
私の場合、長期で作業に入る職人さんには、お茶菓子代代わりとして
セブンイレブンのプリペイドカード(5000円のもの)を差し入れているの
ですが(その方が汎用性あるからいいと思って)、21日に現場を見に
行った時に黙々とユニットキッチンを組み立てているのを見て、思わず
(この週末分として、ちょっと気も遣って)2枚目を差し入れてしまった
ぐらいで・・・。

これは、業者選定の時にも非常に気にしていたことなのですが、大工
さんの賃金形態にも2種類ありまして、
  一棟請負の出来高払い と 日当/月給制 という形態があります。
前者は、1棟(或いは定められた部分)を丸ごと仕上げてお金を貰う、と
いうことですし、後者は従事した日数×日額賃金となる訳です。

今回私が建てているセルコホームの場合、社員であるフレーマー(組立
大工)さんは月給制のようですが、それ以外は出来高払いだそうです。
これ、契約前にも支店長さんに確認して、但し施工監理体制の充実に
より対応しているとの回答をいただいているので、自分なりに納得して
契約はしました。確かに、全ての業者を社員として抱えて置くことは
基本的に無理でしょうからねぇ。

但し、実際に家を建ててみて、現実に工期遅延の問題が出て来ると、
やっぱり不安になってしまいます。

つまり、工期が延びた場合に、日当でやっていれば遅れた分について
も大工さんにはその分の賃金が出ますよね。だから(腕の善し悪しは
別にしても)「士気」という面では影響は出ない訳です。

ところが、一棟請の場合には予め貰える金額は決まっている訳です
から、雨が降ったり材料が入らなかったりで、工期が遅れた場合には、
一日辺りの収入はその分減るわけです。だから、職人さんの心境的
にはどうなのかな・・・。少なくとも、いい気分ではないですよね。

極端な話、2人で(標準では)10日かかる仕事があったとして、
(建築賃金の積算では2人×10日=20人工という計算になるようです。
 1人で20日かけてもいいし、4人で5日で仕上げても良い訳ですが)
チェック体制がきちんとしていなければ、職人さんとしては(収入が決ま
っている訳だから)早く完成させた方が良い訳ですよね。

「欠陥住宅問題」も案外ここに根本的な原因があると思うのです。
大工さん本人の自覚の問題もあるとは思いますが・・・。
勿論、チェック体制がきちんとしていて、かつ工法の合理化で早期完成、
ということになれば、これは逆に建築コストの大幅ダウンにも繋がるし、
歓迎すべきことなのですが。
(実は、セルコホームを紹介した本−「輸入住宅革命−セルコホームの
 挑戦 /鶴蒔靖夫著(IN通信社)」でもこのことは書いてあるんです)
       ←ただこの方、色んなメーカーの紹介本書いているから
        ちょっとポリシーないなあ、とは思いますけどね。
    
ただ、実際にどうなのか、は評判もあるとは思うけど最終的には建てて
みなきゃ分かりませんよね。車の大量生産とは訳が違いますから。

では、今回の私の現場ではどうなのか?
現段階では合格点付けていいと思っていますが、家は出来てナンボ
ですからね。完成して、初期トラブル対応まで出きった段階で、最終
評価を理由付けて記載することにさせてください。
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前回、外壁の完成まで書きましたが、外回りが出来上がると
「家らしくなる」第一弾といった感じがします。これまで散々思い描いて、
打ち合わせて来たものが形になる訳だから、最初にその全容が現れた
時は、それは感動ものですよね(人によっては、「ここ失敗だったな、と
思うこともあるでしょうけど)。

ただ、見慣れて来ると、外観はあくまでシェルターでしかない訳で、
かっこいいスポーツカーとかと同じで、中に入ってしまえば見えない
(笑)。だから、この段階まで来てみてやっとこさ実感出来ましたが、
家はやっぱり見栄えじゃなくて実質だなぁ、ということなのですね。



出来上がった家はきらびやかで、見ていても楽しいですけど(欲望
生産マシンでもありますが)、やっぱり見るべきは幾何学的な一見
つまらない「構造」なのでしょう。どのメーカーの営業の方も異口同音
に言っていましたが、構造見学会は人気がないようです。でも、本気
で実質のある家をつくりたいのであれば、もし今後聞かれたら、完成
モデルハウスに出陣する前に、最低5件は構造現場展示会のはしご
をすれば、ある程度の目は養われるよ、と答えると思います。
どんなものでしょうか?

その意味で、内部仕上げや設備は「家らしくなる」第二弾と言える
でしょう。むしろ、これから毎日お世話になる訳ですから、今の自分と
してはこっちの方により関心が出て来てますね。

話が前後しましたが、22日まで入っていた造作大工さんの手により、
ひたすら内部下地である石膏ボード貼りと、ドアの取り付け、押入の
造作、白い廻縁の取付、更に一階床のフローリング貼りとユニット
キッチンの取り付けまでが完了しました。

普通の部屋については(これは2階の主寝室です−奥が書斎)


これが当該工事の完成形ですね。一階はこれに



無垢オーク材のフローリング貼りが加わる訳です。

しかし、今回の私の現場から、標準仕様となるシステムキッチンが、
これまでのカナダ製オーク無垢材パネル製のものに加えて、
(下の玄関棚のパネルがキッチンパネルになったものを想像
 して貰えればよろしいかと思います)


タカラスタンダードのホーローシステムキッチンも選べるようになり
まして(但し、一番安いランクの製品ではありますが)、普段のメンテ
ナンスのし易さ、という観点から今回は後者を選択したのですが、
(天板も実用性重視でステンレスにしました。因みに、255p幅です。
 標準は240pですけど、差額は一万もしませんでした。業者からの
 納入見積見せて貰いましたけど、仕切り値って安いんですねぇ)
(標準仕様だと、自分には高さが低すぎるので、オプションで台座も
履かせました)大工さんの方が慣れていないようで、手こずってました。
工期がちょっと遅れたことの原因の一つではあるようです。
まあ、キッチンぐらいであればさしたる問題もないですけど、これが
新工法の出始め、とかいう場合には注意した方が良いのかもしれません。



光の加減でくすんで見えますけど、キャビネットは淡いライトグリーン
です。後の写真は26日撮影ですけど、標準で貼られるタイルは
ピンク系を選択しています(INAX製)。ここにライトピンクの壁紙が
貼られ、カーテンはライトグリーンのものを既に買ってあるため、
今回の私の内装計画のテーマ「ピンク アンド グリーン」を一番
表現しているのが、この台所、ということになりそうです。
ま、これは加治将一さんがお書きになった「読まずに建てるな(文芸
春秋)」にあったアイディアを採用させて頂いたわけですが・・・。
ピンクの内装自体は、設計仕様書のところでも書いたように、
自分も仕事で見て、いいな、とは思ってましたけどね。

ユニットバスの浴槽もピンクですし、洗面台のボウルも
(これまたINAX製−標準仕様)ピンクですので、

ある意味での統一感は取れそうですね。ファッションセンスの
野暮ったさには定評(?)があるので、家具とかいろいろ収まった
時にどうか、については全く未知数ではあるんですけど(笑)。

さて、結局顔を合わせることが出来ませんでしたが、20日から
24日まで、ペンキ屋さんが入り、内部ドア等の仕上げ塗りを
して行ったそうですが、何故かテレビや支給材料のCSアンテナの
取り付けもこの方がされたそうです−だから21日に搬入した訳
ですが・・・。ちょっとこの専門の関連が分からないけれど、まあ良しと
しましょう。

正直、辺鄙な立地ではあるのですが、情報には遅れたくない、と
いうのもあるので、1階リビングはスカイパーフェクTV、2階主寝室
にはディレクTVを入れて全てのコンテンツを見られる体制にしました。
ニュースをチャンネル絞って加入するつもりですが、自分も男です
ので、あれもね・・・。ただ、基本的に2つのCS放送の放送内容は
自分の視聴対象としては同じものなので、(受信料支払いは受信契約
した翌月からかかることを利用して)一ヶ月おきに1F契約/2F解約、
1F解約/2F契約を繰り返して、単月ではどちらか1つの受信料を
支払えば済む体制にするつもりです。出来るだけ、ランニングコストは
減らしたいですからね。



そして、オール電化の切り札、電気温水器にクイックラジエント
ヒーターになります。
(これを採用する理由となった、、電気代節約の裏技(?)に
 ついては、設計仕様の項をご覧ください)
後者については、温度調節も出来るんですね。今まで苦手
だった天ぷらにも挑戦してみようかな、と思いました。
これだけの設備ですからね、使ってあげないと・・・。
電気温水器については、屋外設置のため、雪が心配では
あります。そこで、現場で余った角材に防腐剤塗って屋根
付けて簡易の庇を付けてあげようと思っています。
しかし、図工の成績が5段階で「2」評価だった私にとっては
これでも結構な作業だなぁ・・・。

そして、25日から内装業者(クロス屋)さんが入って、

更新日現在では下地のパテ塗りが進行中なのですが、
もう週末にはクロス張り始めるそうなので、上京前にまた視察
に寄ることもあり、次回更新でまとめて「クロス工事」として
アップしたいと思います。

そんな中、現場担当さんからも連絡があって、(自分が名古屋に
行っている)8月中にはクロス工事も終わり、電気設備やクリーニング
をやっても9月第2週中には作業は完成するので、完成立ち合いの
日程を決めたい旨、連絡がありました。

と、なれば9/11,12の週末が基本線ですよね。
そして、手直しして貰って、月末ぎりぎりに引き渡し−最終金支払、
という流れになりそうです。

名古屋から帰って来たら、忙しそうですね。それまで、せいぜい
鋭気を養っておいて、その日に備えることにしましょう。

さて、どうなることやら・・・。

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