とぜんそう1999年1月分

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99/01/06

例のWACOMのタブレットのとほほ現象、新しいドライバが年末に公開されていて、それを使うことで無事解決した。 いつものことながらちきんさんの情報に感謝感謝。


正月の帰省中に携帯電話を使ってアクセスしようとしたら、なぜか携帯電話が反応しない。昨年11月ぐらいには正常に動いていて、パソコンの設定はいじっていないし、新しいソフトも入れていないし、モバイルデータカードとケーブルの外観にも異常はない。怪しいのは、年明け早々携帯電話の「電話帳」をコンビニエンスストアで11桁に変換したことぐらいだが、それも根拠薄弱。

いったいどうなっているのだろう?


『般若心経の謎を解く』(三田誠広、ネスコ)を読み終えて以来、「如是畜生発菩提心」という言葉が頭から離れなくなってしまった。

いったいどこで覚えた言葉だろうと悩んでいたが、ようやく思い出した。『南総里見八犬伝』(曲亭馬琴)で、伏姫が八房の犬と共に富山に籠もったときに、最初「仁義礼智忠信孝悌」の文字が浮かんでいた数珠の大玉に、八房が何か悟ったような様子を見せたころ現れた八つの文字だった。

99/01/07

モバイルデータカードで接続した携帯電話がパソコンに反応しないほかにも、コンビニエンスストアで「電話帳」を11桁番号に書き換えても携帯電話自身の番号は元のままということもあって、近所の小さなDoCoMoショップに行ってみた。

データカードはここでは対応できないが、携帯電話自身の番号は11桁に変更できるそうなので(コンビニエンスストアでは「電話帳」の分しか変換できないらしい)、ショップの機械に接続して変換作業。しかし、女性店員が3回やり直しても反応がない。

これはひょっとしてコンビニエンスストアでの変換作業を最後に信号のコネクタが故障したのかと思っていると、コネクタをのぞき込んでいた店員がやおら携帯電話を持って立ち上がり、奥の部屋でエアガンを使い始めた。

戻ってきた店員がもう一度携帯電話をコネクタに接続して機械を操作すると、表示部分が光って変換作業が始まった。

埃が入ってたみたいなので掃除してみました

帰ってからパソコンにつないでみると、つつがなくアクセスできた。

− 完 −

99/01/08

昨日の朝日新聞に英国王子の結婚が決まった記事が載っていた。で、見出しの後半が「キャリア女性と結婚」。

一瞬、国家公務員試験上級に合格したバリバリの官僚かと思ったが、記事を読むと民間会社の管理職らしい。つまり「キャリア女性」とは「キャリアウーマン」のことのようだ。

そのうち月給取りのことを「サラリー男」、ヒラリー・クリントンのことを「第一婦人」と書くのではないかと今からわくわくしている今日この頃。


Yomiuri-OnLine (1月8日11:28)の記事より。

◆銀河の総数は1250億か

 【ワシントン7日=大塚隆一】米宇宙望遠鏡科学研究所のチームは七日、宇宙にある銀河の総数はこれまでの見積もりより四百五十億個多い推定千二百五十億個に達すると発表した。

 ハッブル宇宙望遠鏡が昨年十月撮影した南天の宇宙の彼方の画像をもとに推定した。この画像には、地球からの距離が百二十億光年以上とみられる銀河など、これまで見えなかった銀河が百以上写っていた。

 観測チームのハリー・ファーガソン博士は「観測が進み、さらに遠くが見えるようになれば、銀河の総数はもっと増える」と語っている。


うーん、総数ってのは見えたから増えるという性質のものでもないんじゃないかと。

まあ国勢調査だって申告した分だけが日本の総人口になるわけだから、これはこれでいいのかしら。しかしなんだか釈然としないなあ。

99/01/11

ファイル名関係の2000年問題があちこちで話題になっている。

ウェブ系日記などのファイル名に西暦年の下二桁と月の分二桁(1月から9月は01から09)を使っているところだと、たとえば西暦2000年1月は“0001”となり、ソートしたときにそれ以前の月より前に来てしまうという問題。ここだとこの「とぜんそう」と「積ん読リスト」が該当している。

Windows系でもWin95から8文字+3文字よりも長いファイル名が扱えるようになっているので別に西暦下二桁でなくてもいいのだが、ファイル名を拡張子抜きで8文字以内に納めるのが癖になっているし、80年代、90年代などと下二桁で使うのが習慣になっていて4桁だとなんだか長ったらしく感じるし、なによりこんなに続くとは思ってなかったからなあ。どうしましょ。

とはいえ今から全部直すのは面倒な上に、よそからリンクも張られている。過去のファイル名が今のままとなると、来年の分から西暦4桁にしたところで結局ファイル名ソートで並びがおかしくなってしまう。

ということで、西暦2000年1月は“A001”、西暦2010年1月は“B001”とでも表記しますか。まさかこれから260年以上も続くことはないでしょう。

あ、どこかで鬼の笑い声が……。

99/01/16

通行人A所用で大須観音に行った帰りの商店街、向こうからこんな感じの人(→)が歩いてきた。

思わずある曲のイントロが頭の中で流れ始めてしまったが、なんだか物理的にも同じ曲が聞こえてくるではないか。

すわ幻聴か、とよく耳を澄ますと、商店街のスピーカーからだった。曲名はもちろん「神田川」。

しかし、なんというタイミングの良さであろうか。


今日の中日新聞朝刊「この人」は「理由」で第120回直木賞に選ばれた宮部みゆき。で、紹介記事の中にこんな表現があった。

(略)  もとは新聞の連載小説で、初めて挑戦したノンフィクション調の文体。反応が心配で、連載中はかなり病んでいた。(略)


「気に病む」や「気を揉む」という言い回しは知っているが、寡聞にして「気を病む」は知らない。ひょっとして、新しい慣用句誕生の瞬間に立ち会ったのだろうか。

99/01/22

掲示板の方おもしろいサイトの情報が寄せられていた。実に興味深く読ませていただきました。ありがとうございます。

「<^_−>」に見覚えのある人はれっつらごー。それ以外の人にはあまりお勧めいたしません。


所用で久しぶりに通勤通学時間帯の満員電車に乗った。

腕も上げられないようなぎゅうぎゅう詰め状態で、前も後ろも女性という状況。おかげさまで腹も背中も鞄の角や金具で揺れるたびに痛いこと痛いこと。

で、何気なく車内の広告を眺めていると「正しい乗車マナー推進キャンペーン」だかのポスターが目に入った。そこには

1.切符は行き先まで正しくお買い求め下さい。


を筆頭に、切符や定期券を正しく使ってきちんと電車に乗るようにといった内容が列記されていた。最後は、守らないと割増運賃をいただきます、という断り書き。

それ、乗車マナーの問題なのか?

99/01/23

エー・アイ・ソフトのかな漢字変換ソフト・WXG Ver4.00 が発売された。

近所のショップを探しても見当たらず、もしかして発売延期かしらと名古屋は大須のショップに電話してみたら、アップグレード版は売り切れて製品版しか残っていないという。しかたなく、他のショップを探してようやく購入。しかし、すでに名古屋近郊のショップでは見放されつつあるのかなあ。

ということで恒例のやつ

印象としては今回のバージョンは前のよりかなりよくなってるみたいである。

99/01/24

朝日新聞二題。

朝日新聞1月23日付朝刊投書欄より画像は1月23日付朝刊の投書欄。

普通なら略字を使わずに元の漢字にする状況だと思うけど、朝日では「々」は行頭禁則の対象になってないのだろうか。(続報


asahi.com の Jan. 24 at 07:07 JST.付の「社会」の記事より。

■講談社ミス、盗作を文庫化
 2冊に抗議、1冊は回収・絶版 
(以上見出し)
(略)
 問題の著書は、講談社+〓文庫の
(略)
 (〓はアルファ、ベータのアルファ記号)


「アルファ記号」って「α」(JIS2641h)じゃだめなのかしら。

そういえば以前にも講談社+α文庫のことを書いたっけ


MSIE4.01 で行った某掲示板に WXG Ver4.0で書きこもうとしたところ、怪しげな現象続発。

自動変換や句読点変換の設定にはなっていないはずなのに、鍵括弧開く(「)や句点(、)や読点(。)を入力した途端に変換したり、長い文章を打ち込んでいると先頭の方を変換しはじめたり、変換キーを押しても鍵括弧の間の文節を変換しなかったり。

WXG4、MSIE、その掲示板、いずれの問題か、あるいは複合的原因かは不明。こうしてWXG4を使ってエディタで文章を書いていても全く再現しない。

たった今ひとつ不具合発見。(「 と入力した後  を入力しようとすると強制的に  になってしまう。括弧の入れ子処理を優先するようだ。


『ほんの一冊』(いしいひさいち、朝日新聞社)68ページに「しかめつらしい印象の」という表現を見つけた。「しかつめらしい」と混同する人はけっこういるようだ。

99/01/25

あう、昨日の分、画像ファイルの転送を忘れてた。すんません。


さらにWXG4.0の不具合。

エディタで複数行にまたがって未確定文字を入力した場合、折り返した次の行の先頭文字がバックスペースキーを押しても消えず、もう1回押すと前の行の最後の文字とあわせて2文字消える。


CD-ROM版広辞苑第五版で調べ物をしていたら、こういうのを見つけた。

○虎の子渡し
(虎が三子を生むと、一子は彪(ひょう)で他子を食うので、水を渡る時(中略)という説話にもとづく)
(略)


要するに彪の子と虎の子だけをいっしょにしておくと虎の子が喰われてしまうものの、川を渡る時には子を一頭だけしか連れていけないので渡り方を工夫しなければいけない、ということらしい(どうやって安全に渡すかは、自分で考えるなり広辞苑を引くなりしましょう)。

なるほど、『頭の体操 第3巻』(多湖輝、カッパブックス)に出ていた人喰い人種とカヌーで川を渡る問題の元ネタはこれか。

99/01/29

そんなわけで(とーとつ)、パソコンの新規購入は見送りにしてHDDの増設でお茶を濁すことにした。

しかし、栄枯盛衰が世の習いとは申せども、PC-9821用のHDDの方が今やPC/AT互換機より割高になってるのね。容量も4GBまでしか見当たらなかったし。そういえばコネクタ類でもキーボードカバーでもPC-9821用はあらかた店頭から姿を消している。盛者必衰会者定離、諸行無常の鐘響く……。あら、「諸業務上」が第一候補だ>WXG4

などとひたっている場合ではない。買ったのはMELCOの4GBタイプ・DNN-R4000。元が1.4GBを圧縮して約2GBで使っていたので、ほぼ倍の容量ということになる。ちなみにMELCOのURLが「melcoinc.co.jp」なのは、三菱電機に「melco.co.jp」を押さえられたためと思われる。

いざとなったら元のHDDに戻すだけだというお気楽さで、データを適当にMOにバックアップ、何の問題もなくHDD添付の取説通りにフォーマットとWin95の再インストールを終了した。A:ドライブ2GB、B:ドライブ2GB、ああ、なんと広々しているんだ。もっとも、PC/AT互換機用のものだとあっさり8GBとか10GBなんてのもあるわけで、やはり非主流派に落魄れた機種の哀愁を感じずにはいられない。しくしく。

アプリケーションやらツールやらドライバを順次インストール、順調過ぎて嘘みたいである。ドライバのフロッピーが1枚行方不明になっていたという以外は全く問題なくHDDの変更を完了した。調子に乗ってアプリケーションを選択インストールではなく標準インストールでやっつけたため、残りは約2GB。まあいらないと思ったものから順次削除していくとしますか。

圧縮ドライブじゃないからアクセスも早いし、なんとなく動きが軽やか。当分これで持たせるぞ。


YomiuriOnLineの1月29日付・編集手帳より。

 英吉利(イギリス)、亜米利加(アメリカ)、仏蘭西(フランス)、露西亜(ロシア)などは何とか読める。それでは亜爾然丁、濠斯剌利、新西蘭土、比律賓、伯剌西爾、葡萄牙はどうだろう(略)

◆ソ連崩壊後のロシアについて、小紙では「日ロ関係」などと表記していた。帝政ロシアと区別する意味もあったが、今月から「露」の略称を使っている。片仮名の「ロ」では「クチ」と読まれかねないことも配慮した(略)


うーん、「伯剌西爾」だけは読めなかった。残念。

いろいろな人が批判し、以前ここでもけちをつけた表記がようやく改められることになったようだ。まずはめでたし。他の新聞は確認していないが、同様にやってくれることを望みます。


『せがれの凋落 お言葉ですが…(三)』(高島俊男、文藝春秋)発売中。これもめでたい。

99/01/31

せっかくHDDの容量が増えたのだから、と以前買ってそのままだった「携速95」(ソースネクスト)をインストール、続いてアップグレード版の「携速98」もインストールした。

ところが、「携速95」でパソコンのオーディオチェックで失敗しているのを無視して「携速98」でもオーディオチェックを行ったのだが、チェックの途中で「レジストリからデータを読み出せません」とかいうエラーが出た。おおかたチェックプログラムの不具合だろう、と深く気にせずにそのままパソコンを再起動したところ、Win95起動時にも同じエラーが出るようになってしまった。

何か変だぞと思いつつ「携速98」を起動、さっそくCD-ROM版広辞苑第五版を登録しようとすると、登録ドライブのところの「携速98」のドライブがA:になっているではないか。残りが心もとないので「携速95」はB:に入れたはずなのに。「携速98」のインストーラがそれを削除して、readme.txtによれば「携速95」と同じドライブに入っているはずなのに。

あわてて「携速98」をアンインストールして、「携速95」からインストールしなおし。パソコンを再起動しても、「携速98」のオーディオチェックでも例のエラーは出ないのに、インストール終了後にWin95を再起動するとまたレジストリ読み出しエラー。

とりあえずCD-ROM版広辞苑は動いているようなのでこのまま使ってみて、問題が発生した時点でWin95再インストールかなあ。とほほ。


YomiuriOn-Line1月31日 11:17 付の記事より。

◆向井千秋さんらシャトル一行が帰国

 スペースシャトル「ディスカバリー」で昨年秋、二回目の宇宙飛行を果たし、帰国していた宇宙飛行士の向井千秋さん(46)と同行の搭乗員ら九人が三十日夕、米国に戻るため、関西空港から出発した。
(略)


うーん、帰国した日本からまた帰国とは忙しい人だこと。

ちなみに讀賣新聞では「帰米」になっていた。単純な入力ミスらしい。参考までに、中日新聞では「米に出発」。


「携速98」のとほほ現象だが、すでに対策ファイルが公開されていた


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庵主:matsumu@mars.dti.ne.jp
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