とぜんそう2003年3月分

これは日記ではありません。その日に書いたというだけで、日付と内容とが関連しているとは限りません。
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03/03/02

昨夜のチャットで教えてもらったネタ。すでにけっこう知られているのかもしれませんが。

巨乳の正体は雪の塊だった!? オハイオ という記事がアサヒコムの「マイタウン USA」で紹介されているのですが、読んでわかるとおりなんだか意味不明な内容です。たとえ保冷剤か何かを使って溶けるのを防いだとしても女性の胸と雪の固まりの感触が同じってのはねえ。

それに、胸が大きくて気味悪いぐらいで警察に通報ってのもなんだか。そんなことを言いだしたら以下自粛。

で、原文らしき記事を探してもらったところ、こんな内容。どうやら雪だるまに胸をつけたのが不謹慎ということらしい。しかも注意を受けて胸を布で覆ったとのこと。

少なくとも女性の胸の感触をご存じない人がこの記事を掲載したらしいが、それにしてもすごい誤解というか誤訳というか。

つい先日朝日新聞紙上で、日本のおとぎ話を翻訳ソフトで英文に訳し、その英文をさらにもう一度翻訳ソフトで日本語に訳し直した本を紹介して、時代背景や文化を盛り込まない翻訳だとこんな結果になる、と評論していたのを読んだばかり。

アサヒコムの場合は時代背景や文化抜きでもこんな翻訳になるわけですか。


その朝日新聞の投書欄に先日、英語と日本語の違いに関連したご意見が掲載されておりました。

70代の女性からのものでしたが、昨年ノーベル賞を受賞した田中耕一氏の講演かなにかから「英語には『もったいない』に当たる言葉がなく、『捨てるはずの試薬をもったいないから使ってみた』という文章を英訳するときに困った」という趣旨の発言を引用して、自分たちが子供の頃は親からこの言葉を聞かされてものを大事にすることを身につけた、この言葉は人間が生きる上で守っていかなければならない大切な言葉だ、というもの。

ということは、「もったいない」という概念を表す言葉を持たない英語圏の人たちは人間ではない、と。やはり江戸時代に流れた外人はかかとのないケダモノだから作り物のかかとを靴につけているという説は正しかったのかも。

03/03/11

なんだか坂井代議士逮捕の一件で迷惑を被っている会社が新聞広告を出してました。

でもいまだに日本マンパワーマンパワー・ジャパンのどちらがどちらだったか完全に把握できていない私です。


昨年はじめに再びやり始めた囲碁ですが、結局忙しさで昨年後半には完全に中断、今年こそはと1月から再開したものの、どうにも進歩しない。

そこで、その日の対局なんかを文章で反省してみればちょっとは前に進むかとこんなものを作ってみました。上達しなきゃしないでそれはまたギャグになるし(こら)。

03/03/12

はっきり言って流行に疎いほうです。しかし、変化の激しいこの社会情勢、少しは流行り廃りにも敏感にならなくてはと考えて『新語・流行語辞典』というものを買ってみました。これで私も最先端の知識を得ることができるはず……おや?

よく見たらこの本、『新語・流行語辞典』の前に「明治・大正・昭和の」と書いてありますね……。どこで何が間違ったんだろう?

(米川明彦編著、三省堂)

03/03/14

インターネットのニュース紹介サイトに産経新聞社から「個々の記事への無断リンクは著作権法違反だ」とかいう電子メールが届いたそうです。

新聞社ってあいかわらず著作権法をよく知らないか、あるいは読者サイドを恫喝するために著作権法を振り回すことしかしないみたいですね。

03/03/18

朝日新聞に湾岸戦争前のイラクの人質経験者の談話。民間人にどれほどのことができるだろう、身近な人が心配もするだろうからやめた方がいい、といった内容。あれだけ「人間の盾」になる人がこんなに、とか報道して煽っておいていまさら。

「人間の盾」を希望する人も、いったんやると宣言しておいてやっぱりやめるとはいいにくいだろう。いっそそういう人たちが集まって「盾の会」なんか結成し、銃後で支援するとか。スローガンはこういうのでいかが。

    四方の海 みな同胞と思ふ世に など波風の立ち騒ぐらむ

きのうの NHK ニュースによるとたとえばクルド人たちはカメラの前でも「フセイン政権打倒のためにはアメリカの攻撃を歓迎する」なんていってますね。そういう声を無視して反戦・反米ばかり訴えてるとそのうち「偏狭なグローバリズム」なんていわれたりして。

てなことを書いて更新し損ねているうちにそろそろ風雲急を告げてきてるなあ。でも忙しくてまとめていられないのでとりあえずこのまんまで。

03/03/25

先日の中日新聞投書欄のご意見より(趣旨)。

日本では若い人の性交渉によりエイズ感染が広がっている。諸外国、特にタイやアフリカ諸国では必死の努力で感染者が減っているしマイクロソフトのビル・ゲイツ会長はエイズ撲滅のための寄付を行っている。これらは教育の効果が大きい(根拠は書かれていません)。それなのに日本では教育基本法に「愛国心」を盛り込もうとしている。「愛国心」ではこの危機は乗り越えられない。


なんともなりふりかまわぬ論理展開ですね。すばらしい。

こんなのでいいのならたとえば、国を愛するということは国土、文化、そして自国に住む人々も愛するということであり、住人を大切に思うならエイズも防がなければ、と考える可能性もないとばかりはいえなくもないのではなかろうか、とか。なんとでも理窟はつけられます。

たぶん、自分が認めたくないものはどんなこじつけを使ってでも否定するこんな言説を振り回すから自分はこういう人たちを好きになれないんだろうな。

一部で評判の朝日新聞の投書欄についての考察はこちらもおもしろい。ネタ元はヘイ・ブルドッグ3月17日分でした。

03/03/26

ドコモ、腕時計型PHS「WRISTOMO」を開発

違う、それは何か違うぞ>リストバンドが開いてその内側で会話する腕時計型通信装置

やはり文字盤に向かって話しかけないと。


今日の朝日新聞朝刊に「人間の盾」としてイラクに入った人たちが「自分たちの役目は終わった」として日本政府に脱出するから安全を確保してほしいと申し入れているという記事がありました。

すんでのところで命の大切さを自覚されたようです。鄭重にペルシャ湾付近にいる海自のイージス艦にご案内して差し上げましょうよ。

以前にも朝日新聞投書欄に、自衛隊は違憲だというとそれならおまえが被災したときには災害派遣の自衛官に対しては救出を拒否しろと極端なことをいう人がいる、などという意見が掲載されていましたが、進歩的な考え方の人たちってのは固陋な旧人類とは割り切りかたが違うみたいですね。

03/03/27

ここらあたりでもいよいよ桜の蕾がほころびはじめました。春本番。


今日はこの地方で黄砂が観測されたそうですが、いつもの年と違って中東あたりから飛んできたものだとか。

道理で硝煙のにおいが(嘘)。


昨日の朝日新聞記事でイラクから脱出したいと言い出していた「人間の盾」がふたたび考えを変えて残ることになったそうです。ほかの二人は「仕事がある」から日本に戻るらしい。

戦争がいいことだなどとは思わないけど、「人間の盾」ってただの横紙破りにしか見えないし、自分の命を盾にするのっていわば人質をとっての脅しだしなあ。

03/03/30

先日紹介した産経新聞のコラムで朝日新聞投稿欄は女性の反戦意見採用率が高いと指摘されたせいか、このところ男性の反戦意見ばかりが採り上げられている同欄ですが、今日は49歳会社員男性からの投書が。

趣旨は戦争反対なんですが、その理由がふるってます。

 サダム・フセインがどれほど悪い人か、私は知りません。しかし、アメリカ大統領に彼を殺す権利などないはずです。悪というものは、誰かが裁かなくても自ら崩壊していくものです。


だから、政府が言わないなら国民がかわりに「愚かな行為である戦争はただちに中止してください」と言うので外務省の役人はそれをアメリカに伝えるように、という趣旨。

この人のまわりには警察も裁判所も必要ない世界が広がっているようでうらやましい限り。アメリカがまともに取り合ってくれるといいですね。

しかしいろいろ楽しませてくれる新聞だなあ。

03/03/31

おっと、昨日の分で投書を最初に見たときに、ブッシュのやっているのが悪いことならわざわざ反対しなくても自ら崩壊するので大丈夫、というツッコミを思いついたのに書くのを忘れていました。トシですかね。でもとっとと崩壊してほしい政権ではあります。

今度のいくさ、国連決議を守ろうとしないフセインと国連決議を待てないブッシュ、どっちもどっちというのが巨視的な感想なのですが……。


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庵主:matsumu@mars.dti.ne.jp