カミングスは作曲家である	CUMMINGS IST DER KOMPONIST
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•    ２０世紀は分業と細分化があらゆる場所で進み、音楽においても、作曲家と演奏家という区分けが進行した時代と言えるでしょう。
  確かに、バーンスタインやブーレーズのような例外もいます。しかし、彼らを作曲家兼指揮者であると知っていたとしても、彼らが振るマーラーだけだなく、「ミサ曲」や「レポン」を聴こうという聴衆は、そう多くないのが実情ではないでしょうか。
  あるいは、大ピアニストとして知られているシュナーベルが実はバリバリの無調の使い手であったとか、最近何枚かＣＤが出たことから若干知名度が上がっているものの、マルケヴィチが戦前は「イーゴリ二世」と呼ばれた期待の新進作曲家であった、ということを知らない人も、また多いのではないでしょうか。

•   しかし、「作曲家として記憶されたい」と願った「バイロイトの第九」の巨匠や、「引退後は作曲に専念したい」と述べながら、引退する間もなく亡くなった「フーガを書いてみたんだけど、どう？」（私の回答は、「バッハのフーガの技法の続きを録音して欲しかった」）というピアニスト等、我々の愛する演奏家達の希望を考えると、彼らの作品を「知らない」で済ますのも申し訳なく、世間や時間・歴史の評価ではなく、自分の耳で聴いて判断するくらいの「お礼」は必要なのではないか？という気持ちに私はなります。

•   というわけで、演奏家として知られている「作曲家」を当コーナーでは取り上げて、その作曲家としての活動をサルベージする可能性を少しでも広げておこうかと思います。

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OTTO KLEMPERER (1885-1973)	ESA-PEKKA SALONEN (b.1958)	PAUL PARAY (1886-1979)	JOSE SEREBRIER (b.1938)	ARTUR SCHNABEL (1882-1951)