ケーススタディ 環境経営4

12.09.27
 ISOケーススタディシリーズとは
 環境経営環境経営2環境経営3をお読みになると、全体のストーリーがわかります。

なんと、このケーススタディシリーズも今回で110回目となりました。110話ですよ、毎週1話ずつ語っても、2年もかかるということになります。千一夜物語まであと、891回、まだ遠いか・・
しかしまあたくさん書いたものだと、自分でもあきれてしまいます。途中、東日本大震災が起きて、一時中断したりしましたが、よくも飽きずに書いてきたものです。といってもまだネタはいくらでもあり、また書くのに飽きたらないので、これからも続きそうです。
では、「うそ800」の全コンテンツはいったいくつあるのか? エクスプローラでファイル名にisoがつくのを探すと557個ありました(9/24時点)。でもISO本に関するものなどは、isoを付けていないものもありもっとあるわけで、数えるのも気が遠くなります。実を言いまして、数えようとしましたが途中であきらめました。「うそ800」のページだけでなく、規格解説のページもありますし、一覧からリンクせずに、個々のページからリンクしているだけのページもあるのです。たぶん、600件以上はあるでしょう。
ひとつひとつのコンテンツは、短いもので2,000字、長いものでは16,000字くらいあります。平均6,000字として3,600,000字、360万字でございますよ! どれほどの量かと言いますと、原稿用紙で1万枚、平均的な文庫本1冊の文字数が10万字から15万字だそうですから、うそ800全体では文庫本30冊、ケーススタディだけでも6冊になります。
もはや大論文、いや中身は論文とは言えないでしょうから大エッセイかも? ケーススタディだけでも大河小説と呼んでもいいのかと(笑)
インターネットでISOについて書いてらっしゃる方は多いですが、このボリュームに対抗できる人を私は存じません(かなり強気だな)。もっとも内容のレベルについては何とも言えませんが・・
本にして出版したら・・・・・まず、お買いになる方はいらっしゃらないでしょうね。

ところで、我が同志、名古屋鶏様のブログは479件(2012/9/20)だそうで、なんと14001件を目指しているとのこと。
私も負けずにがんばるぞ!
おっと、頑張らなくても良いという声が聞こえたようだが・・・

さて、前回の環境経営3から早や10日以上経っておりますので、みなさんはもう前回までのストーリーをお忘れでしょう。簡単にいいますと、新人岡田の「環境経営や持続可能とは何だろう」という質問というか疑問をネタに、藤本、五反田、山田が議論して大いに盛り上がったというお話でした。
では本日はその続きといいますか、その後でございます。

横山は旭川の子会社である販売代理店の監査から戻ってきた。子会社といっても、鷽八百社の製品ばかりでなく、他社の機械も扱っており、その設置工事や旧品の引き取り、中古品販売も行っている。とはいえ、大型機械は古物営業法で規制されておらず、古物商の許可はもっていない。
古物営業法とは故買(こばい)すなわち盗品の売買を取り締まるための法律なのです。何しろ許可権者が公安委員会ですから。航空機、船舶、工作機械などは古物営業法の対象外となっています。そんなものを盗んでも売るのが大変、いや盗むことも大変なので取り締まる必要がないのでしょう。
横山は、そんな会社の監査を行って、いくつか問題点も見つけ、ご本人としては凱旋気分で戻ってきた。朝いちばん、横山は山田に出張報告をした。

横山
「山田さん、トンデモナイ会社でしたよ。法に関わる問題がいくつかありました。もちろん悪意があるわけではないのですが、その原因はやはり法規制を把握していないこと、根本原因にさかのぼると環境法を守らなければならないという認識がないことです」
山田
「まあ、そう力まないでいいですよ。そういう会社があるのは事実だし、そういった会社の管理者に問題意識を持ってもらうことも監査の目的なんだから。今回の監査は不具合の摘出と先方への意識づけという二面において、有効だったということでしょう」

横山は、山田が監査の成果を、それほど評価しなかったので正直がっかりした。横山は自席に戻り、おとなしく旭川の報告書を書き始めた。


coffee しばらくして横山が給茶機でコーヒーを注いでいると、岡田がやってきた。
岡田
「横山さん、昨日ね、環境経営と持続可能性について山田課長と藤本部長それに五反田さんとお話したのよ」
横山の目の色が変わった。
横山
「まあ、面白そうなお話ね。どんな内容でしたの?」
岡田
「とてもためになったわ。
まず環境経営についての結論は、環境経営といわれるものは当たり前のレベルになっている。だから、わざわざそんなネーミングをするようなことはないのではないかということだったわ。
持続可能性については、そもそも定義も不明だし、定義したところで人間は過去より持続可能であったことはなく、文明が存在する限り持続可能は無理じゃないかということだったわ」
横山
「環境経営といわれるものは当たり前のレベルになっているって、どういうことかしら?」
岡田
「どの会社も遵法は当たり前、製品やサービスその他事業全般において環境配慮をしているとおっしゃったわ」
横山
「持続可能性はともかく、環境経営が当たり前のレベルだなんて、間違っているわ! 私は納得いかないわ〜」
横山は飲みかけのコーヒーを持ったまま山田の席にスタスタと行った。

横山
「山田さん、昨日は岡田さんのご質問について楽しいお話をされたそうですね!」
山田は横山のただならぬ様子に少し驚いた。

山田
「はあ? 楽しいかどうかはともかく、岡田さんのご質問に藤本さんと五反田さんに入ってもらって話はしましたが。それが何か?」
横山
「環境経営が当たり前になっているとおっしゃったそうですね。昨日、私が訪問した旭川の会社は環境経営が当たり前どころか、180度反対の状況でしたよ」
山田
「はあ?」
横山
「環境経営が当たり前なら、旭川の代理店のような環境法規制に無頓着な会社は存在しないはずですが」
山田
「まあ、座りなさい。どうせあなたの席はそこなんだから」
横山はドサット座った。不満を体で表している。
山田
「昨日の話は、岡田さんが大学院で『企業は公害防止だけでなく製品や事業そのものをもっと環境に配慮したものにしていかなければならない。それが環境経営だ』と習ったということから始まったんだけどね、そういうことはわざわざ環境経営と呼ぶほどのこともないという話をしたということだよ」
横山
「あら、だって現実に環境法規制を知らないような会社がですよ、鷽八百グループに存在していることから考えると、現実の企業では環境配慮は広く行われていないということになりますよ。製品どころか、最低基準の法遵守に問題があったのですから」
山田
「ちょっとニュアンスが異なるように思うけどね。企業活動において法規制を守らなくてはならないということがまずある。だけど、それを環境経営という言葉をわざわざ作って表現する必要があるかということとは、ちょっと違うのではないですかね?」
横山
「おっしゃるように環境経営と呼ぶかどうかは別の問題ですね。ただし、環境法規制を守ることはもちろん、製品やサービスにおいて環境配慮をするのが当たり前になっているということは、事実と異なるのではないでしょうか?」
山田
「横山さんの言うように、当社グループにおいても環境遵法が不徹底の会社もあるということは残念ながら認めざるを得ない。だからこそ我々がいて、監査や指導を行っているわけだ。だけど、そういう企業があるからといって、環境経営という言葉を創作して、それを推進しろという必要があるかどうかということなのかな?」
横山
「うーん、私の表現もちょっとまずかったですが、現実の企業は法を遵守するだけでなく、事業全般において環境配慮をしているというのは、事実と違うんじゃないですかねえ〜」
山田
「確かに法遵守が不完全な企業もある。だけど全般的に考えれば遵法はもちろん環境事故を防止するための動きは機能していると考えているよ」
横山
「そうでしょうか? 私はそうは思いませんけど。
その証拠はたくさんあります」
山田はだんだんと嫌気がさしてきた。横山も純粋だが、彼女が手におえないのは頭の回転が速いことだ。そして全体を考えずに問題を徹底的に証拠と理屈で追及してくる。山田はときどき横山の発想についていけないことがある。
山田
「横山さん、日本で環境法違反が毎年どれくらいあるか知ってます?」
横山
「1万件でしょう」
山田
「その通り、では日本に企業が何社あるかわかりますか?」
横山
はっきりいってそれは誰も知らないと思います。登記されている法人は400万とか500万と言われますが、実態のある企業は260万くらいでしょう。山田さんは260万社で1万件なら非常に少ないと言いたのでしょうけど

統計によって多少の違いがあるが、260万から290万社が税金を納めているようで、その数が実際に活動している法人と思われる。
ちなみに運転免許保有者は8100万人(2010)で、交通違反件数は860万件(2008)であり、毎年免許保有者の10人にひとりが、交通違反で呼び出しを食らっている計算になる。窃盗は140万件(2007)だから、そういったものに比べれば環境法違反が多いとは言えない。いや、非常に少ないというべきだろう。


山田
「そうですよ。そして当社グループの企業においては、全国平均よりも遵法状況は良いと思います」
横山
「じゃあ、昨日私がお邪魔した代理店のようなものが存在するとは、どういうことなんでしょう?」
山田
「横山さんの意図がわかりませんが・・・ 横山さんは当社グループに1社でも法違反の会社があったならば、環境経営は既に現実になっていると語ってはいけないということですか?」
横山
「1社でもとは言いませんが、現状を踏まえれば『現実の企業は環境配慮している』と言ってほしくないですね」
山田
「横山さんは潔癖すぎるんじゃないですか? 世の中には、完璧というのはありません。車のハンドルのあそびってご存知ですか? ハンドルを少し動かしてもタイヤが動かないようにガタがを設けてあるのですが、それを遊びというのです。遊びのおかげで私たちはハンドルを緊張して握っていなくてもよいわけです。
環境に限らず、なにごとにも多少のアロアンスがあるのですよ。ある一定範囲内なら、管理下にあると判断して良いでしょう。そして管理限界を超えた行き過ぎがないかどうかを、我々がチェックしているわけです」
横山
「すると1社程度なら問題があっても良いということなのですか?」
山田
「うーん、何事でもそうなんだけど、対策というものは有効か、効率的か、を考えなければならない。そしてより立場が上になれば対象だけでなく全体をみて判断しなければならないよ」
横山
「問題があっても手を打たなくても良いということですか?」
山田
「そう単純ではない。横山さんが単なる監査員ならば、監査に行って管理が悪いとか法から逸脱しているというのを見付けた場合、即怒り狂って対策させるのもありかもしれません。
しかし監査事務局となると、そういう直接的な行為は控えた方が良いでしょう。監査事務局は1社だけを見て判断するのではなく、全体傾向を見てどのように対策するかを考えなければなりません。場合によっては手を打たないという判断もあるのです」

監査ではないが、私が現場で働いていたときのこと、当時の先輩格の人が「ラインで不良が出てもあわてないこと。状況をよく見て判断しなければならない。傾向不良であればすぐに原因を追究して対策する必要がある。しかしランダムに発生しているような不良については、手を打たず状況を監視するという判断もある」と語った。
ラインの長になると、その意味がよく分る。一つのラインに30人とか50人いれば、ちょっとした問題でラインを止めたり、最悪の場合、生産をやめて従業員を家に帰したりするという判断は難しい。じっと我慢という判断も大いにある。そして生産しているものが全数不良である場合でも、とりあえずは完成状態までしておいて、後で一括して対策するという判断をする場合もある。
管理者とは頭の良い人ではなく、我慢できる人でないといけない。私は頭が良いかどうかはともかく、我慢ができない人であることは間違いない。


山田
「監査事務局は単なる監査員と違って、裁量範囲が大きくまたそれだけ責任があります。一つ問題が起きた時、あわてて大きな手を打ったりするとかえって問題を大きくしたりすることもあります」
横山
「あわてて手を打つと問題を大きくするってどういうことですか?」
山田
「フィードバックってご存知ですよね。インプットがあり、プロセスがあり、アウトプットがあるとします。その系を安定させるためにはアウトプットの信号をインプットに戻すことをします。安定させるには信号を逆にして加えるのでネガティブフィードバックというんだけどね」
フィードバックのモデル
インプット../2009/yamigi.gifプロセス../2009/yamigi.gifアウトプット
../2009/yaue.gif ../2009/yaue.gif
フィードバック

同相で戻せばポジティブフィードバック(PF)、逆相で戻せばネガティブフィードバック(NF)になる。
現実には位相がずれてNFをかけようとしてもPFになることもある。

山田
「地球温暖化は同じ方向に加わるのでポジティブフィードバックがかかっているといわれている。しかし地球温暖化の場合はポジティブを付けずに単にフィードバックといっているので、彼らは自動制御に関わったことがないのは明白だ。
ネガティブフィードバックにしようと思っても返送にタイムラグもあるし、周りから干渉があるので、下手をすると位相がずれてポジティブフィードバックになり系が暴走し発振することがある。わかるかな?」
横山はうなずいた。
山田
「監査結果の判断をするのも同じ、いや仕事において判断するときはそういうことを考えなければならない。前後左右をよくみて判断しないと、小さな問題が大きな問題になってしまう。例えば、今回旭川でみつけた問題と同じことが起きていないかを鷽八百グループ全社に一斉点検を指示することを考えてみたらどうだろう?
指示を受けた会社は、命令とあれば対応しなければならない。突然、特急の仕事が入って混乱するんじゃないか? あるいは今している重要な仕事を止めることの問題もあるだろう。我々に権限があるということは、それだけに重い責任があるということだ。
もちろん重大な問題なら即点検の指示を出すべきだけど、ある程度我慢できる問題なら、半期ごとのグループ企業の環境担当役員会議などで問題の通知と類似事項の点検を指示するという方法の方が混乱を招かない。わかるかな?」
横山
「山田さんのおっしゃることもわかります。では今回の問題については、どういう対応をすればよいということですか?」
山田
「簡単です。環境法規制を守っていない会社が1社見つかったわけですね。その会社に対しては、しっかりとした遵法の実施、そして再発防止策を打つように指示し、またフォローしなければなりません。
しかしそれによって鷽八百グループの環境管理レベルが低いと判断するかどうかは別問題です。あなたは今に監査事務局を担当するのですから、まずひとつの監査報告は1件のデータであると認識しなければなりません。データと情報の意味の違いは分かりますね。データはデータです。たくさんのデータをみて、あなたはそこから情報を読み取らなければならないのです。毎年社内、社外を含めて100件くらいデータが集まるわけです。その全体を見て、傾向や水準を推し量り、対策を考えるということです」
横山
「すると今回の問題については・・・・・」
山田
「横山さんも私のところに異動になって、もう半年以上になるでしょう。過去の監査報告書、事故の報告などを見ていると思う。もし見てなきゃ勉強不足だよね
そういうものから今回お聞きした問題を評価すると、大騒ぎすることはないと私は考えた。もちろん当該の会社に対しては是正をしっかりさせなくちゃならない」
横山
「分りました。問題と対策の相場を知らないといけないということですね」
山田
「そういう言い方にもなるかもしれない。
私もまだ修行中ですけどね」
山田はそう言いながら廣井廣井 の方を見た。山田もまだ廣井には頭が上がらない。

山田
「それとフィードバックの話をして思い出したんだが、噂というものがある。フィードバックに例えると、本来フィードバックする信号ではなく、周囲からのノイズを拾ってしまってそれが前段に帰還されてシステムが異常になることもある。
現実においては、正しい情報を伝えないと、噂が噂を呼んで疑心暗鬼になってしまうこともあります。正しい情報を必要な人に伝えるコミュニケーションは非常に重要です。まあ、これも多すぎるとまた問題なのですが」
横山
「おっしゃることはよく分ります。いろいろとそういうことを考えて行動しなければならないということですね」
山田
「それからもうひとつ、横山さんにお願いがあります。
あなたはこの仕事でお金をもらっているのです。駆け出しでもプロなのです。今朝、監査報告をしたとき私に褒めてほしかったのでしょう。でも、監査は私たちの日常業務です。うまくいったとか、成果を出すというのは当たり前というか、それが当然と期待されているのです。
以前のようにときどきお手伝いで監査に行くという立場と違い、あなたは今、監査が本業であること、それだけでなく工場や関連会社の指導をする仕事であることを認識してください。
言い方を変えると、工場の人がしっかりした報告書を出して来たら、良くやったと言ってほしいのです」
横山
「はい、わかりました。
それと、わざわざ環境経営なんていう必要はないと言われた意味はよく分りました」
山田
「もちろん私たちにとって当たり前でも、当たり前でない場合は違いますよ。例えば中国においては環境経営という概念を主張することは必要かもしれないね。もっともそれが実現する前に、中国には保護すべき環境はなくなっているだろうけど」
横山
「一つお願いですが、次回そんなお話をするときは私も入れてくださいね」
山田
「今回は横山さんが出張だったからですよ。今日は藤本さんが出張ですしね、全員がそろうなんてことはこの職場ではまずありませんからね。我々は、旅行するのが仕事、楽しい商売じゃないですか」

旅行するのが仕事 私が監査の仕事に就いたとき、飛行機のチケットの買い方も分らなかった。ホテルを予約するのもハードルが高いというか気が重かった。2000年当時はインターネットで予約というのが一般的ではなく、ホテルに電話で予約したものだった。
でも仕事ですから飛行機に乗るのは日常になり、毎年30回から40回くらい乗ったと思う。宿泊は毎週数日あるわけです。ホテルの予約は週日は出歩いているから会社にいる土曜日にするようになった。そんなわけで飛行機もホテル宿泊も苦にならなくなった。というか苦にしていたら仕事にならない。もちろん新幹線にも在来線にもバスにも飽きるほど乗った。
でも引退する頃は、飛行機に乗るのがいやになった。だだっ広い空港を荷物を持って歩くのは疲れるし、最終のリムジンバスに乗るために走るのは息切れした。正直いって歳をとったからだと思う。
旅行するのが仕事というのは、それほど楽しい商売でもない。
いや、楽しい人もいるだろうが、楽な商売ではない。

うそ800 本日の戒め
いや、私自身に対する戒めなんですがね・・・
いかなることでも問題が起きたときは、その重大性を評価して、あわてるべきか、あわてないべきかを、いやすぐに対応すべきか様子を見るべきかを判断しなければなりません。なにしろ間違いにはあわて者の間違いとぼんやり者の間違いがありまして、あわててはいけないのです。あわてる乞食はもらいが少ないって聞いたことありませんか?
でも、どう考えても野田内閣の尖閣対応は、ぼんやり者の間違いにしか見えません。
ッ、あわてもの、ぼんやりものをご存じない? Aの間違いとBの間違い、第1種の誤り・第2種の誤り、消費者危険と生産者危険ってやつですよ
ところで、私は時定数が小さい男と言われておりまして、どんな問題でもすぐに走り出すという、今回の横山のような性格です。ですからそのことを肝に銘じて・・
ええ、時定数ってなんだって?
うーん、つまり熱容量みたいなものですかね、すぐに熱くなるけど冷めやすい人は時定数が小さく、そうでない人は大人物ってことでしょうか?
外資社員様は、私と違ってきっと時定数が大きいと思います。コンデンサの容量が大きいのか、抵抗値が大きいのか、どっちなんでしょう?



名古屋鶏様からお便りを頂きました(2012/09/27)
その昔「恋愛症候群」という歌で「AB型は熱しやすく冷めやすい」と称されてましたが、それを地で行く鶏です。
フィードバック制御とは懐かしいですね。温度のPID制御なんかはメーカーのカタログに付いていた技術資料で勉強したものです。
今はロボットとごろか、おもちゃのレゴブロックにすらサーボモータが搭載される時代ですから。凄い世の中になったものですわ。

なるほど、時定数というよりも血液型で説明した方が速かったか・・・
実は、時定数と書いてからウィキペディアで調べたのですが、電子回路の時定数だけでなく、今では社会現象とか経済の動きなどに使う方が多いようです。いやあ・・知らんかったわ
フィードバックは自動制御だけでなく、管理の基本原則でしょう。楢崎さんという新日本認証サービスの社長さんがアイソス誌にときどきこれについて書いてます。この方はISO業界では数少ないまっとうな方です。実は私の師匠筋なのです。
技術がどんどん進歩しますし、高度な機器が安くなって何にでも使われるようになるのは世の流れでしょう。しかし1970年代、リレーやリミットスイッチを組み合わせて、超初歩のシーケンスを組んで実際使ったことが楽しい思い出です。そういうことの積み重ねの上でシーケンサを使うのと、最初からシーケンサを使うのでは年季が違うぞと言いたい・・
でも関係ないのよね


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