「ISO9001品質マネジメントシステム入門[改定版]」

20.09.17
お断り
このコーナーは「推薦する本」というタイトルであるが、推薦する本にこだわらず、推薦しない本についても駄文を書いている。そして書いているのは本のあらすじとか読書感想文ではなく、私がその本を読んだことによって、何を考えたかとか何をしたとかいうことである。読んだ本はそのきっかけにすぎない。だからとりあげた本の内容について知りたいという方には不向きだ。
よってここで取り上げた本そのものについてのコメントはご遠慮する。
ぜひ私が感じたこと、私が考えたことについてコメントいただきたい。

私の住んでいる市の図書館は、専門書の類が少ない。市内にある工学部をもつ大学は、図書館を一般市民に公開しているが、市内といえど結構遠く行くのも電車賃がかかる。
引退した当時は、専門書は東京の某大学の図書館を利用していたが、行かなくなって久しい。現役時代は毎日東京まで通勤していたわけだが、歳を取ると出かけるのが億劫になる。特に今は新型コロナウイルスが流行しているので、収まるまで東京には行かないことにしている。

とはいえ引退した身、高い本や一度読めばいい本は買いたくない。特にISO本は最低でも2,000円、そしてはずれが多い。規格対訳本となれば5,000円から8,000円くらいする。現役時代は仕事がらみでISO19011などMS規格の周辺の対訳本まで買っていた。今はそんな金はない。だからマータイさんではないが、もったいない(死語)から、買うのは抑えている。

そんなわけでときどき市の図書館に新しいISO関係の本がないか蔵書検索をしている。今回、最近購入した本が2冊見つかった。とはいえ1冊は著者名を見て読むまでもないと思ったので、この本だけ借りた。
この本は発行されて1年半経過しているが、市図書館の蔵書印の日付は今年5月だった。最近誰かが購入依頼したのだろう。


書名著者出版社ISBN初版価格
ISO9001品質マネジメント
システム入門[改定版]
小林久貴日本規格協会97845429203302019/02/151,600円

サッと一読してひっかかったところがいくつかあり、そのまま放っておくわけにもいかないなと感じた。
一言で言ってコンサルが売らんがために書いたような本ではなく、認証制度とか規格解説から、認証する手順まで真面目に書いている。
とはいえ、やはり間違いを放っておくわけにはいかない。論評せねばと思い、駄文をしたためた。この本を読む人たちへの注意喚起である。
いや悪気はない……もっと頑張ってほしいという激励である。


全体に渡ってコメントするのも面倒だし、そこまで気を使うことはあるまい。おかしいと思ったところだけ書く。
なお、ヴァイオレット色の文字は、本書または文中に記した本から引用したものであり、「p.」は記述されたページを示す。


うそ800 本日の講評
この本はあちこちおかしな点があり、その間違いに気が付く人しか読んではいけない
間違いに気づく人のみが読むべき本とは、その存在意義はどうなのかと考えるのも暇つぶしになろう。
言いたくはないが、この著者もこれからは「あっ、あの人か」と猫またぎだな。

猫またぎ……猫またぎ
猫またぎとは「猫もまたいで通るほどまずい魚」のこと


なおこの文には続きがあります



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