予言は成就したか?

21.09.30

私は過去より<ISOの預言者>を名乗っている。
言者と言者の違いはご存じと思う。
いつの時代でもすべての人に平等・公平はできないから差別される人・虐げられる人はいる。それに怒って世の中の不義・不正を糾弾する人が現れ、彼らは預言者と呼ばれる。神の葉をかり、神に代わって語るという意味だ。というのは為政者を上回る権威の裏付けがなければ私憤にすぎず、為政者を糾弾するには神の声が必要だ。
とはいえ語る言葉が真に神から告げられたことなのか、発言者が考えたことなのかはわからない。

モーゼ 預言者はいつの時代にもいるが、一番有名なのはモーゼだろう。彼が神から授かった十戒だって、神が与えたのかモーゼが考えたのかは誰も知らない。

そもそもシナイ山での出来事を誰が見ていたのだろう? シナイ山に登ったのは、モーゼとその兄アロンだけだったはずだが、旧約聖書を書いたのはいったい誰だ。
同じく神がアダム創ったとき誰が見ていたのか?

枝野代表 実際には預言者が語ることは、妄想か願望だろう。とはいえ妄想や願望を語る人すべてが預言者ではない。
立憲民主党の枝野代表や福山幹事長が、菅首相に「責任を取って首相をやめろ」と言っていたが、菅首相が総裁選に出ないとなると「菅首相はやめないで責任を果たせ」と語る、あれは妄想とも言えない。子供の駄々こねなのか、それとも痴呆症なのか? いったい何なのだ?

他方、一文字違いの予言者は「天から恐怖の大王がやってくる」とか「次の総選挙では立憲民主党が政権を取る」など、未来になにが起きるか語る人のこと。
史上もっとも有名な予言者はカッサンドラという王女で、彼女は恋人であるゼウスの息子アポロンから未来を見る力を授かった。しかし彼女がアポロンから予知能力を授かったそのとき、アポロンが彼女を捨てる未来が見えアポロンへの愛が冷めてしまう。それでアポロンはカッサンドラに<彼女の予言を誰も信じない>という呪いをかけた。これがアポロンの呪いである。

預言者にも似たような呪いがある。それはキリストが語ったとされる<預言者は自分の故郷では歓迎されない(ルカによる福音書4.24)>である。預言者が立派なことを語っても、鼻たれ小僧の時から知っている人たちは馬鹿にして話を聞いてくれない。立身出世した人は昔の知人に会わないことだ。


おっと、私はISO神の言葉を語る預言者であるが、それだけでなく過去よりISO認証の将来を予言してきた。もうこのウェブサイトを20年もやっているわけで、過去に予想したものがどうなったのか、予言が成就したのか、大外れだったかを検証しなければならない。

ところで朝日新聞は語ることの多くが事実と違うので、ネットでは朝日新聞のいう反対をすればうまくいくと言われている。
予言した多くが成就するのを正の予言者とすれば、予言のほとんどが外れるのを負の予言者と呼ぼう。負の予言者は正の予言者と同等に役に立つ。というのは予言が皆外れると保証されれば、それも有用なのである。
予言の半分が当たり半分が外れる予言者の価値はゼロだ。当たるも八卦当たらぬも八卦で全く役に立たない。
さて私は正の予言者なのか、負の予言者なのか、役に立たない予言者のいずれであろうか?



うそ800 本日のお仕事

うそ800」ではいつも言いたい放題を書いている。言いたい放題であっても発言の責任はある。
そんなわけで本日は過去に私が予想したものの結果を省みた。
まあ、9割方は私が語ったようになったと思います。
ISO認証件数推移は、正規分布の右半分を横に引き伸ばしただけじゃないかなんて言わないでください。いやそう言えるのは今だからであって、今から5年前、10年前にはそうなるのかどうか断定はできなかったわけ。
だから、これから突然ISO9001の認証が爆発的に伸びるとか、突然ポシャるかもしれない。絶対ないとは言えないのが面白いところ。
ISO認証制度の行く末を考えるのも老人の生きがいになるだろう。



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