ニイタカヤマノボレ 5 2005.12.04
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平成17年12月8日は太平洋戦争勃発、真珠湾攻撃からかぞえてちょうど64年になる。このとき発せられた信号が「ニイタカヤマノボレ」といわれている。
ニイタカヤマとは、当時日本の最高峰であった台湾の玉山(ユイシャン)3,952mである。
はじめてニイタカヤマノボレを書いたとき、このホームページが4年も続くなどとは思ってはいなかった。それどころかお客様が来てくれることさえも予想していなかった。

もともと私は、日本に向かってたいそれたことを語ろうとか、新しいアイデアを主張しようとしたわけではない。今でもしていることだが、当時私が政党、政治家、そして新聞社などに対して一生懸命発信していた多くの電子メールが返事ももらえずなんの効果もないことにたいして、せめて記録に残したいと願い、金もかけずにできることとしてこのホームページを開設したに過ぎない。
しかし北斗様水城先生にこのホームページをご紹介していただいた。
そのおかげで開設して40日目にしてアクセス数が1,000を超えた。そのとき、喜びのあまり遠くに住む娘に電話したら「お父さん、それって電話してくるほどのことなの?」といわれたことを覚えている。
40日間のアクセスがたった1000件、1日25件かと笑ってはいけません。私が知り合いや仲間に知らせずに、ご両人のご紹介だけのまったくの自然発生的アクセスであればこれはとんでもない数字であると思う。
日本は平和である。今の日本には、戦争に巻き込まれたことがないというだけでなく、戦争に巻き込まれることはないと考えている人が多い。
私は人を殺したくない、だから非武装、平和主義というひと。
いったい戦争が好きな人がいるか?
だいたい人間同士殺しあうことが正しいなどと考えている人は狂人である。

日本が戦争を仕掛けないと戦争は起きない、という単純で無垢な人。
じゃあ、自分が平和を望み、自分が戦争を仕掛けなければ平和が保たれるのか?と問えば、ここで日本人は二手に分かれる。
YESという人もいるし、NOという人もいる。

また太平洋戦争後、いままで日本本土が戦争に巻き込まれなかったことは、なんのおかげかについても緒論ある。
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中国の原子力潜水艦
現実はどうだったのか?
日本本土が戦争にならなかったのは事実であるが、日本海、オホーツク海では海上自衛隊とソ連潜水艦の追いかけっこ、ソ連軍機の領空侵犯、沖縄のベトナム戦争の基地、さかのぼれば朝鮮戦争時の掃海など現実には十分戦争と関わっていたのである。
戦争とかかわりがなかったというのは事実ではない。

世界は戦争、動乱に満ちている。
日本は世界の動乱から離れてひとり平和だったわけではなく、現実には東西の冷たい戦争、熱い戦争に密接にかかわりそれに参加していた事実に気付かないといけない。
60年の安保闘争は東西冷戦の中の代理戦争のひとつであったろうし、70年代の赤軍派などと外国のテロリストとの関係は明白である。彼らは日本の平和のために活動したわけではなく、世界革命と自称した暴力犯罪であったことはいうまでもない。
驚くことに平和主義を標榜していた1970年頃の社会党も武力革命という考えを持っていた。連合赤軍の浅間山荘事件では、警察と対峙したテロリストを彼らは応援した。
今でも法を破っても憲法を守ると語る政治家がいるところを見ると、遵法という概念は平和主義者にはないらしい。

電車の中で「人間が殺しあう戦争はイヤだ」とか「こんな思いをさせたくない」という某戦災記念館の広告を見て思った。 そりゃちょっとというか、大きく違うのではないか?
「人間が殺しあう戦争はいやだから戦争反対」
「再び、こんな思いさせたくないから非武装だ」
戦争が嫌いだから非武装なんてお考えがこの世で通用するとお思いなら、その頭の中は脳みそではなくぬかみそが詰まっているのは間違いない。
日本では鉄砲の弾も飛ばず、戦車が来ないから自衛隊はいらない、平和!平和!と唱えていれば平和が続くなどということが幻想なのである。
日本にいて平和主義者の教えを聞いているだけでは世界は見えない。
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それは戦争だけではない。
日本で強盗がふえた!殺人が増えたと新聞やテレビが報道しているが、外国に比べてはどうなのか?
2002年の殺人事件は10万人当たり年間日本(1.2人)、韓国(2.2人)、米国(6.3人)、英国(3.5人)、ドイツ(3.5人)。また、性犯罪も少ない。(朝鮮日報04/8/23)
グラフを見てもわかるように、日本を一歩出ると、世界はとんでもないところなのである。
日本の感覚で外国を類推できないのだ。

以前、「日本では未婚の母がまだ少ない」となげいたジェンダーフリー論者がいたが、「日本の犯罪がまだ少ない。せめて韓国並みになりたい」と嘆く革新政党もあるのだろうか?
平和を保とうと、平和!と叫んでも、非武装を主張しても実現しない。
まず世界の現実を知らねばならない。そして、日本の平和が末永く続くために何を成すべきかを考えることが必要である。


私たちの今は過去の歴史の上に成り立っている。
歴史があって今がある、そして私たちの努力によって未来があるのだ。
南洋の小島に朽ち果て草生した(くさむした)太平洋戦争の飛行機の残骸がある。サイパンに行くと海岸近くに沈んだ零戦や大破した戦車を見るに違いない。
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これらの搭乗員に、そして風化して形もなくなった多くの日本人の魂に応えるにはどうしたらよいのでしょうか?

私は思うのです。
私たちの日々の暮らしにおいて日本を良くしようと努めて、私たちの子孫により良い日本を伝えることではありませんか?

私たちは日本に生まれた。それは偶然だろうし、自分の希望でもない。
しかし、日本に生まれたことは現実である。そして日本の文化、伝統、この暖かさとおだやかな社会、それはすばらしいことではないか。
ならばこそ、日本のために少しでも貢献しようではないか。それは国家に命を捧げようとか、戦争に行けということではない。
この日本を良くするためにあなたの力を貸して欲しい。
私は、あなたは、日本のためになにができるのか? 何を成すべきなのか?

小説「銀河市民」の実業家ソー・ブラッドレイバスリムが軍に志願したとき言われる。
「君が任官したら、現在の仕事を続けることを命じる。それこそが国家に貢献することだ。」


私はインターネットでそして実際の行動で日本を悪くしようとするサヨク勢力と戦うことによって己の証としたい。


だらだらと書いてきた。
正直な話、毎年恒例のニイタカヤマノボレは私自身の原点を再確認するという位置づけであり、特段の主張があるわけではない。
このホームページを開設して4年半、私はこのホームページをつくって本当に良かったと思う。そして同時にまだまだ道は遠いと感じる。
ご支援をお願いします。


過去に書きました、ニイタカヤマノボレ1も合わせてお読みいただければ光栄です。




ヒス様からお便りを頂きました(05.12.08)
はじめまして、こんにちは。
○○に住むヒスと申します。
本日は真珠湾攻撃の日ですね。
ニイタカヤマノボレをキーワードにネット検索をかけたところ佐為様のページがヒットし、拝見させていただきました。
心にグッとくる文章ばかりで、気がつくとほとんどの項目を読んだような気がします。
これから頻繁にアクセスしたいと思います。

僕が学生だった頃は、太平洋戦争→悪 と言うような図式で歴史を習いました。
しかし、歳をとるにつれ、それが本当だったのであろうか?
僕らの先祖はそんな酷いことをするような人種だったのか?
と考えるようになり、様々な文献や情報を調べるようになりました。
(今では小林よしのり先生が漫画で分かりやすく説明されていますが)
今では日本と言う国に生まれた事を誇りに思っています。
日本を想い闘ってくれた先祖に敬意を称します。
ヒス様、お便りありがとうございます。
日本の本当の歴史はそんな悪でもないし、残虐なものではないと思います。
現在の中国が国内あるいは近隣諸国にしていることは現実の悪であり、残虐行為です。
それを見て見ぬ振りをし、日本は悪だと叩く新聞、日本にたかることしかしない中国韓国には困ったものです。
しかし、だんだんと日本人は目覚め始めています。
小林よしのりさんももちろんですが、私たち同志はそれぞれの立場で、行動を始めています。
ヒス様も無理のない範囲で、日本をよくするためにご協力をお願いします。

月姫 灑憂瑚(さゆこ)様からお便りを頂きました(07.09.15)
『ニイタカヤマノボレ』共感しました
初めまして!14歳の中学3年生です。
私も、今の『日本が悪い』という概念のようなものに疑問を抱いています。アジア諸国では、『白人のアジア侵略に唯一抵抗してくれた英雄』となっているのに・・・
私がこう思うようになったのは、父と一緒に購読している『SAPIO』という雑誌に掲載されている、小林よしのり先生の『ゴーマニズム宣言』という漫画を読んでからです。その雑誌を読んでから、私の第二次世界大戦時の日本に対する気持ちが180度変わりました。
私は、あの戦争は日本がアジア諸国の威信をかけて欧米諸国の植民地化と戦った『聖戦』だと思っています。あの時、アメリカの真珠湾を攻撃するよう命じた昭和天皇は、さぞかし勇気を持った人だったのでしょう。そして、正義感の強さにも敬服します。
あの戦争は今、『太平洋戦争』や『第二次世界大戦』という、アメリカから見たような呼び方になっています。しかし、誉れ高き日本人である私たちは、あの戦争をアメリカ側から見た呼び方でなく、『大東亜戦争』と呼ぶべきだと思います。

拙劣な文章ですみませんが、共感することが多くてお便りを送らせていただきました。まだまだ勉強途中で至らない点も多いかと思いますが、その辺りは温かい目で見てくださると嬉しく思います。
それでは、失礼します。またの機会に・・・
灑憂瑚様 お便りありがとうございます。
正直言いまして、14歳とは思えない!?
文章はその人の知恵と知識を表すと思います。私の文章が稚拙でダジャレなのは私がそうだからです。
あなた様の文章は趣旨とか主義に関わらず、とても14歳とは思えません。
一言申し上げれば、私の主張も偏っているかもしれません。まだお若いのですから、小林よしのりさんだけでなく、憲法9条、護憲主義、共産主義の話も聞くことは決して無駄ではありませんよ。
もちろんそれに染まってしまうのも困りますが


愛国無罪様からお便りを頂きました(07.09.24)
驚いた
何気なく更新簿を見ていたら「月姫様(14歳)」からのお便りを拝見しました。佐為様と同じ意見です。とても14歳の子とは思えません。特に書き出しの部分で、読者を惹きつける術も心得ている様ですし、年を誤魔化しているのかな、と、勘ぐってしまうほどでした。
この子は正直に思いつくまま書いたものと信じますが、文章の組立ての巧みさ、現実への洞察力に私も感銘を受けた次第です。日教組の偏った教育環境の中、本当に少数でしょうがこのような子もいることに、ある種「安心感」を覚えました。・・・ちなみにわが子は「大4」と「高3」の娘です。月姫様に足元にも及びません。
愛国無罪様 お便りありがとうございます。
天性というのは私のような凡人にはどうしようもないことです。
しかし、人間は劣等感、コンプレックスをバネにがんばるというのが世間通り一般のようです。
私は、才能がないのは自覚しておりますし、学のないのもいたしかたありません。
しかしそれなりに考えて、自分の取りうる最善、最適な戦闘教義というのを編み出しました。

知りたいでしょう?
つまり、ダジャレ、オヤジギャク、これで行こうと決めたのです。
愛国無罪様は十分文才がありますので、その方面を伸ばしてください。
私と競合すると困ります。


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