中畑様からのお便り 2007.04.30
中畑様からお便りを頂いた。
はじめまして
世間は左翼傾向、ネット右翼も下品なものばかりだと思っていたら、このサイトを見つけて良識ある右翼もいるのだとほっとしました。
実は私はがっつり左翼です。でも世間の左翼と一緒にしないでください。全然違います。
私は旧日本軍悪という歴史認識が大嫌いです。「勝てば官軍」の原理を知らない売国奴の妄言だと思っています。歴史が好きで、孫子などを多少でもかじっていれば、戦争とは外交交渉であり、戦闘とはその延長上の下策で、一定の秩序の下に行われることが原則である、と言うのが常識で、単なる虐殺や略奪、暴行は戦争ではないとわかるはずですが、政を執る人間が外交の何たるかを知らず歴史にも学んでいないのには本当に呆れます。
私は日本が大好きです。日本人で良かったと心から思います。この国を守る為に自死できます。というと右翼だとおもわれがちですが、私の理想は世界平和なので、やはり左翼です。
まず日本が誇り高く、その良識と道徳心によって世界の良心となる。
そして不正義をまかり通す横暴な国には例え日本が犠牲になろうとも止める。そんなのが理想です。
だから朝日や産経や日本の左翼団体はどんだけでもおかしいと言いますが、中国や韓国をひどく言うのはちょっと嫌です。 彼らがどんだけ日本を攻撃しようが、それは彼らの外交戦略なのですから、こっちも外交としてちゃんと対応すればいいだけの話です。韓国・中国にも親日家はいます。
今の日本はとにかく臆病なくせに攻撃的で自分大好きばっかりです。だから日本人も郷土も我が子すらも愛せない。
以前水谷先生の講演で沖縄のガマの話を聞きました。降服命令も出さずにいきなりガマに火炎放射をかます米兵。中にいた沖縄の人々は子供達を守るため年をとった者から順に火炎放射器に向かっていったそうです。生き残ったのは12名の乳幼児ばかり。今の日本人に彼らのような真似が出来る人間はごくわずかかもしれません。
私には8ヶ月になる息子がいます。この子と、この子を育む郷土、しいては日本を守りたい。そしてこの子も郷土を守る日本人になってもらいたい。
でも私は左翼ですけど。

中畑様 お便りありがとうございます。
まず確認したいのですが、左翼とか右翼ってなんでしょうか?
あなたはご自身を左翼と語っている。左翼ってなんですか? 左翼であるとはどういうことでしょうか?
同様に、あなたは私を右翼と決め付けているが、あなたの考える右翼ってどういうものなのでしょうか。そして、いかなる基準でなにを証拠に私を右翼と断じているのでしょうか?
私は正直なところ右翼だとは思っていない。私がしていること、たとえば祝日に日の丸を揚げるとか、拉致集会に参加する、一般参賀に行く、靖国神社にお参りする、家庭を大事にして一生懸命に仕事をする、そういう人を右翼というのでしょうか? であれば日本人にはたくさん右翼がいることになります。
はっきり言います、右翼とか左翼という言葉を使うのはおやめなさい。そういうステロタイプな決め付けを止めて自由に物事を考えるように習慣つけなくてはなりません。
右翼とはなんぞや? とか左翼とはなんぞや? と問うたところで、国、時代、質問者がだれか、回答者がだれかで異なりまったく意味のないことです。

さて、あなたの文に理解できないことがあります。
世界平和が理想ならばなぜ左翼なのでしょうか?
もっとも世界平和というのがいかなるものなのかによっては、そのスタンスが明確になることもあるでしょう。共産主義支配の世界平和を望んだ20世紀の共産主義者は世界同時革命を目指していました。イスラムの望む平和とはイスラム以外の宗教教義の存在を認めるのでしょうか? グリーンピースの望む環境保護は、他人の権利や安寧を無視しても良いようです。
あなたが望む世界平和とは一体いかなる体制・状態・水準なのでしょうか?
いえ、別に私は知りたくもなく知ろうともしません。
私の言いたいのは、世界平和なんて言葉を軽々しく使わないほうが良いだろうということに過ぎません。完全な世界平和が存在するとお考えなら、想定している状況、その実現の可能性などを検証したいとは思いますが。

他国に対する非難や武器を使わない攻撃は国家の外交戦略という論には同意です。
あなたがおっしゃるとおり、中国は中国の立場があるのです。中国は悪でもなくアメリカも悪ではないと私も何度も論じています。
正直言いますが、私のウェブサイトはKABU先生から「超個性的な思索の殿堂をなす」と称されており、一部のコンテンツだけ読んでご批判されても困ってしまいます。私の思いは5千字や1万字で言い表すことはできません。このウェブサイト全体を斜め読みしてからのご批判をお願いします。
アメリカはもちろん、中国や韓国そして北朝鮮の行為と発言は、いずれも国家としての意思の表明であって、それが正義とか真実ということとは全然関係ありません。アメリカがなんでイラクに固執するのか、中国が南沙諸島や東シナ海ガス田にこだわるのか、ということは主義主張ではなく、経済問題であるというだけのこと。
だからそのようなアジテーションに日本も日本人も動じることはありません。現在の問題は、日本がそして日本人が確固とした国家観を確立していないのが未熟なだけです。
残念ながら、朝日新聞とか社民党そして民主党の一部に中国や北朝鮮の立場に立って宣伝を行う組織やマスコミがあることが一層私たちの立場を悪化させています。
日本のサヨクはそういう本質を隠して感情に訴えるという手法が得意ですが、それはある一定条件において有効であるだろうけれど、その範囲をはずれたら返って逆効果であろうと思います。

もっとも「韓国・中国にも親日家はいます。」とお書きになられていますが、かの国々でそういった人たちが自由に発言できるかといえば、できない専制国家であるというのも事実です。もしそれを知っていて語るならそれもまた偏っていると言えるでしょう。そして知らないで語っているなら不勉強でしょう。
我々は日本の国益を守るために、中国や韓国に人権と自由を確立させるように行動することも日本の重要な活動であるのです。
更にいえば、日本を悪であると教育している中国や韓国に対してなんら対抗せずに、日本の教科書にいちゃもんをつけられているのはそれこそ国益に反することです。

最後に、非常に気になるのですが、もしかして私の友人の誰かが私をからかうために名前を隠して書き込んだのではないかという感じがするのです。
例えばいまどき左翼と称する人は珍しく、平和主義者とか民主主義者と称する方が多いですからね。それとも大学の○○派に属している20世紀の遺物の真性左翼なのでしょうか。もしそうであるなら、そのような団体から離れることが良いでしょう。主義主張に関わらず、私は金魚の糞のように群れるのは嫌いなのです。


中畑様からお便りを頂きました(07.04.30)
私は何にも属してないし、あの意見は私の思うままを書き連ねたもので、失礼な箇所や伝わりにくい箇所もままあったかと思います。漫画喫茶だったので、あなたのサイトもリンク先も細かく拝見しないままに意見したことには失礼しました。
私が思う右翼とは国を愛し国に殉じることができる人間だと思っています。以前サンデーモーニングで小林よしのりさんがわしは右翼だと仰っていたので、そのように解釈しました。対して、左翼とは国が死んでもかまわないという反体制だと思っています。そして私が考える世界平和とは争いが無いとか格差が無いとかではなくて、人種の差別がない世界です。民族浄化などの民族を理由にした一方的な暴力を許さない世界です。これらは私の全くの偏重的考え方です。柔軟に考えたいですが頑固なので基本スタンスはそんな感じです。私は戦争に善悪があるとは思わない。歴史の流れというのは善悪で判断するものではないと思います。そして私は日本が大好きです。だから日本は悪だという日本人が大嫌いです。そして日本を攻撃する外国を支持する日本人も嫌いだし、かといってその外国人を差別したり悪口を言ったりする日本人も好きになれません。
私は小林よしのりさんに言わせれば平和ボケした覚悟無き戦後民主主義者の一人です。できれば生まれ育った郷土でのんびりと暮らしていきたいですが、今の日本人のあまりの日本愛の無さと日本の危機に憂う日々を過ごしています。テレビ新聞では陛下を利用してまでの自虐報道、ネットで目につくのはチョンは死ねだとか中国逝けだとかばかり…。日本人が日本を愛し、人種差別をなくすように働く、という私の理想はやはり無知ゆえの妄想ですか?かつて日本人が五族共和を訴えたのは日本の傲慢ですか?
お忙しいと思いますがまたお返事いただければと思います。国について語れる友達はいないし、知識もどこで得ればと悩んでいる次第です。パソコンも主人に頼んでみようかな?まだまだ聞いていただきたいことがたくさんあるのでよろしくお願いします。あ、私まだ24歳なのできっと知り合いの方ではありませんよ。

中畑です。うちの近所の八幡様には英霊碑というささやかながらも立派な碑がありまして、今日はお礼をしてきました。私は大東亜戦争こそ植民地時代が日本に託した人類平等の為の聖戦だったと考えていますから、当時の日本人には地よりも深く頭が下がる思いでいます。ドイツと同盟を結んでいるにも関わらずユダヤ人を助け、清の属国だった朝鮮や台湾の近代化を助けた、本当に立派なことをしたと思っています。西郷隆盛は正義は国家より上位であると言いました。この場合は日本の国柄を守る目的でしたが、私もそのように考えています。国家の枠を越え、決して許してはならないことには抗わなければならない。これが私の自称左翼の理由ですが…。この潔癖のような理想論を私の主人は毛嫌いし馬鹿にします。確かに言うほどのことを私が出来ていないせいもありますが、それ以前に日本人の間で議論が巻き起こっている中で日本愛を越えるという義の精神は全くの空論に聞こえるのでしょう。確かに日本が日本愛を取り戻していたら今日本はイラク侵略に反対し中国の台湾威圧を牽制し領土問題も靖国問題も一掃して北と交戦するか否かで議論されてる頃でしょう。
しかし先人達はそれを実践していました。故人の跡を求めず、故人の求めたるところを求めよといいます。今の自国で手いっぱいの日本には高望みのしすぎでしょうが、やはりこの隣人愛の精神を実行できるのは日本人だけではないかと思えるのです。私の買いかぶりすぎですかね。今はまだそんなことは議論出来る段階ではないとわかっていますが、きっと私はこの理想を捨てたときただの平和な日本人として平和に暮らしていきそうな気がして、それが何とも歯痒いのです。反日報道には、いちいち揚げ足とるのもキリがない気がしてきてただ、ひたすらうんざりするばかりだし、でもそれにいちいち反論していかないといけない気もするし、いっそ文化人になってテレビで好き放題言えたらと思いますが何も芸は無いし。ついでにパソも国論友達もいないし。ネット右翼には近付き辛いし世間の左翼と私の自称左翼思想は相反するし。私はどうしたらいいんでしょうか。
テレビや新聞を読んで毎日を歯痒く過ごせばいいんでしょうか。何だかこうやって愚痴るのも口だけ女みたいで嫌な感じですけど。阿部首相が訪米して謝ったときも、中国が聖火リレーを台湾も通すと言ったときも、イラクのテロ報道も、ベトナムの親に捨てられた障害児を見たときも、慰安婦の訴訟で日本は悪かったと言った裁判官も、もう全てが義に反していて腹が立つんだけど何もできない。すいません、結局何が言いたいのかというと、私は一体何をすべきか、戦前の日本人のように深い愛を持った日本人を増やす為に出来ることはないだろうか、ということを相談したかったんです。長々とすみません。

中畑様 毎度ありがとうございます。
私もそのへんにころがっている初老のサラリーマンに過ぎません。私がインターネットで発言するようになったいきさつは既に書いております。
言いたいことは、私たちはサイレントマジョリティであり、有権者であり、発現する権利があるということです。
あるいは発言する義務なのかもしれません。
しかし、疑問ですが、小林よしのりに触発され、自虐史観を嫌い、日本を愛している方が左翼だと自称する理屈がわかりません。
前のメールでは左翼右翼というのは意味がないと申しましたが、一般的には自虐史観・アンチ小林よしのり・日本が嫌いという方はサヨク(今はカタカナ表記が多い)と呼ばれ、愛国史観、小林よしのりサイド、反中という人が右翼と呼ばれているようです。
戦争末期には戦争継続を叫ぶ人々が左翼と呼ばれたそうですから、まあ時代が変わると定義もひっくり返るのもよくあるようです。
私のウェブサイトはボリュームがありすぎます。携帯で読むにはお金も大変でしょうから、ぜひともパソコンでデータ量を気にせずに読んでいただきたいと思います。
また気が向いたらお便りを頂きたいと思います。


中畑様からお便りを頂きました(07.05.01)
昨日は大興奮で支離滅裂なメールをして申し訳ありませんでした。ネットという表現手段で自由に理論展開している皆さんがうらやましいと思ったのと、何も表現手段の無い自分に焦りを感じたせいかもしれません。右左定義はちょっと置いておきたいと思います。郷土に骨を埋めたいですが、マルクス主義だし…。むしろ私に言わせたら生まれ育った郷土に愛着を持たないほうがどうかしてると思いますが。自分を育んだものや歴史を否定したら自分は何者にもならないと思います。要は日本を傷つけることはもちろん許せないけど、外国で理不尽で非人道なことがあったときも許せないと思うわけです。特に人種や思想を、ただそれだけを原因とした弾圧や虐殺なんかは本当に許せないと思います。世間の左翼やサヨクは結局は価値相対主義の生温い黒集団にしか見えません。世間が左翼傾向なら日本のことよりもっと怒ることなんていくらでも見つけられるでしょうに。以前にネットで検索したときは中国・韓国人差別の掲示板をたくさん見つけて、この反日・反中、反韓の連鎖を煽る報道と産経新聞が嫌いになって左に傾いたという過去もありましたが、今の日本攻撃の加熱ぶりにはまたちょっと微妙な立場です…。とりあえずパソコンがあったほうがいいなとつくづく思いました。アナログ人間なので使いこなせるか心配ですが…。お忙しい中またまたお返事いただきありがとうございました。また時間があればホームページの方拝見させていただきます。

中畑様 毎度ありがとうございます。
いろいろとお考えになられているのはよくわかりますが、すこし客観的というか離れてみたらどうでしょうか?
私たちは主義思想があって生きているのではなく、平和に安心して暮らしたい、そのためにどういう方策をとるのかという観点で道を選ぶのだと思います。
マルクスもなにもありません。
左翼も右翼もありません。
あなたが、私が、どんな人生を実現したいかということが最優先のはずです。そして幸いこの日本は自由がありすぎるほどあります。法に反しない限り自分の職業、住所、支持政党などを選ぶことが出来るのです。
これは当たり前と思えるかもしれませんが、特定アジアにおいては当たり前ではないのです。
あたまから嫌いとか好きと決め付けることもありません。世の中は広いなあ〜もっと面白いことはないかしらと巡るうちに思いもよらない考えや生き方に出会えるかもしれません。
人間はそのために生きてきたのだと思います。

中年戦士様からお便りを頂きました(07.05.02)
中畑さんへ
右翼、左翼の考え方、何となくわかります。
本来、愛国心というものは右翼と称されるものじゃなく当たり前のものですからね。
本来の右翼とは保守派、左翼とは革新派のはずですね。
保身を右派、自己犠牲を左派としたならばあなたの言う意味がわからんでもないです。
しかし現在の右派、左派は定義が違いますから、あまり右翼だとか左翼だとか名乗らないほうがいいと思いますよ。
同じ中畑姓だったので思わずカキコしてしまいました(^^;)
実はりょーたろー様の隠れファンです(笑
今後もご活躍に期待しております(^^)/

中畑様からお便りを頂きました(07.05.01)
丁寧にメールしてくださって毎度ありがとうございます。今からへそくりでも貯めて、来年にでもパソコン買います!中年戦士さんにもお礼を言いたいのでまたお邪魔させてもらいます。
少し肩の力を抜いて出来ることから始めようと思います。以前に日本の歴史を海外に紹介する著書を見付けました。日本人が日本を見直すには海外が見方を変える、というのも手だなぁと思いました。私がもしサイトを作るなら拙いながらもそんな試みに挑戦してみようかなぁと思っています。
今日友人に社会主義は机上の空論のイメージだと言われてしまったので、そのイメージも変えたいですね…。世間はまだ右か左か以前に日本人か否かで揉めているときですから、まずは日本人を増やすように努めていきます。やりたいことも見つかりました。また是非メールしますから、都合良かったらまたご返事待ってます。ありがとうございました。
中畑様 毎度ありがとうございます。
ともかく携帯では文字数がきついですし、お金もかかるでしょう。パソコンだって最近は6万も出せば一応のものが買えます。
社会主義とか右左という前に、現在の社会のどこが悪いのか?それは改善できるのか?という身近な問題から考えてみたらどうでしょうか?老人福祉といっても財源は限られていますから、消費税を上げるのか?ODAを減らすのか?自衛隊を減らすのか?そのほか・・ということに過ぎません。社民党がいっているように理想は実現できません。実現できない理想を語ることができるのは野党だからです。与党は実現できることしかいえないのです。
まあ、気が向いたらまたきてください。

中畑様からお便りを頂きました(07.05.04)
こんばんは。
でも理想に近付ける為の努力は大事ですよね。もちろん分相応な、可能なことから始めようと思いますが。
ところで、昨日は憲法記念日でしたが、やはり新聞はすごかったです。改憲=戦争・軍国主義の図式がまず理解できません。そもそも九条が日本を平和にしているなら、米軍基地も日米安保も自衛隊もなくして、武力の保持も行使も否定すべきじゃないですか?もっと声高に、メディアはそう言えばいいのに。丸裸になりましょうと。という内容の意見を地元の新聞社に投稿しました。恐らく載りません。
日本は言論の自由ですから、何を語っても良いのですが、今の社会を見るとうそもつき放題という感じですね。
武装をしないということがどういう意味かを中国や北朝鮮や韓国の軍事パレードを見てどう考えるか?
つい最近、韓国で日本の自衛隊の軍備が報じられて、韓国のネットでなにが論じられたかというと日本侵攻は困難だということでした。
まさに語るに落ちる話。日本が軍備を持たなければ明日にでも日本に攻め込めと韓国の世論が沸き立つでしょう。
まあ、それが国際社会の現実のようです。
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韓国の軍事パレード
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天安門広場の軍事パレード
tepodon.jpg
北朝鮮のテポドン


晃様からお便りを頂きました(07.05.06)
中畑さんへ。
24歳ですかー、お若いのに随分と調べた様ですね。
でも中畑さんの考えはサヨクでは無いのでは?自分で右だの左だのと考え無い方がよいのではないではないですか?
私は祝日には必ず日の丸を玄関先に出しますが、誰も私を右翼なんて言いませんよ。最も自分では右思想だとは思いますがね。三島をこよなく愛し尊敬しておりますから。
今の日本は幸せだと思いますよ。国の政策に好きな事を言えるんですからね。
でも、でもね。よその国に決められた憲法なんてどう思いますか?白州次郎がどれほど怒り苦言を提しても時のパイプをくわえた元帥とやりあごうが、草稿は決められたのですからね。今度、調べてみてくださいませ。
失礼しやした。あ、パソコン、早く買えるとよいですね。

中畑様からお便りを頂きました(07.05.06)
日本の近隣にはパワーポリティクス的な考え方の国だらけですが、この鈍感さが平和ボケってことでしょうか。昨日、今日の地元の新聞がまた面白いことを書いてましたから紹介します。
「現日本憲法は植木枝盛の草案を参考にした憲法研究会の案が土台になっているから押しつけ憲法ではない。天皇主権の明治憲法の方が押しつけだ。」さらに藤沢周平を引用して「今と違って不自由で不平等な社会で心を大事に生きる主人公に感動する。」というコラムまで。なんと戦前以前の日本の歴史を全て否定する気らしいです。
そういえば西尾幹二氏や中西輝政氏なども、GHQは日本の歴史を奪う教育をしたと言っていました。作家やマスコミなどのいわゆる言論人の多くが歴史を学んでいないのに歴史を語ってる節があると思います。プライドが高い上にいいこと言おうとするので嘘や知ったかぶりでしゃべってしまうんでしょうか。そういうことをされると、一般で歴史や政治に関心の無い方は信じてしまうのでやめてほしいですね。今日は久しぶりに本屋さんに行ってきましたが、共感する著書が割と多くあるのに驚きました。
でもやっぱり無関心な方は情報を集めて選択しようという意志が無いので、テレビや新聞などの手近な情報源で済ませて信じてしまいますから、特にマスメディアは平等に取り上げてほしいですよね。今はしかが流行しているらしいのでGWは我が家でだらだらと過ごしたり、近所でぶらぶらしていました。左為さんはどこか出掛けましたか?テレビも新聞も連日が欺瞞だらけの報道で、こんなことなら多少混雑してもどこか出かければとちょっと後悔しました。
中畑様、毎度お便りありがとうございます。
だんだんと右翼、左翼という言葉が出てこなくなったのを喜んでおります。
まず、押し付けか否かということはテレビで有名人が語ったとか、NHKが言ったということで決めることではありません。
私たち一人一人がいろいろな本や論を読んだり聞いたりして、自分が判断すべきでしょう。
それから押し付けというのは、「こうしなさい」と命令するのもありますし、「反対できないような状況」というのもあります。マッカーサーが全能・全権者でいたときに、日本の天皇であろうと首相であろうと、反対など出来る状況ではありませんでした。そういうことも知らないといけません。
それから少し斜めに見るとおかしいと気付くことはたくさんあるでしょう。
憲法9条を守れという人、外国人はたくさんいます。
カンサンジュンは韓国人でありながら、韓国で憲法9条を取り入れようとは言いません。
ダグラス・ラミスはアメリカ人でありながら、アメリカで憲法9条を取り入れようとは語っていません。
太田光森永卓郎も、憲法9条はすばらしいと褒め称えていますが、中国や北朝鮮に平和憲法を作れといっていません。
私にはそれが非常におかしいと感じられます。
憲法9条は日本でだけ良くて、中国にも北朝鮮にも韓国にもアメリカにも使えないのでしょうか?
ひょっとして、日本にも不適当なのかもしれません。

中畑様からお便りを頂きました(07.05.07)
憲法についてはやはり日本の憲法ですから日本人によって作られるべきだと思います。憲法に関してはまだ詳しく調べていないのでわからないこともありますが、外国の軍隊に決められた、という点で変だと思うのは普通ですよね。
最近強く思うのは、アメリカから輸入した近代化と市場経済による富の味を知っては、精神論は通用しないだろうということです。きっと富を手放したくない日本人はいつまでもアメリカ崇拝をやめないでしょうね。
言い換えれば、戦後、日本の歴史も土着文化も民族の誇りも戦い方すらも忘れ去った私達には目先の富や束の間の安全を追うしかないのかもしれません。今のマスコミを見ているとそのように感じます。
中畑様 毎度ありがとうございます。
アメリカから輸入した近代化と市場経済による富の味を知っては、精神論は通用しないだろう
まさに至言であろうと思います。
結局人間は精神論とか克己心ではなく、安易で普遍性のあるほうに流れていくしかありません。いや流れていくのでしょう。
小説「キリンヤガ」をご存じでしょうか? もしお読みになっていなければぜひお読みください。
人間は理想を追うより、安穏を追うのが当たり前なのでしょう。
いえ、それを本来の姿だと思って考え行動するべきなのでしょう。
アメリカのライフスタイルを否定することはイスラム原理主義者にとっても不可能でしょう。
ソ連を崩壊させたのも、中国が私有財産を認めたのも、結局人間の性ということなのでしょうね。
人間の欲望を抑えるのは、スターリン、毛沢東や金正日のような独裁者にしかできないことなのでしょう。


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